1998年7月14日号(No.227)
目次
*『日本人男性大改造論6』
*『がんばれ永田町リスト2』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第45話』
*『今週の歌』
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『日本人男性大改造論6』
さて、「日本人男優選び」の続編なのであります。
先週、人選の際の注意事項として、「空手・鉄砲・チャンバラ・忍者役者
はダメよ」というお話をしましたが、実を言いますと、もうひとつご説明せ
ねばならん点があるのであります。今週はそれについて語ってみたいと思い
ます。
私たち「週刊Nuts」編集部は、この「日本人男優選び」に関して、すでに
水面下で独自の調査を始めております。まあ、「調査」と呼べるかどうかは
疑問ですが、私たちの周辺にいらっしゃる日本人の皆さんに「ねえ、アメリ
カでモテそうな日本人男優って誰かいたっけ?」と、とりあえず聞いて回っ
ておるのですね。
これまでの聞き取り調査の中で頻繁にその名前が挙げられた男優のひとり
に本木雅弘氏がいます。つまり「モッくんもっこりタマかいて」の「モッく
ん」ではなく、元シブガキ隊の「モッくん」です。
「モッくんなんかどう? アメリカ人だってカッコイイと思うんじゃな
い」
そういう意見がかなりありました。
ところが実際、モッくんタイプは、アメリカではあまり評判がよくないよ
うなのであります。「女の子みたい」「かわいいけど、男性としたらイマイ
チ」「ゲイにモテそうな感じ」てなことになるらしいのです。
この事実が何を物語っているかといいますと、「かわいくてちょっと女
性っぽい男優はダメなのよ」ということなのであります。
アメリカというのは、基本的に今でも「カウボーイ」の国ですから、男性
に対してある程度の「強さ」「男っぽさ」を求めてしまうのであります。そ
こに日本のかわいい系男優を連れてきてもお話しにならんのですね。
また、アメリカでは俳優の「個性」が非常に重要視されております。スク
リーンの中で後ろの風景に溶け込んでしまうような貧弱な個性では、アメリ
カの映画界では生きて行けないのであります。ここでは、ブンとした個性が
必要とされてるのです。
というわけで、モッくんタイプ(おそらく「キムタク」タイプも含まれ
る)の男優には、あまり期待できないのであります。
ちなみに、これまでの調査の中で、「この人がいい!」的支持を最も受け
たのは、故松田優作氏でした。やはり映画「ブラックレイン」の影響が大き
いのでしょう。でも、実際、彼なら後ろの風景に溶け込むことなく、アメリ
カ映画のスクリーンの中でもしっかり自己主張できたはずです。
ホントに惜しい人材をなくしました。国家的損失といっても過言ではあり
ません。
以上が、男優選びに関する私たち編集部からの説明になります。
さて、ここからとうとう本格的人選が始まるのであります。
そこで読者の皆さんにお願いがあるのですが、もし「この人がいい!」と
いう日本人男優がいましたらご推薦いただきたいのです。その中から非日本
人女性を対象とした「恋人選び」アンケートのための8人の男優を選びたい
と思います。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『がんばれ永田町リスト2』
先週たっぷり書かせていただきました「がんばれ永田町リスト」の第2話
なのであります。
本題に入る前に少し無駄話を。
いや〜、去る12日に日本にて行なわれました参議院選、なかなかおもし
ろい結果になりましたねえ。自民党が大敗しまして(龍ちゃん辞任)、民
主・共産がグイグイと議員数を伸ばしました。ついでに投票率もバッコーン
と上昇して、58%ぐらい行ったらしいじゃないですか。
当初、「史上最低の投票率になるんじゃないかしら?」という噂がありま
したが、なんのなんの、マスコミも一般の人たちもさまざまな「投票に行こ
うぜー」キャンペーンを展開しまして、それがかなり投票率の上昇に影響し
たわね、と私たちNuts軍団は考えるのであります。ホントに質のいいキャン
ペーンでした。
さて、今回の参議院選の結果に関する私たちの感想ですが、それは「これ
で自民党は、”普通の党”への坂道を下だり始めたわね」及び「今回の勝者は、
なんといっても”国民”やね」というものになります。
まず前者についてですが、私たちNuts軍団は、「自民党はトットと”普通
の党”になるべきだわ」と考えております。
自民党の本質は「政権党」、つまり政権を担当することを存在理由とする
党なのであります。別に思想や政策がどうのこうのとかで集まった党ではな
