1996年7月9日号

(No.122)


                     Nutsの表紙です



目次

*『VOICE』 ・投書「外人と日本人女性について」 ・投書「ニューヨークを訪れて」 ・編集人の事務連絡、その他)
*『今週の歌』
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『VOICE』

@Hello! 久しぶりに手紙書きます。
 再び「外人と日本人女性」についてなんですけど、アメリカ人が 格好よく感じるって、外見よりも明るさ、強さ、エネルギッシュさ、 私はそういう部分だと思います。
 それに彼らは女性にサービス精神があるから日本人女性がコロッと まいっちゃうのだという意見もあるかもしれませんが、彼らは別に 女性だけに親切なのではなく、老人や身体障害者にもサッと手を貸したり できる、その辺りが大人っぽく見えるというか、洗練されているというか。 女性だったら、男のそういう点はチェックしているはずである。 「男性的部分」ではなく、「人間的な部分」もね。単にレディー ファーストで女にもてるなら、日本の「アッシー君」や「カバン持ち君」 (*女の子のバッグを持ってあげる男のこと)だって大モテのはずである。 プライドの高さと自己主張の強さからくるサービス精神でなければ、 単なるお手伝いさんになっちゃうよね。アメリカ人男性が 「女性を立てる」のも「GOODな人間性」の主張の一種かな等と ヒネクレ者の私は思ったりします。
 ちなみに、男性が母親や奥さんの話をちょっと自慢げにしたり するのって、なかなか女性にとっては気分のいいものである。でも、 日本人男性からは、めったにそういう話を聞いた事がない。残念な ことです。とほほ。
 ところで、「日本人男性」の話になってしまいますが、日本人女性が アメリカ人男性に魅かれる裏には「日本人男性ダサイ」という感覚も 実はありますよね。
 1女性として日本人男性についての感想を言わせてもらうなら、 こんな感じです。
 「男同士でかたまっちゃて、AVビデオの話かなんか女性がいても 聞こえよがしにしてるし、そうかと思うと、突然女の子にウンチク たれたり、女にばっか-勢がよくて、そりゃーソッポ向かれてセクハラ オヤジ・チカン化するのも当然よねー。
 「それで、自分がピアノバーでしかモテないのに、日本人女性が 外人とつきあってんのを女がバカだからって女のせいにしてんだからさ。 アメリカにはなじめないでしょーよ。」
 I'm sorry!! はっきり言って、私の日本人男性観、最悪ですね。 ま、そーいう人間に育てた母親、父親にも責任あるけどね。それを 考えると子供育てるのが恐いです。もし自分の子供がしょーもない 日本人になってしまったらと思うと、外人と結婚したがる女の子の 気持ちが分かるよ。少なくともいろんな価値観、でき事のある環境で 育てて方が、たくましくなりそう。(私自身は結婚しない主義ですけど、 今のところ)
 そう言えば、SEXISMの話もありましたが、私の友人は日本人女性に 対する「幻想」を利用してモテまくっています。よくケンカもしてますが。 「もっと日本人女性に対するファンタジーが大きくなって欲しい」 と彼女は力説していますが、彼女自身は言いたい事は、はっきり言える 女性です。
 日本人男性に対してだって「幻想」はしっかりありますよ。知り合いの ミュージシャンで台湾に行った人によると、日本人というだけで超モテ だったそうです。同行した黒人アメリカ人ダンサー君達よりモテたので 御満悦のようでした! ははは.......
                                                キヨコ
P.S. 先日、E電車で、ドレッド頭の日本人男二人を見かけたけれど、 その二人は話ながら、ずーっと自分の髪をいじくっていた。ずーっと ですよ! 別に人事だけれど、やめてくれーと私は言いたかった。 なんかマヌケに見えるよ。それこそ日本人として恥ずかしいぞ。
@編集人です。
 日本にお住まいの方から編集部宛に頂いたお手紙をご紹介します。 非常に面白い内容です。じっくりお読みください。
                                                  編集人
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週刊Nuts 編集部様
 週刊Nutsを紀伊國屋で手に入れて読ませて頂きました。非常に内容が 面白く、嬉しくなってこうしてお手紙を書かせて頂いてる次第です。
 私は、日本で音楽雑誌の編集をしている28歳の独身女性です。 主な仕事内容はアーティスト、ミュージシャンへのインタビュー、 原稿書き、そして編集作業です。
