1998年5月5日号(No.217)
目次
*『コミラジNuts・その3』
*『日系人とはオサラバね3』〜「LAJJ & SFJJ」シリーズ5〜
*『VOICE』
・投稿『もっと大人になって』
・投書『白人男性&日本人女性カップル問題について』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第38話』
*『今週の歌』
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『コミラジNuts・その3』
さて、「コミラジ(コミュニティ・ラジオ)Nuts」作戦話の続きなのであ
ります。
前回は「ニューヨークで日本語ラジオを始めるのなら、じぇったい”おも
しろいラジオ番組”でなくっちゃダメよね。でないと失敗するわよ」という
話で終わりました。というわけで今回は「なんで”おもしろいラジオ番組”
でないとイカンのよ」ということについて語ってみたいと思います。
以前からこの「週刊Nuts」紙上でくどいほど言ってることなのですが、
ニューヨークというところは、日本語ラジオを始めるには最悪の場所なのであります。
まず、他のアメリカの都市に比べてラジオの放送使用料が高い(番組の時
間枠を買うときのね)。次に、ここの日本人はあまりラジオを聴かない。ト
ドメに、みんな「ラジオなんて誰が聴くのよ」と思ってるせいで、日本語ラ
ジオ番組をスポンサーしようという企業もほとんど存在しない。
このような「すべてマイナス」の条件の中で日本語ラジオ番組を始めるの
は、ある意味で自殺行為なのであります。
だから、ラジオなんかやめちゃいましょ・・・ときたら話が続かんわけで
すから、あきらめずにその対策を考えますとですね、私たちが思うに、この
最悪の条件の中で日本語ラジオ番組が生き残る方法というのは、「ラジオを
聴かない人間でもどうしても聴いてしまうようなおもしろいラジオ番組を作
る」ことしかないのであります。
ニューヨークの日本人(NYJJ)の中にもラジオを聴く人は確かに存在しま
す。でも、そのほとんどはFMの音楽番組を聴いてるに過ぎません。
また朝のフジテレビだとか、隔週で発行されているOCS NEWSなどを通し
て日本語の情報をGetすることは、すでにNYJJにとって習慣となっているの
ですが、ラジオを通して日本語の情報をGetするという習慣は、はっきり言っ
て「ない」のであります。
「日本語ラジオを聴く」という習慣のないところに新しく「日本語ラジオ
を聴く」という習慣を植え付ける。NYJJの情報Getに関する習慣に革命を起
こさんことには、彼らはラジオを聴くようにはならんでしょう。でもこれは
果てしなくむずかしいことなのであります。
しかしながら、その方法がないわけではありません。もし「ラジオを聴か
ない人間でもどうしても聴いてしまうようなおもしろいラジオ番組」が作れ
れば、NYJJの情報Get習慣に新しく「ラジオ」という選択肢を加えることも
可能なのであります。
ですから、ニューヨークで日本語のラジオ番組を始めるのなら、「なんと
なく聴くラジオ番組」ではダメなのです。もし聴けなければテープにとって
聴くぐらいにリスナーの方々を突き動かす番組でなければ、ここニューヨー
クでは生きていけないのであります。
ここで上記の3マイナス条件に対する「やっつけ策」をお話ししますと、
「放送使用料が高い」件に関しては、様子見の期間などは持たずに番組開始
時から全力で”おもしろいラジオ番組”作りに励むことによって無駄なカネ
のたれ流しを避けます。「ここの日本人はあまりラジオを聴かない」ことに
対しては、先にも書きましたように「もし聴けなければテープにとって聴く
ぐらいにリスナーの方々を突き動かす番組」を作ることによって、彼らの習
慣に革命を起こしてしまうのであります。そして、それによって「日本語ラ
ジオ番組をスポンサーしようという企業もほとんど存在しない」という問題
も解決してしまうのであります。
う〜ん、すばらしい。
というわけでですね、ニューヨークで日本語ラジオ番組をある程度成功さ
せるためには、現在のさばっている3つのマイナス条件を叩き壊せるほど強
烈な番組を作るしかないのであります。
で、その番組の内容についてですが、それは来週お話しすることにしま
しょう。
では。
Nuts電電映営業部
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『日系人とはオサラバね3』
さて、「LAJJ & SFJJ」シリーズ第5弾、「日系人とはオサラバね」の3
回目なのであります。
先週は、毎年5月に日本で行なわれている「海外日系人大会」についてい
ろいろとお話ししました。その内容を要約しますと、「この”海外日系人大
会”に未来はない。その原因は、タイトルの中にある”日系人”という言葉
であり、その言葉が引き起こすイベント自体の”つまんな〜い”化である。
だから、この”日系人”をどうにかして、ついでにその内容にもちょっと手
を加えて、イベントの長生きに貢献しようでないの」となります。
ここでもう一度、私たちNuts軍団の「海外日系人大会」に関する不満をご
説明しますと、タイトルの中の「日系人」というのは、実際「在外日本人
(OJ)」と「日系ナニナニ人」をいっしょくたん(これはもしかしたら熊本
弁かもしれない。”一緒にする”という意味)にしたものでして、現実には
OJの参加者のほうが多く、別に「日系の人じゃないと参加できないんざま
す」というイベントではないのであります。
