1996年4月16日号

(No.110)


                     Nutsの表紙です



『トドメの井戸端会議語録』

 編集人です。
 「日本人女性」についての「井戸端会議語録」最終回です。
 皆さま、これまでお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。 とうとう、この「語録」も終わりです。ちなみに今週号は、この「語録」に 完全に占領されてしまいました。
 ついでに、ここで事務連絡を少々。
 国際結婚軍団の2回目の集会があります。今回は、「チャイナタウンで軽 くメシでも行こか」作戦であります。興味のある方は、編集部までご連絡く ださい。
 他には・・・・、別になしですな。
 最近、わたくし自身があまり書いておりません。良いことなのか、悪いこ となのか。しばらく考えましょ。じっくりとね。
 それでは、お読み下さい。それと、また来週。  編集人

*「あの”イエローキャブ”っていう言い方、うまいよね。すごくキャッチー なコピーだよね。」(日男)
*「もう日本人の男の頭の中には、”イエローキャブの女の子”というイメー ジが出来上がってるよね。”あの子、イエローキャブだろ”とかいう言い方 するもんね。」(日男)
*「でも、それに関する言葉はさあ、男の人はいくつも持ってたじゃん。” ゆるい”とか”あばずれ”とかさあ。」(日女)
*「でも、それがきれいにハマったわけでしょ。”イエローキャブ”ってい う言葉の中にね。」(日男)
*「あの言い方はうまいと思うよ。だからあんなふうに広まったんでしょ。」 (日女)
*「それだからこそ、恐い。だって、日本にいる人なんて、”いや〜、アメ リカに住む日本人の女って大変ですね。”って本気で思ってるからね。本気 で。」(日男)
*「だから、あれは、(日本にいる人々が)思いたかったものをその通りに 書いてくれたからね。」(日女)
*「なぜ思いたいかっていうのは、わかるでしょ。くやしいからね。」(日男)
*「あと、感じるのが、アメリカにずっと住んでる日本人に対して、”アメ リカに近づいてる”っていうところで、なんかネタミがあるような気がする。 それともうひとつ、アメリカに行っても、モノにならなくて、商売しに行っ たのに失敗して落ちぶれてみたいな話を、日本って(本とかにして)出すの 好きでしょ。あと、男に逃げられてピアノバーに身を落としてとかね。あの カンジの(そういう類の話をしたいと思う)”くやしい”っていうのは、わ かるかもね。」(日女)
*「特に外国にいる日本人の女の人が叩かれるというのは、日本にいる男は、 自分の下に女がいるって思ってるからいいけど、外国に出て、寄りによって 自分たちが劣等感を持ってるアメリカに近づいて、それでもって、うまくやっ てる日本人の女なんて許せないっていうのが、やっぱりあると思う。」(日女)
*「私が不思議なのはね、野茂なんて日本じゃ”ツマハジキ”で、”あいつ、 態度悪い”ってカンジだったでしょ。でも、こっちで成功したら、いきなり あやかりたいって態度でしょ。なにあれ、男だったら成功してもいいわけ?」 (日女)
*「男だったらいんじゃない。自分たちの一部ってカンジで。」(日女)
*「自分の友達が、韓国人の友達から”なんで日本人の女は白人と付き合っ てるのが多いのか?”って聞かれたんです。」(日男)
*「で、その人、なんて答えたの?」(日女)
*「この人は冗談で、”いや、モノがデカいからじゃないか”って答えたら しいんですけど。でも、その韓国人の友達は、”オレはマジだよ”って言っ たらしいです。」(日男)
*「いや、はっきり言って、モノの大きさの劣等感というのはありますよ。」 (日男)
*「女の人の間の外見のスタンダードって、アメリカでも、背が高くて細く て足が長くてラインがきれいでってことになってんだから、日本人の女の人 も、(アメ女に対して)ものすごく劣等感を持ってなきゃいけないはずなん だけど、アメリカに来てる日本の女の人たちって、あんまり気にしてないよ ね。」(日女)
*「かえって日本にいた時の方が、”私、胸小さい”だとか”足が太い”な んて気にしてたよね。」(日女)
*「よく男性間で話になるのがね、例えばね、すんげえ態度の悪い日本人の 女の子がウチのレストランにアメリカ人の男と食いに来たとすんじゃん。そ の時、おれらね、”ケッ、日本で相手されねえもんだから、こっちに来てこ んなのと付き合ってんだろ。”てな話をすんのよ。」(日男)
*「はあー。」(日女一同)
*「これ、ホーント裏の話なんだけど。知らないでしょ、こんな話してるっ て? こんなことを素直に考える思考回路が、おれらには、出来上がってる わけ。”日本でモテねえから、こっちに来たんだろ”というふうに納得させ るわけ、自分を。」(日男)
