1996年4月23日号
(No.111)
Nutsの表紙です
『「カツ電」のハナシ』
さて、生活相談電話、略して「カツ電」のハナシです。
先月の終わり頃に、この「カツ電」についての井戸端会議を開きました。
その井戸端会議語録を今週号でご紹介するつもりでしたが、テープから書き
起こす時間がなく、とりあえず、今回は、この「カツ電」作戦の中間報告だ
けしておきます。
まず、これまでにやったことをご紹介しましょう。
1. 『他の「カツ電」系の電話から情報を得る。』
わたくし、ニューヨークで最も評判の高い「カツ電」、「アメリカ生活
110番」に電話致しました。そして、お願いしました。「あの〜、今度、
日系人会のユースで生活相談電話サービスを始めるんですけど、ちなみに若
い人たち、例えば、留学生の人なんかから、どんな質問がくるんですかね
え?」。そこの責任者のKさんは、こう答えました。「いや、そういう質問
の詳細に関しましては、お教えできないことになっていますので、申し訳あ
りませんが、お教えできません」。それを聞いて、私は、思ったのです。
「うん、この「カツ電」は、信用できるな」と。
質問の内容なんかをチョロチョロ外に出したり、本にしたり(そういう人
間がいたのである。)する「カツ電」は、信用できません。やはりこのくら
いカタイ方がいいのです。
しかし、本来の目的の「他の「カツ電」から情報を得る」というのは、
ちょっと無理だということが判明しました。まあ、しゃあないね。
2. 『相談員養成方法を確立する』
あのですね、ロスに「留学生ホットライン」という「カツ電」がありまし
て、そこが、かなりイイ養成方法を確立してるという噂を聞きまして、仲間
に頼んでそこにコンタクトしてもらい、その養成方法のココロなるものを教
えてもらおうとしたのであります。
一応、その養成方法に関するちょっとした資料を手に入れることができま
した。これから、それを元にいろいろと作戦を練らねばなりません。忙しく
なるわね。
それでは、次に、これからやらなくてはならないことをご紹介します。
1. 『アンケート調査』
「他のとこから聞く聞く」作戦が失敗してしまいましたので、こうなった
ら自力で、ちまたの皆さんが、どういうことを聞きたがっているのか、とい
うのを調べねばなりません。そのためにアンケート用紙をサラサラっと作っ
てですね、パッパッパっと配って、そして、タッタッタっと集計せねばなら
んのですよ。
一応、近々、アンケート用紙をその辺でバラ撒いたり、Nutsに掲載したり
したりする予定です。その時は、皆さん、ご協力のほど、よろしくお願い致
します。
アンケートが集まり次第、主な質問に対する答えを考えて、「質問の基本
マニュアル」なるものを作るつもりです。やることいっぱいあるなあ。
2. 『相談員養成作戦』
この「カツ電」の電話を取る人々の養成作戦です。一応、これは、「生活
相談電話」ですから、「もしもし。なに? それで? どうして? へえ〜、
大変やねえ。」という対応では困ってしまうのであります。それなりの応対
の仕方、分からないときの答え方などを覚えておく必要があります。それを
みんなで勉強しよやないか、という作戦なのです。
ちなみに、「最近、ボランティア活動に興味があって・・・、でも、あん
まり時間がないんだけど、そういうのだったらできるかもしれないわね」と
いう方が、私のまわりにも結構いらっしゃいます。これらの方々にご参加頂
いてですね、細々と、でも確実に「相談員養成作戦」を進めていきたいと思
うのであります。
以上です。
この「カツ電」は、一応、土曜に行われる予定です。つまり、土曜の午前
10時から午後の4時まで、なんてカンジで始めます。「え〜? 毎日じゃ
ないの〜?」という声が聞こえて参りますが、まあ、焦ることはないでしょ。
じっくり行こか、じっくりね。
てなとこです。
では。 編集人
『VOICE』
ここ最近、「日本人女性はアメリカ人男性に・・・」とか、「国際結婚サ
ポートグループ」など国境がつくる優越感、劣等感や人種間の世間体につい
ての反応がすごいですね。
私は、1年と1カ月前にアメリカ人男性と結婚しました。両親、妹弟に
「彼と結婚したい」ことを電話で伝えましたが、母の開口一番は、「ちょっと、
待ってよ〜」でした。
私の母はNYに遊びに来た時に彼と会い、会うどころか同じ屋根の下で3週
間ほど暮らしたのですが(彼の母の家にもThanks givingに3日程行っている)、
「NO!」の一点張り。理由を聞くと、1. 親戚に何て言えばいいの? 2. 子供
の教育はどうするの? 3. 習慣がちがう 4. ○○(私のラストネーム)家から
嫁を出すというのに・・・などなど。そして、泣いてました。
何が幸せなのかわからなくなりました。
妹からあとで聞いた話ですが、母はその電話の2日前に「ケンカの花道」
というTV番組(公開口論番組らしい)で「国際結婚カップル特集」という
のを真剣に見ていたそうです。
その後、妹が母に「別にサルと結婚するって言ってるわけじゃないんだか
ら、いいべさ」と母を説得(?!)したそうです。
結局、私が言いたかった事は、物事をもっとグローバルに考えてほしいと
いう事。みんな母親の子宮を通って生まれてきたことを基本にね。人間、生
きてるうちに頭と体は有効に使わなきゃ損よ!!
