Nutsの表紙です
目次
*『VOICE』 ・投書「”マイノリティーの家族的な結束力”への反論」 ・編集後記 ・ひとりごと「続・Nutsの未来の問題」
*『今週の歌』
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『VOICE』
@Early 30's のKeikoさんへ
「え? 俺が黒人だからって言ってあいつらに同情しろってか?」ー6月2 日放送分CBSドラマ「Chicago Hope」から。黒人医師がスラム街を見下ろ して同僚の白人医師に向かっての一言。
あのOJが無罪になった理由なんだけれど、あれは彼が莫大な金を注ぎ込ん でジョニー・コークランをはじめとする「ドリームチーム」とまで呼ばれた 弁護団を雇い、その弁護団が巧みに「人種差別カード」を使って陪審員を揺 さぶり続けた結果であり(大体あの「nigger連発事件」のLA市警マーク・ ファーマンにしても、カリフォルニア州外のある大学のインタビューで何年 も前に起こったことで、あんなの一般人がそう簡単に持って来られる証拠で はない)、検察側がそれに対してこれといった決め手を法廷で提示できず、 結局しくじってしまった結果であり、LA暴動の傷跡がまだ残るなか、前回 黒人をぶちのめした白人警官が無罪になった一方で、もし黒人のOJを有罪 にしたらどうなるかという陪審員側の配慮(?)の結果なんです。その陪 審員にしても、黒人の方が多かったとしてもそうでないのも入っていたん です。
大体ああいった大事件の場合、陪審員は裁判期間中、ホテルに缶詰めに され、テレビ、ラジオ、新聞も見ることを禁じられるのだし、確かにテレ ビで見ていた我々にはOJがやったのは明らかだったとしても、陪審員が法 廷の中で見たのは、我々がテレビで見たものの何分の1でしょう( LA暴 動のもととなったロドニー・キング事件の陪審員も実は同じ状況だった。 彼らの殆どは、あの問題のビデオを見たことがなかったという・・・)。
それに、マイノリティーとはいっても最初の一言が示すように、もう一 枚岩なんかじゃない。黒人はもちろん、定着の進んだ中国系でもクラス分 けが進んでいるし、タイ人、キューバ人だって、まだ今は比較的新しいグ ループに入るから結束しているように見えるだけで、これがあと2、3世 代後になれば、同じようなことが起こるでしょう。
OJはただ黒人だったから勝ったのではなく、あれだけの元スーパース ターで掃いて捨てるほどの金があったから勝ったといったって言い過ぎじゃ ないと思います。私の黒人の友人も同じようなことを言ってました。とに かくアメリカの裁判は金がかかるんだから(これは最近経験したからわか る。なんとか勝ったけど)。
以上のことを無視して(るのか、単にあなたが知らなかったからなのか は、わからないけど)「マイノリティーの家族的な結束力」なんていう一言 で美化して済ませられるほど、あの事件は単純じゃないんです。
Nick Sakai NKSK@aol.com
@編集人です。
さて、表紙の絵にもありますように、わたくし、頭を丸坊主にしたので あります。
今年の始めのNuts紙上にて、私は、「今年の通常国会で在外投票法案が 成立しなければ、私は丸坊主になるのだ」宣言をかましたのであります。 まあ、私が丸坊主になったからといって、在外投票が早くできるようにな るというわけではないのですが、たまにはこういう「お遊び系イベント」 を持ち込まないと、ただシコシコ運動してるだけでは飽きてしまいますの で、このようなくだらない企画を立てたのであります。
そして、見事に、在外投票法案は今国会で成立しなかったのです。とい うことで、私は丸坊主ちゅうことなのですな。
一応、今回の丸坊主は、建て前上は「予想がはずれたから」ということ になっていますが、実際はいろんな意味が含まれておるのであります。
まず第1に「気分転換」の意味があります。
私たちの運動は、かなり明かるめの運動です。おそらく「運動」と言う よりは、「アクティビティ」と呼んだほうがいいでしょう。この件で、世 界各地でエッサラホッサラ活動している仲間たちも、それなりに明かるく やってます。でも、日本政府のアホな部分や一部の政治家のケツの穴の小 ささを目にしますと、時々、暗い気分になったりもします。
また、やたらと漢字の多い文や意味がサッパリ分からない政治用語など に囲まれますと、頭がクラクラすることもあります。
そういう脳味噌がダークになってしまうようなことを繰り返しますと、 知らない間にヌペーっとした気分になってしまうのです。よって、この丸 坊主には、「髪の毛をバッサリ切ることによって、そのヌペー気分ともお さらばしようではないの。」という意味合いもあるのです。
ほら、女性が彼氏と別れたりした時に、髪の毛をバッサリ切ったりする じゃない。あれと、お・な・じ。
あ〜、なんか女の子になった気分だわ。
もうひとつは、「今までの活動スタイルを見直す」という理由です。
