1996年11月26日号(No.142)
Nutsの表紙です
目次
*『カツ電ボランティア』
*『VOICE』
・投書「痛みとたくあんについて」
・投書「創価学会について」
・編集後記
・ひとりごと
*『今週の歌』
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『カツ電ボランティア』
さて、「カツ電」の話なのであります。
この「カツ電」の話を始めて、すでに数ヵ月が過ぎてしまいました。チンタラ
してて、ゴメンナサイ。
現在も日系人会内で、その内容を検討中なのですが、基本的なラインは
決まり、今、最後のつめに入っております。
というわけで、この「カツ電」の説明会を、来る12月5日(木)午後6時半
より日系人会(15 West 44th Street, bet. 5 & 6 Ave., 11th Fl.)にて
行ないます。
およそ1時間ほどの説明会になると思います。
一応、この時は、「ボランティアの活動内容」、つまり、ボランティアの
方々にどういうことをやって頂きたいか、ということについてお話しする
つもりです。出席ご希望の方は、編集部(212-982-3348)までご連絡くだ
さい。
また、この「カツ電」という名前ですが、私が便宜上付けた名前が、その
名称のようになってしまいましたが、これも近い将来変わります。その時は、
またお知らせします。
最後に。
普通、「電話による生活情報サービス」と聞くと、単に電話の前に座って、
質問の電話が来るのをじっと待ってる風景を思い浮かべがちです。
確かにそれもこのサービスの一面です。でも、同時に、私たちが作りたい
のは、「機動性のあるリサーチ軍団」でもあるのです。
日系人社会、あるいは、NY社会の中にコロがるいろんな情報を、常時
ズズズズッと吸い上げることのできるような「機動性のあるリサーチ軍団」を
組めればと思っています。
そんなとこですね。
では。 編集人
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『VOICE』
@かなり長い間、Nutsを読まさせていただいていまして、その間、何回か
書きたいことがありましたが、今回、初めてお便りします。
ここで2つのトピックについて意見があります。
まず一つめ、「ある痛みについて」。
私の「日本語をしゃべるアメリカ人」に対する感情は、まっぷたつに分かれ
ます。まず最初は、「すごく好ましい」。
これは私の友人が前につとめていた日系の会社で働くアメリカ人たちで、
ダンナ、奥さん、彼、彼女が日本人という人も多かったのですが、日本の
文化や人を理解しようと、一生懸命日本語を勉強した人たちで、日本に行って
勉強していた人も多かったです。国際結婚も、そうでない結婚と同じように
仲良く、また共に問題もありながらお互いリスペクト(編訳:敬意を払う)し
合ってやってるように見えます。
そして、私がムカッとくるのは、日本人の女の子をナンパするためだけ、
または日本人を相手にちょっと儲けようなんて考えるアメリカ人が、
アドバンテージを取るためだけに日本語をしゃべる場合。こういうときは、
どんなにその人の日本語がうまかろうと、または、「こんにちは」の一言
だけでも、イヤな雰囲気が伝わってくるので、すごく気持ち悪いです。要は、
相手の人間性だと私は思いました。
たとえ日本の心がわかってなくても、一生懸命分かろうとしている以上、
私は嫌いじゃありません。
二つめ、「たくあんの話(NO.138)」について。
これは、今NYにいる、特に若い人たちが、私を含めて祖国(もちろん
私たちはずっと日本人ですが)について恵まれているからだと、私は思う
のです。昔、移民で来た日本人たちは、アメリカ、ブラジル、その他いろいろな
国で、いつ帰れるか分からない日本を思い、せめて子供たちに日本の心や言葉を
忘れないでほしい、と一生懸命教えたと思います。
以前、日本のTV番組で、チャレンジャー号の事故で亡くなった日系アメリカ人
宇宙飛行士、オニヅカさんの特集を見ましたが、彼はハワイ出身の三世で、
英語で育ったにもかかわらず、お母さんが日本の文化や祖先を敬(うやま)う
心の大切さをきちんと教えたので、彼が念願だった自分のルーツを探しに福岡に
行った時は、お墓で手を合わせる姿が本当に日本人のようでした。日本人以上に
日本人らしい人だったそうで、日本語も話したし、宇宙へも「箸」と「日の丸」
を持って行ったそうです。私はそれを見て、本当にすばらしいお母さんだと
思いました。
他にも、アフリカ人としてのルーツを大切にしようというアフリカン・
アメリカンの運動は、ずっと前からあるし、祖国を追われて世界中にいる
ユダヤ人たちもそうだと思います。
でも、NYにいる日本人は、好きでアメリカに来た人が多いと思うし、
帰ろうと思えばいつでも日本に帰れます。中には、子供を日本風に育てるのを
いやがり、日本語や文化を全く教えない人もいるかもしれません。
