1998年4月14日号(No.214)
目次
*『日本語読み読み事情4』〜「LAJJ & SFJJ」シリーズ4〜
*『コミラジNuts・その1』
*『VOICE』
・投書『”グリーンカードへの道”私の場合』
*『グリーンカードへの道・第36話』
*『今週の歌』
*『在外投票"もうひと押し"キャンペーン』
〜今週の攻め攻め理事議員・参議院3〜
********************
『日本語読み読み事情4』〜「LAJJ & SFJJ」シリーズ4〜
さて、「LAJJ & SFJJ」シリーズ第4弾、「日本語読み読み事情4」なの
であります。今週はSFの無料誌についてお話ししたいと思います。
LAに比べますと、SFの無料誌の状況は無残と言えるでしょう。一応、「月
刊もん」「びーむ」などの日本語無料誌が存在しておりますが、かなり貧弱
です。 その点では、ニューヨークと非常に近いものがあります。
また日本語のミニコミもほとんど存在しておりません。今から数年前にSF
辺りのいくつか大学の日本人会がミニコミを発行していたことがあります
が、現在ではそのほとんどが死滅しております。
というわけで、ここで問題になるのは、「なんでSFでは日本語の無料誌が
充実してないのよ」ということになります。
その理由として考えられるのは、「日本語無料誌に広告を出すようなJJ
(日本国籍日本人)系ビジネスが少ない」「基本的にそういうJJ系ビジネス
が少ないから、広告競争も生まれない」「無料誌文化が確立されていない」
「もともと日本人が少ない」などなどです。
ただですね、SFには比較的しっかりした月刊のコミュニティ派無料誌が2
つあるわけでして、ここニューヨークを見渡しますと、「比較的しっかりし
た月刊のコミュニティ派無料誌」は「コロン」しかありません。「ぶりてん
Nuts」もありますが、「ぶりてん」が目指すのは世界最強の日本語ミニコミ
ですので、コミュニティ派無料誌とはカウントできないのであります。
ニューヨークの日本人人口(Nutsの読みでは約10万人)は、おそらくSF
の日本人人口の倍ぐらいあると思うのですが、それでも無料誌はひとつしか
ないのであります。
悲惨ですね。
ここでちょっとニューヨークのお話をしますと、ニューヨークに月刊の無
料誌がひとつしか存在しないのは、やはり「OCSニュース」が充実している
からでしょう。ニューヨークの基本情報は「OCSニュース」を買えば押さえ
られます。またニューヨークでの仕事探しには「OCSニュース」は必需品で
す。
そのくらい内容が充実しますと、読者がしっかり付きます。読者が付く
と、それを狙って広告主たちも集まります。
確かに「OCSニュース」は有料ですが、すでに読者も広告主も付いてるか
ら強いのですね。その状況の中で、新しい日本語情報誌を立ち上げるのはな
かなか難しいです。たとえそれが無料誌であってもです。
実を言いますと、SFにもこれと似たような状況が存在しております。
SFには「北米毎日」「日米時事」という日本語と英語のバイリンガル有料
紙(1部50セントぐらいだったと思う)があります。2紙とも歴史のある
新聞です。意地悪な言い方をしますと、古臭い新聞なのであります。
数年前まで、これに似た新聞がニューヨークにもありました。確か「日米
新聞」という名前だったと思うのですが、やはりバイリンガルで歴史のある
有料紙でした。でも、今はもうありません。
「バイリンガルで歴史のある有料紙」の「北米毎日」と「日米時事」の主
な読者は、かなり前にアメリカに渡って来たJJとその子孫のJA(Japanese
American)の皆さんです。当然、その年齢層も結構高くなります。
ただ、SFJJ社会では、この2紙が未だにそれなりの影響力を持っておりま
す。SFで仕事を探す際も、まず読むのはこの2紙のようです。
SFの場合、ニューヨークやLAに比べて、その日本人人口の中での「かなり
前にアメリカに渡って来たJJ」の人口比率が高いのも事実です。それらの読
者を未だに持っていることが、「北米毎日」と「日米時事」の生命維持装置
となっています。
このような新聞が2紙も存在し、ついでにJJ系ビジネスも少なく、日本人
人口もニューヨークの半分ぐらい(Nutsの読みでは約5万人)の状況の中
で、新しい日本語情報誌を始めるのは非常に大変なのであります。
しかしながら、北アメリカ大陸の反対側にいる私たちNuts軍団の勝手な推
測によりますと、これら2紙の命はそんなに長くはありません。現地の方か
らの情報によりますと、お互いが合体してひとつの新聞になってしまう可能
性もあるらしいですし、両紙とも「さよなら」してしまうことも十分考えら
れます。その時、SFの日本語情報誌界にまた新しい動きが出てくるでしょう。
SFの日本語媒体に関してはそんなところです。
では。
「週刊Nuts」編集部