しかしながら、タイトルはあくまでも「海外日系人大会」なのでして、そ
のせいで多くのOJたち、特に若手OJたちは「わしらには関係のない話じゃ
て」と解釈しておるのであります。
つまり、将来的にこのイベントを担っていかねばならない若手OJたちに
「わしゃ、知ら〜ん」という態度を取らせているのが、タイトル中の「日系
人」という言葉なのですね。
まず減点1。
次に、OJと日系ナニナニ人の皆さんをゴチャマゼにして開催するもんだか
ら、内容が中途半端なものになりやすいのであります。
例えば、OJと日系ナニナニ人では、日本政府に対する要望も違うのであり
ます。在外投票なんちゅうのはOJネタであり、日系ナニナニ人の皆さんには
なーんにも関係のない話です。でも、去年までこのネタは「海外日系人大
会」にて話し合われて来ました。
「海外日系人大会」で日本への在外投票の話をする。日系人を日本国籍を
持たない=日本への選挙権を持たない「日系ナニナニ人」と考えた場合は、
これって、おかしいですよね。
そういうわけのわからん部分が、この「海外日系人大会」には存在するの
であります。
減点2。
トドメは、最初にもお話ししましたイベント自体の「つまんな〜い」化に
ついてです。
先の2つの不満、「”日系人”というタイトルのせいで若手OJが参加しな
い」「OJと日系ナニナニ人のゴチャマゼの結果、なにがなにやらサッパリわ
からん」が原因で、現在このイベントは、世界中からOJと日系ナニナニ人が
たくさん集まってくるにもかかわらず、ひじょーに非生産的なものになって
おると私たちは考えるのであります。
先週もお話ししましたように、今行なわれている「海外日系人大会」は
「お年寄りOJ及び日系ナニナニ人のための慰労イベント」という色彩が強い
です。
ただ、それはそれでいいのであります。そういう要素は今後も絶対に残し
ていくべきだと思います。
ここで私たちが言いたいのは、「でもそれだけでいいのかしら」というこ
となのであります。もっと「世界中のOJと日系ナニナニ人が一同に集まる」
機会を有効に活用できないものでしょうか。
とりあえず今のところ、世界の日本関係者が集まるわりには、イベントと
しての「つまんな〜い」度はかなり高いと思います。
というわけで、減点3。
今回は、私たちNuts軍団の「海外日系人大会」における不満点の説明だけ
で終わってしまいました。続きは来週にでも。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』
投稿『もっと大人になって』
NO.216に掲載されたナッティ・ピンクさんの文を読んで、「やれやれ〜」
と疲労を感じたのは私だけでしょうか? ナッティ・ピンクさんを個人的に
責めるつもりはありませんが、「いつまでこんな風に考えているのだろう
〜」と気になって投稿させていただきます。
私は日本人ではありませんが、日本で長いこと生活した経験から、また同
じ男性の立場から、多くの日本人男性が持つ「白人好き日本人女性に対する
否定的な感情」はある程度理解できます。反対にまったく理解できないのは
白人男性と仲良くしている日本人女性の多くが発散している「周りの日本人
(男女共)に対する優越感」です。これって何ですか? 恋愛なんて結局は個
人の問題ですから誰を好きになろうがかまいませんが、モテる人間がモテな
い人間に「悔しかったらモテてみろ」と暴言を吐いているのは見ていて気持
ちの良いものではありませんね。大学生が浪人生に向かって「悔しかったら
合格してみろ」と言っているのを想像して下さい。
白人男性と言ってもいろいろありますが、個人的にはアメリカの白人男性
と仲良くしている日本人女性をたくさん知っています。そのうちの幾人かは
上記の妙な優越感を持っていますが、そんな人に限って英語も今一つ。アメ
リカ来て3年以内ぐらいが目安かな。アメリカに5年10年住んで、まだそ
んな優越感を持っているとしたら、相当恥ずかしいことだと思います。
もっと大人になりましょうよ。世間知らずの子供じゃあるまいし、モテる
のを自慢したってしょうがないでしょ? 以前「自慢する為に白人を探す
の」という日本人女性がいましたが、彼女は特殊な例だと信じています。
それともナッティ・ピンクさんが思わず口調を荒げるほど、白人好き日本
人女性は日本人男性に嫌がらせを受けているとか…。これもあながち無視で
きない問題だと思いますが、話がどっか行きそうなので、ここらで止めとき
ます。
とにかく、大きな心で自然体で人を好きになりましょう。妙な優越感を
持っている人は、それだけで魅力が半減しますから。
Bay Area の おやじ
投書『白人男性&日本人女性カップル問題について』
ナッティ・ピンクさんの白人男性&日本人女性のカップル問題について疑
問を感じます。
日本人女性が日本人男性よりも”モテる”という事実(?)に関してはい
くつかの理由が考えられる。男と女の性的な違いから見ると、多くの場合、
男性の方が感情と肉体的欲求を切り離せる。従って興味本位で寝てみたい、
という目的で、日本人女性に限らず女性の方が言い寄られる機会が多いとい
うこともある。
また、強すぎるアメリカ人女性に比べてアジア人女性が好みだという”ア
ジア専門男”もいる。そういうアジ専にモテても「私がアジア人だから」か
「私だから」なのか判断しかねる。
それは反対に”白人好き日本人女性”も相手の男が「白人だから」か「そ
の人だから」かを考えてみたら、”白人好き”と名乗っている時点で前者の
目的に傾いているのでは?