いのです。
こういう党は今の日本の「時代」には合いません。というか、はっきり
言って邪魔なのであります。なぜ合わないか&なぜ邪魔かを説明しますと、
再び今週もバリバリの政治話になってしまいますので、ここでは「合いませ
ん&邪魔なんです」とだけ言っておきます。
自民党を「普通の党」にするのにベストな方法というのは、彼らを「非政
権党」にしてしまうことなのであります。そうなりますと、自民党はグチャ
グチャになります。なぜなら存在理由=「政権を担当する」がなくなるわけ
ですからね。でも、その結果、思想や政策でまとまった新しい自民党が生ま
れるはずです(まあ、その時の名前が「自民党」であるかどうかはわかりま
せんが・・・)。
今の日本に必要なのは、そういう党、そういう「新」自民党なのです。だ
からね、いつまでもウダウダ政権にしがみついてないで、サッサと非政権党
になってほしいのであります。
そんなわけで、この度めでたく自民党が大敗を喫しまして、「普通の党」
への一歩を踏み出したのであります。でもまあ、自民党号に乗ってる人たち
にとっては、一歩踏み出したというよりは、山頂から転げ落ちてくような感
じなのでしょう。ですから「坂道を下だり始めた」という表現を使いまし
た。
もうひとつの「今回の勝者は、なんといっても”国民”やね」というの
は、説明しなくてもわかりますよね。
今回の参院選を通して、日本の国民は政治家に対して、「あんたら、しっ
かり仕事せんなら他の人とか党に変えるよ」というメッセージを送ることに
成功したのであります。これまで海外諸国に「日本の国民は一体何を考えて
るのかしら?」と言われてきた彼らが、明確にその意志を政治家及び海外に
対して示したのです。
この件について、私たちNuts軍団は、「これってとっても大切なことなの
よ」と考えております。だって、アナタ、今まで日本の国民ってゾンビ(古
い?)みたいだったじゃない。それが今回、自分たちが意志というものを持
つことをまわりに証明できたんだから。ホント、お祭りモノよ。
う〜ん、最近Nutsも朝日新聞の社説みたいなことを言い始めましたねえ。
ちと危険です。気をつけねばなりません。
ところで、この選挙でも「無党派」と呼ばれる人たちが大活躍したようで
すね。ちなみに私たちは、この「無党派」と呼ばれる人たちこそ日本の良心
だと思っております。
もし今、自民党の支持率が60%とか70%だったら、私たちNuts軍団は
日本のパスポートなんか捨てて、アメリカ人になっちゃいます。それは民主
党でも共産党でも同じです。そんなアホな国の人間でいたくありませんから
ね。
今、日本にはロクな政党がありません。ですから、いろんな調査の結果が
示すような、「無党派」が最大の票グループであるという現在の状況は、極
めて健全なものなのであります。
今後も彼らの動きに期待したいですね。
というわけで、少しどころか山のように無駄話をしてしまいましたが、こ
の辺で気を取り直して今週の本題に入ることにしましょう。
・・・・な、な、なんの話だったっけ? あ、そうそう、「がんばれ永田
町リスト」の話ね。
先週は、この「がん永(なが)リスト」のコンセプトについてご説明しま
した。かなり抽象的な話でしたので、中には「おめえ一体なんの話をしてる
わけよ?」と思われた読者もいるかもしれません・・・うんにゃ、きっとおっ
とバイ(熊本弁で”いや、きっといるわ”)。
そこで今回は、もう少しはっきりくっきりした話をしてみたいと思いま
す。
「がん永リスト」の基本的な構造を紹介しますと、次のようになります。
1)まずNuts政虫研が、その基本条件:”ナンシー”に合う日本人政治家及
び政治家候補を探します。なぜその基本条件を”ナンシー”と呼ぶかについ
ては深い意味はありません。ただなんとなくね。”ナンシー”の内容に関し
ては追々ご説明します。
2)お目当ての政治家または政治家候補が見つかったら、その彼あるいは彼
女を「週刊Nuts」紙上で紹介します。そしてアンケート用紙:”重千代(し
げちよ)”をその人物に送付します。この”重千代”にも大した意味はあり
ません。
3)”重千代”が見事に戻ってきたら、それを再び「週刊Nuts」に掲載しま
す。そして、その人物を「がん永リスト」の中に入れます。
4)その後は、Nuts軍団が一丸となって彼あるいは彼女をサポートします。
ただし、それは盲目的な支援ではありません。常時、その人物が、私たち
Nuts軍団がサポートするに値する政治関係者であるかをチェックします。
5)ちなみに「がん永リスト」の人選は人物本位です。別にその人が自民党で
あっても共産党であっても構いません。これまたちなみに、「がん永リスト」
