1996年2月13日号

(No.101)


                     Nutsの表紙です


『ガラス割り割り事件』

 最近、ミッドタウンの日本食レストラン及び日系書店のガラスが、何者か の手によって派手に割られております。一応、他のレストラン、例えば、マ クドナルドなどの窓ガラスも割られていますが、私が今までに聞いたところ によると、その被害は、日系に集中しているようです。
 「これは、ジャパン・バッシングではないか〜?!」などと言い出すつもり はありません。ただ、このままガラス屋だけを儲けさせる訳にはいかないの であります。何とかせねば・・・。
 私は単に、これ以上、被害を出したくないのであります。そして、未来に おいても、こういう事件が起こって欲しくないと考えています。では、その ために何ができるのか? 例えば、こんなアイデアがあります。
@日系コミュニティで自警団を作り、パトロールする。
@こちらのメディアに報道してもらうことによって、動きの鈍いポリスのケ ツを叩く。
@それぞれの店がそれぞれで自衛手段を考える。
@領事館からニューヨーク市警に働き掛け、ミッドタウンの巡回を強化して もらう。
@アジア系に対する暴力の問題に取り組んでいる団体と協力して、何かいい 対策を考える。それと同時に、それらの団体と親交を深め、今後、このよう な事件が起こった時に、すばやい対応ができるようにする。
  いかがでしょうか。この他に、皆さん、何かいいアイデアをお持ちでしょう か。「こんなのどう?」という方がいましたら、編集部までご連絡ください。
 正直言って、私は、どう動いていいか分からないのであります。ガーディ アン・エンジェルスの小田ちゃんがいた頃は、こういう事件は彼に任せてお けばバッチリだったのですが、今、彼は日本にガーディアン・エンジェルス の支部を作りに行ってまして、「小田ちゃん、今回もお願いね。」という訳 には行きません。
 なにはともあれ、ちょっと考えます。領事館へも行ってみます。その対暴 力系の団体にもアプローチしてみます。それと、こちらのメディアにも情報 を流してみましょう。
   こういうことは、将来、また必ず起こります。その時のためにも、今、しっ かりじっくり考えておくべきです。
 この件については、しばらくの間、しつこくやって行くつもりです。
 そんなカンジやね。では。         編集人   
 

