1998年1月6日号(No.200)
目次
*『そろそろいいかな』
*『Nutsコラム』
*『VOICE』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第25話』
*『今週の歌』
************************
『そろそろいいかな』
さて、今年のNuts軍団の作戦についてのお話なのであります。
98年度のNuts軍団の合言葉は、「そろそろいいかな」。「3年半、
200号分シコシコやってきて、なんとなく準備ができたような気がするか
ら、そろそろ本格的に暴れましょか」という意味なのであります。
この号で「週刊Nuts」もとうとう200号を迎えてしまいました。こんな
ちっぽけなミニコミでも200回も出しておりますと、それなりのネット
ワークやコネクションができます。その「つながり」がですね、最近いい具
合に熟してまいりまして、いろんなところでポツポツ花が咲きつつあるので
す。
そこで今年は、私たちNuts軍団もただただホラ吹くだけでなく、これまで
「こうやろう、ああやろう」と言ってきたものをそろそろカタチにしてみよ
かと思うのであります。
というわけで、今週から3回に渡って今年のNuts軍団の作戦をお話ししよ
うと思います。これまでの「今年の抱負」は、抽象論が多かったのですが、
今年からはちとばかり具体的な作戦になりそうです。
主となる作戦数は11コ。「多すぎるわい」という声が聞こえてきます
が、まあ、なんとかなるでしょ。作戦の顔ぶれは以下の通りです。
「”モモコはニューヨーカー”作戦」「フロム・エー作戦」「Nuts本作
戦」「ぶりてんコラム作戦」「Nutsムービー作戦」「ポストカード作戦」
「コミュニティー・ラジオ(コミラジ)作戦」「在外投票運動」「ぶりてん
Nuts作戦」「英語媒体の可能性探し作戦」「NYJJクール作戦」。
今週は、最初の4つの作戦についてご説明いたします。
これら4つの作戦、「”モモコはニューヨーカー”作戦」「フロム・エー
作戦」「Nuts本作戦」「ぶりてんコラム作戦」は、すべて「ニューヨーク発
信(ニュー発)作戦」及び「出ろ出ろニッポン作戦」に直結しているのであ
ります。つまり、「ニューヨークからいろんな情報を発信して、もっと多く
の日本人をニューヨークに呼ぼや」という目的を達成するための作戦なので
すね。
それでは、最初は「”モモコはニューヨーカー”作戦」から。
以前にもお話ししましたが、今年、日本のある出版社から「モモコは
ニューヨーカー」というタイトルの英語学習本が出版されます。その中のコ
ラムと写真をNuts軍団が担当することになりました。
役割的には、文章と写真を「週刊Nuts」編集部が担当し、リサーチの部分
を数名のNutsライターの方にお願いしております。
この本の内容ですが・・・・それは内緒にしておきましょう。
かなり大変ですが、Nuts軍団の軍資金集めのためには、こういう「お仕
事」もしっかりこなさねばなりません。でも、これが結構楽しかったりする
からやめられんのよね。
で、お次ぎは「フロム・エー作戦」について。
この「フロム・エー」というのは、日本のあのアルバイト情報雑誌「フロ
ム・エー」のことなのであります。
今年からその「フロム・エー」誌上に「エネルギッシュ・アメリカ」とい
うコーナーができます。内容は、毎回ニューヨークに住む日本人の若者をつ
かまえて、その人の1日とバックグラウンドを写真と文章で描き出すという
ものなのであります。
このページをBACE INC.という会社とNuts軍団が共同制作することになり
ました。Nuts側から供給するのは、ライター&フォトグラファー数名です。
当然、Nutsライターの中からもご参加いただいております。これも「モモコ
はニューヨーカー」と同様に「お仕事」なのですね。
先にも書きましたように、Nuts軍団では「日本の皆さん、こっちゃこ〜
い、こちゃこ〜い」作戦を展開しております。その意味で、上記の2つのプ
ロジェクトは文句のつけようのない、おいしいおいしい「お仕事」なのであ
ります。だってアナタ、やりたいことやりながら、お金が稼げるんざます
よ。
「週刊Nuts」編集部としましては、「Nutsライター」というシステムを
作っておいてホントに良かったと思います。これらの「お仕事」は、私たち
だけで受けるのは絶対に不可能でした。
また、Nutsライターの皆さんにとっても、他の媒体で書くということは、
とってもインポータントなことなのであります。ついでに、お金も入ります
しね。
3番目は、「Nuts本作戦」についてです。
これに関しては、今さらグダグダ言う必要はありませんね。今年中には、
必ず出版します。お楽しみに。
そして最後は、「ぶりてんコラム作戦」。
「ニューヨークから毎日発信されるコラムっちゅうのをやってみよやない
の」というノリで始まったこの作戦、未だに続いております。
現在、約500名の方々のお手元に毎日(たまに休みますが)Eメールでお
届けしております。ホームページでご覧になる方をカウントしますと、読者
数は合計約千名。ボチボチといったところでしょうか。
読者の80%以上は、日本に住む方々です。このコラムを読むことによっ
