1998年6月16日号(No.223)




目次

*『コミラジNuts・その7』
*『新しい本作戦です』
*『グリーンカードへの道・第42話』
*『今週の歌』
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『コミラジNuts・その7』

 さて、「コミラジNuts」作戦の第7弾なのであります。
 先週、DJの募集話をブチ上げましたが、今回もその続きをウダウダやって みたいと思います。
 以前、お話ししましたように、「コミラジNuts」では、DJを4人用意し て、その人たちのくっちゃべり・笑い、そしてゲストとの語りを中心に番組 を進めていきたいと考えております。
 たとえば、ニューヨークに住む駐在員、主婦、留学生、現地組などのそれ ぞれのグループからひとりずつ集めて、その人たちにDJをやってもらえんも んかのう、という話もあります。あくまでも「たとえば」ですが。
 最初にクリアーにしておきたいのですが、このDJは金にはなりません。完 全無欠のボランティアになります。つまり、DJの方には、かなりの物好きで あることが要求されます。
 ついでに、「DJやりたいんで〜す」「は〜い、どうぞ〜」てな簡単な展開 にはなりません。ラジオをスタートする前にそれなりの準備期間というのが 必要になります。
 DJ希望者の方がいましたら、上記の2点をじっくり頭の中で回してみてく ださい。
 とりあえず、うまい具合に物好きなDJ候補者が4人集まりましたら、この 方たちを鍛えねばなりません。確かに一番重要なのは、メインDJになるので すが、他の3人のDJにもそれなりのテクニックを身に付けてもらう必要があ ります。
 また、「なんとなーくDJしてみたいなあ」程度の方は、その「鍛え」の時 点で落ちていくはずですから、人選という意味もあります。
 というわけでその「鍛え」方ですが、昔Nuts軍団でやっておりました 「Nuts井戸端会議」を使ってみようと思うのであります。
 この「Nuts井戸端会議」というのは、日頃「週刊Nuts」紙上でウダウダ書 いてるようなことを実際に会って話してみよじゃないの、というコンセプト で行なわれる「くっちゃべり会」のことでありまして、前は月に1回のペー スでやってたのですが、最近はほとんど開いてなかったのですね。
 そこでは、いろんなネタが話し合われるといいますか、議論されます。要 するに、私たちが考える「コミラジNuts」の姿に近いものなのであります。
 ですから、その「Nuts井戸端会議」を使ってですね、リスナーが聴いてて 心地良く感じる議論の練習をやってみたいと私たちは考えるのであります。
 DJ希望者の方々には、その「Nuts井戸端会議」に参加してもらって、そこ で話の転がし方や議論の仕方、さまざまなネタへの斬り込み方などを覚えて いただきます。
 通常、この井戸端会議には、一般の方も参加されますので、そういう人た ちの話をどう引き出し、いかにして彼らを議論の輪の中に組み入れるか等も 習得していただきたいですね。
 「ただ単にDJ候補者たちを使って、井戸端会議を復活させたいだけなん じゃないの?」という意見の方もいるかもしれませんが、私たちとしまして は、「そんなの当たり前じゃないの」とだけ答えさせていただきます。
 ここまで散々オドしたにもかかわらず、「それでも私はDJやりたい」とい う物好き及び変態の方がいましたら、今すぐに「週刊Nuts」編集部(TEL: 212-982-3348)までご連絡ください。一緒におもしろいことやりましょ ね。
 DJ募集については、そんなところです。
 では。
                           「週刊Nuts」編集部
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『新しい本作戦です』

