Nutsの表紙です
目次
*『VOICE』 ・投書「オザケンの話」 ・投書「日本がアメリカの”ジャパン州”になる可能性について」 ・編集後記 ・ひとりごと「Daddy's Little Hooker の問題」
*『今週の歌』
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『VOICE』
@さて、オザケンの話です。
こんなに盛り上がる(?)とは思ってなかったのですが、なにやら引っ 張られてるようなので、34才のサラリーマンの意見も述べてみる事にし ます。
結論からいうと、私はオザケン養護派です。
もともと彼は、「フリッパーズギター」てバンド(ユニット?)にいた わけですが、当時私はどっちかいうと「よりロック寄りな」小山田の方が 好きでした。ところが、例の「LIFE」というアルバムを聞いて、目いや耳 から鱗状態でした。
あの「ニュースステーション」で、小宮悦子が、「サザン以来にぞくぞ くっとした」と言ったのも、うなづけるですねえ。
やっぱりなんていうか、素直というか、天然というか、そういう人って いいですよね。もちろん、詞や曲もええんですが、なにより、「こいつは、 ほんまにこれが好きで好きで、自分の曲は世界で最高、とか思ってやって るんやろうなあ」と感じさせるものがありますねえ。
ちょっとタイプは違うかもしれんが、僕はアンチ巨人ですが、長嶋さん だけは、ええなあ、と思ってしまうのに通じるものがあるかもしれません ね。
あと、「小猫ちゃん」についてですが、僕は関西出身で34ですから、 さすがにそりゃないだろう!て感じなんですよ。
しかし、TVなんかで、堂々と彼が「僕は自分の彼女を小猫ちゃんて呼 ぶんだ」と言ったりしてるのを見ると、この悪びれのなさこそが、彼の魅 力かなと、なんか納得されられちゃいますね。僕、恥ずかしくって、言え ないですもん。
だから、関西では、中途半端なオザケンは真っ先にいじめられるかもし れんが、突き抜けてるやつって、妙に受け入れられるとこがあるやないで すか。案外、オザケンは、不良と仲よかったりするんじゃないですか? 「おう、オザケンよ、こないだのライブおもろかったでー。また呼んで くれやー」とか。
まあ、色々好きなことを書きましたが、そんなかんじで僕は彼に、The One and Only なものを感じます。
では、Nuts頑張ってください。 永井たく
@「日本がアメリカの”ジャパン州”になる可能性について」
はじめてアメリカ大陸の一角、ニューヨークに半年間も住んでしまった。
そして、多くの日本人がアメリカで夢をおいかけたりしているのをみ て、不思議な感じをもった。そんなに日本人はアメリカが好きだったのか?
それならば、日本はアメリカの一州、「ジャパン州」になってしまえ ばいいんじゃないか。そうすれば、日本社会の「遅れた封建主義社会」 が、アメリカの「進んだ民主主義社会」によって改革される可能性がある のではないか。
そこで「ジャパン州」の実現の可能性について考えてみよう。
誰かが、合衆国の州に入れてくれ、という国民運動でもしたら、好意 的な反応がかなりでるような気がする。若者を中心にこのアイデアは支 持されるかもしれない。なぜなら、 汚職まみれの建設会社の役員の老人 がおおぜいあつまって国会議事堂で居眠りし、その政治家を馬鹿にした 人格をうしなったロボットのような高級官僚が独裁体制で民衆を支配し ているのが日本の政治の実態だからだ。
であるから、クリントン大統領に国を治めてもらったほうが「かっこい いじゃん」と考える日本の若者は多いと思う。いま日本でもっとも人気の ある「言論人」になった、漫画家の小林よりのりに、「日本を合衆国にい れてちょうだい=ジャパン州」キャンペーンをしてもらえば、このイメー ジ戦略は成功する可能性はある。その運動の中心人物には、「金髪」「白 人」「青い目」系列の、日系アメリカ人なり、アメリカ系日本人を起用す る。
もし、「ジャパン州」運動がおきたら、アメリカ社会はどんな反応を示 すだろう。
間違いなく反対するだろう。なぜなら、もし人口1億3千万人を抱える 日本が、アメリカの州になったら、民主党、共和党に匹敵する勢力の、 「自民党」がアメリカの合法政党になるからだ。これは大変だ。だから、 もし、そんな国民運動が現実化したら、CIAによって全力をつくして阻止 されるだろう。
あの日本を代表する非民主的な政党、自由民主党(私は、いつもこの ネイミングに感心している)が、世界最大の軍事大国アメリカを支配する となればアメリカ以外の国家も、反対するだろう。ロシア、フランス、英 国は、日本近海に原子力潜水艦を配備して一触即発の事態に備えるばかり か、どさくさにまぎれて処理にこまった核廃棄物を日本海に垂れ流したり するかもしれない。
アメリカ政府だけではない、アメリカ市民も反対するだろう。市民団体 は、日本企業がアメリカ本土で、女性差別、障害者差別を拡大する可能性 があるとして、「ジャパン州」の動きに抗議するだろう。
