1999年1月26日号(No.255)




目次

*『ジパングに続け!1』
*『NYJJクール作戦99』
*『VOICE』 ・投書「NY病について」
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第61話』
*『今週の歌』
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『ジパングに続け!1』

 さて、去年「やるぞー」と予告しておりました「ジパングに続け!」シ リーズの第1弾なのであります。
 最初に少しこのシリーズの内容をご紹介しますと、去年ニューヨークの日 本人集団「ジパング」が出した「笑われる日本人」という本において、彼ら はニューヨーク・タイムズの日本報道批判をやっておりまして、要するに日 本の変な部分ばかりを誇張気味にアメリカ人読者に伝えとるんじゃないの、 そりゃねえだろオメエ的にニューヨーク・タイムズに蹴りを入れたわけなの であります。
 すばらしいですね。パチパチパチ。
 ただ、私たちNuts軍団が考えますに、問題はこれからなのであります。
 ジパング軍団の最終目的は、単なるニューヨーク・タイムズ批判ではな く、比較的正確な日本の姿をアメリカ人に伝えることにあると私たちはニラ んでおるのであります。
 つまり、今回の本は、その目的=「比較的正確な日本の姿をアメリカ人に 伝えること」を妨害しているニューヨーク・タイムズの日本報道に対して、 「オメエ、邪魔すなよ」と文句を言うためのものであり、目的に向かう過程 でのひとつの手段にしかすぎないのであります・・・と、とりあえず私たち は言い切ってしまいます。
 というわけで、この「ジパングに続け!」シリーズのタイトルである「ジ パングに続け!」は、ジパング軍団と同じようにアメリカ・メディアの日本 報道を批判しようぜというものではなく、本来の目的である「比較的正確な 日本の姿をアメリカ人に伝えること」を一緒に考えよか、でも別にそれはア メリカ・メディアを批判しないということではなく、必要であればバシバシ 蹴りを入れてあげましょ、という意味での「続け!」なのであります。
 このシリーズでは、「比較的正確な日本の姿をアメリカ人に伝える」ため のいろんな方法やそれを邪魔する軍団の叩き方などを検討してみたいと思う のであります。
 ちょっとカタいネタになりますが、皆さんお付き合いのほどよろしくお願 いいたします。
 では、そろそろ本題に入ることにしましょう。
 上記のように、このシリーズの目的は、「比較的正確な日本の姿をアメリ カ人に伝えること」であり、それには大きく分けると2つの方法がありま す。
1)日本に関して偏った報道をするヤツを叩く
2)私たち日本人自身がアメリカ人に日本を伝える
 今回ジパング軍団がやったのは、(1)になります。
 てなわけで順番に考えていきたいのですが、早速その(1)についての投 書が「週刊Nuts」編集部に届いております。以下にご紹介します。
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 投書します。
 NO.250のジパング本を評した記事読みました。「ジパングに続け!」とい うコーナーを始めるとのこと、期待します。当方も以前からアメリカのマス メディアの偏った日本報道に腹を立てていたもので、ちょっとアイディアが あります。
 ユダヤ人や黒人などは特にマスメディアの偏った報道には敏感なようで、 世界中のメディアをこまめにチェックして、偏向があまりにひどい場合には 書面やデモなどで抗議活動を行う団体があると聞きます(たぶんカルピスの マークを潰したのも、こうした黒人団体のひとつだと思いますが)。
 こうした例を参考にして、日本関係の報道をチェックして必要な時には抗 議行動を行う非営利団体を組織してはどうでしょう。運営資金は日本企業や 日本人コミュニティからのドネイションで賄って、スタッフは全員ボラン ティア。誰でも参加できるオープンなシステムを作っておきます。
 「こんなおおげさなことすべきじゃない」という声も聞こえてきそうです が、こうした活動はある程度内外にアピールするくらい派手にやらないと実 効があがらないのでは。ジパング本にしても、日本人コミュニティの間では 話題になりましたが、肝心のアメリカのメディアに対するインパクトは (?)だと思います。ましてや日本人コミュニティ内の小さなフリーペー パー内でこそこそディベイトしても始まらないでしょう。
 「団体を作るとかえって他の日本人はそれに頼って何もやらない」という 見方もあるでしょうが、ある程度「核」になる組織がないとNutsさんいうと ころの「文句を言おうぜムーブメント」もなかなか起こりにくいのでは?  在外居住者の参政権が実現したのも、やはり緩やかながら「組織」があった からですよね。ジパング軍団に「ああして欲しい、こうして欲しい」という 意見が多数出たというのは、自由に参加できる組織がないから、今やってい るジパングさんに希望を述べるしかないという側面もあるのではないでしょ うか。
 今までの国際交流活動といえば、茶の湯や折り紙イベント、お金があれば 歌舞伎でも見せようかいってなところですよね。それも大事でしょうけど、 友好のために人形や桜の木を贈っても結局太平洋戦争は起こったわけで、こ とアメリカにおいては、相手に対してきちんと自分の意見をぶつけていき、 激論してこそ理解に到達するのでは? 批判中傷されても文句のひとつも 言ってこなかった政治家や私たち一人一人の責任も大きいはずです。問題意 識を持っている日本人は大勢いるはずですから、そうした人達が自由に活動 できる場をどうやって作るかがポイントだと思うのですが。
                     鈴木孝志
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 なかなかすばらしい投書なのであります。私たちも思わず「うむ」と考え てしまいました。まず日本に関する報道をチェックする組織をオーガナイズ するというアイデアですね。
 そのアイデアに対する私たちNuts軍団の考えは来週ご説明します。
 では。
                 「週刊Nuts」編集部
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『NYJJクール作戦99』

