1998年6月30日号(No.225)




目次

*『コミラジNuts番外編2』
*『日本人男性大改造論4』
*『Nutsコラム』 ・コラム『道端で哲学』〜 日本のオバサン観察記 〜
*『グリーンカードへの道・第43話』
*『今週の歌』
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『コミラジNuts番外編2』

 さて、「コミラジNuts」番外編の第2弾なのであります。
 先週もお話ししましたように、この「コミラジNuts」作戦を担当しており ますNuts電電映営部(電子電波映画営業部)では、ラジオと共に「Nuts TV」なるものをやろうでないのと企てております。そのテレビ作戦が「コミ ラジNuts」番外編なのであります。
 「Nuts TV」というのは、その名の通り、テレビでありまして、これまた 前回お話ししました「パブリック・アクセス」という誰でも番組が持てる チャンネルで、Nuts軍団の時間枠を持って楽しいことやろうぜというのが、 「Nuts TV」作戦の全貌なのですね。
 一応、当初は、月に1度、30分の時間枠を持つことを予定しておりま す。これにつきましては、「パブリック・アクセス」の時間の空き具合に よって変わってきますが、とりあえずはその条件でチャレンジしたいと思い ます。
 で、問題はその放送内容になるのですが、相変わらずNuts軍団は脳天気丸 出しでありまして、まだ詳しいことは決まっておらんのであります。
 はっはっは。
 ただ、アイデアとしてはいくつかありますので、ここではそれらをご紹介 しておきます。
1)ラジオ風景を録画撮りして流すTV
 要するに、ラジオをテレビにしてしまうのです。毎回「コミラジNuts」の 放送を行なう際に、その風景をテレビカメラで撮って、それを「Nuts TV」 で流すのです。私たちがやろうとしている「コミラジNuts」は、基本的には トークショーみたいなもんですから、テレビでやっても結構イケるんじゃな かしらと私たちは考えておるのであります。ただ、「同じものをラジオとテ レビで流すなんて、つまんねえよなあ」という思いも同時にあります。もう 少し検討が必要ですね。
2)フィルム専攻の学生たちの作品発表TV
 ニューヨークには、フィルム(映画)専攻の日本人学生及び「映画作りた いわ」日本人が、山ほどおるのであります。でも、彼らの作品を発表できる 場というのは、非常に限られております。そこで、この「Nuts TV」で、そ ういう人たちの作品を流したらどないだーというのが、この案の背骨なので すね。ついでに、作った人たちにインタビューしたりなんかして、それが キッカケで「映画撮らない?」てな話が彼らのところに舞い込んだりした ら、私たちもとってもハッピーになってしまうのですが、まあ、そんなにう まくは行かんわな。
3)コミュニティ・ニュースTV
 これは、その名の通り、ニューヨークの日本人社会にコロがっている ニュースを拾って、それをブラウン管を通してお届けするというものなので すが、通常のテレビのニュースのような表面だけのリポートではなく、一つ ひとつのネタに深く斬り込んだ映像ニュース番組にできたらいいわね、と考 えております。例えば、日本人学校の運動会を取り上げる場合は、準備段階 から学校に潜り込んだり、子供たちの建て前の部分=「運動会って楽しい な」から、本音の部分=「けっ、やってられねえぜ」までを取材、さらに運 動会における親たちの行動=「ビデオを持って子供を追いかけ回す」などを 冷静な目でレポートできたら最高です。どんなもんでしょうか。
4)ショート・ドラマTV
 以前、「ニューヨーク恋物語」という生活感も何もないドラマがあったの を皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。実際ニューヨークで暮らします と、「あんなのウソっぱちじゃ〜い」と叫びたくなってしまうのですが、そ ういう「ウソっぱち」のドラマではなく、現実にニューヨークに住む日本人 の手でもう少しリアルなショート・ドラマを作って、それをテレビで流そう じゃないのというのが、この「ショート・ドラマTV」案なのであります。で もこれはちょっと時間と金がかかりそうだから、きっと無理ね。
5)日本のビデオ作品を流すTV
 この場合の「ビデオ作品」というのは、ビデオ屋さんで貸し出しているビ デオではなく、最近日本で流行っている「ビデオ・ジャーナリズム」的なビ デオなのであります。ご存知ない方のために一応説明しておきますと、現在 日本では、マスコミの外側にいる人たちによる、言いたいこと&伝えたいこ とをビデオを使って視聴者に届ける、言うなれば「映像のミニコミ作り」が かなり盛んに行なわれているのであります。それらをニューヨークに持って きて流すというのがこの案になります。「最近の日本」というタイトルで、 日本の現状をレポートしてもらうのもおもしろいかもしれませんね。
6)上記のアイデアのミックスTV
 それらの5つのアイデアをミックスして、何でもアリで行こか、という案 です。これが一番現実的なような気がするのですが、どんなもんでしょう か。
 以上のような感じで、「Nuts TV」をやってみよかと思うのであります。
 とりあえず一番大切なのは、「始めること」&「時間枠を確保すること」 なのであります。なにはともあれ始めちゃって、放送し続ければ、その時間 枠をキープできるのです。それもタダで。内容なんていうのは、あとから付 いてきます。
 先週、「パブリック・アクセス」の話をした時に、「あんなもん、誰も観 とらんやないか」的なことを書きましたが、それは今現在放送枠を持つ人た ちが、自分たちの番組について宣伝してないからなのであります。結局、番 組のことを知ってるのは身内の人間だけでして、自分たちが作った番組を自 分たちだけで観て、「あー、よかったね」で終わってしまうのですね。つまり、 一種の「マスターベーションTV」なのです。
 しかしながら、「Nuts TV」の場合は、「週刊Nuts」と「ぶりてんNuts」 があります。さらにインターネット上でも宣伝できますし、「コミラジ Nuts」がスタートすれば、ラジオを宣伝媒体として使うことも可能です。
 俗に言う「メディア・ミックス」というやつです。
 私たちは「マスターベーションTV」をやるつもりはありません。どうせや るのなら、みんなで”イケる”モノを作りたいと思います。
 「コミラジNuts」及び「Nuts TV」に関しては、以上になります。「ぬお 〜、わしはとっても興味があるぞ〜」という方は、お気軽に編集部 (TEL:212-982-3348)までご連絡ください。「なんとなく興味があるんだ けど・・・」&「自分はどう考えても変人ではない」という方は、できまし たらご遠慮ください。これまでの経験上、こういう作戦は強力な物好き兼変 人にしかできません。
 てなとこです。
 「コミラジNuts」&「Nuts TV」のはじまりはじまり。
 では。
                  Nuts電電映営部
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『日本人男性大改造論4』

