1996年3月26日号

(No.107)


                     Nutsの表紙です


『井戸端会議語録です』

 さて、井戸端会議の結果報告です。
 今回のテーマは、毎度おなじみの「日本人女性」、詳しく言いますと、 「簡単にアメリカ人男性に騙され利用される日本人女性」についてでした。
 意外と人が集まったのであります。日本人男性5名、日本人女性7名、そ して、アメリカ人男性1名の合計13名で井戸端会議をしたのであります。
 盛り上がらせて頂きました。やる前は、「もしかしたら、殴り合いになっ たりして・・・」などと考えておりましたが、フタを開けてみると、非常に 柔らかい雰囲気のお話し合いになりまして、結果的には、流血的盛り上がり ではなく、ホンワリとした盛り上がりとなりました。
 当初の予定では、最初の1時間は、「好きなことおしゃべり」、そして、 後の1時間を「テーマを絞ってのおしゃべり」にするはずだったのですが、 なにはさて置いて、司会者の私が、ただれるようにおしゃべりしてしまいま して、結局、2時間ぶっ通しで「好きなことおしゃべり」してしまいました。 ハッハッハ。反省。
 というわけで、今回の「井戸端会議語録」です。一応、誰の発言かを分かっ て頂くため、文末に「日女(日本人女性)」、「日男(日本人男性)」、「ア メ男(アメリカ人男性)」のどれかをを付けました。
 また、今回の掲載では、収まりきれませんので、残りの分は、来週ご-介 します。
 それでは、じっくりお読みください。      編集人

