1996年5月7日号
(No.113)
Nutsの表紙です
『カツ電特集です』
編集人です。
さて、今回のNutsは「生活相談電話(カツ電)」特集です。そのメニュー
は、「井戸端会議語録」、「カツ電用アンケート」、「あとがき」となって
おります。
今週は『VOICE』コーナーなんかもお休みです。かなりカタい話が続きま
すが、今回は、ちょっと我慢ね。
まず最初に、先々月に行いました、カツ電に関する「井戸端会議」の結果
報告です。いつものように「語録」風にまとめてみました。
では、どうぞ。 編集人
『井戸端会議語録』
*「私、こちらに来て4年ほどになるんですけど、ニューヨークには、日常
の生活情報を供給する情報源というのがないと思ったんですよね。特に、私
たち留学生のための生きた情報というのがないように感じてました。で、そ
れならば、自分たちの手で作ってみようと思い、ついでに、いろんな人を巻
き込んで、いろいろな情報を集められれば、って考えたんです。」
*「(ニューヨークの)日系人会にユースというのがありまして、そこで生
活相談電話をやろうということになりました。今、日系人会には、どちらか
と言うと、高齢者向けの生活相談電話がありまして、”そんなら、私たちが
その他の人たちのための相談電話をやろう”てなことになったんですけど、
”だれがやるか?”、それと、”どういう質問が来るか?”という問題が残っ
たんです。」
*「私は、アメリカに来て、1年と数カ月です。来た当初は、スタッテン・
アイランドの方にいまして、日本人関係の情報というのがぜんぜん手に入ら
なくて、で、どこでその情報というのが手に入るかもわかりませんでした。
それこそ、銀行のアカウントの開き方からわからなかったですね。」
*「こういう生活相談電話を設けるってことは、すばらしいことだと思いま
す。ただ、やっぱり気を付けなくてはいけないのは、法律的なこととか、そ
れから、根本的な話の仕方とか、そういうのは、きちんとトレーニングしな
いと、せっかく電話が掛かってきても、結局、なんの役にも立たないってこ
とになっちゃいますからね。」
*「(電話が掛かってきても)自分があんまりわからないことを”こうです。”
って言っちゃいけないしね。”だろうと思います。でも、調べます。”って
いうのならいいけどね。自分自身が、わかってるか、わかってないかが、わ
からない人がいるから。」
*「特に、電話の場合は、顔見て話すわけじゃないから、余計、言葉ってい
うのが、すごく大切になってくるじゃないかな。」
*「私もこちらに来て、ビザのこととかで、すごく困ったことがあったんで
すけど、その時は、こんな相談電話みたいなのはなくて、だから、もし今、
自分みたいな人がいたら、こんな電話があったらいいだろうなあ、って思っ
て今日は来ました。」
*「ニューヨークに来た時は、知り合いも何もいなかったんですけど、ニュー
ヨークに関しては、本とかがいっぱい出てたんで、調べてなんとかなったん
ですけど、でも、そういう本も必ずしもイイものを-介してるわけじゃなく
て、歯医者なんかでも、”日本語が通じます”っていうから行ったりすると、
日本人をターゲットにして金儲けてるって感じでしたね。」
*「せっかく日本からニューヨークに来ても、ここの日本人コミュニティー
が、新しく来た日本人をヨソ者扱いしたら、あんまり人も来なくなるんじゃ
ないかなあ。ここには、(日本人)コミュニティがないなあ、とも感じまし
たね。」
*「情報さえ手に入れば、後は自分でなんでもやれるんですよね。留学生な
ら、どこの大学に行っても”Foreign Student Adviser”っていうのがいる
んだけど、みんなビザが切れた時にお世話になるところっていうイメージし
かないみたいだけど、こういうオフィスが(生活情報などについて)一番助
けてくれるわけ。だから、(そういうオフィスを使わなくて)すごく損して
る人がいっぱいいるような気がする。」
