Nutsの表紙です
目次
*『VOICE』 ・投書「ラブ、メディスン アンド ダイエット=ミラクル(飼い猫が、 癌だとわかったとき、私がやったこと)」 ・編集後記 ・ひとりごと「NYの日本語出版物の問題について」
*『今週の歌』
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『VOICE』
@「ラブ、メディスン アンド ダイエット=ミラクル(飼い猫が、癌だ とわかったとき、私がやったこと)」
我が家の毛むくじゃらな愛娘ビン8才が悪性リンパ腫であると判明した のは行き付けの動物病院で喘息だと診断されてから2週間後のことであっ た。そして看護婦は大病院への紹介状と、彼女のリンパ腫がかすかに写っ たレントゲン写真を私に手渡し「グッドラック」と言った。
翌日、指定された大病院に行くと早速、腫瘍の摘出と抗癌剤の投与をす すめられた。でも、リンパを患っているこの子にそんな事をすれば肺炎の 合併症で死ぬかもしれない。しかし目の前には、喉に出来た腫瘍に気管が 押され呼吸困難になっているビンがいる。どうしよう。本当は手術だって したくない。
迷ったあげく手術だけする、と医者に告げた。すると、それまで好意 的だった医者の目つきが変わり「何もしらないくせに」という表情になっ た。しかし、私の目は血走っていた。医者は私を見下げた目をそのままに 「オーライ」と言った。
翌朝7時、病院にビンを預け、私はアパートに戻った。そしてビンにレ イキの遠隔治療を行なった(レイキとはもともと日本のものだが、ハワイ に住む日系人がアメリカに広めた氣のことである。現在でもアメリカのほ うが知られている)。すると「大丈夫」という言葉が徹夜の看病で疲れた 頭にこだました。私の願望だろうか?
昼過ぎに病院から「腫瘍が大きすぎで摘出不可能だから抗癌剤を投与す るけどいいね?」という電話がかかってきた。ビンは何もされてない。 「大丈夫」という声がまた頭をこだまする。そして、そのまま引き取るこ とを告げた。
病院に行くとすぐに引き取れるはずが、「こちらから電話する」と言わ れ家に戻された。そして2時間後、担当の医師から連絡があった。「放射 線治療はどうか?」という内容だった。さっきまであんなに抗癌剤は効か ないという私の主張を「効く」と言って引かなかった医者が「確かに君の 言うとおり抗癌剤は癌を治すわけではない」と言い始めた。バカバカしい。 まったくこの人には良い意味でのプライドがないのかね? ふとその時、 昨日貰った病院のレシートの最後に書いてあった言葉を思いだした。
THANK YOU! COME AGAIN!
それからの3ヵ月は早かった。友人からハーブやホメオパシーという一 種のワクチン治療の情報を得て走り回り、英語は苦手だと豪語していた私 が癌に関する本を5〜6冊読んだ(人間、本気になると強いものである)。 そして、動物にもすべてナチュラルなモノを推奨するエキスポが近々開か れることを知り、そこで「癌と腫瘍」という講義を幸運にも聞くことが出 来た。癌は治るんだ! その時、確信した。そして喉にできる病気は恐れ や淋しさからくるものだということもわかった。
私が彼女に行なった治療は以下のとおりである。
ビタミンC、E、セレニウム、亜鉛などのビタミン治療とホメオパシー 療法(肝臓、腎臓、リンパ、そして感情に効くフラワーエッセンスを選ん だ)、ハーブ(免疫に効くエンカネイシアなどの調合)と天然の抗生物質 を使用した。そしてこれらを与えるときは、薬が合ってるかどうか調べる ため、Oーリングテストを常に行った。
ダイエット(食事)もなるべく有害でないものを選び、オレゴン在住の レイキマスターによる一日2回の遠隔治療も忘れなかった。レイキは以前 ビンから私に対する様々なメッセージを受け取ることができた。読者の皆 さんがそれを信じる信じないは別として、レイキによって恐怖から解放さ れてからの回復が早まったのは事実である。
そして今、毛むくじゃらな娘は「ごはんくれ!」とコンピューターに向 かっている私をおもいっきり真横からにらんでいる。多分この世の中でに らまれて嬉しいのは喧嘩したくてしょうがない輩か、私ぐらいだろう。
ご飯も以前よりも食べてるし、去年の6月から出なくなっていた声も、 まだダミ声ではあるが出せるようになった。毛艶もすごくいい。呼吸困難も すっかりない。3週間ごはんを食べなくなったとき、ベビーフードを注射 器であげていたのは嘘のようである。90%治ったと言っても大袈裟では ないだろう。
「全ての病気は食事と心の治療、それに少しの自然な薬と真の愛で治 る」。このことを今、私を真横からにらんでいる小さな毛むくじゃらに気 付かせてもらったような気がする。
今、難病と闘っているみなさん、どうか諦めないで頑張って下さい!
