1998年6月9日号(No.222)
目次
*『コミラジNuts・その6』
*『日本人男性大改造論2』
*『VOICE』
・投書『日本人男性について』
・投書『あるパーティーでの会話から』
*『グリーンカードへの道・第41話』
*『今週の歌』
********************
『コミラジNuts・その6』
さて、「コミラジNuts」作戦の第6話なのであります。
前回、前々回とお話ししましたように、私たちが考えております「コミラ
ジNuts」でのDJの役割は、ひとりでグイグイしゃべるというよりは、人の話
をうまくコロがして、いろんな議論やくっちゃべりを軽やかに展開できる人
でないとダメ〜なのであります。
この「コミラジNuts」は、その名の通り、あくまでも「コミュニティ・ラ
ジオ」です。できるだけ多くの人が聴けるネタを提供し、参加できる環境を
作り出す。それが、この「コミラジNuts」のゴールなのであります。
「いや、ラジオとして成功するためには、もっと対象を絞り込むべきよ。
みんなに聴いてもらおうとすれば、内容が八方美人状態になって結局誰も聴
かないってことになっちゃうわ」という意見が聞こえてまいります。
そうです。そうなんです。もしここが東京や大阪などの日本人がいーっぱ
い住んでるところであれば、ギューっと対象を絞り込んだコテコテ内容のラ
ジオ番組がやれるのであります。
ところが、ここは、日本人がたったの10万人しか住んでないニューヨー
クなんですねえ。そういう場所で「ギューっと対象を絞り込んだコテコテ内
容のラジオ番組」なんかをやっても、聴いてくれる人はうまく行って数百人
程度。それじゃ、ラジオやる意味もないし、広告もつかないでしょう。
たまに「あの人にDJやらしたらいいのに。しゃべり上手だし、話もおもし
ろいよ」というご提案をいただくことがあります。確かにしゃべり技術もお
もしろネタも大切なのですが、コミュニティ・ラジオをやる場合に最も重要
なのは、「どんなネタでも料理できること」及び「人の話が引き出せるこ
と」なのであります。
例えば、DJ太郎はスポーツネタに強いとします。当然、彼の語りにはス
ポーツの話が頻繁に登場することになります。そしたらやっぱりスポーツ好
きの人は聴きますけど、そうでない人は離れて行きますね。
DJ花子は、映画ネタに強いです。話はどうしても映画のほうにコロがりま
す。映画好きのリスナーにとってはたまりませんが、映画に大して興味のな
い人には結構拷問になります。
勘違いしないで欲しいのですが、私たちは別に、スポーツ好きや映画好き
の人はDJになれないと言ってるわけではありません。私たちが言いたいの
は、自分のしゃべりや得意ネタに頼り過ぎるDJは、その人自身の思考や興味
の殻に篭もりがちで、それらに興味のないリスナーをはじき飛ばしてしまう
可能性がある、ということなのです。
スポーツや映画の話が出てもいいのです。ただ、それらに関するしゃべり
をDJがやるのではなく、そういうネタについて語れるゲストを呼んで、その
人たちに思う存分語ってもらったらいいのであります。
「どんなネタでも料理できること」などと言いますと、「いろんなこと
知ってなくっちゃならないのかしら」と思われる方もいるかもしれません
が、そんなことはありません。博識である必要はないのです。
DJがまったく知らないネタを持つゲストが現われたと仮定します。そんな
時、すぐに降伏して、表面的な話だけで終わらせるのではなく、例えば自分
自身の無知さをネタにして、「どうして私はそのことを知らないの?」「他
の人は知ってるの?」「なぜ知ってるの?」「ネタがダサ過ぎるんじゃな
い?」などのようなコロがし方ができるのであればOKなのです。
もうひとつの「人の話が引き出せること」についてですが、これは簡単に
言いますと、質問ができればいいのです。「なぜ?」「どうして?」「ホン
トに?」「ウソじゃないの?」。そういう問いかけで相手の話を引き出して
いく。それができればどんなネタも料理できますし、相手をペラペラしゃべ
らすことも可能なのであります。
私たちが目指すのは、NYJJ(ニューヨーク在住日本国籍日本人)10万人
が聴けるコミュニティ・ラジオです。駐在員、その家族、現地組、学生、ブ
ラブラ派、違法滞在軍団などのフツーのNYJJの方々に出演していただいて、
誰が聴いても興味を持てるような番組を作ります。
こういう何でもアリの百貨店的な番組の作り方が危険なことはよ〜く分
かっています。ラジオにしても雑誌にしても今は専門店化の時代です。対象
やネタをギューっと絞り込むやり方ですね。ニューヨークの日本食レストラ
ン業界も最近、専門店化の傾向が強く、麺類や丼物の専門店ができたりして
おります(あんまり関係ないか)。
そんな中、私たちは時代に逆らって百貨店的なものを作ろうとしているの
であります。
ニューヨークの日本人社会で日本語のラジオ番組が生き残る可能性はかな
り低いです。聴く人が少ないために広告がつかないのですね。そういう状況
