1997年1月7日号(No.148)


                     Nutsの表紙です



目次

*『続・97年度の作戦です』
*『VOICE』 ・投書「英語について」 ・編集後記 ・ひとりごと「英語の問題」
*『今週の歌』
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『続・97年度の作戦です』

 さて、「続・97年度の作戦」なのであります。
 前回は、「ガン地連&ニュー発作戦」及び「出ろ出ろニッポン作戦」につい てお話ししました。今回は、その続きです。そして、この調子で行きますと、 来週もこの話になるのであります。つまり、3週続けて、「97年度の作戦」 なのであります。ハッハッハ。(作戦話すのに1ヵ月かけてどうする。)
 では、始めましょう。
3)「NYウエイター物語」
 だ〜いぶ前にお話ししました、「ニューヨークを舞台にした日本人のテレビ ドラマを作ろうではないか。」という作戦なのであります。
 一応、以前お話しした時は、「シナリオを書いて、それをテレビ局に売り 込む」という手順で物事を進める予定となっておりましたが、それをちょっと 変更します。
 この「NYウエイター物語」、最初は小説として始めることにしました。 要するに、「最初に本にして、それから映画にでもテレビドラマにでもスキに してちょうだい。」という作戦で行くことにしたのであります。
 ちなみに、うまく行くかどうかは、まったくわかりません。これまたちな みに、準備はほとんどできておりません。まあ、これからすべてが始まるっ ちゅうことやね。ただ、以前、「シナリオ書くぞ〜」と言った時に、いろんな 方からお送りいただいた資料には、一応、目を通してありますので、なんと なく書けそうな気はします。予定では、今年中に書き上げることになっており ます(でも予定は予定)。
 で、早速、執筆のためのインタビューを始めるのであります。
 そこで、Nutsの読者の方々にお願いがあるのです。
 もし、皆さんの中に、「私、インタビューされてもいいわ。」なんて人が いましたら、是非わたくしにインタビューさせて頂きたいのであります。ニュー ヨークに住む日本人の方なら、どなたでも構いません。性別、年齢、身長、 体重、滞在年数はまったく問いません。「日本での生活」、「こちらに来た 動機」、「こちらでの生活」の3つのことについてお聞かせ頂ければと思い ます。インタビューの際の飲み物は、私がおごります(でもお代わりはナシ よ)。インタビュー・ボランティア希望の方は、編集部までご連絡ください。
 とりあえず、グダグダ言ってないで書き始めます。
4)「Nuts本作戦」
 これは、簡単に言えば、「今までのNutsを本にしよか。」という作戦なので あります。
 Nutsを始めて、もうすぐ3年になります。今週号が、NO.148。つまり、 148号分のNutsをこれまで作ってきたことになります。
 以前、ある方から、「Nutsのホームページ上のバックナンバーを全部読むの に7時間かかりました。」という内容のE-Mailを頂きました。7時間あれば、 普通の本を1冊、読み終わることができます。ということは、1冊の本を作る 分ぐらいの文字量は、すでに存在しているのです。問題は、「どうまとめる か」、それと、「誰が本にしてくれんねん」という2点なのであります。
 この「Nuts本作戦」、今年の前半戦でその原稿を仕上げてしまおうと考えて おります。で、それと同時に出版元を探し、今年の終わりには出版、という予定 なのですが、まあ、世の中、そんなにうまくは行かんわな。
 でも、一応、すでに書いてあるものですから、もしかしたら物事がコロコロ コロとうまく運ぶかもしれません。なにはともあれ、始めましょうか。
 ここで、話が少しずれます。
 私は、上記の「NYウエイター物語」及び「Nuts本作戦」を来年中にやっつ けたいと考えております。それは何故かと申しますと、わたくし、この1、2年 の間に、一時的な「わしら海外に住む日本人の時代」なるものがやってくると 読んでおるからなのであります。
