1996年10月22日号(No.137)
Nutsの表紙です
目次
*『電話模擬投票の結果です』
*『VOICE』
・投書「ニューヨークの映画館で考えたこと」
・投書「日本食レストランについて」
・編集後記
・ひとりごと
*『今週の歌』
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『電話模擬投票の結果です』
さて、電話模擬投票の結果発表であります。
いや〜、おもしろかったですのう。何がおもしろかったって、アナタ、この
イベントには、「どの政党を選ぶか」というポイントの他に、いろんなお楽しみ
が含まれておったのであります。
「何人ぐらいが投票するか?」「男性と女性の割合は?」「年齢別の割合は?」
「私たちがやった告知の効果はどのくらいあったか?」「変なコメントを残す人は
いないか?」「突然、歌い出したり、ハアハア言っちゃう人はいないか?」など
などです。
それでは、本題に入りましょう。
この電話模擬投票は、10月17、18、19日の3日間、 24時間オープン
態勢で行われました。投票方法は、支持する政党名をひとつだけボイスメールに
残すというものでした。
選挙管理委員長及び集計係及び雑用は、わたくし、竹永が担当致しました。また、
この模擬投票の広報に関して、たくさんの方々のご協力を得ました。皆さん、ご苦労
さま&ありがとさんです。
集計方法ですが、1、2時間に一度、残されたボイスメールを外から聞く、という
方法で行いました。ただし、深夜に投票された分は、翌日の早朝にまとめて集計する
という方法をとりました。
その集計方法を具体的にご紹介しますと、まず私がボイスメールのシステムに
潜り込むでしょ。それから、残されたボイスメールを聞きながら、それを集計用紙に
「正」式カウント法で書き込んで、ひとつ聞いたら消し、またひとつ聞いたら消し、
てな感じで集計したのであります。
かなり原始的ですな。
では、そろそろ結果発表と行きましょうか。
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投票総数 331票
民主党 97票 (29.3%)
自民党 83票 (25.1%)
新進党 72票 (21.7%)
共産党 25票 (7.6%)
社民党 10票 (3.0%)
さきがけ 8票 (2.4%)
自由連合 3票 (0.9%)
新社会党 2票 (0.6%)
民改連 0票 (0.0%)
その他 0票 (0.0%)
支持政党なし 31票 (9.4%)
*投票は、10月20日、午前0時(西海岸時間)に締め切りました。
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いかがなものでしょうか。皆さんの予想は当たりましたでしょうか。
自民、新進、民主の日本の比例区の選挙結果は、自民70議席、新進60議席、
民主35議席でした。
これを見ると、海外に住む人々の間での民主党の異常な強さが分かります。
投票数は、以外と伸びませんでした。これは、模擬投票の周知期間が短かった
こと、最終日のビラ配り大作戦が大雨のため不完全燃焼に終わったこと、などが
原因と考えられます。
ホントは1000ぐらい欲しかったのですが、まあ、しゃあないですな。
ここで、自民、新進、民主の日別の集計結果をご紹介します。
17日(木):民主19票、新進9票、自民6票
18日(金):民主37票、自民36票、新進25票
19日(土):民主41票、自民41票、新進38票
これって、結構おもしろいでしょ。民主党のスタートダッシュと、金、土の
自民党の追い込み。
私が集計してて感じたのは、自民を支持する人たちというのは、民主、新進を
支持する人たちに比べて、比較的年齢層が高いということでした。
17日に投票なさった方というのは、おそらくNutsの読者か、それ絡みの人
たちが中心のはずです。
で、18、19日には、他の日系紙、例えば、読売アメリカなどの記事を読んだ
人たちが投票し始めたと考えられます。
そこには当然、「Nutsの読者」と例えば「読売アメリカの読者」の年齢層の
違いが出ます。それが、「民主党のスタートダッシュと、金、土の自民党の追い