の中でもっとリスナーの幅を狭めてしまう専門店ラジオをやることは自殺行
為であると私たちは考えます。だから時代にそぐわないことは承知の上で百
貨店ラジオに走ってしまうのであります。
というわけで、いきなりですが、上記のようなコミュニティ・ラジオのDJ
を募集します。性別、年齢不問。興味のある方は「週刊Nuts」編集部:TEL
(212)982-3348までご連絡ください。
このDJ募集の件につきましては、来週にでもあらためてご説明するつもり
です。
では。
Nuts電電映営部
**********************
『日本人男性大改造論2』
さて、「日本人男性大改造論」の第2弾なのであります。
それでは、早速今週の「大改造案」をご紹介しましょう。
『長い黒髪案』
前回は「スキンヘッド」でしたが、今回はその正反対の「長い黒髪案」に
なります。
一般に日本人は、ひじょーにきれいな黒髪を有しております。これは男性
も女性も同じですね。
アメリカにも日本と同じように「金髪信仰」が性別に関係なく存在してお
ります。ただ一方で、美しい黒髪に対する憧れを持つ人たちもおるのであり
ます。
そこで、私たちは「日本人男性たちよ、髪を長くして、非日本人女性
(Non-Japanese Women=NJW)を誘惑しようではないか」案をブチ上げ
てしまうのであります。
この「長い黒髪案」も基本的には「スキンヘッド案」と同じように、NJW
に対してエキゾチック・ウエィブ(波)を発信することを目的としておりま
す。アジア色を強く打ち出すことによって、NJWの興味を引くのですね。
また同時に、女性的な雰囲気を醸(かも)し出すという狙いもあります。
今現在、日本人男性は、NJWに男性としてよりは無性(むせい)、つまり
セックス・アピールのない生物として見られております。下手をすると、日
本人男性よりイヌのほうに興味のあるNJWが多いかもしれません。
日本人男性は、イヌ以下・・・・・
少なくとも私たちNuts軍団員は、自分たちの日頃の生活を通してそのよう
に感じております。
で、「長い黒髪」です。長くて美しい黒髪を頭に所有することによって、
一種女性的な空気を漂わせるのです。それによって彼女たちのアテンション
をGetします。
男性でありながら、女性っぽくなるというところが多少屈折しております
が、そのほうが無性やイヌよりはマシでしょ。
そんなわけで、「長い黒髪」なのであります。
ところで、今回の案のポイントは、髪のお手入れとその長さになります。
髪はカールしててはいけません。天然パーマの人はただちにストレートに
してください。
もちろんそれはつやつやの髪であるべきです。リンスをお忘れなく。
その長さにつきましては、やたらと長過ぎてもいけません。オタクっぽく
なってしまう危険性があります。
参考にすべきなのは、やはりキムタクの髪の長さでしょう。しかしなが
ら、茶髪にしてはいけませんね。西洋にこびることによって、そのエキゾ
チック・ウエィブをなくしてしまうからです。あくまでも黒髪で参りましょ
う。
てな感じで、今回は「長い黒髪案」をご紹介したわけですが、前回の「ス
キンヘッド案」と同様、これまでの2つの案はアメリカの日系企業で働くビ
ジネスマンの方々には、ほとんど実現不可能なアイデアなのであります。い
きなりスキンヘッドにしたり、髪をやたらと伸ばしたりしたらクビになりか
ねませんからね。
ですから、次回はそういう人たちのための「日本人男性大改造案」につい
てお話ししたいと思います。お楽しみに。
では。
「週刊Nuts」編集部
*****************
『VOICE』
投書『日本人男性について』
最近かたい話が多いNutsの雰囲気をこわすようで申しわけないのですが、
ちょっと聞いてください。
先日、誕生日に若い女友達2人と久々に日本食レストランへ。料理はおい
しく、かわいいメキシカンのウエイターに「ハッピィ・バースディ」と頬に
キスされビールをサービスされ・・うーん、なんてステキな夜なんで
しょ・・と思いつつ2人を誘って近くのカラオケバーに。
となりに日本から観光で来て明日帰るという一団がいまして、その中でだ
さいオヤジがヘタクソな歌を歌い終えたあと、こう言いはなった。
「ところでおたくらどういう関係? まさかおかーさんじゃないよね。う
ひゃひゃひゃ」
あんまり日本の男の人とつきあいないので忘れていたけど、日本にはこん
なガサツなオヤジがウヨウヨいるんだっけなとしみじみ・・・。
数ヵ月前、女同士の飲み会があった時の話。20代後半から30代の女6
人、アメリカ生活も私をのぞけば4年以上というツワ者揃い。
そろそろ酔いもまわって来た頃に在米5年のA子(20代後半、美人系、今
のBFはアイリッシュ系アメリカン)が、「私、もう一生日本人とSEXしなく
てもいいな」と爆弾発言。なぜと皆に聞かれA子はこう説明した。
「たとえば日本人とSEXしたあとをお風呂あがりにたとえると、気持ちよさ
そうに出ていく相手の背中を見ながら寒さにふるえ、垢だらけの浴槽を洗っ