 さて、「NYJJクール作戦99」の今後の展開のお知らせ文なのであります。
 Nuts軍団の「99年度の作戦」の中でご説明しましたように、今年Nuts軍 団では、在ニューヨークの勢いのある日本人あるいは日本人グループ4組を 応援する予定なのであります。
 いきなりその4組をご紹介しますと、「American Book Jam軍団」「ジ パング軍団」「イタショー・グループ軍団」「劇団浜田軍団」になります。
 一応、念のため言っときますと、それぞれの名称のあとに付く「軍団」 は、ただ単に私たちが「軍団」と呼んでるだけで、別に正式名称が「・・・ 軍団」というわけではありませんからね。そこのところ、お間違えのないよ うお願いいたします。
 てなわけで、彼らを応援するわけなのですが、その方法というのが結構複 雑でして、みんな同じやり方でガンバレガンバレするのではないのでありま す。
 それにつきましては、来週お話しいたします。
 では。
                「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』

投書「NY病について」
Dear Nuts軍団の皆さん;
 「NY病」について興味を持ちましたのでひとこと意見を、と思い投書する ことにしました。「NY病」については非常にいい所を突いていると思いま す。「ぶりてんNuts」12月号に記載されている部分しか読んでいませんの で、その後どのように話が発展したかわかりませんが、ひとつ解決策を提示 したいと思います。
 「挑戦都市・ニューヨークの問題」によるNY病患者は挫折した人々あるい は可能性を見失った人々、「日本人的気質の問題」によってNY病になった 人々は、異質な世界(アメリカ社会)の中で所属する場を見失い孤立感を 持った不安な人々と仮定します。
 この場合両者は自信を取り戻すことが必要なのでしょう。自分は大丈夫、 まだやっていける、という再認識、あるいは再確認です。こういう事はひと りでやってもあまり効果がないので、同じような状況にいる人々と集まって お互いをほめまくるのがいいでしょう。相手のいい所を見つけてお互いそれ を言い合うのです。こういう事は本気でやらないとダメです。気休めのお世 辞などはすぐバレます、何しろそういう状況にある人々は敏感ですから。
 悲観的になってしまった人々がはたして相手をほめるなんていう事ができ るのか、私にはわかりませんが、ひとつの方法としてこれは可能だと思いま す。いわゆる集団カウンセリングというものに似ていますね。面白いと思い ますよ。
 NY病の患者がもし、自分は大丈夫ではないという事実を認めたがらない場 合はこういう明確な方法での治療はやりたがらないかもしれませんね。それ に日本人留学生などは他の日本人と集まりたがらないクセがあるので、”集 まる”という私の考え方に無理があるのかもしれませんが。
 これじゃあ解決策になりませんね・・・提案ですから、あくまでも。
 私の仮定に基づくと、自尊心の低い人というのはNY病にかかりやすいとい う事になります。何故ならそういう人々はいつも不安だからです。自信のあ る人は人の権威を借りなくてもいいし、いつでも挑戦し続けられるでしょう から。ということは、”不安を取り除く”ということが第一の解決策のよう です(だから人生を共にしていく配偶者のいる既婚者の方がNY病にかかりに くいのでしょう)。
 ということなんですが、非常に面白そうなので、もしこのdiscussionに参 加させて頂けるようでしたら一報下さい(本当はしたいんですよ)。
 では頑張って下さい。
                    小林智恵
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『編集後記』

