1996年7月16日号
(No.123)
Nutsの表紙です
目次
*『VOICE』
・投書「フジテレビのチャンネル変更について」
・投書「”ある痛みについて”に答える1」
・投書「”ある痛みについて”に答える2」
・編集人「チップについて」及び、その他
・「ニューヨークのある夏の夜の物語」
*『今週の歌』
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『VOICE』
@こんにちは。初めておたよりします。
私は日本語放送を楽しみに日々くらしている学生です。この7月からFCIの
番組もかわりパワーアップするとかで本当に楽しみにしていたんです。
「ピュア」やら「ロングバケーション」は、日本にいる妹のおすすめでした。
それが、夜の10時に25チャンネルをひねっても、私の頭をひねっても
日本語らしきものはでてきません。ポスターをみればマンハッタンやその他の
区は7時からのニュースのみ、なんでNJのWayneだのMontclairへんの人達が
みれて私達がみれないのでしょう。普通は、どんどんよくなっていくもんなん
じゃないのですか? なんでカットされないといけないのでしょ。
私、FCIにTelしました。文句がでればあちらもいろいろ考えると思ったのです。
「あ、知りませんでした? 一週間も前からお知らせしてましたよォ」
なんですか、これ? 私、こー言ってやろうかと思いました。
「私、これからあなた達のスポンサーにTelします。あちらの援助がないので
私達の楽しみをうばわれたんですよね。もうこのスポンサーの会社の商品は
買わないよとTelしますよ。はり紙だって作っちゃって、サンボクやらサンライズ
にはります。運動おこします!!」
でも言えませんでした。私は間違っているのでしょうか。勇気がないのも確か
です。でも、これをだまってていいのか、もんもんとしています。
アメリカ人には、「王様のレストラン」、「古畑任三郎」など非常に人気もあり、
アメリカではもうみられなくなった、ウィットに富んで、暴力的でもなく、
いやらしくもない、とてもいい番組を放送してくれていたのに、それはないのでは
ないでしょうか?
名前を書かないことをおゆるしください。 匿名希望
@こんにちは。
NO.120の”ある痛みについて”という文章を読んだ感想です。
ニューヨークにいる限り、道で出会った人がどうしてアメリカ人だと
言い切れるのでしょうか?
ニューヨークに着いて2日目に道を聞かれた時、ニューヨークというのは、
いろんな人種がいることがあたりまえのところなんだなあ、と思いました。
どう見たって日本人に見える私に、あたりまえのように英語でペラペラ聞いて
くるからびっくりしたのです。日本にいた時なら、もし道で迷っても、間違っても
外国人風の人に道を聞きません。どうでしょうか。
だから、日本語をしゃべるアメリカ人・・・と言い切るのはちょっと乱暴な
見方だなあと思いました。主張の強い現地生まれの日本人(ちょっとぎこちない
日本語を話す)は、どうするのでしょうか。
もうひとつ感じたのは、「逆の立場だったら」という見方をいつもしてないと、
それこそ、ただの自分の主張だけではないでしょうか、という点です。
「自己主張型」なのは、あなたではありませんか?