 「わしら海外に住む日本人の時代」というのは、良く言うと「海外の日本人 が注目される時期」、悪く言うと「海外に住む日本人ブーム」というものなの であります。
 私の読みによりますと、今年、日本において、海外の日本人がいろんな形で 取り上げられます。新聞、雑誌、テレビ及び映画にまで海外の日本人が多数 登場します。そして、来年、ブーム作りの権化・テレビが海外の日本人をテーマ にしたドラマを作り、そのブームは頂点を迎え、その後一気にそのブームは消え 去る、という筋書なのであります。
 私は、ここ2、3年の間、日本のマスコミが、海外に住む日本人をどの程度 取り上げるかをじっと観察してきました。その結果はと言いますと、年を追う ごとに、海外に住む日本人の情報の露出度は、着実に高まっています。
 その露出度の高まりは、単に「海外で活躍する日本人の情報」という形だけ でなく、海外に住む普通の日本人の声をまとめた本や、在外投票運動なども 原因となっています。
 そして、今年、ニューヨークに住む日本人の若者のストーリーである「スリー ピー・ヘッズ」という映画と、もう1本同じような内容の映画、計2本が日本で 公開されることになっています。また、運がよければ、在外投票運動の方も、 今年、山を迎えます。その他にも、私のところに、ニューヨークに住む日本人に 興味を持つテレビ関係や雑誌関係からのアプローチもありますし、インター ネットなどを通して、一般の方からの連絡も多数入ってきています。
 機は熟しつつあるのです。
 そこで、わたくし、そのブームとやらにこのNutsのいろんな作戦を乗っけて しまおうと企んどるのであります。いろんな作戦というのは、先週お話ししま した「ガン地連&ニュー発作戦」及び「出ろ出ろニッポン作戦」、そして、 今年中にカタがつかなかった場合の「在外投票運動」などです。そのために 「NYウエイター物語」及び「Nuts本作戦」を今年中にやっつけたいのであり ます。
 物事が社会に馴染むためには、「ブーム」という過程を必要とします。もし、 日本が「海外に住む日本人」ブームというものを経験するならば、日本に住む 日本人にとって、「海外に住む日本人」は、今までよりグッと近いものに感じ られるようになります。ということは、当然、「海外」も彼らにとって近い ものに感じられるようになるはずです。そしたら、アナタ、いろんな可能性が 生まれて来るじゃないの。
 また、私は、日本の日本人が私たちに対して持つイメージというのも、この ブームを期に変わって欲しいと考えております。
 一般に日本の日本人は、海外に住む日本人に対して、クラ〜いイメージを 持っています。これは何故かと言いますと、これまで日本でデカデカとニュース になった海外に住む日本人像というのは、大体、「苦労して苦労して今の地位を 築き上げた日系移民」か、「外人に乗りまくられるイエローキャブ日本人ギャル ズ」だったのであります(後者には別の意味で問題がある)。
 また、海外に住む日本人は、通常、「在外日本人」と呼ばれておりまして、 この「在外日本人」という響きが、またまたクラ〜いのでありました。
 その辺のクラ〜いクラ〜い雰囲気をこのブームを使って打破したいと、 わたくし、考えておるのであります。
 日本向けにいろんなことを企んでる皆さん、「わしら海外に住む日本人の 時代」の第1の波がもうすぐやってきます。うまく乗っていけるように準備し ててください。ただ、あんまり調子こいて乗りまくっちゃうと、最後、その波 に飲み込まれることになりますから、その点もご注意ください。
 今週は、そんなところです。残りは来週お話しします。
 では。                 編集人
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『VOICE』

