1998年6月2日号(No.221)




目次

*『日系人とはオサラバね6』〜「LAJJ & SFJJ」シリーズ5〜
*『コミラジNuts・その5』
*『日本人男性大改造論1』
*『今週の歌』
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『日系人とはオサラバね6』〜「LAJJ & SFJJ」シリーズ5〜

 さて、「LAJJ & SFJJ」シリーズ第5弾、「日系人とはオサラバね」の最 終回なのであります。
 ただ、最終回とは申しましても、この日系人ネタにつきましては、今後も チョコチョコとお話しさせていただきたいと思います。
 以前にもご説明しましたように、私たち日本人は「日系人」という言葉を 耳にしますと、ひじょーに暗いイメージを思い浮かべてしまうのでありま す。
 チマタに流れる日系人話というのは、基本的に「苦労した」だとか「日本 が恋しい」などの汗と涙の根性物語が主でして、そういうものばかりを目に してきた私たちは、「日系人」という言葉に対して無意識のうちにダークな 印象を抱いてしまうのであります。
 結局、私たちが今回、「日系人とはオサラバね」、つまり「日系人という 言葉にはネガティブなイメージが詰まり過ぎてるから、そんな言葉捨てちゃ いましょ」的なことを言い始めたのは、それが原因なのですね。
 また、日系人と言いますと、どうしても「苦労人」というイメージがつい て回るのですが、私たちがここニューヨークにいてお会いする日系アメリカ 人の方々には、そんな「苦労人」的な雰囲気はあまり見受けられないのであ ります。
 私たちNuts軍団は、ときどきミーティグのためにニューヨーク日系人会を 使わせていただいておりまして、そこで日系のおじいちゃん、おばあちゃん たちによくお会いするのですが、彼らに漂うオーラは、「苦労人」というよ りは、「人生の成功者」的なものなのであります。
 無茶を承知で申しますと、日本のお年寄りよりも彼らのほうがずーっと幸 せそうに見えるのです。
 確かに、幸せというのは「あなたはこのくらいで、私はこのくらい」とい うふうには量れないのであります。でも、具体的な根拠がないにもかかわら ず、私たちは、ここニューヨークの日系のお年寄りのほうが、日本のお年寄 りよりも幸せではないのかね、と強く言い切ってしまうのであります。
 実際、彼らの中には苦労した人もいるはずです。でも、誰だってある程度 の苦労はしますし、その「苦労度」ばかりに注目するというのも、なんだか ネクラな感じがして、私たちは嫌いなのであります。
 私たちNuts軍団は、こちらに住む日系の方々を「苦労人」としてではな く、「成功者」というイメージで見ています。同時に「苦労人」という称号 は、日本のおじいちゃん、おばあちゃんたちにあげたほうがいいんじゃない の、と考えております。
 そんな私たちにとって、「日系人」という言葉は憎き敵なのであります。 また、私たちが「人生の成功者」として見ている日系のおじいちゃん、おば あちゃんたちを、その「日系人」という暗くて涙目になりそうな言葉でひと くくりにしてしまうことが許せないのであります。
 一般に日本人は、日系の人たちに対して哀れみのような感情を抱いている のではないでしょうか。なぜなら、日本人は無意識のうちに「日本の外に出 た日本人は不幸になるのよ」的に考えてるからじゃないかしら、と私たちは 思うのであります。だから、日系の人たちを哀れみの目で見るのです。
 これまでの彼らに関する情報のほとんどが、「苦労」「日本が恋しい」な どのキーワードを中心に作成されたものになっているのも、それが原因では ないでしょうか。要するに、日本人は、海外に出た日本人の「苦労した」と か「日本が恋しくて死にそうだった」的な物語を無意識のうちに求めている のです。
 そのネガティブなイメージの積み重ねの結果、日本人は、「日系人」とい う言葉を聞くと条件反射的に涙目状態になってしまうのであります。
 「日本の外に出た日本人は不幸になるのよ」的思考、それはまさに傲慢以 外の何ものでもありません。
 そういう傲慢な日本人が、海外で元気にやってる日本人を見ますと、「日 本の外に出た日本人は不幸になるはずなのに、なんでアンタたちはそんなに 幸せそうなの? くやし〜!」てな具合にヒステリーを起こしてしまうので あります。かつての「イエローキャブ」問題や留学生バッシングの根底に は、そのヒステリーが横たわっていると私たちは考えるのであります。
 日本に帰ってきたNYJJ(ニューヨーク在住日本国籍日本人)からよく聞く のが、「日本にいると、なんだか脳味噌が圧迫される感じがして、くら〜い 気分になっちゃうのよね」というコメントです。私たちNuts軍団では、それ を「ココロに漬け物石」現象と呼んでおります。つまり、ココロに漬け物石 を置いたような気分になるのですね。
 「それは、今、日本が不景気だからよ」という意見の方もいるかもしれま せんが、私たちの見解では、その「ココロに漬け物石」現象は一時的なもの ではなく、明らかに慢性化しておるのであります。
 にもかかわらず、日本人は、海外でココロに漬け物石を置くこともなく自 由に暮らす日系の人たち、あるいは日本人のことを「日本にいれなくて不幸 な人たちね」的に見てしまうのです。
 身の程知らずもいいとこなのであります。
 ですから、海外に住む同胞としましてはですね、一日も早く、「不幸なの は海外に出てるボクたちじゃなくて、日本にいるキミたちなのよ」というこ とを分からせてあげんといかんのです。
 その第一歩としまして、私たちNuts軍団は、これまでお話ししました「日 系人」という言葉の壊滅作戦及び「明るい日系ナニナニ人」話の発信を提案 してしまうのであります。
 後者について少しご説明いたしますと、これまでチマタに頻繁に登場して いた「日系移民史」や「涙の移民物語」のようなダーク系の出版物並びに映 像もの(テレビとか映画)に対抗するカタチで、それとは正反対のもの、例 えば「明るい移民物語」「日本にいなくてホントによかった体験記」「あの まま日本にいたかと思うとゾッとする日記」「なんでアンタらそんな国にい つまでも住んでるの?論」などを日本マーケットにガンガン出していく、と いうものなのであります。
 そのくらいしないと日本の方々はわかりません。
 私たちは、日本の文化とか伝統を全面否定しているわけではありません。 ただ、日本には間違いなく「ココロに漬け物石」現象が存在しますし、日本 という国は他の先進諸国に比べて幸せ度が低いと思うのであります。
   「それをどうにかしよか」「そんならこれから始めよか」というのが、今 回の話の影のビッグ・テーマなのでありました。
 日系人話は、一応、これにて終了です。
 次回からは再び「LAJJ & SFJJ」話に戻ります。
 では。
                  「週刊Nuts」編集部
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『コミラジNuts・その5』