小山美佳
@編集人です。
最初は、事務連絡。
4月29日(火)午後6時半より:「Nuts井戸端会議」
4月30日(水)午後6時半より:アップル・カップルズ主催レクチャー 「こ、こ、こんなはずでは”国際結婚”」
両方とも日系人会(15 West 44thSt. 11th Fl.)にて行なわれます。後 者のみ参加費5ドル。参加希望の方は、連絡はいらんから、とりあえず会 場に現われてちょうだい。
続いては、在外投票の話。
あのですね、実を言いますと、わたくし、今回は、「いや〜、この作戦 もそろそろ終盤戦ですなあ。では、最後のひと押しとして、自民党の幹部 議員たちに対するFAX攻撃でも始めて、自民党は一体どう動くつもりなの か、はっきりさせてもらいましょうか。」てなことを書くつもりだったの であります。
ところが、です。時代は、私よりも先に動いてしまったのであります。
4月26日付読売新聞衛星版の第1面のトップは、「在外邦人にも投票 権」という記事だったのであります。つまり、その日の読売新聞の一番の 目玉記事が、この在外投票だったのです。
わたくし、ビビりました。
その記事の内容を簡単にご説明しますと、与党(自民党・社民党・さき がけ)がとうとう「在外投票やんどー」と決めまして、その時期について も「それも今国会中に法案成立すんどー」と気合いが入っておりまして、 「ゴールデンウィーク明けから本気で動くどー」と言ってるとのことでし た。
すばらしい展開なのであります。ただ、法案はまだ成立したわけではあ りませんから、気を抜くことはできません。ゴールデンウィーク明けが勝 負ですな。
とりあえずの作戦としましては、自民党の幹部議員に対する「読売の記 事読みました。うれしー」FAXと「この調子でレッツゴー」FAXを私の方 から流す予定です。
来月がこの作戦の山になります。何かとんでもないことが起こらない限 り、この法案は今国会中に成立します。そしたら、また宴会やね。
話は変わって、先週、クラブ「Tunnel」にて行なわれたパーティの感想 を少しお話ししましょう。
いやいや、すごい人でした。あんな多くの日本人を見たのは久々ですね。 パーティの途中で行なわれたファッション・ショーもなかなかおもしろかっ たし、イベントとしては大成功ではないでしょうか。
でも、私がひとつだけ気になったのは、ファッション・ショーが始まる までのその部屋の風景についてでした。
このイベントが行なわれた部屋には、日本人が鬼のようにいたのですが、 これらの人々はファッション・ショーが始まるまで、音楽がガンガンかかっ ている中、ただボーっと立ってるか、タバコを吸ってるか、ソファーにド タリと座ってるかのどれかだったのであります。
誰も踊ってなかったのよ、アナタ。かすかに踊っていたのは、私の後ろ にいた黒人のにいちゃんと私ぐらいのものでした。
それにしても、あの音楽の中で人々が何もせずにボケーっとしてる風景 というのは、非常に気味の悪いものでした。これは主催者側の責任ではな くて、「日本人」としての問題なんでしょうね。
でも、その場には、紙面上では元気のいい「AKISU(NYの破壊的ミニ コミ)」の連中もいたはずなのですが、あの紙面の勢いは、まったく見ら れませんでした。なんじゃい、アンタら、口だけかい。
今週はこんなもんです。
では、また来週。 編集人
@「NYの日本語出版物(ミニコミ以外ね。)の問題」である。
ロスに住んだことのある方ならご存知だと思うが、向こうには無料の日 本語出版物が山ほどある。Bridge USA、Lighthouse、Gatewayなどな ど。これらは、すべて隔週発行の出版物で、ページ数は最低で20数ペー ジ、Bridge USAなどは、100ページ以上のボリュームを誇る。ロスで は、こういう出版物たちが数万部単位でドサドサ発行されているのである。 たまらんよね。
一方のNYでは、「無料&隔週発行&けっこうボリュームあり」の条件を 満たす日本語出版物は皆無である。そういうものは、まーったく存在しな いのだ。
この条件に近いものと言えば、OCSニュースぐらいのものである。ただ、 OCSニュースは2ドルの”有料”であるからして、その読者の広がりは非 常に限られたものとなる。なぜかというと、そこには、「買う行為」とい うものが発生して、ちなみにマンハッタンでこういう有料の日本語出版物 を買えるところはすんごい限られてて、わざわざそこまで行って買うのも 面倒だし、購読するのも邪魔くさいし、こういうのが無料でポロリとレス トランなんかに置いてあれば最高なんだけど、現実はそうじゃないからワ シはあんまり読まんね、という人たちが結構いるのである。でも、NYには 「仕事を探すならOCSニュース」という暗黙の了解があるから、ある程度 の数の人たちが”買って”読んでるけどね。
私は、NYのこういう「無料の日本語出版物飢餓状態」を見ると、ここに 住む日本人はとっても損してるような気がしてならないのである。
単純に日本人(日系人ではない)の数で考えると、NYは海外において世 界最大の日本人人口を抱える都市である。ロスの日本人人口よりもこっち の方がずっと多い。だから、ロスのように無料の日本語出版物がワンサカ あってもバチは当たらないのだ。でも現実は、それとはまったく逆なので ある。
