1996年2月20日号

(No.102)


                     Nutsの表紙です



『国際結婚サポグル』

 国際結婚した日本人の方々のためのサポート・グループの話です。
 先日、「このニューヨークにも国際結婚した日本人のためのサポート・グ ループが必要ではないか?」という内容の文を書きました。その後、この件 についていろいろな方からご連絡頂きました。その中には、「国際結婚した 日本人の方々のためのサポート・グループ(略:”国際結婚サポグル”)を 作りたい。」という方もいらっしゃいました。ええカンジじゃないですか。 そういう訳で、おそらく、「国際結婚サポグル」は、近々、立ち上げられま す。私もお手伝いする予定です。
 ところで、お電話頂いた方と話してて気がついたことがひとつあります。 それをちょっとここでお話ししましょう。
 この「国際結婚サポグル」の話をする時に、こういう風にお感じになる方 がいます。「国際結婚って、そんなに難しいものなのかな? ただ相手が日 本人じゃないってことだけで、他は、普通の結婚と大して変わらないと思う。 だって、日本人同志の結婚にも問題は、いっぱいある訳だし・・・、国際結 婚をあんまり難しく考えて欲しくないです」。ごもっともです。私自身も、 「国際結婚には、大問題がいっぱい付いて来るのじゃ〜。」などとは、考え ておりません。日本人同志の間でも、「ロクでもない結婚」というのは、存 在する訳ですし、反対に、外国人と日本人の間でも、「ラブリーな結婚」と いうのは、しっかりと存在するのであります。
 はっきり言いましょう。私は、この「国際結婚サポグル」が、ただの「お しゃべりの会」であってもじぇんじぇん構わないと思います。たまにみんな で会ってですね、「いや〜、ウチのパートナーは、困ったもんよ、ガッハッ ハ。」とか「アンタ、今度の日曜7時のドラマ見てる? 面白いわよ〜。」、 「ヤオハンとサンライズ・マートは、どっちが安いの?」などと言う話もし ていいんじゃないでしょうか?
 ただ一方で、国際結婚には、いろんな「違い」が付いて来るのも事実です。 例えば、言葉だとか習慣だとか国籍だとか、そういう「違い」が、パートナー との間に横たわっています。
 もう少し具体的な例をあげましょう。ある国際結婚したカップルに子供が 生まれました。その時に、このカップルが考えなくてはならない事がいくつ かあります。「この子を何語で育てるか?」、「どういう学校に通わせるのか?」、 「将来、ナニ人になって欲しいのか?」などなどです。
 日本で結婚した日本人のカップルは、こういうことを考える必要はありま せん。なぜなら、お互いの間に、そういう「違い」が存在しないからです。 でも、国際結婚においては、その「違い」がしっかりとあって、なおかつ、 それに適応する努力が必要となります。
 私が言いたいのはですね、この「国際結婚サポグル」が、そういう「違い」 への適応の仕方というものも話し合える場になったらええんでないかなあ、 といことなのです。でも、これは、あくまでも、ひとつの案です。「絶対そ うしなさい!」と言ってる訳ではありませんので、ま、軽く聞き流してくだ さい。
 とりあえず、集まる理由は、「国際結婚」。あとは、参加される皆さんが 思うように作って行けばいいんですよね。
 私は、「周りの日本人と上手に付き合う」というのも、国際結婚にうまく 適応するための一つの方法だと思います、ハイ。
 長くなりました。またこの件について何か動きがありましたら、お知らせ します。
 ではでは。                編集人