そのアメリカの官民あげての反対のスローガンはきっとこういうものに なるだろう。
「ジャップ・ゴー・ホーム」、「ビー・インデイペンデント」、「市民 革命くらい、自分たちだけでやれ! それは輸入できない。そんなこともわ からないのか」
ふーむ。おもしろいシュミレーションだった。
3月から、あの虚無感と幼児性にあふれ、権威をかさにきた官僚が跳梁 跋扈し、それを「あきれてものがいえない」と言うだけで、まともに反論 しない人々が多く住む、そんな中世のような日本社会で、出版社の編集者 として仕事をすることになった。少しでも「正気」を維持している日本人 と出会い、幼児性と虚無性の仮面の下に隠されたしたたかな日本人の正体 を暴くような、いい仕事をしたいと思う。
石井政之
@編集人です。
さて、Nutsの3月4日号(NO.156)に掲載されました、滝沢真弓さん の「チップ」に関する投書について、ひとことコメントしたいと思います。
滝沢さんが最初に説明されたのは、「チップの起源」についてでした。 滝沢さんはこう書かれています。
「彼ら(*上流階級、支配層)は、富を分け与えることによって、より 多くの民衆を支配し、同時に、自分達の権力を誇示したのです。従って、 チップの制度は、昔の封建制度での支配する者とされる者との力関係の名 残りである、と言っても過言ではありません。」
そして、滝沢さんは、昔の制度の名残りである「チップ」が、ここアメ リカにおいて、未だに存在している理由として、こういうことを書かれて います。
「このような時代遅れなチップ制が廃らない理由は、実はアメリカの都 会でレストランやメイドの仕事に従事しているのは不法就労者が多い、と いう事実ではないでしょうか。」
実を言いますと、滝沢さんの文を読んだ時、わたくし、「ヤバイな。」 と思いました。その理由は、滝沢さんの書いた文が、やたらとウエイター・ ウエイトレス業に対して否定的に書いてあるような気がしたからです。
私は、滝沢さんが書いたことが嘘だと言ってるわけではありません。事 実も多く含まれています。ただ、ニューヨークのウエイター・ウエイトレ ス業についてあまり知識のない人が滝沢さんの文を読んだ後に持つイメー ジは、現実のウエイター・ウエイトレスたちの姿とかなりかけ離れている のではないでしょうか。
例えば、こういう文です。
「都合の良いことに、現行の税制下では、現金での所得はその気になれ ば申告せずに隠すことも可能です。アメリカのレストランで不法滞在して 働いても、チップという記録に残らない収入のおかげで、税金を払わなく てもバレないし、移民局の捜査でも入らない限り、身元が割れて強制送還 になることもないでしょう。」
これでは、まるでレストランは犯罪者の巣窟のようです。
2、3年前にチップ収入に関する税法が改正されまして、現在、基本的 には、現金のチップ収入にも税金はしっかり掛かりますし、それをキッチ リ払っているウエイター・ウエイトレスたちもたくさんいます。
また、働く人たちに関しましても、労働許可書やグリーンカードを持っ て、合法的にウエイター・ウエイトレスとして働いている人たちもいます。
そういう人たちが実際に存在するのにもかかわらず、滝沢さんの文を読 んだ読者の一部、特に日本の読者たちは、「いや〜ん、ニューヨークのレ ストランで働く人たちって、アブナ〜イ。」という感想を持ってしまうの ではないでしょうか。
確かにニューヨークの日本食レストランには、不法で働いてる人たちも います。そして、気絶するほどサービスが悪いのにチップだけはしっかり 請求してくる、愚かなウエイター・ウエイトレスたちもいます。
でも同時に、しっかりきっちり働いてる人たちもいますし、基本的にウ エイター・ウエイトレス業というのは、とてもおもしろい商売なのです。 ですから、ウエイター・ウエイトレス擁護派の私は、ここに「滝沢さん、 それはないんでないの。」と言わせていただきます。そういう偏った分析 では、やっぱ、ウエイター・ウエイトレスたちがかわいそうですよ。
ところで、です。突然、話がとんでもなく変わるのですが、最近、わた くし、つくづく思いますに、日本食レストランのウエイター・ウエイトレ スたちにとって一番有害なのは、ウエイター業に従事しながら、「ちっ、 ウエイターなんて・・・」などとほざいとるアホンダラたちなのでありま した。こういう人間たちが、ウエイター・ウエイトレス業に対する理解を 妨げとるのよね。
いつも心の中で、「ちっ、ウエイターなんて・・・」などと言ってるも んだから、仕事にまったく身が入らんし、これまたいつも心の中で、「オ レはウエイターやってるけど、ホントは・・・」なんて精神衛生に悪い言 い訳ばっかりこいて、でも現実は、ホントもウソもなくて、その自分の中 の矛盾にだんだん腹が立ってきて、そこで出て来たイライラした気持ちを ニュージャージー方面に沈む夕日に向かって「オレのバカヤロー!」とか 言って石投げて済ませりゃいいのに、それをわざわざ、テーブルに座って 幸せな時間を過ごそうとしてる罪なきお客さんに向かって発射しちゃうか ら大変なのです。