*「歯医者にしても、”田中歯科と鈴木歯科のどっちが安い”っていうんじゃ
なくて、”ハーレムにすんごい安い歯医者がある”って感じの日本とアメリ
カを分けない、広がりのある情報っていうのが必要ですね。」
*「私は、3年前、ロスにいたんですけど、あそこでは、日本語のメディア
がかなり充実してて、今度、こっちニューヨークに来るときには、もし英語
がダメでも日本語で助けてくれるメディアが、ロス並に存在すると思ってた
んですけど、実際、ほとんどないですよね。」
*「まあ、こっちに来て、大して困ったことはないんですけど、やっぱり何
かあったときにすぐ対応してくれるメディアがないっていうのは、ちょっと
不安ですよね。いろいろな電話サービスもあるようですが、その電話の受付
時間が、何かヘンですよね。午後4時で終わりとか。夜、何かあったらどう
したらいいんでしょうね。」
*「先月、こっちに来たボクの友達は、英語、まるっりきダメです。これか
ら語学学校に行こうってところなんですが、そういう人が日系団体に飛び込
みで来て、”語学学校の情報をください”って言ったときに、返ってくる答
えが”日本語の新聞読みなさい”じゃダメなんですよ。」
*「例えば、留学生が働きたいってとき、実際、20時間以内なら合法的に
働けるんですよね。でも、今は、その許可書を取るのがすんごく難しくなっ
たんですよね。去年、私が取ったときは、簡単だったんですけど、今は、
ちょっと無理。一年で変わっちゃいました。そういう情報っていうのは、な
かなか手に入らないですね。」
*「学生からの質問は、他にもありますか?」
*「何でもありますよ。朝起きてから寝るまで全部ですよ。例えば、”日本
の食材はどこで手に入りますか?””コンタクトレンズ買いたいんですけど、
ドクターにかかる必要はありますか?””日本に帰りたいんですけど、どう
いう手続きが必要なんですか?””こっちのペットショップって、熱帯魚と
ハ虫類ばっかりなんですが、どこに行けば犬と会えるんですか?”」
*「ちょっと思ったんだけど、こちらに来たばっかりの留学生にアンケート
かなんか取ったらどうかな。私たちは、こちらに長くいるもんだから、そう
いうフレッシュな質問というのが思い浮かばないのよね。で、その質問を集
めて、どうやってそれを解決できるかっていうのをみんなで考えたらどうか
な。それと、もう-とつ、人材バンクみたいなヤツを作るってこと。この件
については、だれに聞けばいい、っていうの。別に私たちが相談に答える必
要はないわけ。例えば、国際結婚については、その国際結婚グループに聞く
とか、そういう専門家を知っておくの。」
*「この生活相談電話は、学生さんに的を絞るの?」
*「いや、学生さんに的を絞らなくても、その他の人たちでもいいと思いま
すよ。」
*「例えば、この生活相談電話を始めたとする。じゃあ、その電話番号をど
こで手に入れるかっていう問題があるわけ。ニューヨークに来たばっかりの
人が、何か知りたいことがあるとき、この相談電話の番号を知るためには、
「OCS NEWS」かなんか見ないとわからないのよね。初めて来た人に”じゃ
あ、日本語のローカル紙でも読もうか”っていう頭が働くかなあ、って思う
のよ。で、私が考えたのは、日本で宣伝するってことね。こっちに来る前に、
日本でこの電話の存在を知らせとくって方法ね。簡単ですよ。ガイドブック
に載せればいいんですよ。」
*「でも、日本語の情報が欲しいってときは、まずみんな日本語のローカル
紙を探すんじゃないかな。」
*「いや、日本語ローカル紙の存在とその意味と活用価値っていうのをわかっ
てないと、ローカル紙を探したりはしないよね。」
*「”地球の歩き方”に載ってなければ、まず探さないと思いますよ。」
*「では、次の話題。どうやってその電話を取る人をトレーニングするかっ
ていう話。」
*「ロスに”留学生ホットライン”というのがありまして、そこは、ボラン
