1998年11月10日号(No.244)
目次
*『英語Nutsの可能性8』
*『Nuts TV作戦8』
*『NY病でおま4』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第56話』
*『今週の歌』
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『英語Nutsの可能性8』
さて、「英語Nutsの可能性」話の第8弾なのであります。
この話もそろそろ飽きてきましたので、トットと終わらせることにいたし
ましょう。でも、今年いっぱいぐらいはかかりますけどね。
私たちはこれまで7回に渡って、「英語Nutsの可能性」作戦に絡む「現
状」と「目的」みたいなことをフニャフニャとお話ししてまいりました。
「現状」「目的」と来ましたら、次は「手段」に突入せねばならんのです
が、その前にもうひとつ大切なことをご説明したいと思います(先週お話し
するはずだったネタです)。
それは、アメリカの「日本語マーケット」と「英語マーケット」について
です。
アメリカには、日本語の新聞や情報誌、ミニコミなどが山のようにありま
す。これらの媒体が対象にしているのは、当然アメリカに住む日本人です
ね。
私たちNuts軍団の読みでは、アメリカには約40万人の日本人が住んでお
ります。この数は、今後急激に伸びることも、減少することもないでしょ
う。しばらくは、40万人辺りに留まると私たちは考えています。
つまり、現在の「日本語マーケット」は、40万人の規模なのでありま
す。
通常、マーケットの中の人間の数が多いほど、そこで生まれるお金の量は
多くなります。まあ、そりゃ当たり前ですわな。
40万人と2億人のマーケットを比べた場合、もちろん後者のほうがお金
がいっぱいあるのであります。
例えば、広告費です。
もしあなたがある自動車会社の宣伝部で働いていて、自社の車の広告を人
口40万人のチルチル共和国と人口2億人のミチル合州国の2つのマーケッ
トで展開するとしたら、どっちにたくさん広告費をぶっ込みますか。
普通は後者ですよね。
確かにチルチル共和国が超大金持ち国家で、ミチル合州国が超貧乏国家で
ある場合は話が違ってきますが、両国の生活レベルがほぼ同じであるなら
ば、やっぱり2億人のほうにより多くの広告費をぶっ込むでしょう。だっ
て、広告を打つことによって生まれるお金(=お客さんが車を買ってくれた
お金)の規模が違いますもんね。
ここで、その人口40万の「チルチル共和国」を「日本語マーケット=日
本語を読める人たちのマーケット」、人口2億の「ミチル合州国」を「英語
マーケット=英語を読める人たちのマーケット」に置き換えます。
その場合も、上記の例と同じように、両者にぶっ込まれる広告費の差は歴
然としております。オフコース、「英語マーケット」のほうにお金がたくさ
ん使われるのであります。
アメリカで発行されている日本語媒体の多くは、無料で配られておりま
す。つまり、そこに掲載する広告からの収入で運営しているものがほとんど
なのですね。
ですから、アメリカの日本語媒体にとって、「日本語マーケット」にぶっ
込まれる広告費というのは、ベリー・インポータントなのであります。なぜ
なら、広告費は、彼らにとっての「生命線」だからです。
しかしながら、先にお話ししましたように、「日本語マーケット」用の広
告費というのは、「英語マーケット」に比べると微々たるものなのでありま
す。現在、その「微々たるもの」をいろんな日本語媒体がお互いに食い合い
しておるのですね。
で、毎年、新しい日本語媒体が新規参入して、その食い合いは一段と激し
さを増すのであります。
もしこれが1千万人とか1億人のマーケットであれば、私たちもこんなと
こでウダウダ言わんのです。でも、アナタ、実際40万人しかおらんマー
ケットにワンサカワンサカ参入して、もともと大してない「日本語マーケッ
ト」用の広告費をみんなで食い合っとる風景を垣間見ますと、「あんたら、
攻める方向を間違っとるんじゃないの?」と言いたくなってしまうのであり
ます。
今回は、日本語媒体だけを取り上げましたが、同じことが日系の航空会社
や旅行代理店にも言えます。要するに、在米の日系企業は、今後アメリカに
住む日本人だけを相手にしてたらやって行けんのであります。アメリカの
「日本人マーケット」は限界に来ておるのです(だって40万人しかおらん
からね)。
これからは、みんなで巨大な「アメリカ人マーケット」を狙うべきなので