これまでにいくつもの日本語出版物がNYで発行され、そして失敗した。 なぜなら、彼らはその発行物を”売ろう”としたのである。中には、7ド ルの値を付けて売ろうとしたケースもあった。アンタ、誰が7ドルも出し てそんなもん買うのよ。
はっきり言おう。ここNYの出版物としてサバイブして行きたいのなら、 売ってはダメなのである。無料、そして、月刊以上の頻度で発行されるも のでなければならない。できれば、週刊か隔週発行が望ましい。
内容は、既存の出版物とは差別化されたもの、つまり、今あるOCSニュー スなどとは一風変わった切り口のものでなくてはならない。OCSニュース と真っ向から勝負しても勝てないからね。でも同時に、あんまり偏った内 容のものでもいけない。「ヘビメタ」とか「ベジタリアン」などという切 り口の発行物では、NYでビジネスとしては成り立たないからである。なん せここには、日本人が10万人しかおらんからね。
私が「絶対これならNYでメシの食える出版物としてやって行ける」と考 えているのは、以下のようなものである。
1)無料 2)発行部数:5千ー1万部 3)週刊 4)内容はしぼり込んでもいいが、できるだけ多くの人が分かるもの 5)ページ数は少ない方が良い
1. の根拠については先に説明した。
2. の発行部数についてだが、物理的に考えて、(週刊という設定で) 1週間のあいだに1万部以上ハケることは考えられない。また、5千部以 下では広告媒体として魅力がない。だから、5千ー1万部なのである。
NYの日系のレストランや食料品店に置いてある無料の出版物事情につい て地球上で一番詳しいのは、この私である。これはおそらく間違いない。 だって、アナタ、3年間も毎週毎週このNutsを配ってりゃ、週ごとの発行 物のハケ具合なんか、手に取るように分かっちゃうからね。
その経験から考えて、週刊であるならば5千部から1万部がベストであ り、同時にそれ以外の選択は考えられないのである。
3. の週刊についてであるが、これは他の出版物との差別化という意味で の「週刊」である。現在、OCSニュースは隔週発行であるからして、それに は、発行頻度に関しては勝てるし、週刊ということは、情報の新鮮さとい う意味でも上等だし、「あら、今日は○曜日だから×が出る日よね。」と いう感じで覚えやすく、「発行するのが大変」&「1週間にどれだけハケ るか」という問題を除けば、なかなか良い差別化の方法なのである。
4. の内容については、先にも述べたように、コテコテの内容にならない ように、なおかつ、だだっぴろい内容にもならないように気をつけなけれ ばならない。「それを突き詰めれば、OCSニュースと同じ内容になるので はないか」という声もあるかもしれないが、それはそれなりに違ったもの を作るのは可能である。書き手の選び方や情報の新鮮さや切り口などでい くらでも差別化できるのである。
最後の5. についてであるが、これは発行物を置くスペースと密接に関 係している。
ロスに比べると、NYは土地が狭い。これは、そこに建っている日系のレ ストランや食料品店のスペースにも当然反映される。すると、そういう無 料の出版物を置ける場所というのも自然と限られるのである。スペースが 限られてるから、それらを山のように置くことは不可能である。となると、 その限られたスペースに出来るだけ数多く置くことが要求される。ブ厚い 発行物では、これができないのよね。そりゃ、発行物としてはその方が見 た目はいいかもしれないけど、発信力のある媒体としては失格なのである。 だから、薄目がいいのよ。
この他にも「広告掲載料を出来るだけ安く設定する」というのもある。 広告費の価格破壊を起こすのである。既存の出版物は、かなりビビるよ。
以上のような条件を備えた出版物ならば、必ずNYでサバイブできる。 でも、ビジネスとして成り立たせるには1、2年は簡単にかかるから、 そこんとこは覚悟しとかんといかんけどね。
その土地の新聞や雑誌、テレビなどの情報媒体の充実度は、そのコミュ ニティの熟度を明確に表わす。その意味で、NYの日本人コミュニティとい うのは、まだまだ熟しきれていないのである。
多くの人たちに簡単にリーチできる媒体があれば、コミュニティ内の情 報も自然と回り始める。情報が回り始めると、それによって人の出会いや ぶつかり合いが生まれる。すると、おもしろいことがいろんなところで起 こり始めるのである。
こんだけ日本人がいるんやから、NYでもっとおもしろいことやろやん。 そのためには、発信力、瞬発力、機動力を兼ね備えた情報媒体が、ここNY には必要なのである。
だれかやらんね。やらんなら、ワシがやるよ。
ひろ
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『今週の歌』
「鳴り響く 曲と煙と 暗闇の
中にヌボーっと 立つジャパニーズ ひろ」
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