アメリカに来て、毎日英語を話しているあなたの英語を聞いて、アメリカ人は
どう感じているでしょうか。アメリカ人は、日本人の英語に痛みを感じてるで
しょうか。インド人、中国人のドライバーの英語に痛みを感じていないのでしょうか。
外国人の英語を理解するのは外国人だという意見を聞いたことがありますが、
私も実感するところです。そして、自分が外国に来て、外国の言葉を話している時、
きっと変な言い方してるかもしれないし、それでも仲間にいれてくれてどうも
ありがとうね、という気持ちを忘れてはいけないと思うのです。
”ある痛みについて”の文章に中で、”日本”と”アメリカ”という所を入れ
替えて読んでみて下さい。私のいう「逆の立場だったら」の意見が意図するところが
明確になると思います。ついでにアメリカ人が書いたと思ってみて下さい。
「あんた、NYにはいろんな人がいてるねんでー。今さら何言うとんのー。あほか。」
という気分になると思います。
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”日本”と”アメリカ”を入れ替えた文
『ある痛みについて』
今、世界中でかなりの数の非アメリカ人が英語を勉強し、そして、話しています。
今後、もっと多くの人が英語を勉強し、しゃべるようになるでしょう。その時、
いろんなタイプの英語も同時に生まれると私は思います。日本人がしゃべる日本系
英語、中国人がしゃべる中国系英語、インド人がしゃべるインド系英語、ロシア人が
しゃべるロシア系英語などなど。それらの中には、私たちアメリカ人が経験した
ことのない表現やイントネーション、使い方などが現れてくるはずです。
前記した「日本人の英語」の例のように、普通、アメリカ人なら口にしないことを
簡単に口にする英語の使い手も出てきますでしょうし、思いも寄らぬところで、
思いも寄らぬ日本語に遭遇する可能性もあります。
そんな時、私のココロは、「痛い!」と言うでしょう。でも、それは仕方のない
ことなんですよね。
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ーと、アメリカ人なら書くのかな。外国人に会ったことのない田舎のおばさんの
言い分という感じがする。
では。 匿名希望
@編集人です。
以下に紹介する文は、6月25日号(NO.123)の「ある痛みについて」に
関する投書です。E-mailで送られて来ました。
では、どうぞ。 編集人
TO:HIROYUKI
I RECENTLY READ ISSUE 120 6/25/1996 OF THE STUDENT PUBLICATION 'NUTS'.
YOU WROTE THAT YOU HATE HEARING ENGLISH PEOPLE SPEAK JAPANESE.
I AM LEARNING TO WRITE & SPEAK JAPANESE AND AM DEEPLY HURT BY YOUR COMMENTS.
HOW COULD YOU SAY SUCH MEAN THINGS? LEARNING JAPANESE IS ALREADY DIFFICULT
NOW YOU MAKE IT HARDER.
I HATE YOU, HATE YOU. HATE YOU, HATE YOU, HATE YOU, HATE YOU.
NOW I THINK I'M GONA DO SUICIDE. IT'S YOUR FAULT. I'M GONNA DO SUICIDE.
YOU ARE AWFUL. NOW I CAN NEVER LEARN TO READ AND SPEAK JAPANESE,
BECAUSE I CAN HEAR YOUR MEAN WORDS TOWARDS ME.
I HATE YOU.
@編集人です。
さて、チップについて少しお話ししようと思います。
先日、日本食レストランでこんな風景を目撃しました。
日本人の客二人(私の知り合い)が、食事を終えて席を立ちました。ドアを
出ようとした時、彼らの担当のウエイトレスが追いかけてきて、英語でこんな意味の
ことを言いました。
「何かサービスに問題がありましたか? 通常は、金額の15%をチップとして
置いてもらうことになっているのですが。」
この二人の食事代は、16ドル。それに対して、2ドルのチップを置いてきた
のでした。
そのウエイトレスは、続けました。
「普通は、TAX(ニューヨーク州のTAXは、0.825%)の倍、置いてもらって
ます。」
でも、この二人、結局納得せず、そのウエイトレスは、スネたようにして店の
中に戻って行きました。
二人の言い分は、こうでした。「16ドルの食事代に、2ドルのチップって、
そんなに悪い? もう1ドル、チップあげれば済むことかもしれないけど、あんな
言われ方されたら・・・。」
ちなみに、16ドルの食事代に対する2ドルのチップというのは、単純に
計算しますと、12.5%になります。この16ドルというのが、TAXを含んだ金額