*「でも、どうなんだろ。客観的に見て、日本にいるより、こっちにいる方 がモテるのかな? モテるって言うか、要するに、声を掛けられるとか。掛 けられる人は日本でも掛けられるのかな?」(日男)
*「そうだよ。でもね、日本人を専門に声を掛けるオジサンというのが、実 際にいるから、声掛けられる率っていうのは、日本で声掛けられなかった女 の子にとっては、こっちにいる方がいいかもね。」(日女)
*「国際結婚した人からよく聞くのが、例えば、アメリカ人の男性って日本 人女性のステレオタイプって持ってるでしょ。で、それを期待して結婚した ら、実際は、ぜんぜん違ったりするわけじゃん。反対のケースもあって、こっ ちの男性のステレオタイプ(料理したり洗濯したり)を信じてアメリカ人と 結婚したのに、その人が何にもしない人で、”ちょっと待ってくれ。話が違 う”っていうのも多いらしいね。」(日男)
*「おれ、思うんだけど、日本人の女性って、付き合い初めは、大人しいん だけど、結婚するとガッと強くなると思う。」(日男)
*「でも、それは日本人の男性と女性が結婚しても結構あることでしょ。初 めはブリッ子してたのが、結婚したら本性現したってことね。」(日女)
*「そうそう、でも、なんでそこでブリッ子するんだろうって思うわけ。」 (日男)
*「だって、その方がモテるんだもん。」(日女)
*「たくさんの日本人の女の子が”アメリカ人の男性はナイスだ”って思っ てるらしいけど、でも、かなりの割合のアメリカ人男性が、彼女たちがそう 思うのを知ってて、それをうまく利用しようとしてるね。」(アメ男)
*「だから、最初からね、ホントの姿(バリバリ強くてたくましい姿)を見 せてれば、その騙されるだとか利用されるなんてことにならないんじゃない かって思うんだけど。」(日男)
*「日本には、恋愛上、独特の男と女のアプローチの仕方があるね。」(日男)
*「でも、日本人の男がそれ(日本式方法)をここでやろうとしたって、誰 も相手にしてくれないってあるよね。」(日男)
*「女の子の場合、何もしなくても寄ってくる男はいるんだけど、男の場合、 何もしなくても女の子が寄ってくるてことは、あんまりないよね。」(日女)
*「ない!」(日男)
*「そりゃ、タマにはあるかもしれないけど、でも、ないでしょ。”女の子 が寄ってきて大変よ”てな話でもしたいんだけど、ないんだもん。くやしい よ、やっぱり。」(日男)
*「だって、日本の男女関係て、演技じゃん。女の子が”キャピキャピキャ ピ”ってやってさ、それで男が”ウハウハウハ”ってカンジで。それに慣れ きってるもんだから、アメリカに来て、日本人の男がそれをやろうとしたっ て、いないでしょ、そんな”キャピキャピ”してるアメリカ人の女の子なん て。」(日男)
*「いるわよ、結構。いるって。」(日女)
*「でも、そういう子ってね、大体アジア人に興味ないのよね。だって、そ ういう子たちって、メインストリームを求めてそういうことをやってるわけ だから、日本人には寄ってこないですよ。で、近場にいる人たちっていうの は、そういう”ウハウハ”っていうのに乗らない人、”ドシン”とした人が 多いわけでしょ。そういう人にどうアプローチしていいのかわかんないから。 だって、日本式の”ウハウハ”が通用しないんだから。」(日男)
*「はっきり言いましょう。男よりも女の人の方が強いです。だって、お産 の痛みに耐えるんだから。まあ、それを認めたくないって気持ちもあります けどね。」(日男)
*「だから、はっきり言って、それを素直に認めたら、もっと対等な付き合 いができるんじゃないの?」(日女)
*「そうなんですよ。でも、そこがね、おれたち日本人男性にはできないん ですよ。みんなそうだって言うのは、ちとヤバイけど。」(日男)
*「男と女には、それぞれ適正ってうのがあるわけでしょ。例えば、力仕事 は、男の方が得意なわけじゃん。そしたら、そういうのは、男に任せればい いし、で、ボクの意見だけど、子育てとかは、やっぱり子供って女の人から 生まれてくるから、それは、女の人の方が・・・。」(日男)
*「こういう話があるよ。ある日本人の奥さんがね、いつもダンナさんにご 飯作ってあげてるって話をしたのね。そしたら、その話を聞いてた日本人の 女性たちが、”ダメよ、そんなんじゃ!甘えるから”て言ったわけ。でも、 おれは、そこまで強く言う必要はないんじゃないかって思ったのよ。」(日男)
*「結局、料理でも洗濯でも、好きな人がやればいいわけよ。」(日女)
