1998年7月7日号(No.226)




目次

*『がんばれ永田町リスト』
*『日本人男性大改造論5』
*『グリーンカードへの道・第44話』
*『今週の歌』
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『がんばれ永田町リスト』

 私たちNuts軍団は、またまた新たな作戦を始めてしまうのであります。
 今からお話しするのは、かなり政治的なネタになります。日本の政治に対 してナンダカンダやってみようではないかという作戦です。
 ですから、今回はすんごいカタイ話になります。そういう話題がお嫌いな 方は、この部分は飛ばしてお読みください。
 さて、本題に入る前に、まず私たちNuts軍団の政治的なスタンス及び考え 方についてご説明したいと思います。
 以前にもお話ししたのですが、Nuts軍団の最終目的は、日本を変えること です(パチパチパチ)。私たちがシコシコやってるさまざまな作戦の裏に眠 る基本コンセプトは、「日本を変えてしまおか」なのであります。
 「Nuts本作戦」も「コミラジNuts作戦」も「Nuts TV作戦」も「在外投票 運動」も「日本人男性大改造論」もすべて日本をフンガ!と変えてしまうた めの直接的&間接的手段なのであります。
 「こんなちっぽけなミニコミが何言ってんだ」というコメントをお持ちの 方、私たちに50年ください。そしたらアンタも死んでしまう・・・じゃな くて、そしたら結果がお見せできると思います。
 まず、それがひとつ。
 次。
 去る4月に在外投票法案が成立しまして、Nutsの在外投票運動も一段落し ました。当然、この運動のココロは「日本を変える」だったのですが、その 場合、「じゃあ、どうやって変えるのよ?」という疑問が湧いてくるのであ ります。その点をここで少しご説明しましょう。
 私たちが在外投票に期待したのは、その法案が成立した結果生まれる百万 の海外票です。つまり、海外に住む日本人百万人が日本の政治に対して持つ 百万票の力なのであります。
 これも前にお話ししましたが、今回生まれた海外の百万票というのは、日 本には珍しい「比較的手垢(てあか)がついてなくて、変なしがらみのな い」票なのであります。
 私たち海外組は、「道路作って」とか「橋持ってこい」などの土建屋が喜 びそうなわがままを言うことはありません。だって、わしらには関係ないか らね。
 私たちが日本の政治に望むのは、基本的に「Japanを良くして欲しい」とい うことなのであります。それは「日本」ではなく、「Japan」です。「世界」 という視点から見た時の「Japan」を良くしてほしいのです。
 ですから、海外票というのは、ホンモノの政治家にとっては非常にありが たい、質の高い票なのであります。
 ここ50年ぐらいの日本の歴史の中で、こういうタイプの票が一度にド サッと生まれたことはありません。比較的私利私欲に走ることの少ない、 「Japan」という視点を持つ票です。
 てなわけで、ニューヨークというひとつの「海外」で活動してるNuts軍団 としましては、目の前に現われたこの百万票に対して、積極的に働き掛けて いきたいのであります。この質の高い百万票が日本の政治にグイグイ関与し ていくことによって、日本が活性化されたら、そりゃまたすばらしいじゃな いのと考えるのであります。
 それが、在外投票実現による日本の変え方になります。
 ここから3つめ。
 日本を変える変えないの話をする際に問題になるのは、「どっちに変える の?」という点についてです。
 私たちNuts軍団が目指す将来の日本像は、「なんでもアリ大国」なのであ ります。これは、あくまでも「”なんでもアリ”大国」でありまして、「” なんでも”アリ大国」ではありませんので、そこんとこよろしくお願いいた します。
 この「なんでもアリ大国」というのは、さまざまな人種、民族、文化、価 値観、世代などが生き生きと存在できる空間のことなのであります。そうい う懐の深さを日本に身に付けてほしいと私たちは思うのであります。
 「なんで日本が”なんでもアリ大国”にならんといかんばーよ?」と語尾 だけ沖縄弁で尋ねられた場合、私たちは「それはね、今の日本には変わる力 がないからやんばーてー」とこちらも語尾だけ沖縄弁で答えてしまうのであ ります。
 今現在、日本が抱える最大の問題は、「自分自身の手で自分自身を変える ことができない」ということなのであります。要するに、「変わる力」とい うのがないのです。
 政治や経済の問題がとやかく言われますが、今、日本がかかっている病の 根底には、この「変わる力の欠乏症」というのがブルックリン・ブリッジの 上で死んだゴジラのようにズドーンと寝そべっておるのであります。
 で、問題の「変わる力」ですが、通常こいつがどこで生まれるかと言いま すと、私たちの認識では、異なるものが正面から正々堂々とぶつかり合った 際にそれはその姿を現わすのであります。
 たとえば、古いものと新しいものがぶつかり合って、その結果として全体 がある方向に動く=変化する。つまり、「変わる力」というのは、一種の摩 擦熱のことのなのであります。
 しかしながら、日本の場合ですと、その摩擦熱がなかなか発生しないので すね。