てるような、そんな気分になるケースが多い」のだそうで、「そのあと、気
持ち良かったね、などとトボケた合づちを求められると、シメ殺したくなる
衝動にかられるから」ということで、それを聞き終え一同シーン。
P.S. 日本男性の皆様と日本人一筋という女性の方々の反論をお待ちしていま
す。
Kumiko
投書『あるパーティーでの会話から』
先日あるホームパーティーに行って来ました。このパーティーでは結構異
人種間のカップルが多かったことから、それ絡みの話題が出てきた訳です。
日本人男性大改造論ということですが、そちらの方でも参考になりそうな
発言があったのでここで紹介します(ここではどっちかというとアジア人男
性となっているけど同じ事だと思います)。ただ、酔っぱらっての発言で下
品なのもあるので純情な方(??)は覚悟して下さいね。
@@@@@@@@@
ーアジア系の女が他人種、特に白人男性と付き合う時には、外国訛りの強い
英語でもそうでなくても、あるいは多少アメリカナイズされてなくても関係
ないのに、アジア系の男となると英語が下手だったり、アメリカナイズされ
てないと相手にしてもらえない。(中国系アメリカ人男性)
ーそれは白人男性よりも白人女性の方がレイシストだからだ。(ユダヤ系ア
メリカ人男性)
ーでも金髪で黒人とくっついているケース、結構見てるんだけど。(筆者)
ーそれは俺たちのアレが大きいからだ(笑)。(黒人系アメリカ人男性)
ー日本人のアレがちっちゃいというのは本当か?(アイリッシュ系アメリカ
人男性)
ー白人に比べたら小さいかもしれないけど、硬さは白人以上と聞いたんだけ
ど(一同大爆笑、拍手)。(筆者)
ーでもアジア系男性の方がアジア系女性に比べて白人コンプレックスが強い
というのは本当みたい。(中国系アメリカ人女性)
ーあと周りの見方もある。GF(白人女性)を連れてロングアイランドのクラ
ブに遊びに行ったとき、彼女、入口のガードに「どこのエスコート・サービ
スからか?」などと聞かれていた(笑)。(筆者)
ーでもアジア系男性が変に白人女性を怖がっているのは感じる。だんだんマ
シにはなってきてはいるけど。日本で英語を教えていたときも白人男性は日
本人の女の子を漁りまくっていたのに、白人女性側は全然。日本人の男もた
だ見つめるだけか、痴漢はしてきても、まともに話しかけてこない。黒人男
性はストレートで積極的に来るけど。別に英語にちょっと問題があったって
関係ないのにね。特にニューヨークなんか外国生まれなんてざらなんだか
ら、言ってることが解かればちょっとアクセントがあるくらいそれがどうし
たっていうのに。(白人系アメリカ人女性)
ー白人男性の中には白人女性がアジア人に限らず他の人種と付き合っている
のを見ると「俺たちのどこがいけないんだ」と言ったりして。どの人種グ
ループにもこういうのあるんだろうけど、そういう類いのジェラシーが一番
我慢できない。(「アジア人男性が趣味」という白人系アメリカ人女性)
@@@@@@@@@@@@
これを通して何か見えてくるかもしれませんね。
Nick Sakai
*******************
『グリーンカードへの道・第41話』
そして舞台は再びあの憎きイミグレなのである。
8月15日、例のインタビューからちょうど1週間後の水曜日であった。
8月15日と言えば、日本が降伏した日であるね。
その日の朝、私は以前と同じように大して並ぶこともなく、ソーシャル・
セキュリティ・ナンバー用の入口からシラーっとイミグレ内に侵入した。
私がエレベーターから降りたのは、確か3階だったような気がする。そこ
には相変わらず悲しい目をしたエイリアンたちがたむろしていた。
その部屋に入ると、まず受付があった。その前にはすでにミシシッピ・リ
バーのような列ができ上がっていた。
しかし、ここでひるんではいけない。私はすかさずその列に加わり、自分
の番が来るのをじっと待った。
次から次へとエイリアンたちが部屋の中に流れ込んでくる。中国系、イン
ド・パキスタン系、スパニッシュ系などなど。入口のところに立っている
ガードの・・・おにいちゃん?、いやあれはおねえちゃんだ。彼女はきっと
レズに違いない。ヘアスタイルも田舎系のレズたちが好む、ショートカッ
トっぽくキメて首のところだけを長く残す、私が「ニュージャージー・カッ
ト」と勝手に呼んでいるものだ。
エイリアンたちはそのガードのおねえちゃんに「どこに行けばよかとね」
などと聞いては、あっちこっちと指示されて、キョロキョロしながら列の最
後尾に並ぶのであった。
敗戦記念日にその戦争に勝った国の移民局に並ぶ敗戦国人。 「なかなか
シブイではないか」と思った私なのであった。
ひろ
*****************
『今週の歌』
「図書館の ために買う本 この夏は
3千ドルの 大台に乗る ひろ」
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ
Return to Home Page