 私は今回、初めてNYへの旅行をしました。なぜNYに行きたかった のかと申しますと、やはり仕事柄、会う人達の中に”NYへ行って 生まれ変わった”という人が非常に多く、これは1度行ってみなけりゃ! と思い立ったからなのです。
 NYに興味を持ってからというもの、さまざまなNYに関する本を 読みまして、ますますNY行きに対する決意を固めてゆきました。
 その理由として、まず1つには、このNuts紙上でも語られている ように、今の日本の若者が、マスコミに作られた流行に右に習え的に 従ってしまう、といった現象に疑問を持った事。つまり街には(特に渋谷など) いわゆる茶髪、ロン毛、ピアス、etcというファッションであふれ 返っています。どこを向いても誰をとっても価値観が同じです。
 そして、もう1つ、私の個人的な理由としまして、日本で仕事を していて疑問に思う事が多数あるからです。
 例えば、物事に白黒はっきりつけると反発される、女のくせに 主張が強い!と非難される、個人主義は会社内でイヤがられる・・・。 事あるごとに疑問を抱かざるをえませんでした。私のようにマスコミ 業界でも、です。
 日々、このような疑問がつのる中、NY行きを決めたのでした。 そして、ひんしゅくを買いながらも無理を言って1週間の休暇をもらい、NYへと旅立ったのです。
 そして実際、NYはとても快適な旅となりました。全くの観光、 つまり遊びで行ったのですから、NYの暮らしぶり、文化など分かった うちに入らないのは承知の上ですが、少し感想めいた事を書かせて 頂きたいと思います。
 まず思ったのは、Nuts紙上でもどなたかが書いていらっしゃい ましたが、免税品店などの日本人の店員の対応が非常に冷たい。まるで 「どうせ日本からブランド品でも買いに来たんでしょ?」とでも 言いたげな態度があからさまなのです。確かにNYで実際仕事をし、 生活している人から見れば、ちゃらちゃらと日本から遊びに来て いるような奴らはムカつくんでしょうね。気持ちは分かるような気が します。
 でも、地元の人が通ってるようなお店のNYの店員さん達は非常に 態度が良くて気持ち良かった。
 彼らは、もちろん”チップがもらえるから”という理由でそうして いるのでしょうけど、彼らはプロフェッショナルだと思いました。
 それからこんな事もありました。ホテルの近くのデリで買い物をし、 外へ出たら、数人の黒人の男の人に囲まれ、お金を要求されたのです。 まだ着いたばかりの日で、コインの感覚が把握できてなかった私は、 ためらいながらも彼らにコインを渡しました。しかし、それは、たったの 1セント! ただちに周囲からはブーイングが! でも「ごめんなさい 、今持ってない」と謝ったら、「よし、分かった」と彼らはすぐに 私から離れて行きました。
 それからも、ストリートに立ってお金を要求する人を何人も 見ましたが、素通りする人、とても自然にコインを投げ入れる人・・・と 若者の仕事事情、経済事情を、みな、それぞれ自然に受け入れている 感じがしたのです。
 言い方は大変失礼かもしれませんが、私は「NYは分かりやすい!」 と思ってしまいました。よくNYは危険だ、危険だと言いますが、 私のように日本の生活に日々疑問を抱いていた者にとって、NYは とても分かりやすい、非常に理解できる(そして誰でも受け入れてくれる) 街だと思いました。
 たった1週間、観光で行っただけの奴にNYで日々苦労して生活して いる皆さんにとっては、生意気だと思われると思いますが、私はNYの街、 そして、Nutsを書いたり読んだりしている日本人の皆さんに改めて 感動しましたし、私に出来る事があれば、”ニュー発”に参加させて もらえれば、と思います。何が出来るのかは分かりませんが、 インターネットに加入していない私には、こうしてお手紙を書く事 くらいしか出来ません。
 こうやって日本の女からの手紙を受け入れてもらえるよう、 祈っております。
 そして再びNYへ行く事が出来るよう、誓う日々です。
                    H・N
@編集人です。
 まずは、事務連絡から。
 国際結婚軍団の3回目のイベントが、7月27日(土)に華々しく 開催されるのであります。
 今回は、「セントラル・パークでピクニック」。ついでに、 「パートナーも同伴で」。つまり、国際結婚カップルが勢揃いする のであります。
 すばらしい。
 ああ、言い忘れてましたけど、この軍団の名前が決まりました。
 「マンハッタン・ダイナマイツ」。
 冗談はこのくらいにしておきまして、正式な名称は、 「国際結婚の会・Apple Couples」となります。”Apple Couples”と 発音するのは、なかなか難しいので、私は、”アプカプ”と 呼ぶようにしています(そっちの方が、難しいわい)。まあ、そのうち、 口に馴染んでくるでしょう。