私は、93年10月にこの在外投票運動を始めた時、それから3年でカ タをつけるつもりでした。活動のスタイルも運動体としての構造も、「3 年ぐらいは持つだろう」程度のものしか作りませんでした。
ところが、です。この活動を始めて、もうすぐ4年が立とうとしている のです。
今現在、日本政府は、「今度の秋の臨時国会(臨時に開く国会。普通、 9月頃かしら。)には、在外投票法案も成立の見込みです。」などと言っ ております。ですから、今さら活動のスタイルとかをいじらなくても、法 案自体は、この9月か10月には成立するかもしれません。
でも、それが通らなかった時、これまた大変なことが起こるのでありま す。
もし、秋の臨時国会でこの法案が「出来上がりよー。」状態にならなけ れば、おそらく、その後1、2年は待たされることになるでしょう。しか し、今のニューヨークの活動スタイルは、もうあと1、2年の”エッチラ ホッチラ”に耐えられるようにはできていません。よって、それを作り直 さなくてはならないのです。
これまでの活動スタイルを見直し、新しい方法を考える。それを自分に 言い聞かせるための「丸坊主」でもあるわけです。
わたくし、5年ほど前に頭をスキンヘッドにしたことがあります。大し た理由はなかったのですが、強いて言えば、「変化を求めてた」というこ とでしょうか。そのグロテスクな姿を鏡で見るたびに、「いや〜ん、ひろ ぴー、変わっちゃったー。」と自分で再確認できたんですね。
普通、私たちは、鏡やショーウィンドウにうつる自分たちの姿を一日に 最低数回は見ております。そのたびに、今までとは違う自分を目にします と、一種の自己催眠状態に陥るのであります。「変わんなくっちゃ」って ね。
そんなわけで、この活動がどのように変わるべきか、坊主頭を見るたび に考えます。
いやいや、丸坊主にしたことぐらいで、こんなに長々と書いてしまいま した。わたくし、ヒマなんでしょうか。
ところで、ある日本の劇が、最近、ここニューヨークでスタートしたよ うなのであります。私自身は、お芝居にはあまり興味ないのですが、かな り前にお話ししました「ニューヨークで日本語のお芝居をやることの賛否 両論」には、関心を持っておりまして、今回のお芝居は、英語で行なわれ るということで、それなりに注目しております。
劇の詳細は以下の通りです。
「A Flower of Water - Awaking from Two Beings」
日時:6/14-6/29(火ー土:午後8時より、日:午後4時より、月:休み) 場所:Theatre Row Theatre(424 West 42nd St.) 詳細:212-262-0234
この劇の演出をやってる浜田裕子さんに初めて会ったのは、今から4年 ほど前です。彼女は、セッタを履いて6番街を歩いてました。「おもしれ え子だなあ。」とその時、私は思いました。そして、4年後の今も、相変 わらず「おもしれえ子」のようです。
最後に、事務連絡をひとつ。
来る6月26日(木)午後6時半より日系人会(15 West 44th St., 11th Fl.)にて、恒例の「Nuts井戸端会議」を開きます。
先日、ある方から、「井戸端会議って、皆さん、熱く語ってるんじゃな いんですか。そうだったら行きたくないなあ。」というコメントをいただ きました。自慢ではありませんが、井戸端会議はその名の通り、「井戸端 会議」なのであります。討論会ではありません。
また、生産的な時間の使い方を井戸端会議に期待なさってる方にとって は、単なる時間の無駄使いになると思います。同時に、大したネットワー ク作りにもなりません。「知らない人とちょっとグダグダしゃべってみる のもたまにはいいべ。」程度の期待感をお持ちの方が最適でしょう。
「Nuts井戸端会議」は、あくまでもチンタラしたものです。シャキシャ キアツアツにするつもりはありません。
今週は、そんなところです。
では、また来週。 編集人
@さて、先週の続きである。「Nutsの未来の問題」についてである。
前回は、「クラシファイドとコラムの週刊紙”ぶりてんNuts”作り」に ついてお話しした。結構カタい話をグダグダやってしまったのである。 「しょーもね。」と思った方もいたことだろう。実を言うと、私もその一人 なのである。
というわけで、今回は、「Nutsの未来」における残りの2段階のひとつ、 「”ぶりてんNuts”伝染病作戦」を、できるだけ明かるく、楽しく、分か りやすくお話ししようと思う。
2. 「”ぶりてんNuts”伝染病作戦」
先週、しつこいほどに説明した「クラシファイドとコラムの週刊紙”ぶ りてんNuts”」が、ニューヨークである程度うまく行き始めたら、それを そのまんま日本で発行したいと私は考えている。
「日本でニューヨークのもの発行して、誰が読むのかしら。」という疑 問が、読者の皆さんの脳味噌を駆け抜けているのが私にはよく分かる。
そうなのである。それが、私の実家の熊本県八代市(人口10万人)み たいなところだったら、おそらく誰も読まないだろう。でも、東京や大阪 ならば、読む人はいる。そういうモノ好きが、日本の大都市には必ずいる のである。