だから、そういう人が、他の人から「たくあんの問題」のことなどを言われ
れば、「ほっといてよ。それにここはアメリカだし。」となると思います。
これは「日本の習慣に従わなくてはいけないか」ではなくて、「従いたいか
どうか」と自発的に出てくる1人1人の気持ちの問題だと思うのです。
ただ私は、あのすばらしいオニヅカさんのお母さんのように、私も子供が
できたら、日本人としての大切なルーツをしっかり持ってもらいたいと思い、
自分の母親が死んだ今は、主人のいなかのおばあちゃん、お母さんにいろいろ
教わりたいのです。だって私は日本の文化、良さみたいなものが好きだし、
それに私がこの先ずっとアメリカにいて、たとえ市民になったとしても、
やはり私はアメリカ人にはなれないので、日本人としてのルーツや心を
なくしたら、根無し草になってしまいそうだからです。そしてそれは、
アメリカにずっと住むつもりの人も日本に帰る人にとっても同じだと思います。
日本にいたら当たり前で感じなかった事、外国にいると、余計大切に
したいと思うので、そういう意味でも日本を出てみてよかったなと思います。
典子 27歳 学生
@百三十七号の「ナッツ」紙上で、電話模擬投票の結果が発表されました。
民主党の勝利は意外でしたが、新進党は「やはり」自民党に迫る票数を獲得
しました。「新進党支持者=創価学会」ではありませんが、しかし学会員の
大半が新進党に投票したであろうことは、疑いえません。そこで、新進党に
投票した創価学会員諸氏に質問があります。あなたがたは新進党およびその他の
各政党の政策に目を通した上で、十分納得してその投票をしたのですか。
言いかえれば、「学会員は新進党に入れるのが”ルール”だから」と、特に
考えることもなく投票したのではありませんか。
親が学会員なので、生まれてすぐに「自動的に」私も学会員になりました。
選挙権を得た時、私は一人暮らしをしていました。初めての選挙の時、地区の
学会員さんが(当時の)公明党に投票するよう「お願い」してきました。
投票後電話をして下さい、とのことでした。投票を確認するためです。地区の
学会員さんにはいろいろと親切にしてもらっていたので、おかしいとは思い
ながらも、「自民党にさえ入れなければまあいっか」と考え、「お願い」された
通り投票しました。選挙後電話すると、一言「ごくろうさまです」と言われました。
日本全国そうなのかどうかは知らない。私の地区の学会員さんだけが上の
ような「活動」をしたのかもしれない。しかし、今回新進党に投票した
創価学会員の皆さん、どうか冷静に考えてみて下さい。同じ学会員の上の
ような「活動」を、あなたがたは恥ずかしいと思わないか。「何も考えなくて
よいから、とにかくうちらの支持する党に投票しなさい」という姿勢は、
学会内の有権者の質の劣化を招くことになると思いませんか。このような
状態は、長い目で見れば、創価学会自体にとっても有益ではないと、
あなたがたは思わないのでしょうか。
追記・今回の電話模擬投票では、私は共産党に投票しました。
原田昌幸
@編集人です。
さて、先週のNutsに骨髄移植についての投書が載りました。
早速、わたくし、調子こいて、骨髄提供者として登録するための血液検査に
行ってきたのであります。
ちなみに、行く前は、こんなふうに考えておりました。
「他人だと1万人に1人しか適合しないという話。でも、NYには、日本人が
約10万人いるわけで、ということは、適合する可能性のある人が10人いる
と考えられるのう。もしかしたら、ワシかもしれんぞ。でも、ワシは、体内に
異物を入れる行為、例えば、注射とか胃カメラとか浣腸とかが大嫌いときて
おる。従って、骨髄なんか採ることになっら、寝れんようになるぞ。でも、
ひとりの人間が数日間眠らないぐらいで、もうひとりの人間の命が助かるので
あれば、まあ、しゃあないわな。」
そして、朝っぱらから血を採られに、NYC BLOOD CENTERに行ってきたので
あります。
でも、その後、この骨髄移植のことを友人に話したら、わたくし、
ビビっちゃったのよ。だって、みんな、「骨髄採るのって、すんごい
痛いんだぜ。」、「下半身不随になる人もいるらしいよ。」、「あれで
死ぬ人もいるって話だよ。」なんて話をするんですから。
こういうことを言う人の気持ちも確かに分かるのであります。私自身も、
「あれって、かなり痛いんでしょうな。」などと思っております。なぜ
そういうふうに思ってるかといいますと、日本にいる頃に見たテレビ番組で、
「骨髄移植は、すんげえ痛い」てなことを言ってたのであります。その
イメージを、わたくし、後生大事にそのまま持ち続けているのであります。
血を採られに行った時、担当の看護婦さんに「ねえ、最近、日本人来る?」と
聞いてみたのであります。そしたら彼女、「そうでもないわね。」とあっさり
答えました。
私は、ここ数ヵ月の間、今回の日本人の方の骨髄移植についての記事や