@「こはたあつこ」さんという人がいるそうです。職業は「バイリンガルDJ」 だそうです。この人が「Shy にならずに Try You Best! 」という気恥ずかしい 題名の一文を「時事英語研究」四月号(一九九六年)に書いています。その 主張は、こはた氏本人の次の言葉に集約されています。いわく、
「やっぱり英語ができて一番得するのは、”世界が広がる!”のこの一言。 だって世界中の人たちとお友達になれるんだもん。」
 と、こはた氏が高らかに謳(うた)いあげる「世界中の人たち」とは、 本人の説明によると、「アメリカ、イギリス、カナダ等の英語圏の人たち」 「は、もちろんのこと、ヨーロッパの人たち、それ以外に香港、シンガポール 等のアジアの人たち」だそうです。シンガポールが最も南にありますが、それ でもわずかに赤道に達していませんから、こはた氏が「世界」と言う時、その 視点は主に北半球に向けられていることがわかります。
 英語によって「世界中の人たちとお友達になれる」のだから、英語をしゃべ らない人はお友達にはなれません。同じインド人でも、「ウィッキーさん」的な 金持ち層とはお話しをしますが、スードラ・パリア階級といった一般インド 人民衆の言い分などは聞く耳持ちません。南半球の開発途上国民がいくら飢え ようが死のうが知ったことではありません。なんてったって彼らは「世界の人 たち」ではないのだから。
 こはた氏はきっと、相当英語がお上手なのでしょう。ところで同様に英語の 達人である國弘正雄氏は、「これからの時代において、英語は重要だと思いま すか」という問いに対して、真っ先に、「英語を母語とする国は圧倒的な少数 派ということを、まず頭に入れておく必要がある」と述べておられます。日本 の同時通訳の草分けであり、「英語の神様」と言われた國弘氏のこの発言と、 新進気鋭の「バイリンガルDJ」こはた氏の放言と、いったいどちらが本質を ついているでしょうか。それでもなんでも、ついにこはた氏は断言します、 「英語はなんてったって”世界の共通語”。この共通語をマスターしているの としてないのとでは、広がってくる世界の大きさが違うんです」、と。
 このような人は往々にして日本語で書いた自分の文章を英語で締めたがりま すが、こはた氏も御多分に漏れません。いわく、「Good luck with your English studies!! 」
                     原田昌幸
@編集人です。
 皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 さてさて、今年は暴れますよ。手加減ナシで行きます。そして、人をいっぱ いいっぱい喰っちゃいます。
 ポイントは、今年の前半戦です。がんばりましょか。
 そんなところです。
 では、また来週。           編集人
@「英語の問題」というものが、今、私の人生の並木道にズデンと横たわって いる。
 私の今年の抱負の中に、「英語力の充実を図る」というものがある。つまり、 「英語を気合い入れて勉強せんとヤバイんとちゃうの。」という状況に追い 込まれているから、こんなことを考えるのである。
 私のかみさんはアメリカ人である。英語とスペイン語は使いこなせるが、 日本語はまったく話さない。というわけで、夫婦間の会話、議論、けなし合い、 罪のなすり付け合い、怒鳴り合い、ボケと突っ込み合いなどに関しては、現在、 すべて英語で行なわれている。
 こんな話をすると、いかにも私は英語ができるような響きとなるのだが、 実際、そんなことはまったくない。
 私は、英語は苦手である。そして、下手である。
 これは、謙遜ではない。ホントの話なのである。
 では、どうやってアメリカ人と結婚したのか。
 通常、結婚相手というのは、1つ言っただけで、10わかってくれるような 人を選ぶものである。10言っても、1つしかわからない人との結婚生活など 拷問以外の何物でもない。
 私の場合も、この「1つ言っただけで、10わかってくれる」ケースなので あった。よって、最小の英語のボキャブラリーで、最大の「収穫」を得られた のである(もしかしたら「災難」かもしれない)。
 ところが、である。こういう状況で日々暮らすと、英語力というのは、まっ たく延びないのである。
 かみさん曰く、私の英語のボキャブラリーは、かみさんの頭の中にすべて 入っているらしい。私のその限られた英語たちの組み合わせで、彼女は、私が 何を言わんとしてるかが分かるという。ほとんど、お釈迦様の手のひらで遊ぶ 孫悟空状態である。
 ちなみに、かみさんは、私がよく間違う英語まで覚えてる。だから、私が 間違っても、ホントに言わんとしてることはわかってるもんだから、それを 指摘したり、直そうとしたりはしない。これが、状況をもっと悪くする。
 先日、かみさんのおやじさん、つまり、私の義理パパとふたりで話してる時 に、突然彼がこんなことを聞いてきた。
 「ひろ、最近、おまえの英語の調子はどうだい?」
 私の84歳の義理パパが、こんなことを聞くのには、それなりの理由がある。 実を言うと、彼は、私の英語があまりわからないらしいのだ。
 彼とふたりで話している時、私がダーっと話した後にふと見ると、彼は私を じっと見つめながら遠い目をしてたりする。私が、死んだんじゃないかと思って 揺さぶってみると、彼は決まって「What?」と冷たく答える。
 最初は、「耳が遠いから、オレの話、わかんねえんだろうな。」などと悠長な ことを考えていたのだが、そのうち、私は、自分の英語に問題があることに気が ついたのである。
 「よくこんな男に、娘を嫁に出したもんだ。」と感心しないこともないが、 やはり自分の義理パパと力一杯のカンバセーションができないのは、私として も淋しいところである。
 また、子供の問題というのもある。
 将来、わしらの間に子供ができたとして、その子の目の前で、父親、つまり、 私が、貧弱で間違いだらけの英語で母親と話し、母親がその子に「お父さんの 英語のボキャブラリーは、み〜んなお母さんの頭の中に入ってるのよ〜。」など と言った日には、子供があまりにもミジメではないか(自分が一番ミジメ じゃ)。
 そんなこんなで、今年は英語を勉強しようと思ったのである。
 とりあえずは、「手のひらの上の孫悟空」ボキャブラリー状態をどうにかし たいと思っている。
 「愛に言葉はいらない」とは、よく言ったものである。でも、いらな過ぎる のも、これまた問題なのである。
                       ひろ
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『今週の歌』

「年明けて 去年の抱負を 読み返し
            ”残り抱負”を 数え ため息     ひろ」

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net


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