『VOICE』

@編集人です。
 さて、これまでに「日本人女性」の件で寄せられた投書をここでご紹介し ます。かなり面白いですよ。
 また、最初にご紹介する大原ケイさんの投書は、3部に及ぶ大作です。で すので、ケイさんの投書については、毎週1部ずつ、3週に渡って掲載しま す。
 それでは、どうぞ。           編集人  
  @<第1部>
ナッツの読者様
アメリカ人男性が持つ「華」。見てくれに華があると言い切ってしまえば、 手も足も出ないけれど、相手はもう黒船に乗ったペリーさんでもなければ、 パイプくわえたマッカーサーさんでもない。今さらひけ目を感じることもあ りませんがな。
オンジアザハンド、愛情表現のうまさ、間の良さ、なんていうのは生まれつ きではないハズ。
「オレも日本男児、今さら毛唐のような真似ができるか!」っちゅう人には、 別にいいんですけど、「やっぱりボクちゃんもあの「華」を咲かせたい」と いう人に、滞米歴14年プラスのバイリンギャルからのアドバイスなぞを。
1. スマイル
”男は度胸、女は愛嬌”なんて言われて育つ日本人男性にとって、アメリカ 人のあの屈託のないまぶしいスマイルは一朝一夕にして身につくもんじゃあ りません。
ニカッと笑って「華」になるあの笑顔は、金髪碧眼、幼少のころからブリッ ジで矯正された白い歯があって初めてさまになるもの。かえって日本人が無 理にこれをやると細いツリ目がさらにつり上がり、ヘラヘラ男になるだけ。 シブさがウリの人はアボイドしませう。
しかしながら、ムッツリダンマリというのも、ニューヨークにいるうちはた だのパラノイド、ちょっと今プロザック切らしちゃってさ〜、で通るけれど、 地方都市にいくとウクのよね、これが。東京砂漠から亡命そてきたあなた、 まずは鏡の前で、スマイルスマイルのエクササイズ。
ポイントは相手の目をじっと見つめながらの控えめの笑顔。最初はテレがか いま見えるくらいでちょうどいいでしょう。街中ですれちがう女の子にこれ を試し、3回に1回ぐらいスマイルが返ってくるようならば、貴方も笑顔の 達人。
お手本にしたい人:ピアーズ・ブロスナン、ダスティン・ホフマン 日本人が真似しちゃいけない人:トム・クルーズ、ジム・ケアリー
2. くっつき/おさわり
お婆ちゃんのキス攻撃を交わすためにトイレに逃げ込む男の子が出てくるコ マーシャル、見ました? 笑えるじゃないですか。スキンシップも幼い頃か らのスパルタ式の試練、じゃなかった、鍛錬。
だからといって日本の満員電車での痴漢歴が鍛錬になるかというとこれは疑 問です。それも、ユアビューティフルベイブだの、ユアノックアウトトゥナ イトだの、キャントヘルプタッチングユーだの、甘い言葉を囁きながらする もんであって、何も言わずに手をのばすのはただの痴漢行為です。何か言え といわれて、ネェヤラセテだの、ネェチャンイイケツシトンナだの、こうな るとスケベじじいのセクハラです。
私めも、あまりタッチーフィーリーな家庭に育ったわけではないので、ハイ スクールのころ、恐怖の儀式、ネッキング(車の中とかでAとBをやること) が超ニガテで、一時期デートフォービアに悩まされたぐらいなので、アドバ イスできる立場ではありませんが。
ただ目安として、何回目かのデートのときに、レストランのテーブルの上で 手を握る、映画の席で太ももに手をのせる、これがクリアできればゴーサイン だと思えばいいでしょう。
3. レディファースト
これはひとえに長年の訓練の賜。アメリカ人男性にとってオートマトンになっ ているもの。ナッツ編集人が主張するような「いうこと聞けよ」的な含みは 大してありません。
どこでも自動ドアがあって開けゴマしちゃう日本では身につきにくい習慣で すが、原則としては半径1.2メートル内の女性は、エレベーターでもバスでも 先に乗り降りさせる。ドアというドアは開けてあげる。急いでるからお先に、 というのは絶対ナシです。
この場合女性にはシワシワのおばーちゃんも、太っちょの黒人のオバさんも、 Pre-Op(手術前)のトランスセクシャル(性転換者)も含まれます。 日本人がこれをマスターするには、日本にいた年数×0.7=カ月ぐらいかかる でしょう。
そういえば、ちょうどバレンタインの季節じゃないですか。日本では女の人 が男の人にチョコレートをあげるという製菓会社の陰謀がまかり通っていま すが、こっちは逆に男性が愛する女性に奉仕する日。アメリカでは、この日、 田舎のおかあちゃんに電話しないヤツ、ガールフレンドに花を送るか豪華な ディナーに連れていかない奴は、ヒンシュク男となります。
さぁさ、そこのあなたもアメリカの男はいいよな〜などとひがむ妬む前に、 まずは「華々しい」デビュー目指してガンバッテちょうだいませ。 つづく  
                                 大原ケイ
@「Nuts 1996年1月16日(NO.97)の記事について」
キヨコ氏のアメリカ人男性についてのコメント(編集人:「やはりアメリカ 人には(アメリカには)、華があるってことだと思います。」という文のこ とだと思います。)を読んで思いついた事があるので一言。
私は動物と名のつくものは人間より好きで身近に見る機会が非常に多い。そ のためかキヨコ氏のコメントを読んで、彼女は、365日、being in heatなの かなと思った。そうなれば彼女の書いた文に、一応、理屈がつき、納得出来 るのだが・・・。又、編集人のreactionも彼女がヒートしている状態に於いて のオスの反応と考えられ、なる程なる程と納得出来る。
私は今、12匹のワン公の世話をしている。4匹がメスで、あとはオス。
<自然観察>