 さて、「コミラジNuts」作戦の第5話なのであります。
 先週もお話ししましたように、この「コミラジNuts」は、数人のDJによる ウダウダトーク・ラジオになる予定なのであります。
 このウダウダトーク・ラジオの中身を考える際に、私たちNuts軍団が参考 にしたいわねと考えるのが、ABC(チャンネル7)の週日深夜0時から放送 されているトーク番組「Politically Incorrect」なのであります。
 これはラジオ番組ではありません。30分のテレビ番組です。
 司会は、コメディアンのBill Maher。そして毎回ゲストが4人出演し、そ の日の出来事や最近話題になってることを「笑い」を基本に議論します。
 これがなかなかおもしろいのであります。
 そのタイトルから判断しますと、政治的な議論が多いような気もするので すが、そうでもありません。ただ、クリントン大統領の下腹部の風紀に関す るスキャンダルのときはそのネタでかなり盛り上がっておりましたがね。
 私たちは、こういう「笑い」をベースに置いたトーク番組をやりたいと思 うのであります。
 ネタはなんでもアリ。ニューヨークやアメリカの話題でもいいですし、最 近の日本についての話でもOKです。
 スタジオにいる数人でワイワイガヤガヤやりつつ、電話での意見参入も認 めます。また、日本ネタの場合は、直接日本に電話して、その当事者、ある いは、ネタの周辺に位置する人たちの意見を聞いたりします。例えば、また 日本で中学生の人刺し事件が起きたら、同じ中学生に「ご感想は?」って聞 くとかね。
 こういうウダウダトーク・ラジオをやるときのヤバイ点は、油断すると単 なるしょーもないウダウダ話に終始してしまうことです。
 そこでポイントになるのが、メインDJの能力です。話をおもしろいほう に、おもしろいほうにと転がして行くテクニックが要求されます。
 DJの役割とその募集に関しては、来週お話しします。
 では。
                   Nuts電電映営部
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『日本人男性大改造論1』