ティアをトレーニングするのに2時間のクラスを8回やるそうなんです。合
計16時間のトレーニングを受けて電話担当のボランティアとなるわけです。」
*「まあ、最初からね、2時間のクラスを8回やるのはなかなか難しいです
けど、基本的なことだけはやっとかないといけないから、そこんとこを練ら
なくちゃいけないんですよね。」
*「今、そのロスの”留学生ホットライン”に連絡してまして、そこのトレー
ニングに使ってるマニュアルを見せてもらえないかとお願いしておるのです。」
*「で、だれがやるんですか?」
*「それを探すんです。とりあえず、私(竹永)。あと、他にも何人かいま
す。」
*「できれば、キチンと経験のある人を呼んで、その人にお話しかなにかし
てもらえればベストだけどね。根本的な話し方とか、電話での話し方とか。
もしかしたら自殺したいって人が電話掛けてくるかもしれないわけでしょ。
そりゃ、やっぱりトレーニングが必要よね。」
*「まあ、とりあえず情報を集めます。すべては、それからですね。」
おわり
『カツ電用アンケート』
さて、今度は、「カツ電用アンケート」です。
アンケートは、いたって簡単です。質問は、2つ。ひとつ目は、「今まで
ニューヨークにいて、”ああ、こんな情報欲しい!”と思ったことを3つあ
げてください。」。そして、二つ目、「その情報を最終的にどうやって手に
入れましたか? そして、その結果は?」。
ここからが大切です。これらの質問にお答え頂いた後でですね、このNuts
をそのままFAXにてお送り頂きたいのであります。その電話番号は、
FAX:(212)982ー3348
となっております。
このアンケートの結果をもとに、「カツ電対応マニュアル」を作成しよう
と企んでおります。
皆さま、ご協力の程、よろしくお願い致します。 編集人
質問1:『今までニューヨークにいて、”ああ、こんな情報欲しい!”と思っ
たことを3つあげてください。』
例1:「アパートのオーナーと契約のことでモメて、その解決のためにいい
弁護士を探した。」
例2:「虫歯が痛くて、ついでに金がなくて、とりあえず、安い歯医者を探
した。」
例3:「最近、ボランティアに目覚めたが、どこに連絡していいか分からな
かった。」
1:
2:
3:
質問2:『その情報を最終的にどうやって手に入れましたか?そして、その
結果は?』
例1:「ジャパニーズ・イエローページ”で見つけた弁護士は、大バカ野郎
(アドルフ・ヒトラー/212-111-1234)で、いつまでたってもラチがあか
ないから、とりあえず夜逃げした。」
例2:「ハーレムですげえ安い歯医者(マルコムX/212-000-9876)を探
し出した。でも、一日待つよ。」
例3:「友達の友達に紹介してもらって、日系人会で日系のお年寄りの方た
ちのお世話をすることにした。それにしても、こちらのおじいちゃん、おば
あちゃんは、シャレてるのう。」
1:
2:
3:
ご協力ありがとうございました。
『あとがき』
今、全力で考えてます。「このカツ電をどういうカツ電にするか」という
ことをです。
現在、ここニューヨークには、いつくかのカツ電が存在します。ですから、
私たちがそれらと同じサービスを行っても意味がないのであります。
では、どうするか?
ニューヨークに新しく来た人用のカツ電にするか? それとも、雑報系の
カツ電にするか? う〜ん、なかなか難しいところです。
とりあえず、このアンケートの結果を見て、考えます。
というわけで、ご協力の程、よろしくお願いします。
では、また来週。 編集人
『今週の歌』
「コロコロと ボール転がるその先に
見える大きな おイヌのウンコ ひろ」
*公園でひとり野球の練習をしながら
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
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