1匹のメスがヒートすると残りの3匹は2、3日のうちに全部サカリがつい てしまう。すると今まで平和だった犬社会に異変が起こり、オス犬はメスの 気に入られるべくアメリカ人男性以上にやさしくメス犬を扱うようになる。 その反面、オス犬は同性に対し気が荒くなり流血さわぎを起こすので、メス・ オスを別居されることにしている。別居させメスの姿が見えなくなった途端、 オスの-会に平和がもどる。
ところが、メスの方は発情しているので1週間はビタイ(編集人:「媚態」 だと思います。)を誰れかれになく示す。
いいたいことは、メスが発情するとオスは尾をふってどこまでもついて行く のが動物で、メス次第。メスが発情してみせるとどんなオスでも意に従うも のである故に・・・。又、オスは発情するとオカチメンコのメスでも愛情?? (女の好きな言葉です)を感じるというわけ。このロジックが編集人にわか るかな・・・。
キヨコ氏も編集人も人間ならもうすこしはマシな理由を発見して欲しい。ア メリカ人として本当の意味のハンサムなほれぼれする男は、カラド(編集人: 「唐土」=「アジア」だと思います。)の女などに見向きもしない現実があ るのをご存じか?!
ハナがあると聞いて腹かかえて笑ったヨ。どんな男か知らないけれどね。
(編集人:この最後の一文は、赤ペンで書いてありました。)  
                                             匿名希望
@前略
 竹永様
 いつも楽しく読ませていただいてます。私は竹永さんと同じ大学に通う者 ですが、噂でよく竹永さんの事は耳にします。実際お会いしたことがないの ですが、日本人男性には珍しく、いろいろと多方面に渡り物事を真っ直ぐに 理解されてる方だと思います。少し”外人に騙される日本人女性”について の私の意見を聞いてください。
 なぜ日本人女性は外人男性に弱いのか? 弱いと言うかひかれやすいのか?  それは、彼たちは、女性にも向上心を求めます。ただ可愛い女であってほ しくないのです。ただ、外国人のにーちゃん達と遊んでいるおじょーちゃん は知りませんが、彼たちと対等にお付き合いしているおねーさん達はそうい う自分のバネにもなる相手を人生のパートナーに選んでゆくのだと思います。 3食昼寝付きの生活より、自分が自分でいられるんだと思うのです。
 日本人の男の子達も変わりつつあるんですが、なんかムリがありますよね。 だって、仲間の間では自分の彼女のこと、まるで自分の持ち物のように話し たりしませんか? まあ、生まれてずっと父親の封建的な母親への態度を見 て、今に至るんでしょうから、変わる事もたやすくないと思うけど、ひらき なおって外国男性と対等につきあう私たちに対していろいろと悪く言ったり する奴って、もうどうしようもないですよね。
 私は、日本人男性に頑張って欲しいです。街で、アジア人の男性と金髪の ねーちゃんが歩いてたら、つい笑みがこぼれます。やるやんって感じ。なん で、男性の方は違う目で私たちを思うのでしょうか。これは悔しさ以外のな にものでもないのです。
 ”外人に騙される日本人女性”ですが、これって、英語もまともに話せな い女の子のことだけだと思いますよ。だって、英語話せないんじゃあ当然騙 すためにつきあってんでしょう、むこうは。普通、言葉も通じない子と真剣 に付き合う人なんていないっしょ。
 人のことはあまり知らないけど、自分に限って言えば、自分の男は自分の 器だと思います。いつも男に失敗するのはその男があんたの器やからやー。 って真剣に悩んでるあんた! 男に悩む暇があったら少しは自分について悩 んで下さい。
 じゃあ、又暇があればお便りします。これからも的を得た文章に期待して ます。                       香葉
@再び編集人です。
 先週の金曜日、私の友だちのアパートにて、「週刊Nuts100号記念持ち 寄りパーティ」を行いました。
 いや〜、来ましたな、人が。約50名(赤ちゃん2名含む)の方々が参加 されました。皆さん、どうもありがとうございました。楽しまれましたか?  それと、部屋を提供してくれたAちゃん、ありがとう。今度、なんかオゴる からね。
 話は、すばやく変わります。
 皆さん、俵万智さんという方をご存じでしょうか? 「サラダ記念日」と いう短歌集の著者です。
 私、最近ちょっと短歌に興味がありまして、この人の最近の歌集を読んだ のであります。そしたら、あなた、ビックリなのよ。おもしろいんだわ、こ れが。
 例えば、こういう歌があります。(短歌は、「五・七・五・七・七」です。 念のため。)
  「ハンバーガーショップの席を立ち上がるように男を捨ててしまおう」、 「”嫁さんになれよ”だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていい の」。
 たまらんね。
 そういう訳で、わたくし、短歌の修行を始めます。そして、いつの日か、 俵万智さんに会ってですね、「『サラダ記念日』、読みましたよ。フッフッ フ、結構やるじゃない。なかなかいいカンジだよ。ところで、この紙にサイ ン、頂けないものでしょうか? で、最後のところに、”ひろピーへ”って 書いてください。お願いしま〜す。デヘヘ。」と言ってみたいのであります。 (単なるファンだったりなんかして。)
 ま、やってみよか。
 「平成の目安箱:橋本の龍ちゃん編」及--「Nuts世界観光案内:アジア放 浪編」は、できるだけ早く復活させたいと考えております。でも、他のネタ もいろいろあるのよね。
 今週は、こんなモンです。では、また来週。  編集人

『今週の歌』

「”持ち寄り”と みんなで持ち寄る缶ビール ああ日本人”一番搾り”」

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net