なぜ私がそこまで言い切れるかと言いますと、私も昔は、「ちっ、ウエ イターなんて・・・」などと思ってたクチだからなのであります。ウエイ ター業のおかげで飯が食えて、大学行けて、Nuts作れて、ニューヨークに いれたのに、その職業にちっとも誇りが持てなくて、「ちっ、ちっ」言っ てた時期が私にもあるのです。ひろぴー、恥ずかしい。
でも、最終的には、人に対して自信を持って、「私の仕事はウエイター です。」と言えるようになりました。人に「じゃあ、レストランでアルバ イトしてるんですね。」と言われても、「いえ、アルバイトではありませ ん。仕事がウエイターなんです。」と答えてました。正直言って、少し恥 ずかしい気持ちもありましたけど、精神的にはスッキリしてました。
「ちっ、ウエイターなんて・・・」と考えてるウエイター・ウエイトレ スの皆さん、それって心に悪いですよ。確かに今だけの仕事かもしれませ んが、ウエイター・ウエイトレスだってちゃんとした職業です。胸を張っ て「いらっしゃいませ」と行こうではないですか。その方がきっと楽しい はずです。
そんなところです。
最後に事務連絡ですが、来たる3月26日(水)午後6時半より、日系 人会(15 West 44th Street, 11th Fl.)にて、恒例の「Nuts井戸端会 議」を行ないます。参加ご希望の方は、編集部(212-982-3348)まで ご連絡ください。
では、また来週。 編集人
@「Daddy's Little Hooker の問題」である。
今から数ヵ月前にコロラド州ボルダーで起こった、「美少女殺人事件」 なるものを皆さんご存知だろうか。アメリカ中の雑誌が取り上げた、”あ の”「美少女殺人事件」である。
その事件の被害者である6歳の少女の写真は、多くの雑誌の表紙に使わ れ、しまいには、日本の写真週刊誌にまで登場することとなった。
初めてこの少女の写真を見た時、正直言って、私は、ゾクリとした。こ のゾクリは、「背筋」のゾクリではなかった。恐ろしいことにそれは、 「下腹部」のゾクリだった。つまり、私は、この少女に「オンナ」を感じ てしまったのである。
その写真の中で、彼女は、髪をブロンドに染め、化粧をしていた。それ はまるで「オンナ」だった。でも一方で、彼女は、「少女」だった。その 「オンナ」と「少女」の同居性を感じて、私は再びゾクリとした。
殺された少女の体内から、男性の精液が発見されたと聞いた時、私はまっ たく驚かなかった。この少女の写真を見た瞬間から、「きっと彼女はやら れているだろう。」と私は考えていた。それが犯人の目的であることを、 私は自分の下腹部に感じていたのである。
そして、先週、コロラドのあるアメリカ人大学生が「Daddy's Little Hooker(お父さんの小さな売春婦)」という題のアートを発表した。そ れは、縦2メートル、横10メートルほどの壁を使ったもので、中心部分 に大きく「Daddy's Little Hooker 」の言葉があり、その下には、殺され た美少女の写真が数枚飾られていた。この大学生は、殺された少女を敢え て「Daddy's Little Hooker(お父さんの小さな売春婦)」と呼んだので ある。
この題を見た時、私はその「Daddy's」という言葉が「Men's」に見えた。 「Men's Little Hooker(男たちの小さな売春婦)」。その少女は、男たち の下腹部にサザナミを立たせる「Little Hooker(小さな売春婦)」だと私 は思う。
少女の写真を見て、無意識のうちに下腹部にサザナミを感じた雑誌編集者 (男性)たちは、これも無意識のうちにその「ゾクリ感」を誌上で展開しよ うと企んだ。だからこそ、彼女の写真は、アメリカ中の雑誌に登場したので ある。
私はここで、誰が悪い悪くない、誰が狂っている狂っていない、などと いうことを言うつもりはない。
ただ、この事件が頻繁に取り上げられる背景には事件自体の「ゾクリ感」 と共に、6歳の「少女」が男たちに与える「ゾクリ感」も強く作用している のである。それをコロラドの大学生はアートで表わそうとし、私はここに文 で表現しようとした。
「初めてあの少女の写真を見た時、あなたはどう感じましたか。もしその 時、下腹部がゾクリとしたのなら、おそらくあなたも私と同じように、犯人 の気持ちがよーく分かるはずです。もしかしたら、あなたも私も2度目の” 美少女殺人事件”をもうすでにその心の中で犯しているのかもしれませ ん・・・・」
ひろ
************************『今週の歌』
「このまちで 初めて受けた その問いは
”英語しゃべるか?” 中華街にて ひろ」
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投書、意見、感想もどうぞHiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net