 さて、先週の「日本人男性大改造論」の続きなのであります。
 前回は、「アメリカの非日本人女性(Non-Japanese Women=NJW)が、 今現在、日本人男性に持つイメージに”嘘のフリカケ”をサラサラかけて、 日本人男性のイメージアップを図ろうではないか」というところで話が終 わってしまいました。
 というわけで、今週は、その「嘘のフリカケ」についてご説明したいと思 います。
 私たちがやろうとしていることを簡単に言いますと、NJWの皆さんに日本 人男性に関する「ある特定のイメージ」を与えることによって、これまでの 日本人男性像にフタをするのと同時に、もっとベターな印象を彼女たちに 持ってもらい、その結果、NJWの日本人男性に対するアクセス数がグーンと 上がれば最高じゃないの、ということなのであります。
 で、その「ある特定のイメージ」というのが、前記の「嘘のフリカケ」な のですね。
 ここで問題になるのは、そのフリカケの正体及びそのふりかけ方になりま す。つまり、「ある特定のイメージ」及び「そのイメージの植え付け方」で す。
 「ある特定のイメージ」、それはストレートな言い方をしますと「クール である」ということになります。要するに「日本人男性はクールである」と いうイメージをNJWの皆さんの頭の中に忍び込ませるのです。
 そして、「そのイメージの植え付け方」(これが一番インポータントなの ですが)には、映画を使えないものかと考えております。
 ここでちょっと映画の話を。
 アメリカにおりますと、「メディアの王様というのは、やっぱり映画じゃ ないかしら」という気がしてまいります。
 日本の場合ですと、「メディアの王様」はテレビになるのですが、アメリ カの場合はまだまだ映画でしょう。テレビで育った役者たちが、最終的には 映画へと流れていく状況を見ておりますと、「そうに違いない」と力強く 思ってしまうのであります。
 ということは、イメージも最も強力に発信できるのも映画である可能性が 高いです。
 話を戻します。
   てなことで、私たちは、NJWに対して「日本人男性はクールである」とい うイメージを植え付けるのに映画を使うつもりなのであります。
 もっと砕いた言い方をしますと、NJWが「いや〜ん、この男性、すんごい クールじゃな〜い」と思えるような日本人の役者をアメリカで放映される映 画の中にブチ込んで、その余波によって日本人男性全体のイメージを変えて しまおうというのであります。
 となると、一番大切なのは、日本人男優の人選、つまり「一体どんな日本 人の男優を送り込んだらいいのかしら」ということになります。
 今回の大改造案のここからのプロセスを簡単に説明しますと、以下のよう になります。
1)どんな日本人男優がいいかを「週刊Nuts」紙上でワイワイガヤガヤ検討 する。
2)その結果選ばれた8名の日本人男優の写真をGetし、一枚のボードに貼り 付ける。そしてそれを、昔やってた「なるほど・ザ・ワールド」の恋人選びの ような感じでNJW50名ほどに見せ、お好みの男性を選んでもらう。
3)最も人気の高かった男優名を「週刊Nuts」紙上で発表し、同時にその人 に公開お願い手紙を出す。手紙の内容は、「あなたはおそらく日本の男優の 中で、NJWに最も人気のある役者です。そこでお願いなのですが、日本人男 性全体のために、アメリカの映画界に進出していただけないものでしょう か。あなたが活躍することによって、日本人男性が注目されるのは間違いあ りません。カモ〜ン」的なものになる。手紙を送る際には、今回の改造案作 戦を掲載した「週刊Nuts」も同封する。
4)そして、じっと返事を待つ。
 手順のほう、おわかりになりましたでしょうか。
 そんなわけで、来週は「どの男優さんにしよかな」のお話をしてみたいと 思います。
 では。
                       「週刊Nuts」編集部
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『Nutsコラム』