例えば、東京にあるアメリカ系の古着屋さんなんかを攻めるのである。 レジの横にそっと「ぶりてんNuts紙版」を置いておく。「これなに〜?」 と取ってみるお客さん。するとそこには、ニューヨークの生情報がギッチ リ詰まっている。「いや〜ん、ニューヨークじゃ〜ん」。こういうアホな 話し方をする人間が実際に存在するかどうかは分からんが、ニューヨーク の情報紙が東京の古着屋にポロリと置いてあるというのも、なかなかオシャ レではないかね。
喫茶店は、どうだろう。アメリカ色を比較的強く出している店のオーナー などは、アメリカに対してそれなりの思い入れがあったりなんかする。店の 名前も「ブリーカー・ストリート」とか、「ブルックリン・ハイツ」とか だったりして、そしたら、喜んで「ぶりてんNuts紙版」を置いてくれたり するのだ。それに、そういう店に集まる人たちというのも、きっとアメリ カに対して思い出とか憧れなんかがあって、ニューヨーク直送「ぶりてん Nuts紙版」もウハウハ言って読んでくれるだろう。
旅行代理店や留学斡旋会社などは、妥当な線だ。そこには、ニューヨー クに行こうとしている人が必ず現われるわけだし、今から行くところのフ レッシュな情報が目の前に置いてあったりしたら、そりゃ、あなた、幸せ じゃない。ついでに、「もうすぐニューヨーク行くんですけど、アパート ないですか。」なんちゅう要望をインターネット上の「ぶりてんNutsホー ムページ」に載せることもできる。そう言えば、最近、実際に日本で「ぶ りてんNutsホームページ」に載ったアパート情報を見て、日本から予約を 入れ、渡米、そして、もうすぐそのアパートに入ろうとしている日本人女 性の話を私は聞いたのである。いやいや、世の中、いろんなことができる もんやのう。
そんなわけで、日本の大都市には、「ぶりてんNuts紙版」を読んでくれ る人たちがいるはずである。その人たちを対象に日本で「ぶりてんNuts紙 版」を発行するのだ。まずは、東京と大阪に伝染ね。
また、現在、インターネット上には、ニューヨーク版の他に、ロス版、 サンフランシスコ版、シアトル版、ボストン版の「ぶりてんNutsホーム ページ」もある。これらを「ぶりてんNuts紙版」化する方法もある。つま り、それぞれの土地で「ぶりてんNuts紙版」を作るのだ。
ただ、ここでひとつビッグな問題がある。「それぞれの土地で、一体、 誰が”ぶりてんNuts紙版”、作りますの。」という問題である。
今のところ、まったく当てはない。これから探さねばならないのだ。 ガッハッハ。(笑っとる場合か。)
技術的な問題は、意外とない。インターネットの使い手であれば、簡単 に日本、あるいは、他の土地で「ぶりてんNuts紙版」を作ることができる。 なぜなら、すでに中身(文章)は存在するからだ。それをハコに流し込め ば、「ハイ、”ぶりてんNuts紙版”の出来上がり」なのである。あとは、 印刷するだけなのよ。
広告は、それぞれの土地で集めればいい。印刷費ぐらいは簡単に稼げる だろう。
ニューヨークにいる私たちが提供するのは、情報のみである。別に、 各地の「ぶりてんNuts紙版」制作者から売り上げを巻き上げようなどとい うつもりはない。情報がいろんなところに回りだせば、それでハッピーな のだ。
こういう「伝染病作戦」を突然言い出したのには、理由がある。
先日、あるNuts読者の方に「東京に帰ってたら、向こうで週刊Nuts発 行していいですか。」と聞かれたのである。その時、私は、「いや〜、大変 よ。」としか答えなかったが、よく考えてみると、それは意外と簡単なこ となのである。インターネットと週刊Nutsのフォーマットさえ持っていれ ば、原版を世界中どこででも5分ぐらいで作れるのだ。
それは、「ぶりてんNuts紙版」にも当てはまる。インターネットを使え ば、それくらい、ハナクソなのである。ニューヨークだけでシコシコやっ てる時代ではないのだ。そんならば、いろんなところに羽ばたこうでない の。
というわけで、とりあえず、東京、大阪地区で「”ぶりてんNuts紙版”、 やりたーい。」というモノ好きを探している。ついでに、「”週刊Nuts”、 やりたーい」という変態も募集中である。
情報はある。あとは、それを紙に落とせる人とそのための金なのだ。
最近、ニューヨークの出版業界には、「中身はこっちで集めて、現物は 日本で制作。そして、両方で売る。」という流れができつつある。すばら しい傾向だと思う。ドンドンやって欲しいものだ。
Nutsもボーッとしてる場合ではない。「ぶりてんNuts紙版」と「週刊 Nuts」、慌てて伝染させようでないの。
ひろ
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『今週の歌』
「同じもの 毎日食べる 敵と我
ガスの臭いが 違うのはなぜ? ひろ」
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