Nutsの表紙です
目次
*『ぶりてんNutsの話です』
*『VOICE』 ・投書「”にっぽん伝説について」 ・編集後記 ・ひとりごと「血の問題について」
*『今週の歌』
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『ぶりてんNutsの話です』
さて、「ぶりてんNuts」の話なのであります。
この「ぶりてんNuts」、正確に言いますと、「NY生活情報掲示板・ぶり てんNuts」となるのであります。
その名の通り、「生活情報掲示板」なのですが、でも紙や木製の掲示板 じゃないのよ。これは、インターネット上のホームページで展開される 「生活情報掲示板」なのであります。
現在、NYの日系人社会において「生活情報掲示板」的な役割を果たして いるのは、「OCSニュースのクラシファイド欄」、「読売伝言板(読 伝)」、そして、ちまたの日系食料品店などに設置してある「掲示板」な どであります。
前者2つの発行部数はかなりのものでありまして、両方ともおそらく万 は行っているでしょう。でも、情報を掲載するためにはお金がいるのであ るます。つまり、有料ってわけね。
一方で、ちまたの「掲示板」というのは、ほとんどが無料でありまして、 情報は貼りたい放題なのであります。でも、見る人の数は、やっぱ限られ てますな。
その現在の状況の中に、インターネットを利用した「ぶりてんNuts」が 殴り込みを掛けようというのであります、はい。
この「ぶりてんNuts」の内容ですが、例えば、「求人・求職」や「ア パート・不動産」、「売ります・買います」などの情報をすぐに掲載でき るシステムを作ってですね、アクセスした人が情報も見れて、同時に情報 も載せれて、という環境を作り出すのであります。
情報を見たり載せたりは、当然、無料です。好きな人は好きなだけ見た り載せたりできるわけです。
で、ここからこの文の本題に入るのであります。
この「ぶりてんNuts」を始めるにあたって、とりあえず、「ぶりてん Nuts」仲間というのが必要なのです。一緒に殴り込みを掛ける仲間です な。それをこの場を借りて募集したいのであります。
仲間とは言いましても、今回はかなり真剣です。
私は、ひとつの「メディア」をインターネットの中に作りたいと考えて おります。間違っても「お遊びホームページ」を作るつもりはありません。 1週間に1万人が訪れる「メディア」です。ですから、これは「ホーム ページ作り」というよりは、「メディア作り」と考えていただきたいので あります。
わたくし、今までにいろんなグループを作ってきまして、普通は、「忙 しい方でも構いません。どなたでもよろしいのでお手伝いいただければ幸 いです。」てな感じで仲間を募集してきたのですが、今回は、「忙しい方 はご遠慮願います。」と言わせていただきます。
本気でやりたい人だけで結構です。また、「インターネットはあんまり 詳しくないんだけど、教えてもらえばいいっか。」てな方もご遠慮くださ い。少なくとも、インターネットで日本語が使えて、ホームページを自分 で作ったことがあるぐらいの方でないと、ちょっと困ってしまうのであり ます。
で、「私はインターネットを自由自在に使えるよ〜。えっへん。」とい う方でも、以下のポリシーに同意できない方はゴメンナサイなのでありま す。
1)ホームページで絵が動くとか音が出るなんてことは、内容にはまった く関係ないから横に置いておきます。もし絵とか音をいじる時間があった ら内容の充実につとめるのであります。絵がテレビ並、音がステレオ並に なるまでは、それらはインターネット上のお飾りにしか過ぎません。
2)インターネットは道具です。それは目的ではありません。インター ネットを使って何をやるかというのがポイントでして、ホームページ作っ て自己満足に浸るような真似だけはしたくないのであります。
3)間違っても「インターネットでビジネスやるぞ〜。」なんてことは言 わないのであります。まだインターネットでは、ビジネスはできません。 でも、かなりうまくやれば金を稼げる方法もあります。ただ、それはあく までも、「できたらもうけ」程度です。
4)ホームページの命は「内容」です。それも徹底した内容でなければな りません。「徹底的にいやらしい」、「徹底的におもしろい」、「徹底的 に便利」てな感じのものでないと、ネットの波に飲み込まれて、その死体 を一般に公開することとなります。
以上です。
もっと詳しい説明が必要な方には、直接会ってご説明いたします。でも、 「ひやかしに会ってみようかな。」っていうのはダメよ。
ちなみに、私はこの「ぶりてんNuts」をいずれは「紙」に落としたいと 考えております。つまり、インターネット上に掲載された情報をですね、 紙に落として、それをニューヨーク中の日本食レストランとか日系食料品 店に無料で配るのであります。要するに、無料のクラシファイド紙を作る んですな。ついでに、掲載も無料なのです。
ニューヨークには、ホントに便利な情報紙というのがありませんから、 丁度いいでしょ。