コラム『道端で哲学』〜 日本のオバサン観察記 〜
 日本から初めてアメリカにやってきた、日本のオバサンたちと時間をとも にする機会があったので、ちょっと観察をしてみた。
 それでわかったオバサンたちに共通することは、1. 会話の中でいつも同意 を求め合うこと、2. けっこうお互いにライバル意識を持ってること、3. そ してその本音を絶対本気で言わないこと、であった。
 大人の女の世界だって、やってることは子供たちとちっともかわらないよ うだ。ひとつ違うところと言えば、やっぱり生きてきた年数が長いだけあって、 感情のコントロールがきちんとできているというところか。
 たとえばオバサンたちは、その関係に波風を立てることはしない。「わた しはこう思うんだけれど、あなたはどうかしらねえー」といった言い方をす るように、自分の意見をはっきりと主張しない。そこで相手も「そうねえー。 でもそれはどうこうなんじゃないかしらあー」というような、事実が あいまいな感じの返事をする。そのときにけっして「あなたそれは本当にそ うなのかしら」などと対立した意見は言わないのだ。お互いに意見を述べ合 いながらも、それについてどうこう言ったりしない、そんなルールがある気 がする。
 もしまったく別の意見を持っていたとしても、感情的にそれを主張しない のが大人だ、というのが正論かどうかは知らない。だけどそんな光景を見 て、大人の会話ってやたら「大人ぶってる」と感じた。たまには本気になっ て言い争ってもいいんじゃないか、という気もしたが、ご近所付き合いが大 事な世間、そんなわけにもいかないのだろう。
 でもそんな大人たちの子供たちからも、わがままや自分勝手といった気質 が、失われてきているのかも知れない。個人的に感じることだが、最近、ほ んとうにイヤなひとというものに出会っていない。少し前は、周囲に必ずひ とりは嫌いなひとがいたのに、今はいないのだ。最近のひとは皆協調性が豊 かで、お互いにうまくコミュニケーションを取り合っているらしい。これを 生物学的な言葉にすると、動物本来の獣性がなくなっているとでも言うのだ ろうか?多分、争いごとはもう必要ないのだ。
 ただのオバサンの観察から、やたら話が飛躍してしまった。しかし、オバ サンたちというのは何か、人間の本質や性質、習性とかすべてを表している 象徴のようなもののような気がする。だから観察していて、人間であること の喜びや悲しみについて考えてしまった。だけど結局は、子供であっても大 人であっても、生きていれば皆同じように大変に違いない。
 オバサンたちの動物的な一面は、音の発声が多い会話からもわかりやす い。たとえば、「この麺はピリカラしてておいしいわね。あ、ちょっとその レモンをピッてかけてみてよ。辛いから口がハーハーするわ。大丈夫、それ はそのままチュルチュルって食べれるから......」というように。
                    さと いつき
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『グリーンカードへの道・第43話』

 イミグレ・ビル3階の受付のおねえさんに私は英語で言ったのである。 「私は、労働許可書を取るためにここにいます。どうすべきなのでしょう か」
 するとおねえさんは、私に「23」と印刷された紙切れを渡し、無言のま ま私の後方を指差したのである。
 振り返ると、そこにはイスと窓口ががずらりと並んでいた。一応、おねえ さんに「ありがとうございます」と言い、私はその紙切れを握り締めながら、 フラフラとそちらのほうに歩いて行った。
 頭の上に電光掲示板がある。そこには今、「12」という数字が出てい る。私の番号は「23」。まだ私の前に10人ほどが処理されねばならな い。ふむ。座って待つしかあるまい。
 と、腰を下ろした時、掲示板の数字がピコリと「13」に変わった。
                     ひろ
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『今週の歌』

「”かつおぶし なしで食えるか!” 冷や奴
             目の前にして 吠えるかみさん ひろ」
 

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