込み」というカタチとなって表れたのではないかと思います。(でも、これは、
「Nutsは民主党支持」という意味ではないのよ。ちなみに、わたくしは、
「さきがけ」支持でした。)
また、支持者層が一番若かったのは、新進党でした。これを説明するには、
やはり「創価学会」という要素を持ち込まねばならないのでしょうか。ただ、
「新進党支持者=創価学会」という考えは、完全に間違っていますので、簡単に
「支持者が若いのは、創価学会のせいよ。」と言い切ることはできません。でも、
なんで若い人が多かったんでしょ。分からんのう。
で、問題の「変なコメントを残す人はいないか?」「突然、歌い出したり、ハア
ハア言っちゃう人はいないか?」などなどについてですが、変態的メッセージには
、ついに遭遇しませんでした。
すばらしいような、つまんないような。
まあ、中には、政党名だけって言ってるのに、「私はナニナニ党のダレダレさんを
支持します。私の電話番号は・・・・」とか「ナニナニ党を支持します。55歳、
ダレダレと申します。」などと残す人もいました。
また、「支持政党はナニナニ党。私の地元の選挙区はドコドコで、そこのダレダレ
さんを支持します。私の家内はナニナニ党で、地元のドコドコ区のダレダレさんを
支持します。」と、こちらが感心してしまうようなメッセージもありました。
「こういう機会を提供してくれてありがとうございます。」というメッセージも
多く残されていました。こういうのを聞くと、なんだかホッとするわな。
というわけで、「電話による総選挙模擬投票」は、見事に完了致しました。
イベントとしてもかなり効果がありましたし、やってる方もおもしろかった
ですし、日本に対するアピールとしても新聞各社、並びに、TBSと日本テレビなど
に取り上げられまして、「こりゃまた大成功じゃないの」状態なのであります。
非常にすばらしい。
マスコミ各社の方々、ビラ配り及びFAX軍団の仲間たち、いろんな形でこの
イベントをサポートして頂いた方々、そして、この模擬選挙に参加して頂いた
331名の皆さん、誠にありがとうございました。
この投票結果は、今後、最大限に活用させて頂きます。そのために、早速、
作戦を練り始めます。
また忙しくなりますな。
そんなところです。
ホントに皆さん、ありがとうございました。
では。 編集人
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『VOICE』
@ニューヨークの映画館で考えたこと。
ESLの授業枠のひとつに「FILM」というクラスがある。映画を題材にして英語力の
向上をねらったカリキュラムである。授業中に1本映画を見せられ、それ以外に毎週
最低1本映画を見てくるのが課題。わざわざ授業に出席するのが馬鹿らしくなる
クラスである。
しかし、日本の半額の入場料につられて数本の映画を見た。印象に残った映画が
あった。南部アメリカの黒人差別を真正面から描いた「A TIME TO KILL」である。
印象に残ったのは映画のワンシーンではない。観客の反応である。
火炎ビンが戦闘シーンの小道具として使われている。
「A TIME TO KILL」では、南部白人の秘密結社KKKと南部黒人の教会が組織
するデモ隊が衝突し、そのとき黒人の若者が火炎ビンを白いマスクで顔をかくした
KKKメンバーに投げつける。その瞬間、女性が甲高い声で「YES!」と叫んだ。
その映画館はブルックリンの小さなストリートにある小さな映画館。客数は私も
含めてたったの5人。叫んだ彼女が黒人なのは分かっていた。黒人の大男は
ひとりで「ガッハッハ」と笑っていた。
夜11時過ぎにブルックリンの映画館を出た私は、 「A TIME TOKILL」を笑い
転げながらみていた黒人の大男に声をかけられた。「映画が好きかい?」「まあまあ
かな」「今の映画どうだった?」「日本じゃ、12歳の黒人少女を白人が強姦して、
その親父が白人を射殺してしまう、そんな事件は考えられないな」と沖縄の少女暴行
事件を脳裏にうかべながら社交辞令で答えた。「うーん。この国は問題が多くてよお。
どこもかしこも衝突しあっているクレイジーな国だからな。何の進歩もねえんだ。
AHAHAHA」
この男はあくまでも、あのシリアスな映画とアメリカを笑い飛ばしていた。