『ガラス割り割り事件』

 さて、例の「ガラス割り割り事件」についてです。
 先週、お話ししましたように、自分なりにいろいろと動いてみました。ま ずは、その結果報告から。
1.『 ガーディアン・エンジェルスにアプローチ』
 ガーディアン・エンジェルスに被害に遭った日系レストラン、書店付近の 車による深夜パトロールの強化をお願いしました。驚いたのは、彼らが、こ の件をまったく知らなかったということでした。ま、ある意味では、当然で すね。日本人コミュニティーの中だけで騒いでいるんですから。
2. 『領事館に電話』
 領事館に電話してみました。一応、邦人保護担当の方は、この件をご存じ でした。でも、被害に遭った日系レストラン、書店からは、なんの連絡も入っ てないとのことでした。私は、こういう時にこそ領事館に動いてもらうべき だと思います。「領事館じゃ何もできないし、何もしてくれない。」と言う 方がいます。でも、やってみないと分かりません。「動いてくれたらモウケ」 ぐらいの気持ちでいいのではないでしょうか。領事館がニューヨーク市警に 直接、警備の強化を要請したら、結構効果があるかもしれません。ね、やっ てみましょうよ。
3. 『こちらのメディアへのアピール』
 これには、まだ手を付けておりません。おそらく、この今週中にやっつけ ます。今のところ、まだどこのメディアもこの件について書いてはいないよ うです。ということは、ニューヨーク市警もこの件について大して本気には なっていないということです。だって、警察は、やっぱりメディアが騒ぐも のに興味を持つでしょ。
   でも、「読売アメリカ」2月16日号によりますと、ニューヨーク市警は、 先週、「ガラス被害対策本部」を設置したそうです。また、今週、関係者 (要するに被害者ね。)との初めてのミーティングを開くとのこと。そろそ ろ本気になってきたのでしょうか。
 なにはともあれ、メディアを動かして市警のケツを叩かねばなりません。 トドメの一押しです。その結果は、来週、またご報告します。
 この事件に付き合ってて、ふと、こんなことを考えました。「今回のよう な事件が起こった時に、素早く対処する機能が、日本人コミュニティーの中 に備わってないんでないの?」。 
 このことについても、追々考えていくつもりです。
   ではでは。               編集人