 今後の活動予定はと言いますと、「ニュースレター発行」、 「月イチのイベント」などとなっております。
 で、今回の「セントラル。パークでピクニック」のイベントに ついてですが、私は個人的には、草野球でもやれたらと思っております。 軟球じゃなくて、ゴムボールを使った野球ね。
 そして、夫婦が別々のチームに分かれて戦うのです。きっと すさまじい戦いになるはずです。ちなみに、わたくしは、審判を させて頂きます。(逃げるな、逃げるな。)
 なにはともあれ、興味のある方は、編集部までご連絡ください。
 次の話題。
 さて、この「週刊Nuts」のホームページが本気で動き始めました。
 これまで、工事中状態が続いておりましたが、先週、少し気合いを 入れて工事しまして、やっとのことで復活したのであります。
 バックナンバーは、NO.53〜NO.121までの分を取りそろえております。
 また、今回、新たに「NY Nuts Mailing-list」のホームページを 開設いたしました。そのホームページには、NY Nuts Mailing-listに 関する説明と、その中でやり取りされたメールの一部が紹介されています。
 例えば、私が書いたメールでこういうのがあります。
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竹永@今日は夜になっても蒸し暑いなんか飲みたし何もナシ、です。
 さて、先日、いつものようにレストランで働いてますと、 ウエイトレスのKさんが、私のところに寄ってきて、こう言いました。
 「ひろさん、ひろさん、こんな話、知てますか?」。
   それはそれは、中国なまりのピリリと効いた日本語でした。
 (「知てますか」というのがポイント。)  Kさんは、もともとは上海の人ですが、日本にも住んだことがあり、 日本語もかなりできます。(丸紅は知りませんでしたが、伊藤忠は 知ってました)
 そのKさんが、しゃべり出したのです。
 「あのですねえ、上海では、こんな話がありますよ。日本に働きに 行ったことのある女の人が言いますよ。『日本では、立ってやる仕事より、 座ってやる仕事の方がもうかります』って。で、もうひとつ言いますよ。 『座ってやる仕事より、寝てやる仕事の方がもうかります』って。 ハッハッハ。」
 Kさんは、私をひとり残して大笑いしてました。
 この時、私は思ったのです。
 「中国人ちゅうのは、ホンマ強いのう」。
 こういう笑い話を作れる底力というますか、タフさと言いますか、 そういう日本人にない強さというのを彼らは持ってるような気がします。
 寝てやる仕事がいいとか悪いとかは置いといて、この話には、 日本に金をブン取りに行った者に対する賞賛の響きがあります。 こういう「ブン取り」感覚っていうのが、日本人にはないですよね。
 前、あるマンガに「和僑」という言葉が登場してました。これは、 中国人の「華僑」に引っかけたものです。
 この「和僑」というものについて、最近よく考えます。やっぱり 「和僑」っていうのは、無理なのでしょうか?
 そんなとこです。
 では。                  ひろ
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 てな感じの軽い話、ざっくばらんな話、あるいは、いろんなことに 関する議論のメールを、Mailing-list上では、やりとりしておるわけです。 (こういうタイプのメールばかりとは限らんけどね。)
 Mailing-listのホームページには、Nutsのホームページから 入れるようになっています。
 ちなみに、Nutsのホームページのアドレスは、
http://www.interport.net/~hiro/Nuts/ です。
 今後は、「生きたホームページ」というのを合言葉に、 がんばって行きたいと考えております。暇があったらのぞいてみてね。
 今、風邪が流行っております。この風邪は、咳と大量の鼻水を 伴います。皆さま、お気をつけください。
 今週は、そんなところです。
 では、また来週。               編集人
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『今週の歌』
「”人生の 墓場に先に 行ってるよ”
            小さく書いた インビテーション   ひろ」
        *友人に出す結婚式の招待状を書きながら

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net