なのか、そうでないのかよく分からないのですが、とりあえず、彼らは、金額の
12,3%のチップを残したのです。
これまたちなみに、このウエイトレスは、おそらくアメリカ人では、ありません。
もしかしたら、日本人かもしれませんし、中国人であるかもしれません。
そんな感じの英語をしゃべってました。
さて、ここで、本題に入りましょう。
実を言いますと、この問題、「チップを少なく置いていったお客さんへの対処」と
いうのは、日本食レストランのウエイター&ウエイトレス世界のビッグテーマ
なのであります。
この「チップを少なく置いていったお客さん」への代表的な対処法を二つ
挙げるとこうなります。
1)チップが少ないと言う
2)何も言わず、貝になる
私がここで問題としているのは、「チップを少なく置いていったお客さん」です。
チップをまったく置いていかなかったお客さんの話ではありません
(その場合は、当然、ウエイター&ウエイトレスは、何か言うだろからね)。
私も現在、ウエイター業を営んでおりますが、私の彼らに対する対処法は、
(2)の方です。うちのレストランでは、そうすることになっていますし、
自分でも(2)の方がいいと思っています。
でも、今回の例のように、(1)の方法をとっている人たちもたくさんいます。
そこで、読者の皆さんに質問です。
この「チップを少なく置いていったお客さんへの対処」について、
皆さんはどのようにお考えになりますか? 「チップが少なかったら、
そうお客さんに言うべきだ」と考えの方、あるいは、「チップが少なくても、
何も言うべきではない」とお考えの方、それぞれの理由を教えて頂ければと思います。
このチップの話は、なかなか奥が深いですので、じっくり付き合って行こうと
考えております。
次の話題。
今月号のミニコミ「AKISU」にこの「週刊Nuts」に関する批判文が載って
おります。私も早速読んでみたのですが、いやいや面白かったです。
でも、読んでいて、「AKISU」の皆さんのNutsに対する愛を感じてしまいました。
ありがとうございます。
まあ、こういう「NYミニコミ批判特集」なんてことをできるのは、
「AKISU」ぐらいのもんでしょうから、これからもがんばって欲しいものです。
でも、「批判」って言っても、ただの悪口やけどね。
ガッハッハ。
今週は、こんなもんです。
では、また来週。 編集人
@彼女は、その夜、いつものようにDトレインに乗っていた。席は、
ほとんど埋まり、立ってる乗客がちらほらと見えた。
しばらくして、男がひとり、彼女の座ってる方に歩いてきた。
その男は、彼女の正面に座っている女の子の目の前に立った。そして、
突然、その子が聞いていたウォークマンのヘッドフォンをつかみ、力いっぱい引いた。
その子は、悲鳴を上げた。
彼女は、驚いた。目の前で強盗が起きたのだった。ニューヨーク生まれの
彼女だったが、この突然起こった出来事には、さすがに驚いた。
もみ合っている二人を見ながら、彼女は叫んだ。
「だれか助けて!」
ひとりの男が席から立ち上がった。そして、その男に後ろから組み付いた。
ところがである。
その男には、仲間がいた。今度は、二人の男が、その「ヒーロー」を後ろから
殴り始めたのだった。
「助けて! だれか彼を助けて!」
彼女は叫んだ。
その時、だれかが非常停止の取っ手を引いた。
「キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ、キ、キィーーーー」
電車は止まった。
車内の人々には、何が起こったのかわからなかった。それまでもみ合っていた
男たちも、その動きを止めた。
「ガシャーン!」
突然、今度は、何かが割れる音がした。それは、その男が電車の窓ガラスを
割った音だった。
彼は、割った窓をくぐり抜け、車外へと出た。そして、そのまま闇の中へと
消えて行った。
その電車に偶然乗り合わせていたポリスが、その車両に現れた。
彼女は、その場に残っていた仲間の二人を指さしながら説明した。
「さっき窓から逃げた男が、この子のウォークマンを奪おうとしたのよ。で、
彼がそれを助けようとして、この二人が彼を殴ったのよ。」
そして、彼女は、他の乗客の方を振り向いて言った。
「あなたたち、恥ずかしいと思わないの?! 彼がひとりで助けようとしてるのに、
あなたたちは、なんとも思わないの?! 」
結局、その二人の男は、逮捕されなかった。
しばらくして、電車は、再び静かに動き出した。
彼女は、家に帰り、このことを電話で友人に話した。
そして、彼女は最後にこう付け加えた。
「ねえ、まるで映画のようでしょ?」
いつものDトレインの中で起きた、ニューヨークのある夏の夜の出来事・・・。
ひろ
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『今週の歌 』
「”夏にはね、体重計が売れるのよ。”
そんなもんかと つかむゼイ肉 ひろ」
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