*「でも、好きな人がやればいいとか、向いてる方がやればいいっていうの は、お互いの条件が平等な時に、初めて言えることであって、今、何にも考 えないで普通にやってたら、女が全部かぶるっていう状況は、今でもあるわ けでしょ。」(日女)
*「じゃ、そういう状況を変えるためには、やっぱり”逆転!逆転!”って いう気持ちを持って、ガンバんなくっちゃいけないのかな?」(日男)
*「同じ立場に立つために120%のことを言う(つまり、なんでもかんで も”男女平等”と訴えること。)っていうのは、おれは、ちょっと納得いか ないな。」(日男)
*「おれは、そんふうに言う女の人も、この状態ならいてもいいと思う。と りあえず、今は、かなり男と女の立場の差があるから、それを変えるために は、やっぱり急進派的な人たちも必要だからね。」(日男)
*「だって、別に男の人が育児したり、家事したりしてもいいわけじゃん。 そういうふうに、柔軟性のある考え方を持つには、日本人の脳ミソを少し柔 らかくしなくちゃいけないでしょ。そのためには、一回、その脳ミソを叩き 壊さなくっちゃいけないでしょ。で、叩くのには、叩く人たちが必要。それ が急進派ってことね。それで、後の人たちが新しい脳ミソを作っていくちゅ うわけね。だから、そういう急進派の人たちは、いてもいいと思うんだけ ど・・・、でも、見るとドキッってするよね。」(日男)
*「わかるよ、わかる。要するに、100の状態にするためには、120の こと言わなくっちゃいけないっていうのもわかる。でも、わかった上で、やっ ぱりそういう人たちは、ダメ(苦手とか合わないとかいう意味)なんだよな。」 (日男)
*「あとね、男の人と女の人でこういう話(男女平等とか)になる時、お互 いの反応ってすごく違うよね。女の人は10言ってるつもりなのに、男の人 は、100で受け取ってしまうのよね。だから、私たちの言ったことに対す る反応が過剰でびっくりする。」(日女)
*「で、皆さんへの質問ですけど、もしアメリカ人の彼氏彼女ができたとし て、その時に他の日本人に対して優越感を感じますか?」(日男)
*「私は感じます。そのね、クリアーには感じないですよ。でも、どっかで 喜んでる自分がいるんですよ。」(日男)
*「優越感というか、要するに、自分とは違う人種と付き合ってるっていう の、つまり、違うっていうので、喜びを感じてるというのが、もしかしたら あるかもしれないな。」(日男)
*「日本に外人の彼氏とかダンナさんと一緒に帰った時、他の日本人に対し て優越感とか感じなかった?」(日男)
*「あのねえ、すごく居心地が悪かったの。みんながすごくイヤな目で見て たのよね。特に、一緒に電車に乗ったりした時とかね、オジサンたちが”な んだ、この女?”っていう目で見てた。」(日女)
*「日本にアメリカ人の彼氏を連れてった時、”カッコイイ人連れてんじゃ ん。メンクイなの?”とか、”うらやましい”とか素直に言われてもイヤだっ たし、電車に乗ってて、オジサンが”なんだ、この女?”っていう目で見る のもイヤだったし、ちょっと田舎の方に行って、女の子が”ああ、ガイジン さんだ!”って見てるのもイヤだったし、とにかくイヤだったの。」(日女)
*「外人と付き合ってるからといって、特に優越感は感じないですね。」 (日男)
*「おれ、異常なのかなあ? 意外と多くの人が、おれみたいに優越感って 感じてると思ってたんだけど。でも、おれが言ってる優越感っていうのは、 その人がホントにそれを露骨に出してるっていう意味じゃなくて、心のどこ かにあるっていう意味よ。」(日男)
*「今、アメリカ人の彼女と付き合ってんだけど、一回、友達に”いいじゃ ん、アメリカ人の彼女で。かわいいじゃん。顔で選んだんだろ?”とか言わ れたことがあったわけ。その時に、おれ、ムキになって、”顔なんか関係ね えよ!違うよ!”って答えたんだよね。でも、その質問って、おれの優越感 の部分を突いてたのよ。”ズコッ”って。だから、その時、異常反応してる 自分がいたのよね。」(日男)
*「結局、この問題(”日本人女性はアメリカ人男性に騙されれるのではな いか”等々)っていうのは、誰かが言ってたみたいに、日本人の男性と女性 の問題っていう部分がかなりあるんですよ。”イエローキャブ”にしたって そうだしね。これを今度は、またお話ししたいと思います。本日は、どうも ありがとうございました。」(日男)

『今週の歌』

「肩イタイ 腹筋イタイし 足腰も              トシ考えろ 今年30      ひろ」                    *早朝野球をやったその翌日に

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net