 まず第一に、日本では、異なるもの=異質なものというのがなかなか存在 できないざます。ほら、日本じゃ、みんな一緒じゃないといけないから。
 次に「正面から正々堂々」というのがかなりむずかしいのであります。日 本人は「コネ」とか「建て前」とか「肩書き」などの本質には関係ないネタ で遊ぶのが大好きですからね。
 トドメに日本人には、「ぶつかり合う」のを恐れてる部分があります。物 事を荒立てるのが嫌いなのでしょう。
 その結果として、日本は、「変わる力」が持てないのであります。
 そんなら「変わる力」をつけようじゃないの。
 で、私たちが考えたのが、「なんでもアリ大国」案なのであります。いろ んなものがウジャウジャと存在することによって、摩擦熱=「変わる力」が いつでも発生できる状態を作り出すのです。
 4つめは、Nuts軍団の「日本の政治に対する思い」についてなのでありま す。
 これに関しては本格的に語り出すとキリがありませんので、簡単に述べさ せていただきますと、まず「政党はダサい」、次に「既存の圧力団体、たと えば労働組合なども死ぬほどダサい」、さらに「日本をこんなにしてしまっ た犯人が、まだ永田町に山ほどいる。その人たちは信用できん」、そして「イ キのいい政治家が育たないシステム」、トドメに「わしらは基本的には 政治家の人たちにがんばって欲しいんだけど、でもなあ〜」などになりま す。
 これらをまとめてひとつの文にしますと、以下のようになります。
 「政党とか既存の圧力団体はダサいから無視しましょ。昔から永田町に居 着いてる政治家たちのほとんどは、日本をこんなにしちゃった犯人たちだか ら信用ならん。それにしてもイキのいい政治家が育たんのう。だから永田町 を応援したくてもなかなかできんのよねえ。こりゃ、参ったのう」
 一応、Nuts軍団は、政党的には「さきがけ」支持です。それは、はっきり 言えます。ただ、私たちは今「さきがけ」支持運動を始めるつもりはありま せん。
 現在、永田町は悲惨な状況なのですが、一方で日本を変えるためには絶対 に政治家の力が必要なのであります。その点は、私たちも十分承知しており ます。
 以上が、私たちNuts軍団の政治的スタンス及び考え方の説明になります。
 ここから本題に入るのですが、前記の4つの話をひとつにまとめますと、 今回私たちNuts軍団がやろうとしてることが、自然と見えてくるのでありま す。つまり、「日本を変える」「海外には質の高い百万票がある。それに働 き掛ける」「日本には変わる力がない。だから”なんでもアリ大国”になっ て変わる力をつけるべき」「既存の政党、圧力団体、政治家はダメ。でも、 日本を変えるためには政治家の力が必要」をミキサーにかけて適当に文章化 しますと、今回の「がんばれ永田町リスト」作戦の全貌が現われるのであり ます。
 それではここで、その「がんばれ永田町リスト」作戦の基本コンセプトを ご紹介しましょう。
 「今、永田町は、日本全体と同じように”変わる力の欠乏症”にかかって るわ。なぜかというと、同質のものばっかり集まっちゃって、異質なものが 存在できなくなってるからなのよね。ほら、変わる力っていうのは、異なる ものがぶつかり合う時に発生するもんだから、異質なものがないと、その摩 擦熱も生まれないってわけよ。だから、まずは異質な政治家を永田町に送ん なくっちゃいけないわね。それも新しい人。昔から居座ってる永田町のメン バーのほとんどは腐り気味だし、これまでに犯した罪が重すぎるわ。今度の 在外投票法案成立のオカゲで海外には百万の質の高い票があるのよね。やっ ぱり質の低い票は質の低い政治家しか生み出さないと思うんだけど、反対に 質の高い票は質の高い政治家を生んで育てるような気がするの。だったら海 外の百万票でいい政治家を送り出してサポートするっていうのも手よね。そ うだわ。そうしましょ。政党とか団体なんかに頼らずに、自分たちの手で異 質で新しい政治家を育てましょうよ。そんなわけで、”がんばれ永田町リス ト”作戦のはじまりはじまり」
 いかがでしょうか。私たちが言わんとしていることがお分かりになりまし たでしょうか。
 ここでひとつお知らせがあります。
 これまでNuts軍団においては「Nuts在外投票部」がいろんな政治的イベン トをさばいて参りましたが、今回、その在外投票部が名称変更することに なったのであります。在外投票の件も一応カタがついたからね。
 その名も「Nuts政治の虫研究会」。略して「Nuts政虫研(せいちゅうけ ん)」。今後の政治的なイベント及び作戦は、すべてこの「Nuts政虫研」が 担当することになります。かわいがってあげてください。
 ちなみに、この「政虫研」では、メンバーは一切募集しません。一応、 「研究会」という言葉を使ってますが、団体やグループにするつもりはまっ たくないのであります。だから、「仲間に入れてちょうだい」とか連絡して こないでね。
 そんなわけで、続きは来週お話しします。
 では。
                   Nuts政虫研
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『日本人男性大改造論5』