 さて、国際結婚軍団「アップル・カップルズ」が再びイベントを行いま す。今回は、チャイナタウンへ飲茶ツアーです。
◆国際結婚の会「アップル・カップルズ」◆
 「2月のイベント」
 日時:2月6日(土)11時30分(現地集合)  場所:20 Mott Street Restaurant     20 Mott Street  電話:212-964-0380  費用:ひとり10ドル前後
 参加ご希望の方は、2月4日(木)までにTEL:212-614-7539 宇多(う だ)さんまでご連絡ください。連絡は週日の9am-5pmの間にお願いします。
 アップル・カップルズでは、偶数月にイベントを行っております。そのお 知らせは、毎回「ぶりてんNuts」「週刊Nuts」「OCSNews」紙上で告知し ますので、お見逃しのないように。
 続いては、「Nuts TV」について。
 とうとう「Nuts TV」作戦が動き出します。
 先日MNN(Manhattan Neighborhood Network)から、来月カメラやエ ディティングのワークショップをやるので参加してちょうだい、という連絡 が入りました。
 やっと始まるのであります。
 とりあえず最初はドキュメンタリーでも撮ってみようかしらと考えており ます。ネタはすでに決まっています。
 詳しいことは、そのうちお話しする予定です。
 今週はこんなもんで。
 では、また来週。
                「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第61話』

 久々の登場である。
 であるからして、少しばかりこれまでのストーリーの復習をせねばなるま い。
 時間的には、1998年4月頃の話である。
 なかなかFBIから指紋が返ってこなくてウダウダしていた私たちは、コング レスマンを使うという必殺技を発見した。
 早速、私たちが住む地区のコングレスマン・オフィスに電話し、「こんな ことになってまんねん」と説明したところ、「はあー、さよでっか」と聞い てくれて、「ほな調べますわ」という展開になり、私たちはイエイイエイ喜 んだのであるが、うちのかみさんはそれぐらいのことでは満足せず、その担 当者に電話攻撃尻叩き、そしてついに私の指紋を発見させたのである。
 実際、そのコングレスマン・オフィスがどのくらい動いてくれたかと言う と、私たちからの電話を受けて、まずイミグレに手紙を出し、ありがたいこ とにそのコピーを私たちにもFAXと郵送で送ってくれちゃったりして、通常は それでしばらく待つのだが、私たちの場合はかみさんが執拗に「まだ?ま だ?」攻撃したために、向こうもイミグレ側に「まだ?まだ?」攻撃してく れて、その結果私の指紋が戻ってきていることが判明したのよね。
 アメリカ人と結婚した日本人で、もし現在指紋待ちだとかグリーンカード 待ちでウダウダしている人がいたら、トットと自分の地区のコングレスマン に電話するように。でないと、いつまでも待つことになるわよ。
 でも、やっぱりここまでやってくれたら、少しは感謝するのがフツーであ る。そこで私は、指紋の存在が確認された夜にかみさんに聞いてみたのであ る。
 「あのー、今回のコングレスマン、結構やってくれたわけですよね。やは りこうなりますと、あなたの投票行動というのもその影響を受けて、”ご恩 返しのためにあのコングレスマンに一票入れなくっちゃ”ってことになるの でしょうか」
 「関係ないわよ」
 「あ、そうですか。失礼しました」
 というわけで、かみさんがそのコングレスマン、Jerrold Nadler氏に投票 するかどうかはまったく別問題だそうで、選挙権のない私にできるのは、 Nadler氏がテレビに出る度に「ありがとおー」と拍手するぐらいのものなの である(このNadlerさん、よくテレビに出ているのでチェックチェック。太 りすぎで首がなくなってるオッサンだからすぐわかるわよ)。
 なにはともあれ、指紋は見つかった。次は再びイミグレに乗り込んで、私 のパスポートに「こいつはグリーンカードが来るのを待ってる移民野郎だ ぜ」スタンプを押してもらわねばならない。
 手順とすれば、まずイミグレから手紙が届くはずだ。それには「何月何日 の何時にイミグレに来い」と書いてあり、その手紙を持ってイミグレに行け ばスタンプはGetできる。
 やっとすべてが動き出すのだ。はっはっは。
 そして、数日後、うちに1枚のFAXが届いた。
                      ひろ
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『今週の歌』

「”おめえ今 悲しいこと考えてるだろ”と
        そう言い妻は オレをじっと見る ひろ」
       

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