 さて、「新しい本作戦」の話なのであります。
 Nuts軍団では、現在「Nuts本」作戦、つまりこれまでに「週刊Nuts」紙 上に掲載した文をまとめて1冊の本にしようじゃないの、という作戦を進行 中なのですが、ここでまた新たな本ネタが現われたのであります。
 今回私たちが作ろうとしているのは、一種のガイド本になります。内容的 には、「ニューヨークで1年間英語学校に通いながら、何かおもしろいこと やろうでないの」というものです。
 私たちNuts軍団は、これまで多くの「1年間ニューヨークに英語留学」の 日本人を見てまいりました。ホントにいろんな方々がおりました。
 しかしながら、私たちが「この人はニューヨークにいることのおいしさを 十分に味わったわね」といえる人はあんまりいないのであります。
 私たちがその理由=「ニューヨークでお腹いっぱいになった日本人英語留 学生に会わないのは何故?」を考えてみましたところ、次のような結論に 至ったのであります。
 まず最初に、「ニューヨークに英語留学」というところに無理がありま す。こんなに日本人と非アメリカ人が多いところで、「英語留学」はないで しょ。英語を勉強するのであれば田舎がベストです。
   要するに、力一杯英語を勉強するためには、ニューヨークという場所はあ んまりよろしくないのであります。
 ただ、実際、ニューヨークの英語学校に来る日本人の皆さんにとってイン ポータントなのは、「ニューヨークに英語留学」の「英語留学」の部分では なく、場所としての「ニューヨーク」なのではないでしょうか。
 「ニューヨークに行ってみたい」「ニューヨークで暮らしてみたい」。そ んな思いから、ニューヨークの英語学校にぴょーんと入ってしまう方が多い と私たちは考えております。
 その他にもアートや映画に興味のある人、物書きになりたい人なども「英 語留学」という名目でこの街にやってくる傾向にあります。
 別に私たちはそういう状況に怒っているわけではありません。彼らに対す る私たちの感想は、あくまでも「とってもラブリーじゃないの」というもの です。今後もそういう方たちにドンドン来ていただきたいと思います。
 ここまでの話をまとめますと、「ニューヨークに英語留学で来たんだけ ど、ここで英語勉強するのって結構むずかしいのよね。でも、ホントは英語 だけが目的じゃなくて、他にやりたいことがあってニューヨークに来ちゃっ たの」てなことになります。
 さて、もし上記のような「英語だけが目的じゃなくて、他にやりたいこと があってニューヨークに来た」という日本人がいた場合、その人がニュー ヨークで幸せに暮らす方法は、「英語を一応がんばって勉強する」&「他の やりたいこともがんばってやる」というものになります。
 ここで問題が2つあります。
 ひとつは、先にもお話ししましたように、このニューヨークという街は、 英語を勉強しづらいところであるということです。
 はっきり言って、ここでは、英語を話さなくても生きていけます。日本語 が通じるサービスも充実しておりますし、日本人もいっぱいおります。
 さらに、非アメリカ人が多いのであります。それはニューヨークの魅力で もあるのですが、英語を勉強したい人にとっては、ちと苦しい環境なのであ ります。
 そんな状況のニューヨークで英語を勉強しようとしている日本人によく見 られるのが、「日本人にも意地でも英語で話しかける」「日本人を避ける」 などの奇妙な現象です。これは「日本人が多い」という欠点を補うための策 なのですが、それをやりますと一般に心が屈折してしまいます。精神衛生上 よくありません。
 また、なかなか英語が上達しない自分を見て、イライラすることも考えら れます。これも心によくありません。
 以上の結果、ニューヨーク生活しあわせ度がぐいっと下がってしまうこと になります。
   もうひとつの問題は、「他のやりたいこともがんばってやる」に関連して 発生します。
 英語学校に通う日本人たちが、英語の勉強の他にやりたいこととしては、 いろんな分野が考えられるのですが、ひとつはっきりしているのは、英語学 校に通う人は、あまり多くの情報にアクセスできないということなのであり ます。
 英語学校を考えてみればわかるのですが、彼らのまわりのいるのは、地元 の人間ではありません。彼らと同じように他の国から来て英語を学ぼうとし ている”ガイジン”たちがほとんどです(大学の場合はまったく逆になりま すね)。
 「ガイジンに囲まれてること=ノー・グッド」と言ってるわけではなりま せん。それはそれで非常に意味のあることです。
 ただ、ニューヨークで英語の勉強とは別に何かやろうとする場合、英語学 校に通う人たちは、どうしても情報不足になります。なぜなら、まわりに現 地人がいないため、口コミの地元情報というのがなかなか入らないからで す。
 新聞や雑誌で情報を収集するという方法もありますが、その場合も「おの れの英語力」という問題にブチあたることになります。
 というわけで、ニューヨークの英語学校に通う日本人学生たちが、「他の やりたいこともがんばってやる」、たとえば「映画作りのインターンした い」だとか「ファッションの勉強したいからデザイン会社の中を見てみた い」だとか、「物書きになりたいから、文章の勉強をしたい」などと思う際 に、情報不足でニッチもサッチも行かなくなるという事態がよく発生するの であります。
 その時、うまい具合に自分にとっておいしい情報にめぐり会えて、会社や 団体に入ってインターンとかボランティアとかができればいいのですが、そ れができなかった場合、モヤモヤした気持ちを持ち続けることになります。
 で、基本的に日本人というのは、何かやってないと落ち着かない動物です ので、「ヒマだから日本食レストランででも働くか」てな展開になり、昼間 は学校、夜はレストランで、あっという間に時が過ぎ、気がついたらアラ帰 国日よ、ということになりがちなのであります。
 日本食レストランで働くのもいい経験です。でも、理想とすれば、その人 のやりたいことがやれてる状態というのが最も望ましいのではないかしら、 と私たちは考えるのであります。
 しかしながら、彼らがやりたいと思うことの情報っていうのがなかなか手 に入らず、その結果、ニューヨーク生活しあわせ度が、またまたぐいっと下 がってしまうのであります。
 皆さん、英語学校に通う日本人学生たちが抱える問題点がお分かりになり ましたでしょうか。
 そこでNuts軍団では、そのふたつの問題点、「英語がなかなか勉強できな い」&「他にやりたいことの情報が手に入らない」をできるだけ解決でき て、英語学校に通う日本人学生たちの「ニューヨーク生活しあわせ度」を グーンと上げられる本を作りたいのであります。
 英語が勉強しづらいニューヨークで、もだえながらも英語を効果的に習得 する方法。英語の勉強の他にやりたいことをホントにやってしまうための情 報のGetの仕方。それらを中心に据えた本を私たちは作りたいと考えており ます。
 具体的には、英語に関しては「カンバセーション・パートナーの見つけ 方」「私の英語勉強法」、やりたいことに関しては「インターン・ボラン ティアの見つけ方」「専門学校情報」などを考えております。すべてニュー ヨークのネタになります。
 ところで、一応、ここでは「英語の勉強法」と「やりたいことのやり方」 というふうに分けておりますが、私たちは、これらのふたつは密接に関係し ながら同時進行していくのがベストではないかと考えております。
 俗に「英語を勉強する」といいますが、それはあくまでも「道具作り」で しかありません。英語自体を愛する人が、「私は英語を勉強する」というと きは、それは「目的」でもあるのですが、それ以外の人たちが「英語を勉強 する」場合は、何かをやるために「英語を勉強する」のが普通です。つまり 「目的」は別にあるのですね。
 したがって、多くの人にとっては、「英語学校に通うということ」=「道 具作り」になります。彼らは基本的に道具を作っているのです。
 ただ、道具を作る際は、「それを何のために使うのか」という点が明らか になってないとダメなのであります。でないと、道具作りに身が入らないの ですね。
 逆に言いますと、「それを何のために使うのか」がしっかり分かってる人 はすごくいい道具の作り方をするのであります。
 たとえば、「私は将来こっちで映画を作りたいから英語がどうしても必要 なの」だとか「アメリカで俳優になりたいから英語勉強しなくちゃ」なんて 方々は、ただ漠然と英語を勉強する人よりもずっと早く英語を身に付けるは ずです。
 また、道具というのは、使うのが楽しいのであって、それを作ってばかり だと簡単に飽きてしまうのであります。
 それは英語学校も同じです。いたとしても半年が限界でしょう。それ以上 いてもダラダラになっていい道具は作れません。
 私たちが頭の中で描く「ニューヨークの英語学校に通う理想的日本人学生 像」というは、「英語学校に通いながら、他に自分のやりたいことのイン ターンとかボランティアとかやって、そこで実際に使うための英語を英語学 校で吸収しつつ、英語と同時にやりたいことに関する知識も高めていく」と いうものなのであります。
 物書きになりたい人なら、自分で「これだ」とテーマを決めて、それに関 して取材を進めながら、インタビューとか資料を当たる際にブチあたった英 語の問題を学校に持ち帰ってそこで解決し、再び実践の場に舞い戻る、てな パターンになります。
 つまり、「やりたいこと」の車輪を回すことによって、「英語」の車輪も 回し、結果的に全体のスピードを上げてしまうという作戦なのであります。
 一応、両者は、ルックス上は同時進行ですが、ここで大事なのは「やりた いこと」です。それで「英語」を引っ張るのです。これこそ「ニューヨーク 流英語学習法」なのであります。
 てなわけで、私たちは、以上のようなコンセプトに則(のっと)った本を 作りたいのであります。
 また、その本には、「英語」&「やりたいこと」関連の情報の他にも、 「留学の準備」だとか「ニューヨークの英語学校リスト」「生活情報」など も同時に掲載する予定です。
 この続きは来週お話しします。
 では。
                    Nuts出版部
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『グリーンカードへの道・第42話』