煙草を一本、男からもらって、肺に煙を通しながら私も笑ってしまった。
「何の進歩もない?日本で俺が日本人や日本人社会に対して、口にしていた言葉
じゃないか?」
石井政之(ブルックリン在住)
@毎週楽しく読ませてもらっています。日本食レストランのことで言いたいことが
あるので初めてお便りします。
今月の初め、私の誕生日の祝いにかねてからの念願だった超高級日本食レストラン
Nで奢ってもらったのですが、まったく値段に見合わない貧弱な料理とサービスで
がっかりしてしまいました。
一番安い80ドルの寿司懐石コースを食べたのですが、肝心の寿司が貧弱で、
大吉寿司の方がまだうまい・・・と言うほどのひどさでした。いっしょにいや友人は
同じ値段のてんぷら懐石を注文しましたが、それも「別にたいしたことないねぇ」と
いうほどの料理でした。
マネージャーらしき人は席に案内してくれただけでさっさと引っ込んでしまうし、
着物姿のウエイトレスさん達もテーブルを4つも5つも掛け持ちしているから注意も
行き届きません。ビール数本とタックス、チップで250ドルは本当に高い、と後悔
する内容でした。
これがフレンチのレストランだったら、有名な一流店でテイスティング・メニューが
食べられます。マネージャーは絶えず店内を歩き回りお客さん達に気配りしますし、
担当ウエイターの他にも水やパンを補給して回る専属の人達もいて、切れ目のない
きめ細かいサービスでお客をもてなしてくれます。優雅な雰囲気の中で普段は口に
しないような特別な料理を食べると一人前100ドルは決して高くないと思います。
日本レストランのサービスはなっとらんと思うのは私だけでしょうか。
P.S. ザガットは読者の投票で選ばれるのであって、編集部の誰かが調査に行くような
事はないと思います。きっとアメリカ人に好かれる料理を出すから点がいいのでは
ないでしょうか。
アッパー・ウエストの愛読者より
@編集人です。
さて、事務連絡です。
来る10月25日(金)午後6時半より、日系人会にて国際結婚軍団「アップル・
カップルズ」の交流パーティが行われます。今回は、相棒を連れてきての宴会となり
ます。
「アップル・カップルズ」の会員じゃない人でも参加できます。お気軽にご参加
ください。
参加希望の方は、編集部までご連絡ください。
日時:10月25日(金)午後6時半〜9時半
場所:日系人会 15 West 44th Street 11th Floor
会費:10ドル
そんなところです。
ではまた来週。
編集人
@先日、「心」についての文章に出会った。
著者は、山田恵諦という天台宗のお坊さん。
その人の書いた『人生、あわてることはない』(大和出版)という本の中の文章だ。
ここに引用する。
『心とは何か、これが難しい。誰にもよう説明がつかない。説明がつかないのが
心なんですな。簡単に言うなら心とは「コロコロ」なんだと思えばよい。コロコロと
転び回るのが心なんだ。だがコロコロと転んでおっては意味をなさん。中国の言葉
にも「我が心、石にあらず。転ぶべからず。」とある。転んではならぬから「ロ」を
ひとつ取る。それで「ココロ」となった。
『この「ロ」とは何かということに次はなりますな。それは仏教の方では
「煩悩」ということになる。漢字で書けば「漏」という字。この「漏」という煩悩を
ひとつ取りさえすれば、安定した「心」になると教えておる。』
時々「ココロ」が「コロコロ」転がりすぎて止まらなくなることがある。それでも、
20代の頃に比べると、少しは大人しくなったのかもしれない。あの頃のオレは、
「コロコロコロコロスッテンコロリン」で、いつも傷だらけだった。
安定した「ココロ」を持てたらきっといいだろう。でも、「ココロ」が
「コロコロ」転がるからこそ、人生おもしろい。
50ぐらいまでは、気長に「コロコロ」転がしておこう。
どうせ「人生、あわてることはない」のだから・・・。
ひろ
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『今週の歌』
「この街に 足りないものはと 尋ねれば
コタツ 風呂屋に ホカホカ弁当 ひろ」
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