て、ニューヨークを身近に感じていただけたら、私たちとしましても、ひ
じょーにハッピーなのであります。
例の「NYウエイター物語」もこの欄で連載中です。その他にも「NY
Traffic Jam」や「ニューヨーカーへの道」などがあります。
これをですね、今後もっともっと充実させて、できるだけ多くの方に読ん
でいただけるように努力したいと編集部では考えております。
以上のように、「ニュー発作戦」及び「出ろ出ろニッポン作戦」は、前記
の4つの作戦に姿を変えて、着実に前進しつつあるのでした。
今週はこんなもんです。続きは来週に。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『Nutsコラム』
『日本政治の馬々虎々』〜第9回 「小沢一郎はずし」〜
年末に新進党が解党を決め、年明けから新しい政界再編に向けあわただし
い動きが始まっています。そして報道によれば、ちりぢりに分裂した野党
は、小沢一郎の自由党(と共産党)をのぞく形で、再結集しようという動き
を強めてきているそうであります。つまり、以下のように労組系と保守系の
3党が各々統一会派を結成し、7月の参院選に向けてさらに大きな新党結成
を試みようというのです。
A:民主党 + 新党友愛 + 民主改革連合 → <労組系>
B:国民の声 + 太陽党 + フロムファイブ → <保守系>
A+B→ 「新党」
しかし、これでは、決して日本の政治の閉塞感を打破するものにはならな
いような気がします。かつて自民党の加藤幹事長が、あるインタビューで自
社さ政権が野合であるとの批判に答え、そもそも93年に成立した細川政権
自体が政権内に自民党的なものと社会党的なものを抱え込んだ「第1次自社
さ政権」であったのであり、現在の政権は「第2次自社さ政権」なんだとう
そぶいていましたが、「小沢一郎」をはずしてつくる新党は、よく見ても
「第3次自社さ政権」にしかならないのです。
では、どうして「小沢一郎はずし」なのか。日本のマスコミは「小沢ぎら
い」だとか子供のけんかのような書きぶりをしていますが、理由ははっきり
しています。小沢一郎が「政策」を語るからです。特に、与野党ともに調整
のついていない安保政策や税制に関わる国の重要事項について小沢一郎が明
確に語るために、どちらも「小沢」をはずさざるを得ない、つまり「小沢は
ずし」とは「政策はずし」なのです。日本の政治が本当の意味で活力を取り
戻すのは、そうした政策が政治の「対立軸」として、あるいは選挙の「争
点」として明確に浮かび上がってきた時に違いありません。
*今回のまとめの詩(うた)
「与野党の 小沢はずしの 本質は
政策はずしと 早く気付いて 勝人」
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『VOICE』
『感想レター』
Nuts読んでます。紀伊國屋にいっぱい置いてあるからね。
ところで、このNutsって企画はおもしろいんだけど、ライターはなんとか
ならないの? 「も〜つまらん」のはいいとして、わかったような物言いで
すんごくズレた事書く人達、なんとかしてくれ!!
最近でいうと、『おさるさんがいく』〜大人の国民〜のKというヤツだ!!
韓国は、日本との共同開催でないと(1国では)開催はムリなのだよ。こ
こで日本の機嫌をそこねてはまずいのだよ。韓国が「大人の国民」なんて
チャンチャラおかしいことを言うんじゃない。君はほんとにおめでたい男
じゃのう。留学生か何かしらんが、ジャーナリストや作家を目指すことだけ
はやめてくれよ。
あとその他にも、「パパラッチが悪い、ジャーナリズムとは何か」とか書
いたヤツ。君はエライよっ。正しいよっ。道徳の教科書でも読んでなさい。
ジャーナリズムとは、つかんだ情報を人々に伝えることだよ。そしてその責
任をおうことだよ。何が正しいか決めてから、やるもんじゃないんだよ。そ
れこそ言論弾圧じゃないか!!
公の人間は、知らせる義務があるし、ダイアナはマスコミを利用したい時
は利用して、都合の悪い時はダメだとしたのだからおかしいじゃないか。物
事を一面的に見るなよな。
それから他のコラムも社会問題をテーマにしたのは、幼稚でありきたりな
ものばかり。女性のも読むにたえないくだらないエッセーばかり。それか
ら、何故かいつも、この『おさるさんがいく』と『寄り道』〜イスラエル編
〜と『日本政治の馬々虎々』ばかり載ってる。ズルイじゃないか? この3
人は編集人か何かか? フェアじゃないゾ!! 平等に載せたまえ。
ズルイと言ったが、『日本政治の馬々虎々』の勝人というのや、9月頃に
載ってたマトリョーシカというのは、おもしろいライターらしいセンスや見
る目があると思ったゾ!! マトリョーシカを何故出さん? バカらしく
なってNutsライターやめたのか?
Nutsさん、おもしろい企画なんだから、ライターのレベルもっと上げた
ら? 何かの本のインタビューで、「Nutsは私的だと言われるが、これが俺
らだから」っつーようなの読んだような気がするけど、もちろん「俺」はな
くちゃならんもんだが、それ止まりにするなよ! それじゃ自己満足だろ。
プロフェッショナルになれ!! 人材しぼって内容濃くしてOCSぬいたれ
やっ!! みんなの期待裏切るな!! がんばれ!!