あります。JALとかANAとかも、アメリカ人のお客さんが今よりも多く頻繁
に乗ってくれたらハッピーでしょうし、AmnetやHIS、IACEなどの旅行代理
店もアメリカ人が日本行きの航空券を買ってくれるようになったらそりゃう
れしいでしょう。
てなわけで、手初めに「英語マーケット」を狙った英語媒体を作ろじゃな
いのというのが、この文の主旨になるのであります。
この話は、近い将来、「NY病」の問題に力強く絡んできますので、皆さん
よ〜く覚えておいてください。
てなとこです。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『Nuts TV作戦8』
今週も先週に引き続き「”パブリック・アクセス”リポート」の続編をお
届けします。話はやっと後半戦に突入します。
では、お楽しみください。
Nuts電電映営部
* * * *
『”パブアク”レポート』〜炎のオリエンテーション7〜
休憩時間が終わった。人々は再び席に付いた。
しかし、そこに私の隣りにいたヒスパニック・ゲイの子の姿はなかった。
どこに行ったのか。
「お仕事かしら」
私は思った。
説明役は、リックからリンダという名の女性に替わっていた。
人を見る度に、「ねえ、あの人ってゲイじゃない?」と耳打ちする人間を
私は好まない。なぜなら、私こそ、そういう人間だからである(人の楽しみ
を取るでない)。
「う〜ん、こいつはレズだな」
私はリンダを一目見た時からそう思っていた。
やる気のないヘアー・スタイル。スルドい目つき。機能優先のメガネ。釣
り師が着てそうなベスト。その下に着ているブランド不明のTシャツ。そし
て、ダボダボのチノパン。
別に私はレズの方々にケンカを売っているわけではない。実際、レズの中
にもオシャレな人はいる。
しかしその比率は、男性ゲイの中の「オシャレな人」にはかなわないのも
事実である。男性ゲイのほうが圧倒的にオシャレな人間が多い。
その謎にもいつか迫らねばならないのだが、今は目の前の彼女に集中する
ことにしよう。
彼女は軽く自己紹介して、早速Manhattann Neighborhood Network
(MNN)の説明に入った。
ぶっきらぼうな物の言い方。まさにレズである。
そして私は、そういう冷たい口調の人間が大好きなのであった。
彼女が話し始めると、すかさず例のクエッション軍団が、質問の矢を放っ
た。
「イクスキューズ・ミー。それって、○○○でも大丈夫なんですよね」
相変わらず、当たり前のことを偉そうに聞く連中なのであった。
リンダの前の説明役だったリックは、そういう質問にやさしく我慢強く
答えていた。しかし、彼女は違った。
「そうよ。でも、そういうことは後でまとめて聞いてくれない」
その時の彼女の口調は、冷酷そのものだった。
私のココロの中には、彼女に対する好意が芽生え始めていた。
次の愚か者が質問した。
「×××についてもそうなんですか」
彼女はその人物をキッとにらみつけてこう言った。
「そうよ。わかった?」
私は全身がしびれるのを感じた。
しばらく経って、別の人間が質問した。
「それは△△△でもいいけど、それじゃ▽▽▽だよなあ。はっはっは」
ありがたくも冗談までかましてくれたのである。
クスクスという笑いがミーティング・ルームに広がる。
でも、リンダにはそのジョークも通じなかった。
彼女は笑いもせずに言った。
「ふ〜ん。だからさあ、そういうのは後でまとめて聞いてちょうだいって
言ってるでしょ」
その場の笑いが止んだ。
私は完全に彼女を愛し始めていた。
ひろ
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『NY病でおま4』
「NY病でおま」の第4弾なのであります。
さて、今回からですね、このNY病の原因について語り始めようと思うので
あります。
10月27日号(NO.242)に掲載しました投書の中で、”ひであき”さん
はこういうことを書いておられました。
「NYという、世界で一番希望と挫折に翻弄される場所に身を置くものの病
がNY病といえるのではないでしょうか」
私たちもその通りだと思います。
ただ、その他にもいろんな原因が考えられますね。
以下に列記したものは、私たちNuts軍団が「きっとこれがNY病の原因だ
わ」と考える問題になります。
1)「挑戦都市・ニューヨーク」の問題
2)「日本人的気質」の問題
3)「ビザ」の問題
4)「日本人社会とアメリカ人社会」の問題
5)「日本人コミュニティ」の問題
