1999年2月16日号(No.258)
目次
*『NYJJ2000計画2』
*『ジパングに続け!4』
*『VOICE』
・投書「ある駐在員妻の生活」
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第63話』
*『今週の歌』
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『NYJJ2000計画2』
さて、「NYJJ2000計画」の第2弾なのであります。
早速、前回お話ししました「お好み焼き屋がほしい」案に関する投書が届
きました。ご紹介しましょう。
* * * *
『投書』〜お好み焼き屋について〜
いつも楽しく拝読してます。
さて、お好み焼き屋です。先月まで休養を兼ねて半年あまりアメリカで英
語の勉強をしていたわけですが、アメリカでビジネスをするなら何がいいか
などと日米の浅そうで深い溝を意識しつついつもボンヤリ考えていたりして
たわけです。
ある時秋晴れのボストンの港でロブスターを食べながらこれはイケルと
思ったのがタコヤキ屋でした。しかもチェーン展開です。まず日本人留学生
の多い大学(つまりはほとんどの大学)のカフェテリア近辺にひっそりと2
坪ほどのタコヤキ屋台を出店します。タコヤキを焼いてもらう人間は、もち
ろん日本人留学生のアルバイトを雇います。そしてそこで得た資金を元に
次々とタコヤキ屋台のアメリカ全土展開を図っていく。
ポイントは、味。素材に関しては、ソースと青海苔とかつお節と紅生姜を
日本から輸入すればその他は何も問題ありません。後は、千枚通しみたいな
針でタコヤキをくるくる回しながら焼くコツをアルバイト学生にみっちり覚
えてもらえば、本場タコヤキの出来上がりです。
そうして貯えた資金を、今度は本格的なお好み焼き屋(タコヤキ屋ではな
いのがミソ)に結実する。場所は50丁目あたりは避ける。あのあたりにお
好み焼き屋のチープな持ち味は似合わない。ソーホーやグリニッチ・ビレッ
ジも当たりそうで外れそうだ。最終的にコリアンタウンにする。日本人も多
いし、コリアンの人たちにも受けそうだし。チジミバージョンなんていうの
もメニューに入れてもいいし・・・・。
そんな事をロブスターの汁やらバターやらでベトベトになった口の回りを
拭きながら、ガールフレンドと話したのでした。
ただ、問題はそれをするとして、大きく立ち塞がったのはやっぱりヴィザ
の問題です。いったいどうやったら我々日本人がアメリカで事業を起こすこ
とできるのか皆目分かりません。数多ある日本食レストランがそろいもそ
ろってモグリということもないであろうから可能性は有るのだろうけども、
どうやったら、合法的に事業を起こせるのか。
その後ちょっと調べたところ、アメリカで日本人が会社を作ることは簡単
にしかも格安で出来ることは知ったのですが、その会社で創業者が(つまり
日本人が)アメリカで働くことは簡単なのかどうなのかが分かりません。
今後色々な事業の企画が持ち上がったときにも避けてとおれない問題であ
るように思われますので、どなたかご存知の方、ご教示ください。
T. T.
P.S.: ちなみに、僕のまわりにいた日本人の留学生のほとんどが和食の話に
なるとよだれを流しながらタコヤキが食べたいだの、お好み焼きが食べたい
だのと叫ぶのが常でした。
* * * *
非常に具体的ですばらしい投書だと思います。やはり「お好み焼き屋がほ
しい」という思いを共有する方は多いのですね。
一方で、実際にお好み焼き屋をオープンするには、かなりのパワーを必要
とします。また、「オープンしてもお客さんが来るだろうか」などという心
配事も付いて回ります。
ただ、先週もお話ししましたように、もしニューヨークでお好み焼き屋を
開きたいという方がいましたら、その広告についてはすべて私たちNuts軍団
にお任せください。広告費などは一切いりません。Nuts軍団があらゆる手段
を使って、ニューヨークだけでなく、他のアメリカの都市や日本でもあなた
のお店を宣伝します。
「わたくし、お好み焼き屋、開きます」という方がいましたら、「週刊
Nuts」編集部(TEL:212-982-3348)までご連絡ください。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『ジパングに続け!4』
さて、先々週から始まりました「なぜNuts軍団は、米系メディアの日本報
道をチェックする組織作りにあまり積極的ではないのか」シリーズの最終回
なのであります。
これまで私たちNuts軍団がこの件についてウダウダとお話ししたことをま
とめますと、つまり何と言うか、私たちは「そういうチェック組織を作って
も続かんからやめたほうがいいんじゃない」てなことを言っとるわけなので
あります。