NY在住 S.M
******************
『編集後記』
皆さん、明けましておめでとうございます。ちょっと遅くなりましたけ
ど、一応ご挨拶まで。
さて、今回掲載いたしました投書『感想レター』について編集部からひと
こと述べさせていただきます。
なかなかスルドいご意見、ありがとうございます。Nutsライターの皆さん
にもじっくり読んでいただきたいと思います。
文中に「物事を一面的に見るなよな」というお言葉がありましたが、これ
はまさにその通りなのであります。編集部としましても、Nutsライターの皆
さんには、できるだけ複眼的視点を持っていただきたいと考えております。
ただし、です。それは、「新聞的な書き方をしてください」という意味で
はありません。この「週刊Nuts」は、新聞ではありません。ですから、自分
の意見はキッチリ言っていただいて結構です。その際に、説得力を持たせる
ための「複眼的視点」を持ってちょうだいな、と言っているのであります。
また各ライターの掲載頻度についてですが、これはあくまでもライター自
身の「ご希望」によって決めております。それぞれのスケジュールに合わせ
て、隔週、あるいは、月イチで書いていただいております。
ところで、S.Mさん、ご自分で「物事を一面的に見るなよな」とお書きにな
りながら、同時に「韓国は、日本との共同開催でないと(1国では)開催は
ムリなのだよ。ここで日本の機嫌をそこねてはまずいのだよ。韓国が「大人
の国民」なんてチャンチャラおかしいことを言うんじゃない」などとバリバ
リ一面的なことを書かれるのはいかがなものでしょうか。自分で自分の首を
お締めになってるような気がします。
そんなところです。
今回は、記念すべき200号なのですが、普段と同じ「週刊Nuts」になっ
てしまいました。ま、こんな調子だから200号も続いたのかもしれません
けどね。
これからもボチボチ行きます。でも、今年はかなり忙しくなりそうです。
それでは、本年も「週刊Nuts」及びNuts軍団をよろしくお願い申し上げま
す。
1998年のはじまり、はじまり。
では、また来週。 「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第25話』
イミグレは、チャイナタウンのすぐ近くにある。
当初、グリーンカードのインタビューがうまく行ったら、私たちふたりは
チャイナタウンに宴会に行く予定だった。
同じイミグレ仲間であるチャイニーズの皆さんが大量に行き交うカナル・
ストリートを、スタンプ押したてのパスポートを額にはりつけて、体育の先
生的に腰に手をあてて、スキップしながら、「もらっちゃったよ〜、もらっ
ちゃったよ〜」と駆け上がりたかったのである。
そして、安くてうまい「Hop Kee レストラン」あたりに行って、あそこの
四番打者である「酢豚」をダイナミックにオーダーし、「ケッ、インタ
ビューなんて鼻クソやんけ」などとほざきながら、「いくら食ってもご心配
なく」のチャイニーズ料理をワッサワッサ食うつもりだったのだ。
なのに、なのに、ぬおぉぉぉぉぉぉ〜。
エレベーターの中では、さすがのかみさんも静かだった。人がいましたか
らね。しかしながら、外に出ると同時にその不機嫌は再び爆破した。ついで
に、私の不機嫌も誘爆した。
「ちっ、これで終わりだと思ってたのに終わんないじゃない」
「それよりも、わしは仕事をなくす可能性があるんだぞ」
「まったく、問題だらけよ」
「早く弁護士に電話しなくちゃいかんのう」
「あ〜あ、面倒くせ〜」
「うるせえ、だまれ」
「え? もう1回言ってごらん」
ブロードウエーを北に歩きながら、私たちは着実にエキサイトしつつあっ
た。
チャイナタウンの中心であるカナル・ストリートまでは、イミグレから数
ブロックである。私たちは、次第に増えつつあるチャイニーズ軍団をよけな
がら、ついでに激しく口論しながら、そのカナル・ストリートに近づきつつ
あった。
その日のチャイナタウンもチャイニーズの皆さんでいっぱいだった。ホン
トなら、彼らの中をニコニコとスキップしながら、東方面に駆け上がって行
く予定だったが、その時の気持ちを正直に書くと、スタンプが押されたパス
ポートの代わりに、頭には白い鉢巻き、そしてそこに火のついたロウソクを
数本差し、腰にあてるはずの手にはライフルを持って、ここまで言えばお分
かりだと思うが、「八つ墓村」的にそこらへんのチャイニーズの皆さんを
「おめえたちがいっぱい申請してるせいでなんでもかんでも遅れまくってん
だぞ。ヘラヘラ笑いやがって、ちくしょー。ツバを吐くんじゃねえ、ツバを
よお。ゲエッ、手鼻しやがった。イテエ〜、ぶつかったら謝らんかー、この
やろー」と皆殺しにしたい気分だった。
人間は、基本的に身勝手な動物である。
少なくとも、自分がそうであることを再確認できた、ある夏の日のチャイ
ナタウンであった。
ひろ
******************
『今週の歌』
「元日に トイレ掃除を させられて
幸先のいい 九十八年 ひろ」
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
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