**********************
『コミラジNuts・その1』
さて、そろそろ「コミュニティ・ラジオ(コミラジ)作戦」が本格的に動
き出すのであります。
この作戦を最初にブチ上げたのは、今から約2年半ほど前になります。そ
れ以来、じーっと温め続けてきたのであります。別の言い方をしますと、
「それについては何もしなかった」ということにもなりますが、できました
ら、前者の表現方法でお許しいただきたいと思います。
3月31日号でもお話ししましたように、カネのほうがジワジワ集まりつ
つあります。「コミラジ作戦」をゴーゴーできなかったのは、すべて「カネ
がなかった」からでありまして、そのカネが集合し始めちゃったもんだか
ら、当然作戦のほうもゴーゴーせねばならんのであります。
そこで、今週から数回に分けて、この「コミラジ作戦」の全貌をご紹介い
たします。この作戦、できれば今年中にスタートさせたいのですが、他の作
戦との絡みや、金の集まるスピードにもよりますので、来年にズレ込む可能
性もあります。
とりあえず今週は、ラジオの中身ではなく、その入れ物、つまりラジオ・
ステーションの話をしたいと思います。
去年、ニューヨークで「Jam Jam」という日本語のラジオ放送が始まって
以来、私たちNuts軍団も「ゲッ、負けてられねえぜ」とラジオ作戦について
かなり真剣に調べ考え始めたのであります。
まず最初にやったのは、時間帯を買えるラジオ・ステーション探しでし
た。
私たちは別にラジオ・ステーションを作りたいわけではありません。週に
30分だけラジオの電波が使えればいいのです。ですから、作戦とすれば、
時間の切り売りをしてくれるラジオ・ステーションを探し出してですね、そ
こと「ねえ、1時間いくらすんの。いや〜ん、それたか〜い。安くしてよ」
てな具合に交渉して、できるだけ安い値段のところを見つけて、番組をス
タートする、という手順なのであります。
アメリカでは、時間を切り売りするラジオ・ステーションを「ブロー
カー・ステーション」と呼んでおりまして、私たちが探したのも、その「ブ
ロステ」なのでありました。
ところが、あんまりないのよね、ブロステって。特に、日本語の番組がや
れるブロステというのは、非常に限られておりまして、私たちは、最初の段
階から激しくつまずいてしまったのであります。
ニューヨークには、私たちが知る限りで、「Jam Jam」の前に日本語のラ
ジオ番組が2つありました。ひとつがAMの音楽番組で、もうひとつがFMのビ
ジネス番組でした。
AMのほうは、日本の最近の音楽を紹介する番組で、週1回の放送、今
「Jam Jam」が乗っかっているWKDM1380AMを使っていたそうです。その
時の電波使用料は分かりませんが、現在の使用料は1時間450ドルとなっ
ています。
FMのほうは、日本人ビジネスマン向けの番組でした。月曜から金曜までの
週5回、確か夜の10時から10時半までの放送でした。使っていたのは、
クイーンズのフラッシングにあるコリアン系のラジオ・ステーションで、電
波使用料は1週間で1300ドル。単純計算しますと、1時間520ドルに
なります。
これまでに私たちが見つけた使用可能なブロステは、「Jam Jam」が流れ
てるWKDM1380AMのみです。上記のコリアン系のステーションは、場所が
フラッシングですので最初から捨てております。
「それなら、やっぱりWKDMかしら」という話になるのですが、このス
テーションにはひとつ問題があります。それは、「電波が弱い」ということ
です。
まず日本人駐在員が多く住むウエストチェスター地区ではあまり聞こえな
いらしいのです。最近では、そのもっと奥のコネチカット付近に日本人が集
まってるという話ですから、そこの人たちも聞くことができません。
また、場所によってはマンハッタン内でも聞こえないところがあるらし
く、同じことがクイーンズでもブルックリンでも言えるようです。
でも、最終的にWKDMしかなければ、ここでやるしかないでしょう。
WKDMのスタジオは、カナル・ストリートの近くのブロードウエーにあり
まして、交通の便はそんなに悪くありません。ゲストを呼ぶのも比較的簡単
です。
電波使用料は、先にも書きましたように1時間450ドル。私たちがやろ
うとしているラジオ番組「コミラジNuts」は、最初の時点では週1回の30
分番組を予定しておりますので、1回の使用料は225ドルになります。
よって1ヵ月間4回の放送で900ドル。それを3ヵ月間やったら2700
ドル。
私たちは、このラジオ番組をずーっと続けるつもりはありません。3ヵ月
で十分です。だって、アナタ、どうせスポンサーなんか付かないんですか
ら。カネをぶっ込むんだったら、1回の作戦で3000ドルが精一杯です
ね。またカネが溜まったらやればいいのです。
もちろんスポンサーは募集します。でも、まず集まらんでしょう。