以上の理由で、個人的な魅力でモテるという意味では、日本人の男性も女
性も引き分けだと思う。
多分ナッティ・ピンクさんは”信子”の歌について感情的になってしまっ
たのだろうが、この歌は誤解を招きやすい部分がある。歌の「白人に」とい
うフレーズは、白人にこだわる女を暗にほのめかしている。でも、もしかし
たらこの”信子さん”は、相手が日本人でもエジプト人でも恋愛にのめり込
みやすい純粋な質なのかもしれない。それを周りが「相手が白人だからこだ
わっている」と誤信している可能性もある。
この妙ちきりんな白人へのこだわりは、「白人はスゴイ、Give me a
chocolate!」というコンプレックスにとらわれているのが原因では、と
思ってます。
文人無行
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『編集後記』
非常事態です。
今後、サンライマートに「週刊Nuts」が置けなくなってしまいました。こ
れはNutsだけでなく、他の小さめのチラシなどにも適用されます。困った。
でも、すでに手は打ってあるのよ。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第38話』
「だから、オレ、今日(97年8月6日)スタンプもらうつもりだったわ
けでしょ。全部キレイに済んでさ」
「でも、指紋がダメだったんでしょ」
「そうなのよ、アンタ。で、問題は労働許可書だわけ。オレのプラクティ
カル・トレーニング・ビザは97年の10月21日で切れるんだけど、この
まま行けば、パスポートにスタンプ押してもらう前にこのプラクティカルが
切れるのよ」
ここで少しバックグラウンドを説明せねばなるまい。
一般に、グリーンカードを申請する際は、同時に労働許可書も申請するの
が普通である。この労働許可書は、「グリーンカードが発行されるまでの
間、働けないのもなんだから、その間もちゃあ〜んとお金が稼げるように労
働許可書を出してあげましょ」的な労働許可書であり、グリーンカード申請
後、2、3ヵ月以内(場所によってかなり違う)に発行してもらえることに
なっている。
私の場合、グリーンカード申請時に、大学を卒業する際にもらえるプラク
ティカル・トレーニング・ビザ(基本的に1年間有効)という労働ビザを
持っていたため、「フッフッフ。ボクにはプラクティカルがあるから、労働
許可書なんて必要ないさ」とこの許可書の申請をしなかったのである。
そして今、そのことが裏目に出ようとしているのであった。
ひろぴー、たいへん。
友達の弁護士が言った。
「だったら、労働許可書、申請したらいいじゃない。あんなの簡単よ」
「そうなの?」
「そうよ。アンタのインフォメーションくれれば、来週の月曜日にでも私
が持ってくわよ。ちょうどイミグレに用事があるの」
「あ、そうですか。いや〜、申し訳ないですねえ。はっはっは・・・」
「今、忙しいから今夜にでも電話するわ。じゃあね」
「サンキュー・ベリーベリー・マッチね、ほんと。じゃあ、よろしくね」
「バァーイ」
ガチャン。
なんとかなりそうだった。でも、油断はできない。相手はあのイミグレで
ある。先手必勝バックドロップでなければならない(自分でも意味不明)。
私はイスから立ち上がった。
かみさんはまだキッチンでベーグルを食べている。
そのフテくされた背中を見つめながら、私はキッチンに向かって歩き始め
た。
ひろ
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『今週の歌』
「少しずつ 日本の笑いを 理解する
妻がボソリと ”オハイオございます” ひろ」
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