*「”簡単にアメリカ人男性に騙され利用される日本人女性”の話を持ち出 した理由は、彼女たちは、もしかしたら、そういう自分の姿に気づきながら も彼らと付き合ってるんじゃないか、と思ったからです。もしそうなら、 ”なんで?”と聞きたかったのです。」(日男)
*「でも、”簡単に・・・日本人女性”という言い方は、ちょっと強烈でし たね。」(日男)
*「彼女たちのことが気になるのは、それは、正義感なわけ? それとも、 日本人としてのプライドとかが関係してるの?」(日女)
*「彼女たちを見てて日本人として腹が立つというのもありますし、おそら く、自分の中にある”日本人女性を所有してるのは、日本人男性なんだ!” という考え方が無意識のうちに働いて、こんなこと言い始めたとも考えられ ます。」(日男)
*「今までの投書を読んでると、アメリカ人男性って、スッゴク理解がある んですよね。でも、これってホント? 日本人男性って、そんなにしょうも ないの?」(日男)
*「日本人として腹が立ったという話ですけど、こういう話って、アメリカ 人同志の間でも起こるでしょうか? 例えば、日本で遊んでるアメリカ人女 性に対して、”アメリカ人として腹が立つ”という感情を持つアメリカ人男 性がいると思います?」(日女)
*「”イエローキャブ”と名前の付けられた日本人女性たちがいますよね。 実際に、アメリカ人男性にナメたことされてる日本人女性を見た時に、私は、 思ったんです。”ここに居た〜!”ってね。」(日男)
*「日本の電車の中で、友達が”外人の男って、やっぱりカッコイイよね” って言った時、一緒にいたアメリカから帰って来たばかりの知り合いが、”男な んてみんな同じよ”と言ったんです。私は、今、彼女の言ったことは正しかっ たなあって思います。」(日女)
*「”男ってみんな同じよ”ってことは、究極的に言うと、”みんな違う” ってことだから、だから、結局、お付き合いというのは、人間性と人間性の 問題になるでしょ。相手を人間として見るってこと。彼女たちは、そこまで 人間的な付き合いができずに、表面的なことばかり追いかけてるってことに なるわけで、もしかしたら、そういう子たちにとって、そんな人間的な付き 合いが分かるようになるには、あと数年かかるかもしれないですね。」(日女)
*「普通、騙されてる人って、”私は騙されてる”という意識ってないじゃ ないですか。騙されてる時に、”私は騙されてる”なんて思う人がいるんで すかね。」(日男)
*「いますよ。分かってても、くっついて離れない人ってやっぱりいますよ。 ひとりになるのが恐いとか・・・。」(日女)
*「結構、そういう人たちって、真面目な人といると退屈みたいですよ。物 足りないとか。」(日女)
*「でも、日本にもひどい男っているじゃないですか。ここ(アメリカ)で 起こるから、目立つんであって・・・。」(日男)
*「日本にもいっぱいいますよ。演歌の中にあれだけ出てくるんですから。」 (日女)
*「”あなたのウソが分かるのよ”とかね。」(日女)
*「要するに、この件の受け取り方の違いというのは、”日本人ナメられて んな”と思うのか、それとも、”個人の問題じゃん”いうふうに思うかの違 いですよね。」(日男)
*「これと似たケースが、フィリピンに行く日本人にもあって、向こうに行っ て現地の女の子と遊んじゃう、というのも基本的には、このケースと同じで すよね。」(日女)
*「優越感と同時に、劣等感の問題でもあるわけね。」(日女)
*「やっぱり人と付き合うというのは、相性の問題だから、誰と付き合うと か、ナニ人であるとかいうのは、私から言わせたら、"Not my business" なわ けよ。」(日女)
*「でも、私が日本人だからって、近づいて来る人もいました。メトロポリ タンとかにね。」(日女)
*「日本から来たばかりの女の子って、怒りを表す方法を知らないのよね。 腹立っても、どうやって怒っていいのか分からないっていうのもあると思 う。」(日女)
*「日本にいる時って、怒りを表に出さないように生きてるから、ひとりで に顔がニタニタ〜ってしちゃうんですよね。」(日女)
*「オレの中には、引っかかる子たちを見た時に、”おめえ、何やってんだ よ”と言いたくなる気持ちもあるわけ。」(日男)
*「でも、そういう子たちって、引っかかって痛い目に遭わないと、分から ないんじゃないかな。もしかしたら、すごくいい気持ちなのかもしれない し。」(日女)
*「オレの頭ん中では、そういう騙されてるカンジの子っていうのが、いっ ぱいいるような気がすんの。」(日男)
*「それは、あなたの偏見でしょ。」(日女)
*「でも、いろんな本とか新聞読んでる間に、無意識のうちにそういう気持 ちになるような気がすんだけど。そりゃ、一応、そういう本とか、”こんな の信用できっかよ”てなカンジで批判的に読んでるけど、知らない間に、そ う考えてるって思うな。」(日男)
*「だから、そういう人って、いてダメなの? ほっとけばいいじゃない。」 (日女)
*「私は、無意識の話をしててですね、意識の中では、ほっときたいって気 持ちもあるんだけど、でも、なんでオレはこんなこと(”日本人として情け ない”とか、”いつまでも騙されてんじゃねえよ”とか)を思うのかってい うのを知りたいんですよ。」(日男)
*「だから、このNutsで、人前に出すためのお化粧した意見じゃなくて、知 らない間に腹の中で思っていることっていうのを話したかったんですよ。そ れでね、前、高校生が投書してたでしょ。”私、外人の男性、だ〜いすき”っ てヤツ。あれなんか、とっても正直な意見ですよね。で、日本では、普通、 あのノリなんですよ。そういう(なにがなんでも外人男性スキスキ状態)の を持つべきでない、って意見も分かりますよ。でも、実際、そう思っている 人がいっぱいいるんですから。」(日男)
*「だって、マンガとか出てくる主人公って、みんななんか外人みたいで、 小さい頃から、そういうのを見せられて来たってことは、だから、”白人= カッコイイ”みたいなのができちゃて、っていうのもありますよね。」(日女)
*「でも、日本の人たちに言いたい。”こっちに来てみなさい”って。そん なカッコイイ男ばっかりじゃないんだから。だって、日本で映画なんか見て ると、出てくるのは、ハリウッドの普通のレベル以上の男たちばっかりだか ら、ああいう人たちが道歩いてるって思っちゃうのよね。ホントは全然違う んだから。」(日女)
*「フランスに行ってごらん。一日中、見てたって、アラン・ドロンみたい な人、いないんだから。」(日女)
*「そういうアメリカ人に一種の憧れを持つっていうのは、文化の植民地化っ ていうか、日本人に限らず、アジア人の女の人は、白人の男性はカッコイイっ て思ってるし。」(日女)
*「なんでですかね?」(日男)
*「だから、東京でもマニラでも、アメリカの音楽かけて、ハンバーガー食 べるのがカッコイイって思うように、白人の男性がカッコイイって思ってる。」 (日女)
*「美意識が、そういうアメリカ人男性をカッコイイと思うようにできてる んじゃない。でも、アメリカ人女性の中にも、東洋系の目のつり上がったの がカッコイイって言う人もいますよ。」(日女)
*「美意識がアメリカナイズされてるってことかな。だから、みんなが気づ かないぐらいに洗脳されてるのね。」(日女)
*「でもね、昔の映画に出てくる、三船敏郎。あれは、カッコイイぞ。」 (日男)
*「そこまで冷静に”どれがカッコイイ”とか思える人はいいけど、オレな んか、小学校のころから、親に隠れて”プレイボーイ”とか見てて、あのイ メージが、まだ残ってるんですよ。ブロンドでね。だから、今でもブロンド の人とか見ると、”ゲッ!”って思っちゃうもん。」(日男)
*「それは、あなた、男でも女でも、キレイなものは、キレイなのよ。」 (日女)
*「でも、なんでブロンドがキレイなの?」(日男)
*「だから、何かを比較してキレイだと思ってるのか、それとも、純粋にキ レイだと思ってるのか。まあ、どっちのパターンでキレイだって思ってるか 分かんないけども・・・。」(日男)
*「それって、相手のココロの中に深く潜ってみないと分からないですよ ね。」(日男)
*「好みの話なんですけども、これも、個人的な偏見なんですけど、私は、 ブロンドで青い目の男の人に顔をグッと近づけられると、非常に居心地が悪 いです。」(日女)
*「だって、ブロンドなんて、一番ハゲになる確率高いのよ。」(日女)
*「そ、そ、そ、それを言ってしまいますかあ。」(日男)    
                                                      つづく