チラシをいろんなところで目にしました。でも、実際には、骨髄提供希望者の
数は、そんなには増えてないようでした。
なぜ増えないのか。その理由は、私の友人たちが私に言った言葉の中に
すべて含まれています。つまり、「骨髄採るのって、すんごい痛くて、
下半身不随とか死んだりするぐらい危険なことなのよ」という思いが、
提供者の増加をストップさせているのであります。
でも、この「骨髄採るのって、すんごい痛くて、下半身不随とか死んだりする
ぐらい危険なことなのよ」というのは、本当のことなのでしょうか。
少なくとも、手術の時は麻酔をするらしいですから、手術の痛みはないわけ
ですし、その危険性に関しても、そんなに簡単に下半身不随になったり
死んだりするとは思えません。う〜ん、よく分からんのう。
というわけで、少しこの件を調べてみようと思っております。私もこの点は、個人的に納得しておきたいと思うのであります。だって、やっぱ怖いんですから、アナタ。(だったら最初からやるな。)
でも、もし「骨髄採るのって、すんごい痛くて、下半身不随とか死んだり
するぐらい危険なことなのよ」というイメージが、まったく過去のものであり、
現在はかなり改善され、痛みも危険性もほとんど伴なわないのであれば、
私たちは誤ったイメージを持つために、骨髄を必要としている人たちを
見殺しにしてることになります。
それは、どう考えてもいかんね。
なにはともあれ、調べます。
最後にCUNY同窓会のお知らせを。
CUNY同窓会の設立パーティが、来る12月6日(金)午後6時半より
日系人会(15 West 44th St. 11th Fl. )にて行なわれます。参加ご希望の
方は、編集部( 212-982-3348)までご連絡ください。
今週はこんなもんです。
では、また来週。 編集人
@子育ての問題というのがある。
私は、もし子供ができたら自分の手を中心に育てようと思っている。
なぜなら、かみさんの影響力よりも私の影響力の方を強く押し出したいと
思っているからである。
私は、子供には、女の子なら「アルプスの少女ハイジ」、男の子なら
「未来少年コナン」になってもらいたいと考えている。
うちのかみさんが、子供に対してどういう期待像を持っているかは知らん
。でも、これまでの雰囲気から行くと、「アルプスの少女ハイジ」、
「未来少年コナン」という線はない。
かみさんには、「アルプスの少女ハイジ」に中に出てきたクララの
家庭教師、ロッテンマイヤーさんのようなところがある。それが良くもあり、
悪くもあるのだが、彼女が子供を育てあげる時、少なくともあの「ハイジ」が
誕生する可能性はかなり低い。
私は、かみさんが子供たちを育てると彼らが不幸になる、と言っているわけ
ではない。それはそれなりに良い人生を送れると思う。でも、私は、子供たちの
将来にとって、私の子育て論の方がベターだと思っている(偉そうな私)。
そこで、子育てに関する「戦い」が起こるのである。
他の親たちというのは、こういう事態にどう対処しているのだろう。
自分とパートナーの子育て観が違う場合、それをどういうふうにして調節して
いるのだろうか。
「なるようになるよ。」という人もいる。でも、この「なるようになる」と
いうのは、結局、「一緒にいる時間が多い親の方が影響力大で、子供は
そちらの子育て観の方へ傾いて行く」ということなのである。
「話し合って行けばいいじゃない。」という声もある。その意見はよく
分かる。でも、最終的には、一緒にいた方の勝ちなのである。
所詮、結婚なんちゅうのは、「戦い」である。それは子育てに関しても
言える。
こんなこと言ってしまうと、「あなたには愛がない!」なんてセリフを
食らってしまいそうな気がするが、私は、ただ物事をリアルに見ているだけ
である。
私は、子供ができたら家庭に入ろうと思う。もし家庭に入れなくても、
できるだけ子供たちを私の方に寄せておきたい。
もしかしたら、かみさんもかみさんで、「できるだけ子供たちを私の方に
寄せておきたい」などと考えているかもしれない。一般論で行くと、母親の
方が、子供と過ごす時間が断然多い。これは、「子供を育てるのは母親の仕事」
などというつまらん一般常識のせいでこうなっているのだが、かみさんが
この論を持ち出してきて、「だから子供は私が育てる」なんてことを言い
出したら、また面倒なことになる。
まったく、誰が「子供を育てるのは母親の仕事」なんて決めたんだか。
邪魔でしょうがない。
「新婚」の戦いが終われば、次は「子育て」の戦いである。
結婚って、ホントにおもしろいと思う。 ひろ
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『今週の歌』
「流れる血 骨髄移植の 検査用
”当たれ”と思う ”はずれろ”と思う ひろ」
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