要するに、私たちがこのチェック組織作り案において、最も「大切だわ」
と考えるのは、「いかにそういう組織を作るか」ではなく、「いかにそうい
う組織を続けるか」なのです。
今回ジパング軍団がその本「笑われる日本人」で指摘した問題=「ニュー
ヨーク・タイムズはその日本報道においてかなりボケかましてるよね」問題
はですね、在外投票ネタなどとは違って、明確なゴールというのがないので
す。
在外投票運動の場合には、「在外投票法案を作るのよ」というはっきりし
た目標がありまして、それが実現した時点で「はい、出来上がり」てな感じ
で終りを迎えたのですが、今回の”ボケ”ニューヨーク・タイムズのような
ケースは、そういう「上がり」の瞬間というのが永遠にやって来ないのであ
ります。
それは、「日本の情報をアメリカ人に向けて発信する」場合にも言えま
す。これらの作戦には、終りはないのです。
ですから、そういう組織を作ったり運営したりする際に一番考えなくては
ならないのは、「どうやってずーーーっとやり続けるか」ということなので
すね。
前回、前々回とお話ししましたように、ニューヨークの日本人社会は、
それ系の組織を「やり続ける」のにはひじょーに適さない環境を有しており
ます。
組織のガンになる「口だけ人間」がやたらと多いですし、単なる「批判好
き人間」が山ほどおります。ついでに、多くの人が行動することにまだ慣れ
ていません。
また同時に、ここの日本人社会は、「問題やっつけ型組織が一度つぶれる
とその後遺症が長い間残るのよ」的な体質を持っております。
なんかこうやって並べると、私たちはとんでもないところに住んでるよう
な気がするのですが、ま、それが現実なんですからしゃーないですわな。
以上のように、それ系の組織は、続けなければまったく意味がないにもか
かわらず、ニューヨークの日本人社会はそれがとってもやりづらいところで
あり、でも私たちNYJJ(ニューヨーク在住日本国籍日本人)の間には、「組
織を作ればなんとかなるんじゃないか」という危険な幻想が漂っておるので
あります。
ここまで私たちは、「そんな組織は続かんよ」的なことばかり言ってきま
したが、ぶっちゃけた話、続ける手段がないわけではないのです。
もし「わしは死んでもこれをやり続けるのじゃ」という人間がひとりでも
いれば、おそらくその組織は続きます。
ただ、彼らに関していくつかの条件があります。
1)本来の目的はそっちのけで、「キミが副会長で彼が書記」などという組
織ゴッコに走らないこと。
2)民主主義的な組織の運営を心掛けるが、いざという時には冷酷な独裁者
になれること。
3)組織のガンになる人間を見分けられること。また、そういう人間をバッ
サリ斬り捨てられること。
4)ニューヨークに長く住み続けること。
5)敵を作れること。
6)孤独に強いこと。
こういう人であれば、きっと続けられます。
上記の条件を見て、「それって数百年前の戦国の武将みたいな人じゃな
い」とお考えになった方もいるかと思います。
そうなんです。ここニューヨークの日本人社会は、まだそのレベルなんで
す。その社会自体が未だに進化の途中なのです。日本いう国も民主主義国家
と呼ぶにはまだ未熟ですが、ニューヨークの日本人社会はそんな日本よりも
もっと青いのであります。
ひとり一人が責任を持って発言し行動する。そういう民主的な基礎体力が
私たちNYJJには決定的に欠けておるのですね。
でも、まわりの問題群は、私たちがそういう意味で熟すのを待ってはくれ
ません。青くてもやるべきことはやらねばならないのです。
ならば、今現在の社会のレベルに合ったやり方をすればいいのです。で、
そうやってる間にニューヨークの日本人社会も少しずつ成長していくに違い
ないわ、と私たちは信じておるのであります。
「なぜNuts軍団は、米系メディアの日本報道をチェックする組織作りにあ
まり積極的ではないのか」シリーズは以上になります。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』
『投書』〜ある駐在員妻の生活〜
ホームページ上の日本人男性大改造論を読もうと思ってページを開いたも
のの今の所白人男性と日本人女性の間の恋愛論うんぬんで止まっているので
先を読まずにしびれを切らしてMailします。(元来慌て者です)
私は日本人と結婚してる日本人女です。旦那は毎日帰りが遅く大半を会社
又は、会社で起きる人間関係に費やしています。その旦那を見て私は何で結
婚なんてしたんだろう?と自分を疑いながら毎日生きています。
結婚前、日本の世の中にまことしやかに言われていた、『年収1千万円以
下の人とは結婚したくないわー』とか『いい大学出て、いい会社に勤めてい
ない人は駄目、、、』とかを、馬鹿にして男の価値はそういう物じゃないと