てなわけで、「ぶりてんNuts」仲間募集のお知らせでした。
では。
編集人
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『VOICE』
@編集人です。
Nutsの1月28日号(NO.151)に「日本語のお芝居について」という 文を掲載しました。その中で紹介した「にっぽん伝説」というお芝居を観 た感想が送られてまいりました。ここに掲載します。
編集人
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『Jane Street 2R「にっぽん伝説」』
最近のアメリカ演劇界では民族色を強く出した作品が次々と発表されて いる。アルメニア人を描いた”Nine Armenians”、中国系の”Golden Child”、黒人の”Seven Guitars”、そして日本人でも昨年は酷評を 食らった”Tokyo Can Can”、成功した”A Flower of Water”(両作品 とも今年第2作が予定されている)がある。これらに共通するのは英語作品 であり、観客層が広いという事の他に、取り上げられる民族の描かれ方に ある程度の温かみがある点である(ノスタルジアもあるだろうが)。
さてこの「にっぽん伝説」はこれらの作品とは全く違う。日本語でやっ たというのはここではあまり重要でない(ここNYでは英語以外での劇など 珍しくもないからである)。天尾嘉宏氏の第2作目にあたるこの作品は前 作に引き続き、まさに「日本人による日本人のための日本人の」劇である。 そして前作も今回も見事なくらい日本人を笑い飛ばしている。その笑い飛 ばしようは時に残酷な程でもある。これは女性の多くを男性が演じている ことからもわかる。そのメーキャップは例外なくどこまでも悪趣味かつグ ロテスクであり、これがまた内容とぴったり合っているがため、特に不快 感は感じない。1時間20分、休憩なしで3幕プラスいくつかのスキット で構成されるこの劇は、やたら長ったらしいイントロのフィルムを除けば 丁度いいペースである。
この中で光ったのは「コンビニにかける熱い青春」と「言語明瞭意味 不明」であった。特に上のじろう氏の五郎、高橋ケイティ氏の由美子、 木村俊恵氏の洋子の3人はそれぞれNYや東北といったいわゆる現代日本 とは別の世界から間違えて東京に来てしまったという感じで哀れな程の 戸惑いよう。特に由美子や洋子が最後に東北弁で東京のディスコを逃げ 出す辺りは最高である。この2作はほぼ完璧である。
逆にショートショートは余りパッとしない。「文化人類学講座」での ボイスオーバーの使い方はわかりにくい(これは照明とディレクション 次第でどうにかなったはず)。そして「異夫婦堂々」での佐々木元子氏の 日本語は時に聞き取りづらい。ただし田路修二氏は「コンビニ」の上の氏、 「言語明瞭」の高橋氏、木村氏と同様いい味を出していた。「JAP-HOP」 は例外。パッとしないショートショートのなかでは、これだけはいい感じ である。黒人をカリカチュアにしてしまうのもまだこのレベルならまし。
天尾氏は前作では多彩な役をいくつかこなし、非常に飛び抜けていたが、 今回はそれに比べてかなり控えめである。他のキャストを余り食ってはい けないという配慮かもしれないが、もう少し見たかったと感じたのは私だ けではないはずである。
これから問題になるのは観客層を日本人だけに絞るのか、それとも非 日本人にまで広げるのかという点である。ここNYでは外国語ものである 程度の観客(アメリカ人その他)を集める事が度々あるため、何語でやる かは余り問題ではない(英語字幕をスクリーンに出せばいいだけの話。 ただ今回は内容からして少々難しいか?)。この種の作品でJane Street 2Rの作品は、はじめに述べたように異彩を放っているので是非観客層を 広げていってほしい。またその可能性は大いにあるはずである。
Nick Sakai NKSK@aol.com
@再び編集人です。
今週は、大味なNutsとなってしまいました。わたくし、反省しており ます。反省。
では、また来週。 編集人
@さて、「血の問題」である。
私のかみさんのオヤジさんは、キューバ人である。そして、オフクロ さんは、ドミニカ人。つまり、かみさんは、ある意味での混血なのである。
この夫婦から生まれて来たうちのかみさんの血のミックス具合を分析 すると、まず、ラテン系であるからして、スペインの血が入っている。 ついでに、オヤジさんのオフクロさん、つまり、かみさんのばあちゃん は、スコットランド人である。また、ドミニカ人というのは、「インディ オ」と「黒人」と「スペイン人」が入り交じった人たちであるから、それ らの血もかみさんの身体の中でミックスされている。
いろんな血が入ってる証拠に、うちのかみさんとその姉ちゃんの肌の色 はかなり違う。姉ちゃんの方が黒いのである。こういうことは、通常、日 本では考えられない。
で、今回、その大西洋沿岸に分布する人々の血が入り交じってできてい るかみさんの血と、極東から来た日本人である私の血が混ざることとなっ た。したがって、私たちの子供の血は、自動的にミックスベジタブル状態と なる。