 ここは、イミグレの3階である。
 先週、「確か3階だったような気がする」と書いたが、間違いなく3階で ある。先週用事があってイミグレに行った時に確認してきたのである。で も、なぜイミグレに行ったかはここでは話さない。
 ふん。
 去年の敗戦記念日の朝、私はイミグレの3階にいた。目的は労働許可書の 申請だ。
 私が並んだ列が少しずつ動いていく。バッグの中からパスポートとプラク ティカル・トレーニング・ビザ(略称:PT)を取り出す。
 見たことのない人たちのために説明しておくと、PTというのはパスポート にポンと押される普通のビザとは違うのである。カード状になっていて、 ちゃんと写真も付いている。免許書になんとなく似てるのわね。
 そのPTをじっくりと見る。有効期限切れが1997年の10月21日。こ れが問題なのである。
 その10月21日が来る前に新しい労働許可書を手に入れないと、私は仕 事をクビになってしまうかもしれないのだ・・・と言っても、まだ会社にコ ワくて聞いてないから、ホントにそうなるかはわからないのだけど、問題に なるのは間違いないだろう。
 ポイントは、今私が申請しようとしている労働許可書が10月21日まで に出てくれるかどうかだ。計算では余裕のはずだった。だって、今日は8月 15日だし、Xデーまでは2ヵ月以上あるじゃない。
 はっはっはっは。
 受付の黒人のおねえさんが私に手招きしている。行かねばならない。
 私は引きつった笑いを浮かべながら、受付に向かって歩き始めた。
                         ひろ
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『今週の歌』

「週末に ためた食器の 山を見て
        ”弁当買おうぜ” ”そうね”という妻 ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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