ですから、この「コミラジNuts」は、ある種の「実験ラジオ」になりま
す。「まあ、紙の上だけでグダグダ言ってても始まらんから、まずはやって
みよか。細かいこと考えるのはそれからでもいいべ」というノリでやってみ
たいと思うのであります。
一応、ブロステをもう少し探してみますが、もし見つからなければWKDM
で行きます。3000ドルぶっ込んでの3ヵ月間実験ラジオ「コミラジ
Nuts」です。
来週はその内容についてお話ししたいと思います。
では。
「週刊Nuts」編集部
**********************
『VOICE』
『投書』〜「グリーンカードへの道」私の場合〜
おととい郵便受けにグリーンカードが入っていた。受け取ってしまえば、
なーんだこんなものかという感じである。
私は住居がMO州セントルイスなので、セントルイスにあるFederal
Building内の移民局へ面接などへ出向いたが、待ち時間はいつも1時間以内
だった。ビルに入るのに数時間も待つNYとはどえらく違ってた。
面接後スタンプを貰い約2ヵ月後に条件付(2年間有効)のGカードが送ら
れてきた。
ヒロさんの場合も結婚2年未満のようなので、この2年間はどんなに配偶
者とけんかしても離婚は我慢なのである。今回私が手にしたのは本物のGカー
ドなのである。旦那と別れてもGカードは私のものである。全ての書類を提出
後、6ヵ月以内に送られてくるはずだったのに来なかった。INS(移民局)の
カスタマーサービスへ何度も電話したが、通じるわけがなかったので、”遅
いよ”と手紙を送った。その3週間後にGカードは送られてきたのである。ち
なみに弁護士は使ってません。
INS関係のボランティアのアメリカ人の友人の話によると、INSはすごく人
手不足なんだそうです。政府はIRS(税務局)へ人材をつぎ込んでると
か。。。
NYでは法律が厳しくなる前に偽装結婚をした日本人もかなりいるとか聞き
ました。その人達のせいでINSはますます忙しくなっているのでしょう。正統
派結婚組の皆様の健闘を祈ってます。
元NYJJより
********************
『グリーンカードへの道・第36話』
私はアパートに帰るなり、かみさんの友人の弁護士に電話した。
受付のおねえさんが電話に出た。その友人の名前を告げる。
「ちょっとお待ちください」
もう昼メシからは帰ってきてるようだ。
かみさんはキッチンで不機嫌そうにベーグルを食べている。「あの店には
2度と行かないわ」。そんなことをブツブツ言いながら。
「ハロー」
彼女が出た。
「もしもし、ヒロだけど」
「ハーイ、ヒロ。今、どこから電話してるの」
「うちだよ」
「もう帰ってきたんだ。で、どうだったの」
「指紋だよ、指紋。指紋がまだ戻ってきてないって言うんだよ」
「やっぱりね」
「ナニ、”やっぱりね”って」
「今、インタビュー受けてる人のほとんどがそうなんだって」
数日前、彼女がインタビューに付き添ったカップルも指紋がFBIから戻って
きてなかったため、スタンプはお預けになったという話だった。彼女が言う
には、この時点でグリーンカードのインタビューを受けてる人たちのほとん
どが「指紋待ち」の刑に処されているらしかった。
「へ〜、そうなんだ」
「だから、あんまり気にすることないわよ。ヒロの場合は労働許可書もあ
るんだし」
「それが問題なのよ、アンタ」
そう言ってふと横を見ると、かみさんが片手にベーグルを持ったまま立っ
ていた。そして、アゴを横にキュッと動かすのと同時に、空いたもう一方の
手で「その受話器をよこせ」というような仕草をした。
イスに座っている私を見下ろすその目は、まるで「おめえの英語じゃ、向
こうも分かんねえよ」とでも言っているかのようだった。
私はその目をチラリと見たあと、かみさんの存在を完全に無視しながら話を
続けた。
「だからさ・・・」
横ではかみさんがその両手を自由にするために、片手に持っていたベーグ
ルを私が話しているFAX付き電話の上に置こうとしていた。
「だから、オレの労働許可書が10月で切れるから、早くしないと・・・
てめえ、今オレが話してんだから、ベーグルでも食ってろ・・・離せ、離
せって、このやろ〜!・・・」
ひろ
***********************
『今週の歌』
「アパートで 靴下 ビーサン 履く妻が
足もと指差し " Tabi! Tabi! "という ひろ」
************************
『在外投票"もうひと押し"キャンペーン』
〜今週の攻め攻め理事議員・参議院3〜
ご協力、よろしくお願いいたします。
〒100 千代田区永田町2ー1ー1
参議院議員会館 618号室
朝日 俊弘参議院議員様(民主)
FAX (03)5512-2618
JAPAN
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ
Return to Home Page