Si
@「GETする」
最近、日本では「getする」というイヤな日本語が流行ってるらしい。週刊
誌をみればところまわずこの「getする」の氾濫が目につく。一頃の「疑問文
イントネーション型肯定文」という流行りのほとぼりが冷めてきたと思った
らまたこれである。そういえばサウンドの流行といえば「彼氏がカレシガ」
という専門用語でいう平板アクセントがティーンネイジャーの間で定番化し
ているらしい。なんでもかんでも平板で発音するのだ。
話を「getする」に戻そう。「95年は日本のラップ元年」?「シブカジ・
ラッパー」???もうお手上げである。悪いけど若者にはついていけないと
かそういう問題ではない。マスコミがでっちあげた流行に乗るのがカッコイ
イという盲目的な傾倒に誰もいつまでたっても疑問を持たない相変わらずの
日本がなげかわしいのである。いうまでもない「getする」はマスコミがいう
ところのラップ元年の落とし子なのだろう。ラップはアフリカ系アメリカ人
の文化だ。聞いて楽しむのは多いに結構。しかし頭のてっぺんからつま先ま
で、服装からデスチャーからそっくりにマネて彼らが口づさむジャパニーズ・
ラップのチンケなことといったら同胞として恥ずかしくて本家にだけは聞か
れたくないと祈るばかりである。思想がない、主張がない、ポリシーも何も
ない唯マスコミが送り出す発信にいち早く乗り遅れずに飛びつくことだけが
上手い日本人にどうして誰も問題意識を持たないのだろう。「村八分」の原
理がいつまでたっても根底に流れているからであろう。時代におもねるよう
に、一見ラッパーの歌謡曲を唄うアイドルグループを紅白に登場させてしまっ
たNHK。「もう何でもありなのね。視聴率さえ取れれば。」私は捨てゼリフ
を吐いた。
また男女ボーダレス化時代というものも到来しているようで女の子は男の
子っぽく、男の子は女の子っぽくすることが「カッコヨク」って「オッシャ
レ」なのだそうだ。ホモセクシャルというのは充分な主義と嗜好があると思
う。しかし普通の女の子が「女の子っぽい可愛くてきれいな男の子が好き!」
といえばシルクのブラウスにスカート姿の男の子が街を歩いているところに、
はたして自分の発想があるのだろうか。自分の主義、主張、嗜好とは全く無
関係にマスコミが創り上げたトレンドに踊らされていることに気付いている
コがいるだろうか。
「TVチャンピオン / 凧(たこ)職人選手権」をビデオで見た。優勝者は
「凧職人とは?」という最後の質問に「心の文化、忘れないで一生まっとう
する。」と答えた。なんだか感動して泣けてきた。とても重みのある琴線に
ふれた言葉だった。伝統だけが良しとは思わない、新しいもの大賛成。ただ
自分の考えで行動できる独創性のある日本人に私もなりたいと思った。
世尾 ユカ
@編集人でございます。
最近、日曜日の早朝野球に燃えております。グラブもバットも買いました。
まあ、最初は、何事もカタチから入らんとね。
とりあえず、今年の夏は、野球に賭けましょうか。ちなみに去年の夏は、
瀬戸朝香ちゃんのドラマ、「キミといた夏」に賭けてたような気がする。懐
かしいのう。
国際結婚軍団の集合は、今週の金曜日です。興味のある方は、編集部まで
ご連絡ください。
そんなところです。
では、また来週。 編集人
@たまには、ノンビリした話でも書かねばなるまい。
先日、レキシントン・アベニューを歩いていると、道端のホットドッグ屋
が目に入った。その時、オレは、大変なことを思い出してしまったのである。
なんと、オレは、男の人のオチンチンをナメたことがあるのである。
食事中の方、及び、今日も明るく一日を始めようとしている方には誠に申
し訳ないのであるが、オレは、”ナニ”をナメたのである。
あれは、今から7、8年前の沖縄の暑い夏のことだった。
その日もいつものように、オレたちは客を連れて朝から海に出た。客とい
うのはダイビングの客のことである。彼らを連れて海に潜るのが、オレたち
の仕事だった。