実を言うと、私の妹もアメリカ人と結婚している。相手は、白人系アメ リカ人だが、4分の1は、インディアンの血が流れているらしい。よって、 彼らの子供の場合も「血のミックスべジタブル状態」となる。
これまたちなみに、私のイトコはパキスタン人男性と結婚している。 すでに子供が二人いる。この子供たちも見るからに「血のミックスべジ タブル状態」である。
ここで少し話がズレるが、私がかみさんと結婚した時、私は生まれて 初めて、自分のオヤジから手紙なるものをもらった。そして、それには、 こんなことが書いてあった。
「地球上の人類が、もっとお互いを理解し合うためには、共通の言語を 持ち、そして、血を混ぜなければならない。私は、アメリカ人と結婚した お前と妹を大変誇りに思う。」
この手紙を読んだ時、私は思わず感動してしまった。「いや〜ん、 パパったら、あたし、感動しちゃった〜。」状態だったのである。
基本的には、私もオヤジと同意見である。異文化に対する理解がどうの とか、他民族への差別がどうのとか言うのも大切だが、お互いの理解のた めには、さっさと血を混ぜた方が手っ取り早いのではないかと私は思うの である。要するに、他の文化や民族に関する「知識」とか「意識」のミッ クスベジタブル状態を作るよりは、「血」のミックスベジタブル状態を作 る方が、簡単だし、より直接的だべ、という話である。
確かに、ミックスベジタブルの子供たちは、ある意味で、純血の子供た ちが経験しない困難に出会うだろう。アイデンティティーの確立や国籍の 問題である。そして、その子供たちを作った犯人である親たちも、それな りの苦労を味わうはずだ。
でも、その困難や苦労は、すごく意味のあることだと私は思う。
地球上にはいろんな文化や民族が存在している。それらが、日々、お互 いに押したり引いたりしながら時は流れているのである。
これらのミックスベジタブルの子供たちと彼らの親たちは、その押し引 きのド真ん中に引きずり出されることになるのだ。
押し引きの現場には、やはり摩擦熱が発生する。その現場にいるミックス ベジタブル親子にとっては、それはきっと「アチチ、アチチ」のはずであ る。でも、少なくとも彼らは、そこには摩擦熱があって、それはとっても 「アチチ、アチチ」なことを身体で知ることになるのだ。つまり、「地球 上にはいろんな文化や民族が存在してて、それらがお互いにうまくやって いこうとしてるんだけど、世の中そんなにうまくは行かなくて、しょっ ちゅうケンカしてるんだけど、でも、絶交することはできなくて、仕方が ないからなんとかやろかって妥協し合って、そして、また明日がやって来 るのよね。」ということを、身体で覚えるのである。
すばらしいではないか。
もし私に子供ができたら、彼らは、この「アチチ、アチチ」を経験する だずだ。そして、その「血の問題」は、彼らの人生に一生付いて回る。
でも、きっと彼らはその「血の問題」を、まるでスルメを食うかのよう に、噛んで噛んで味わって、また噛んで噛んで味わって、一生呑み込むこ とはないのに、とにかく噛んで噛んで味わいながら、人生をコロコロ転が してってくれると私は思う。
少なくとも、そんな子供に私は育てたい。
私には、もうひとり妹がいる。未婚である。で、私は密かに、「あいつ、 アジア系(日本人以外)の男と結婚しないかな〜。」などと考えているの である。
そのココロはと言うと、とりあえず私が大西洋沿岸の「血」をおさえた し、妹はアメリカ大陸の「血」をおさえてるし、イトコは中東の「血」を おさえてしまっちゃってるから、残るところは、アジアと北ユーラシア地 区の「血」で、この妹、現在、日本にいて、そしたらアジア系の人と会う チャンスの方が高いからして、その機会を大いに利用していただいてです な、アジア人男性と結婚して子供作った日には、私たちのまわりの子供の 風景というものは、非常におもしろくなるのではないかと考えるのである。
それぞれの肌の色、目の色、髪の色の違うイトコ、又イトコたちである。
家族の中に小さな「世界」が生まれるのである。彼らにとって、「世界」 はすぐそこ、いや、彼らの「中(血)」に存在するのである。
おもしろくなってきたのう。
その「家族世界模様」が実現したら、彼らに「ミックスベジタブルズ」 なんて名前をつけて、コントでもやらそうか、などと私は考えている。 ホントは漫才の方が良かったんだけど・・・(おいおい)。
ホントにあいつ、どっかアジアの人と結婚しねえかなあ。
ひろ
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『今週の歌』
「ビザを取る ためにもだえて 苦しんで
それでもいたい 帰りたくない ひろ」
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投書、意見、感想もどうぞHiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net