思っていたのですが、たまたま付き合った人がその条件を満たしてて、
まぁ、恋愛に疲れていたとか、そろそろ結婚でもして親を安心させるかと
思って(勿論その人の事がすきだったけど)結婚しました。ローカルの日本
人から、駐在員妻になった訳です。
旦那は帰りが遅く、帰ってきてもご飯を食べて(おいしいよとか、今日も
かわいいねとかの会話なしで)新聞読みながら、、、寝て起きて会社にいき
ます。週末ゴルフ、で、子供が欲しいといいます。誰が育てるんでしょう
か?私は父親と母親の両方はできないから父親ができるようになったら教え
てくれ、いつでも産んだるからといっておきました。
回りの駐在員妻達、殆ど職場結婚らしい、、彼女たちはいい企業に就職す
るためがんばっていい大学(短大)出て、で、何でいい企業に入るか?それ
はいい旦那様に巡り合って結婚するためというものがかなりあると思いまし
た。そしていい大学を出ていい企業に就職した男供はそのように扱い易いと
いうか目的が同じ人達と効率よく巡り合って結婚する訳です。そして、勿論
男は会社、女は家庭という構造ができあがっています。子育ては女、、、、
結婚して始めてこの泥沼にはまったようです。
そこで話は飛ぶのですが、今の日本で援助交際が流行ってるのは、今の若
い女の子希望ないんとちゃうかなと思うのです。いい大学出て、いい就職し
て、いい旦那見つけて、でも、やってる事は、自分のお母さんがやってきた
事と同じ。あんな疲れたおばはんになるしか道がないと思えば何かやる気は
失せると思う。また、日本の男共が、女に若さと、無知と、扱い易さを求め
る限りこの手の(一昔前の三高神話信望者)は消えないと思う。今猛烈に結
婚にそして女に産まれてきた事を後悔してます。
取り留めのないMailでした。
お仕事がんばって下さい。
匿名希望
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『編集後記』
さて、今月の「Nuts井戸端会議」のお知らせです。ちなみに前回は6名の
方が参加されました。結構来ましたね。
日時:2月24日(水)午後7時ー8時半
場所:カフェ一茶(Cafe Issa)
51丁目のセカンドとサードの間(セカンド寄り)
*住所を調べるのを忘れました。ははははは。
参加ご希望の方は、必ず「週刊Nuts」編集部(TEL:212-982-3348)
までご連絡ください。
今週はこんなもんで。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第63話』
その日、1998年4月23日の午前9時50分、私はダウンタウンのイ
ミグレ(移民局)ビルの前に立っていた。
まったく、いつ見ても心が寒くなるビルである。
すでに入口には人が並んでいる。でもここはまだいいほうで、ビルの西
側、ブロードウェーに面した入口の列は、この数倍の長さだった。
私が並ぼうとしているのは、アポイントメントを持つ人用の列である。
西側の列はそれを持たない人たち用だ。
私は、列に並んだ。
目の前には、おそらく東欧系と思われる親子が、ちょっと疲れた顔をした
白人女性のロイヤー(弁護士)と共に並んでいた。その前には、やたらとや
かましいヒスパニックの中年夫婦がいた。
皆一様に緊張した面持ちだった。きっとこれからグリーンカードのインタ
ビューを受けるのだろう。
私もインタビューの日、この場所でこの列に並びながら、彼らと同じよう
な顔をしていたに違いない。
なにやら懐かしい。
あれは去年の8月の話だ。本来はその場でパスポートにスタンプをもらう
はずだったのに、イミグレのクソボケどもが私の指紋をFBIに送るのが遅れた
せいで、私は数ヵ月後の今、この場に立っているのだ。
ということは、目の前の彼らにも私と同じことが起きるのだろうか。
「イクスキューズ・ミー? ちょっと聞いていい? あのさ、もしかして
今日いきなりスタンプがもらえたりするとか思ってない? あ、そう。やっ
ぱり思ってるわけね。無理よ、あんた。じぇーったい無理よ。少なくとも6
ヵ月は待つことになるね。ホントだって。あ、気分悪くしちゃったかな。今
からインタビューだっていうのに。え? そんなのウソだって? あんた、
何時にインタビューあんの? 10時? そんじゃ、10時15分頃にはオ
レが言ってることがわかるよ。いや〜、こりゃ悪いことしたなあ。はははは
は。では、ハバ・ナイス・デイ」
なんてこと言ったら怒るだろうなあ。
ひろ
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『今週の歌』
「この街に いる意味 自分に問うことを
忘れてたのか コワかったのか ひろ」
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