6)「仕事及び日本人マーケット」の問題
これらは、一つひとつが独立して存在しているのではなく、お互いが微妙
に関係しながら、NY病の原因となっておるのであります。
一応、上のリストは、私たちがそれらの問題に手を出す際の難しさ度の順
に並べてあります。最初の「挑戦都市・ニューヨーク」は、いくら私たちが
「ニューヨークが挑戦的な街だから私たちはNY病になるのよ。だからこの街
を沈滞都市に変えてしまいましょ」と言っても変わるわけがありませんの
で、1番にしてあります。下に行くほど手を出すのが可能な問題になります。
以前にもお話ししましたように、私たちNuts軍団は、このNY病問題を
「わー大変だ、チャンチャン」で終わらせるつもりはないのであります。私
たちの目的は、あくまでもNY病の撲滅です。そのためには、現実的な解決方
法を見つけねばなりません。「日本人の性格がいかんのよね」とか「ビザの
問題がなかったらこんなことにはならんのに」なんてことばっかり言ってて
もしょーがないのであります。
私たちは、このNY病をある程度撲滅することは可能だと考えています。そ
の方法については追々ご説明しますが、それは「気合いを入れる」とか「根
性でがんばる」などの抽象的なものではなく、かなり具体的な内容になる予
定です。
でも、それについての説明は来年になります。1999年度のNuts軍団の
行動計画のひとつになるのですね。お楽しみに。
てなわけで、来週から前記の問題たちについてお話ししたいと思います。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『編集後記』
さて、今月の井戸端会議についてのお知らせです。
今回は、場所をミッドタウンに移して行ないます。
日時:11月24日(火)午後6時半より
場所:Olympic Tower1階のパブリック・スペース
51丁目の5番街とマディソンの間(5番寄り)
先月の参加者はひとりでした。はっはっは。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第56話』
先週のうちのかみさんと私とのカンバセーションについて少し説明せねば
なるまい。
要するに、私のグリーンカードGetのための秘密兵器というのは、「政治家
使い」の技だったのである。
前回の話の中で出てきた「コングレスマン」、英語では「Congressman」
と書くのだが、これは日本語で言うところの「下院議員」という意味であ
る。ちなみに、「上院議員」は「Senator(セネター)」と呼ばれている。
この「上院」と「下院」だが、日本では「上院が参議院で、下院が衆議院
みたいなもんだろ」と言われることが多いが、私の感覚ではちと違うような
気がする。
具体的なシステムの違いなどについてはよくわからんが、こちらの「上
院」は日本の参議院に比べるとずーっと重い感じがする。
日本では、参議院よりも衆議院のほうが国会運営上、そして法案成立上、
重要だが、こちらの「上院」と「下院」の間には、日本の参議院にあたる
「上院」を軽視するような空気は感じられない。
話を戻すと、私が今回グリーンカードの件をお願いしようとしているの
は、「コングレスマン」、つまり「下院議員」である。ニューヨーク市政に
かかわる政治家ではなく、ワシントンDCでお仕事する政治家さんなのであ
る(その選挙区がニューヨークなのね)。
これを日本に例えると、私は、日本国籍を持たない(=投票権を持たな
い)にもかかわらず、永田町にいる政治家さんのひとりに「私の労働許可書
の申請がうまく行ってないから、ちょっと調べてよ」とお願いしてるような
ものなのである。
う〜ん、日本の政治家の皆さんだったらどう反応するのだろう。配偶者が
有権者なら動いてくれるかなあ。
日本もアメリカの向こうを張って、「イエローカード」とか出したらおも
しろいのにのう。だれーも欲しい人(外国人)、いなかったりして。
それもコワイから、やっぱやめとこか。
ひろ
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『今週の歌』
「かみさんを トイレに呼び付け ”ほれ見ろ”と
指差す昨夜の ホウレンソウ ひろ」
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
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