 お待たせいたしました。「日本人男性大改造論」のはじまりはじまりなの であります。
 まず最初に、このネタに突入していく際の私たちNuts軍団の基本姿勢につ いてグダグダ語ってみたいと思います。
 先週もお話ししましたように、日本人男性が非日本人女性(Non- Japanese Women=NJW)に興味を持ってもらうために、私たちが「日本人 男性大改造論」として提案したいのは、すべて表面的及びミーハー的な具体 案なのであります。言い換えますと、「やる気があれば誰でもできる」とい うものです。
 チマタでは、「もっと女性にやさしくなる」だの「心を広く持つ」などの 性格変換的まったくもって無茶な「日本人男性大改造論」をよく耳にしま す。
 私たちはそのような根性論には興味はありません。そういう類いの提案 は、わざわざこのNutsがやらなくても、他のマスコミやミニコミがやってく れます。
 Nuts軍団がやりたいのは、もっと簡単でお手軽な方法のご紹介です。日本 人男性の性格などには一切タッチせず、まったく別のところからの影響に よって日本人男性をホットにするという超他力本願的なアプローチや、その 外観や服装を変えるなどのインスタント改造案を積極的に提示していきたい と思います。
 つまり、私たちは、東洋医学的にジワジワ治していくのではなく、西洋医 学流に強い薬をドッカーンと飲んで、とりあえずこの場をしのごう、でも後 から副作用が出ても知らんよ的なノリでやってみたいのであります。
 それではまず第一番目の案をご紹介しましょう。
*『スキンヘッド案』*
 私たちNuts軍団は、この「日本人男性大改造論」に突入するにあたり、過 去にNJWに興味を持ってもらったことのある、あるいは、アプローチをかけ られたことのある日本人男性に対してリサーチを行ないました。その結果、 浮かび上がってきたのが、この「スキンヘッド案」だったのであります。
 私たちがGetしたサンプルはたったのひとつだったのですが、その男性のコ メントをまとめますと以下のようになります。
 「私がスキンヘッドにしたのは、アメリカに来てからのことです。それま でにも海外に出たことはあったのですが、その時はNJWたちからのアプロー チはまったくなかったですね。
 「彼女たちからのアプローチが始まったのは、明らかにこちらに来てスキ ンヘッドにしてからのことでした。自分でもなぜだかまったく分からないの ですが、結果的にほとんどすべての人種のNJWからどちらかというと積極的 なアプローチを受けました。例えば、道歩いてる時に突然”頭を触ってもい いかしら?”なんて聞かれることもありました。他には”あなたのヌード写 真が撮りたい”だとか。信じられます?
 「その頃の私の基本スタイルは、白いTシャツにジーンズ。日焼けのせい で頭はピカピカに黒光りしてました。私自身に魅力があるとかそういう内面 の理由は関係ないと思うんです。彼女たちが私の頭を見る時って、なんとな くその目が潤んでるような気がしました。ちょっと下品なんですけど、なん か巨大なチンチンを見てるような感じがして。もしかしたらスキンヘッドし てる男性って、セックスが強そうに見えるのかもしれませんね。セックス・ アピールが強いってことです。
 「ところがですよ、私が毛を生やし始めた瞬間からそういうアプローチが きれいに消滅してしまったんです。一瞬にして皆無となりました。まるで核 爆弾を落としたみたいでした。道を歩いててもNJWの皆さんはウンともスン とも言わなくなってしまいました。視線さえ合わなくなっちゃったんですか ら無残ですよねえ。
 「それ以来、彼女たちからアプローチを受けたことはありません。もしか したら、あれは夢だったのでしょうか」
 なかなか物悲しいコメントです。しかしながら、この人物の経験は、私た ちに多くのことを語りかけてくれます。
 スキンヘッドをしますと、どうしても目立ちます。これはアメリカ人男性 などに比べると断然影の薄い日本人男性にとってはおいしいですね。
 また、スキンヘッドはエキゾチックです。一時日本で大流行りした茶髪の 場合、それはあくまでも西洋人の真似でしかありませんので、ここニュー ヨークでのアピール力はほとんどありません。その点、スキンヘッドはアジ ア感を醸(かも)し出しておりますし、なおかつ得体の知れぬドキドキ感も 添付されてくるのであります。
 聞いた話によりますと、日本では、お坊さんがキャバレーなどで大モテだ とか。そのココロは、ツルツル頭にあるらしいですね。
 さらに、前出の日本人男性がコメントの中で言っていたように、スキン ヘッドにしますとセックス・アピール度が増してしまうのであります。これ も日本人男性にとってはおいしい話です。
 一般にアジア人男性は、NJWたちに「なんだかセックス下手そう」と見ら れております。中には、「中国人なんかセックスするのかしら」などとのた まうツワモノもいたりするのですが、そういう人間には「セックスなしでど うやって12億人作るわけ?」と逆襲してやるにかぎります。
 アジア人は、挨拶代わりにチーク(頬)キスもしませんし、ラテンダンス のように肌を寄せ合わせての舞踏技も持ち合わせておりません。つまり、公 共の場での男女の肉体的交渉、「パブリック・セックス」をすることがほと んどないのであります。
 そのせいでアジア系の男性は、ベッド上でのレスリングの相手としてチー プに見られてしまうのであります。
 そこでスキンヘッドです。これであなたもセックス・マニアック。
 というわけで、私たちの提案第一号は、「スキンヘッドにしようやない か」でした。
 実際にこの案を行動に移される方がいましたら、その結果をご報告いただ けたら幸いです。効果はすぐに出るはずです。
 今週は『Nutsコラム』『VOICE』『グリーンカードへの道』はお休みしま した。ゴメンナサイ。
 では、また来週。
               「週刊Nuts」編集部
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『今週の歌』

「キミのこと 愛しているのは 本当だ
         でも暑くなったら くっつくのはよせ ひろ」
 

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「週刊Nuts」編集部


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