『VOICE』

@(先週の続きです。)
<第2部>
ナッツ編集人様
でも、ここまでの「華」は特定の文化の中でオンギャアと生まれて育ってし まえば自然にできるようになるもの。こっから先が難しい。(掘り下げろと 言われれば、自分の経験を引き合いに出すしかないのでちと苦しいが。) アメリカ人男性とつきあう日本人女性が「あらぁ、やっぱりガイジンは違う んだわぁ。アメリカ人っていいわぁ」と感じるのは、ひとことで言えば、自 分を同等のパートナーとして扱ってくれる、ということなんだと思う。それ がどういうことなのか、断片的にしか出てこなかったので(=過去の男を一 生懸命思い出している)、箇条書きにすると、
*「おれは男なんだ、おまえは女なんだ、だからこういうことするのは男ら しくない、女らしくない」という考え方をしない。例えば、相手がきちんと 自己主張ができることを評価できる。「女のくせにでしゃばりだ」といわな い。
*自分がやってること(仕事でも趣味でも)に結構納得している。一緒にい る女の人の収入のほうが多くても、これを自分の甲斐性がどうのこうのとい う問題にはしない。(かといって、平気で金ふんだくるのはやっぱり許せねぇ けどさ)
*どっちが正しいか、優れているかということを抜きにして、自分と違う文 化、価値観を持っていることを理解・評価できる。
*「かわいい」「ブス」以外のものさしで女性の魅力をはかれる。(セクシー、 ビューティフル、アトラクティブ、ナイス、スマート、ディーセント、ガッ ティトゥゲザなどなど)
*「守っていくよ、大事にするよ」じゃなくて、「一緒にハッピーになろう よ」。
*ベッドの中のマグロちゃんに処女性を感じたりしない。相手がセックスの 知識を持ち、手管に長けていることを「遊んでる」とネガティブに捉えない。
*「言わなくてもわかってるだろ、俺の気持ち」でごまかさない。ちゃんと アイラブユーと口にしてくれる。
以上のことをアメリカ人が日常的に意識して、やっているというわけではな いだろうけれど、私の場合はこんなもんです。でも、他人が見て騙されてい る女の部類にはたぶん入んないだろうから、(パーティーで自分のツレがほ かの女にガン飛ばしたら、自分でグーで殴るタイプよ、どうせ)あてはまん ないかも。         
        <第3部>
もちろん、私がこれまでにアメリカ人男性の「華」とした「相手を同等のパー トナーとして扱うキャパ」というのは、ある程度、2人の間に、英語か日本 語のどっちかで、コミュニケーションが成り立っているという大前提があっ てのものなんで、今度は「騙されている(ように傍からはみえる)」場合を 考えてみたいと思いやんす。
そういや、一つだけ思いあたることがあったっけ。?年前、ワールドカップ のチケットを譲ろうと3行広告載せたときのこと。日本人の女の子から電話 がかかってきて「おいくらですか?」。席はどの辺で、いくらで買ったけど、 云々という話をしてたんだけど、終始、後ろのほうでデッカイ声でエラソー に指示してるヤツが聞こえる。聞きまごうことないその声は、黒人男性。こ いつが命令口調でさ、値切れとかいってるわけ。オイオイ、ぜんぶ筒抜けだ よ。たどたどしいその女の子の英語と、後ろでグジャグジャ言ってるのがウ ルサクて、思わずプッツンして「ボーイフレンドのほうと話させてくれる?」 とでしゃばっちゃったの。そのブラザーが電話に出たとたん、あたしゃ切れて 「Hey you conniving bastard. Stop exploiting this woman, you hear? I mean, do you have, like a job? What makes you think I'm gonna give you my fuckin' tickets to let your sorry ass sitting pretty at World Cup? 」なんていっちゃったのよね。 向こうも、日本人だと思っていたのが、いきなりエイミー・フィッシャー(ア メリカ版ヤンキー姉ちゃん)風だったから、ブラザーも「Shit」とか言って きっちゃったけど。考えてみたら、その人達がどういうおつきあいしてるの か、ナンノマイビジネスでした。後で、この電話のせいで、その子が殴られ ていないようにと祈るばかり。
それでも、こういう手合いと一緒にいるわけがあるとすれば、そうですね〜。
その1:一緒に歩いているだけでカルチャーギャップを超えたような印象を 受ける。ほら、あたしって文化や言語の違いを超えたおつきあいをしてるの よ、っていうポーズ。同じ顔した日本人カップルじゃ、実際はどんなに深い おつきあいしてたってそう見えないもんね。なにもニューヨークくんだりま で来て、日本人とばっかり会っててもしゃあないもん。何か違うものを求め てニューヨーク来たのよ、だからオトコも違うのがいいの。
その2:とどのつまり、最終的なゴールは日本帰ってそこそこの結婚するこ と。この先、中身はつまんないけど、親も安心、友達も羨ましがるような3 高男と何十年も連れ添って平々凡々な生活していかなきゃいけないかもしれ ない。じゃ別にそれまでは、ほかの人種の人とおつきあいしとこう。少しく らいお金とられたって関係ないもんね、の世界。
このぐらいしか浮かばなかってん。許されて。何号か前に投書してた人の、 「日本人の女性は子供扱い云々」というのも結構わかる。だってさ〜、日本 だととにかくカワイイ(だけ)の女を演じていないと男が寄ってこないのよ ね。あなたがいなきゃワタシ駄目なの光線を発して、尽くすことが、これす なわち愛。結婚しちゃったらしちゃったで、浮気されても黙って耐えなきゃ、 生活できなかったりして。そういう社会境遇に慣れちゃうと、「あんたあた しのことよくもよくも騙してくれたわね、キ〜!」てリベンジする能力なん て養われないわよ。
こんなこと書いたら、起こる人がいっぱいいるのを承知の上で書きます。
『日本にいたらヒドイ男といるのに慣れちゃった。』
ってのは違うかな?
たまたま、こっちだと、そのヒドサが倍増されたスケールの大きい人がいる ので、もっとひどい騙され方をしているように見える。こんなもんとちゃい まっか?   
歩く二カ国語放送局   大原ケイ 
@先日、友達からこんな話を聞いた。
 ニューヨークのある雪の日、一台のリムジンが、パンクのために、雪の中、 立ち往生していた。換えのタイヤはあったのだが、運転手は、その換え方を 知らなかった。そのリムジンのオーナーでもある乗客の男は、雪の中、車の 外に出て助けを求めた。しかし、誰も停まる気配はなかった。
 しばらくして、1台の車が停まった。その車から下りてきた男は、事情を 聞いて、快くタイヤを交換してくれた。そのリムジンのオーナーは、お礼に いくら払えばよいか尋ねた。でも、彼は、その申し出を断り、代わりに、1 週間後にせまった妻の誕生日にバラを送って欲しいと頼んだ。そのオーナー は、喜んでそれを引き受け、彼の住所と妻の名前をメモして、そこを後にし た。
 そして、1週間後の彼の妻の誕生日、バラは届かなかった。次の週もバラ は届かなかった。あの雪の日から3週間が立ったある日、1ダースのバラが 彼の妻のもとに届けられた。そのバラには、こう書いたメモが付けられたい た。
  「あなたの家の支払いは、完了しました」。
 彼には、約1千万円の家のローンの支払いが残っていた。それをあのリム ジンのオーナーがすべて支払ったのだった。
   また、そのメモには、バラを送るのが遅れた理由も書かれていた。彼の家 の支払いの書類処理に時間が掛かったのだとういう。
 そして、最後に、あのリムジンのオーナーの名前がサインされていた。
 「ドナルド・トランプ」。
 こんな話、日本じゃ無いよな。        ひろ

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net