の合言葉は「10年かけて永田町の人材力アップ」になります。ボチボチ行き
ましょ。
以上が「がん永リスト」の骨格になります。
これらにつきましては、来週ぐらいからチンタラお話ししたいと思います。
では。
Nuts政虫研
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『編集後記』
久々の編集後記になります。
さて、「Nuts井戸端会議」がとうとう復活いたします。
日時と場所は以下の通りです。
「Nuts井戸端会議」
日時:7月30日(木)午後7時より
場所:CAFE LOON LOON
162 East 25th Street(3rd Ave.の近く)
TEL: 212-683-7139
話すネタは・・・まあ、何でもいいんですけどね。適当にウダウダしま
しょ。
前にお話ししましたように、今回からこの「Nuts井戸端会議」をDJ養成に
使う予定でして、これまでDJ募集に応募していただいた方々にお集まりいた
だき、そのしゃべり具合をチェックしてみたいと考えとるのであります。
ちなみに、DJはまだ決定してはおりません。
しかしながら、何度も言いますように、こういう金にもならんことができる
のはかなりの物好きか変人だけです。
「私も結構変人だから行けるかも」とか思ってるそこのアナタ、もしその変
人度を10年後まで維持できる自信があるなら応募の電話ちょうだい。言っと
くけどセント・マークスの辺りをブラブラしてるような一過性の変人じゃダメ
なのよ。
ところで、この井戸端会議には、DJ希望じゃない人でもキッチリ参加でき
ます。そこのところはご心配なく。参加希望の方は、「週刊Nuts」編集部
(TEL:212-982-3348)までご連絡ください。また今回から完全予約制にな
りますのでご注意ください(予約してない人は来ても席ないわよ)。
今週はこんなもんで。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第45話』
そして、とうとう電光掲示板の番号は「22」になったのである。
「次だわ」
と心の中でつぶやく。
何やら落ち着かない気分になる。股間のあたりがぼわ〜んとした熱に覆われ
る。腰から下の力が抜けて、尿管がゆるみまくってるのが自分でもよくわか
る。
ここままゆるゆる度が強まれば、大変な惨事になるような気がする。
「いけないわ。こんなところで・・・」と思いつつも、「でも、何が起こる
か見てみたい気持ちもあったりして・・・」などと、とってもダークなことを
考える。
その時である。私は、もうひとりの落ち着きのない男を発見した。
彼は、列の一番前の席に座っていて、今にも自分の番が来そうな空気を身体
の周囲に漂わせていた。
彼は、20数コある窓口を「次に空くのはどいつだ!」と言わんばかりに
キョロキョロ見回していた。
「あの態度は、本来、私のものではないか。もしかして、キサマは次の窓口
が空いたりしたら、いきなり立ち上がったりして・・・」
とその時、彼は立ち上がったのである。
「い、い、い、いや〜!」
私も慌てて立ち上がり、空いたばかりの窓口に向かってすでに歩き始た彼を
追った。
私たちが集合した窓口の番号は「13」番だった。
そのヒスパニック系の男は係官にチケットを渡し、バッグの中から書類のよ
うなものを取り出そうとしていた。
私は彼の横に並び、ガラスの向こうの黒人女性の係官に聞いた。
「ちょっとスイマセン。私も23番なんですけど・・・」
横の彼は私のことをチラリと見たが、気にする様子はない。英語わかんねえ
んだろ、この野郎。踊ってばっかりいないで、ちったー英語の勉強しろよ、
ったく。
係官のおばちゃんが、「そのチケットをよこせ」をいう手振りをした。それ
は少なくとも「見せてちょうだい」という態度ではなかった。
慌ててチケットをガラスの下の穴に押し込む。
手に取って見たおばちゃんは、それをすぐさま穴越しに押し返した。そし
て、私の右手後方を冷たく指差した。
悪い予感が走る・・・
おばちゃんが指差していたのは、例の「23」番の窓口だった。
さらに、さっきまで誰もいなかったその窓口の前には、その時すでに数人が
列をなしていた。
私は心の中で叫んだ。
「いや〜!」
横の彼は、そんな私の気持ちも知らず、ただただその顔にカリブの笑みを浮
かべながら、じっと私を見つめていた。
ひろ
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『今週の歌』
「”ひろさんは ゴルフはやるの?”と 問う友に
妻のコワサを えんえんと説く ひろ」
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