1本潜った後、船は一度港に戻り、オレたちは、ダイビング器材をトラッ
クに積んで、水着ひとつで洗い場へと向かった。
太陽は、真上にあった。見上げると、雲ひとつない”カッキーン”とした
空だった。
オレたちは、器材をトラックから下ろし、洗い場の水槽の中にそれをぶち
込んだ。水槽と言っても、その辺にある赤ちゃん用の風呂桶だ。蛇口をひね
ると勢いよく水が出てきた。その飛沫がほてった肌にあたって気持ちよかっ
た。
水がいっぱいになったところで、オレたちは器材をジャブジャブと洗い出
した。空に向けた背に夏の太陽光線が突き刺さった。
器材を洗い終えたら、次は自分たち。ホースから水を出し、代わりばんこ
に身体にこびりついた塩を洗い落とす。「ヒー!」、「気持ちいいー!」。
みんな楽しそうに水浴びしてた。でもオレは、その順番を待ちきれず、器材
を洗った赤ちゃん用の風呂桶に飛び込んだ。「ジャボン!」
気持ち良かった。肌の温度が急激に下がっていくのがよくわかった。肩ま
で水の中に沈め、そして、手でその水をすくい上げ、顔に「ピシャ!」。次
は頭から「ジャバー!」。「極楽気分というのは、こういう時のことを言う
のであるね。」などと考えながら、オレは水面に映るギラギラ太陽を手です
くって遊んでいた。
その時、ニタリとした表情でオレを見ている男がいた。彼はすでに水浴び
を終え、タバコをプカプカ吸いながら、オレのことを見ていた。何か企んで
る様子だった。オレはオレで、「うむ? 何か様子がおかしいな。」などと
思っていたのだが、その水浴び態勢が、あまりにも気持ち良く、動く気にも
なれずに、そのまま水の中でくつろいでいた。
彼が近づいてきた。顔は完全にニタニタ状態であった。そして、水着に手
を掛けながら、こう言った。「ヘッヘッヘ。この態勢なら逃げられないだろ。
ほれ、オナメ!」。彼は、おもむろに自分の水着をズリ下げ、私の目の前に
”ナニ”を突き出したのである。
「ヒエ〜!」。オレは悲鳴を上げた。風呂桶から逃げ出そうとしたが、す
でに”ナニ”は、目の前にあり、身動きできる態勢ではなく、また、手で押
し返すこともできず、オレは、絶対絶命の危機にモダエ苦しんでいたのであ
る。
彼は、調子こいて、「ホレ、ホレ」と”ナニ”を突き出してくる。その度
に、オレは、「ヒエ〜! ヒエ〜!」と悲鳴を上げた。まわりの連中は、そ
れを見て大笑いしていた。その時、オレは、思ったのである。「このままで
は負けてしまう」と。
オレは、昔からこういう勝負事にコダワリを持って生きてきた。簡単にい
うと、負けたくないのである。であるからして、この”ナニ”攻撃に関して
も、このまま攻められ続けて終わることなど、オレのポリシーから言って、
許されることではなかった。
そして、オレは反撃に出たのである。
彼は、性懲りもなく「ホレ、オナメ」などとやっていた。そして、彼が一
段深く、その腰をオレに向かって押し出した時、オレは、それまで”ナニ”
とは反対側を向いていた顔をクイック・ターンし、舌を前面に出し、その
”ナニ”をカウンターパンチぎみに下から「ベロリ!」とナメ上げてやった
のである。
「ヒエ−!」。今度は、彼が悲鳴を上げる番だった。まわりの連中は、す
でに笑い転げていた。「なんでナメんだよ! 気持ちワリ〜!」。彼は吠え
た。「それだったら、最初からそういうことをするでない! ガッハッハ」。
オレは、高笑いしながら、勝者の味を、”ナニ”の感触がまだ残っているそ
の舌で噛みしめていた。
レキシントン・アベニューのホットドッグ屋を見ながら、オレは、そんな
過去のアワい記憶を思い出していた。
ホットドッグ屋のおやじが、丁度ウインナーを取り出した。
「舌ざわりが似てるかもね」。
そんなことを考えながら、オレは、昼下がりのレキシントン・アベニュー
を、大股で南へと歩いて行った。
ひろ
『今週の歌』
「”練習ね” と軽い気持ちで 試合して
くやし涙の 15対4」
ひろ
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