『VOICE』

@編集人です。
 2つほど、事務連絡があります。
 まず、一つめ。
 先日、「国際結婚サポートグループ(あくまでも仮称)」の初めての集ま りが行われました。前に一度、関係者の方々と集まったことがありましたが、 わたくし、あれは、「作戦会議」だったと考えておりますので、今回が、初 めてのシュウゴウということになります。
 参加者は、合計10名。未婚者3名。ほかは、全部、現在進行形のみなさ んでした。
 今回の集まりの形態ですが、「みんなで持ち寄り・適当におしゃべり・え えカンジやね」というもので、みんなで持ち寄ったものを食いながら、いろ んな話をしました。最後まで残り組は、なんと午前3時近くまで粘りまして、 燃え尽きるまでお話ししました。
 さて、今後のこのグループの活動ですが、しばらくはこの調子で行く予定 です。この調子というのは、「いきなり日系社会にデビューすることなく、 ゆっくりじっくり行こやないか。Nutsでチョロチョロ情報流し、それ見た人 が集まって、楽しく仲良くルンルンルン。」という調子のことなのでありま す。要するに、少しずつ少しずつ大きくしていこか、ということなのであり ます。
 もし、このグループに興味のある方がいましたら、Nuts編集部までご連絡 ください。
 それにしても、この「サポートグループ」という言い方、なんか引っかか りますよね。さも、国際結婚に何か問題があるようなカンジがして、言われ 心地が非常に悪いのであります。ですから、現在、仲間内で、もっと明るい 名前を付けることを計画しております。でも、間違っても、「ニューヨーク・ ダイナマイツ」とか「エンパイアー・ボンバーズ」などといった名前には、 なりませんのでご心配なく。
 二つめは、ボランティア募集の話。
 来る4月3日(水)に、United Nations International Schoolにて、「春祭」 というイベントが行われます。その内容を簡単に説明しますと、こちらの高 校で日本語を勉強しているアメリカ人生徒を各地から400人ほど連れてき てですね、その場を「お祭り」状態にして、いろんな出し物だとか、日本の 食い物あげたりだとか、餅ついたりとか、とりあえず、いろんなことやって、 盛り上げようというイベントなのであります。
 そこで、その「春祭」をヘルプしてくれるボランティアを募集しているの であります。誰でも結構です。一応、このイベントは、一日中展開される予 定ですが、「午前中だけ」とか「午後だけ」というのもOKですよ。お気軽に ボランティアやってください。
 このイベントは去年も行われまして、わたくし、それにちょっとだけ参加 したのですが、なかなか面白かったですよ。特に、各地の高校生が作った日 本語ビデオのコンテストは、かなり笑えました。
 なにはともあれ、ボランティア募集です。興味のある方は、Nuts編集部ま でご連絡ください。よろしくお願いします。
 今週はこんなもんですね。では、また来週。  編集人 
     

『今週の歌』

「今夜から ルームメイトが 横にいて 
           人の気配を知る暖かさ       ひろ」

下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ

Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net