 さて、「日本人男性大改造論」の第5話なのであります。
 皆さん、先週の「日本人男性大改造論」、お読みになりましたでしょう か。それを読んでないと今回の話も理解できません。
 「あら、そんなこと言ったって、分かんないもんは分かんないわよ」とい う方のために少しご説明しますと、今私たちは、非日本人女性(Non- Japanese Women=NJW)に「いや〜ん、この人、クールだわ」と思わせる ことのできる日本人男優を探している段階にあります。「え〜? なんでそ んな人探してんの〜?」という方はもう救いようがありません。トットとそ の辺の日本食レストランに行って、先月の「週刊Nuts」のバックナンバーが 載った「ぶりてんNuts」7月号をピックアップしてお読みください。
 それでは、本題に入りましょう。
   今週のテーマは、「どの日本人男優にしようかしら」になります。つま り、NJWに「いや〜ん、この人、クールだわ」と思わせるのに適切な人物を この「週刊Nuts」の紙面上で検討したいのであります。
 「あの人がいいわ」「ダメ、この人よ」といきなり議論に入って行きたい ところですが、私たち編集部は、まず最初に日本人男優を選ぶ際の「緩(ゆ る)やかなる決め事」を提示したいのであります。
 その決め事は以下の通りになります。
1)空手・カンフー”アチョー”タイプはダメよ
2)ガン・機関銃”バババババ”タイプもダメよ
3)刀・チョンマゲ”サムライ”タイプもダメよ
4)覆面・手裏剣”ニンジャ”タイプもダメよ
 この作戦の対象はNWJになります。ということは女性なのであります。
 一般に女性は、バイオレンスものは苦手です。アメリカでジャッキー・ チェンとか香港の鉄砲役者がそこそこチヤホヤされているのは、基本的に男 性ファンの支持によるものなのであります。そこのところを勘違いすると大 変なことになります。
 確かに、故三船敏郎さんを愛したアメリカ人はかなりおります。映画「用 心棒」などを観て、「ヒー・イズ・グレイト」と感動したアメリカ人は少な くありません。
 しかしながら、その大部分は男性なのであります。はっきり言って、私た ちは非日本人男性には用はないのです。すべてはNJWを中心に考えねばなら んのであります。
 てなわけで、乱暴者であることを売り物にする役者は、対象外なのであり ます。
 もうひとつ、日本人男優選びの際の注意事項があるのですが、それは次回 にでもお話しします。
 では、また来週。 
                   「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第44話』

 私は、イミグレの3階の移民たちが動めく待合室のイスに座りながら、目 の前に並ぶ窓口を数えた。
 「1、2、3、4、5・・・・・23と」
 窓口は全部で23コあり、それぞれに番号がついていた。
 「にじゅうさん?」
 私は、手に持った順番待ちの紙の番号を見た。
 23。
 奇妙なことに22番までの窓口には人が立っていたが、23番のところに は誰もいなかった。仕切りの向こうに係官が座っているだけだった。
 「うむ〜、明らかにあの23番は他の窓口とは違うようじゃのう。もしか したら、わしの番号は、23番の窓口用なのではないのかな。そんなうまい 話があるとは思えんが・・・」
 私は電光掲示板を見た。その数字は、知らない間に「18」になってい た。「あと4人・・・」
 23番の窓口を見る。そこにはまだ誰も並んでいない。
 他の22コの窓口を見回す。盛んにわめいてる係官がいる。何やら書類が 足りないらしい。相手はほとんど英語を理解しないらしく、「はあ〜?」と いう顔をしているが、いささかも怯(ひる)んだ様子はない。あの顔の色 は、インドかパキスタン、あるいはバングラディッシュだろう。以前から感 じていたが、彼らの図々しさには恐るべきものがる。日本人も少しは学ぶべ きだ。
 それにしても、窓口に並んでいる人たちの「レベル」が低いのが気にな る。「レベル」というのは、イミグレ慣れしてるかどうかの「レベル」だ。
 係官とのやり取りを見てると、まさに初心者そのものである。何も知らな い初級移民ばかりだ。
  「ホントに私は彼らの後ろにいていいのだろうか・・・」
 例の係官は、まだその初心者に向かって吠えていた。
                     ひろ
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『今週の歌』

  「ふるちんで 寝てる私に 気がついて
      ”きたねえケツをどけろ!” という妻 ひろ」
     

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