1999年3月16日号(No.261)




目次

*『駐妻Nutsの途中経過』
*『ジパングに続け!6』
*『VOICE』 ・投書『駐在員妻について』 ・投書『ニューヨークの日本人について』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第66話』
*『今週の歌』
********************************

『駐妻Nutsの途中経過』

 さて、最初は「駐妻Nutsの途中経過」話から始めることにいたしましょ う。
 皆さんご存知の通り、今年の初めにこの「週刊Nuts」紙上にて、「駐妻ラ イター」募集の広告を出したのであります。
 それは、私たちNuts軍団が今年立ち上げようとしているメールマガジン 「駐妻Nuts」のためのライターを募集したものでありまして、当然その書き 手は駐妻、つまり駐在員妻でなくてはならないのであります。
 一部に「ホントに駐妻が集まるの?」という声もありましたが、フタを開 けてビックリ、結構集まってしまったのであります。
 一応、予定では8人ぐらいライターを集めて、ひとり月1回のペースで書 いていただくつもりでおります。量的には、1回800字程度ですから大し たことはありません。
 ところで、ちまたには、この「駐妻Nuts」を「駐妻を批判するためのマガ ジン」というふうに勘違いしている人がかなりおるようなのですが、アナ タ、それは違うわよ。
 あくまでも「駐妻Nuts」は、駐妻による駐妻のためのメールマガジンであ りまして、ニューヨーク及びアメリカにおける駐妻生活を楽しく充実したも のにすることを目的とするものなのであります。
 確かにその「楽しく充実したものにする」ための過程において、「今現在 の駐妻のこういう部分はこういうふうに変えたらいいんじゃないかしら」と いう記事が載る可能性はあります。
 ただ、その場合においても、外野(駐妻以外の日本人)がとやかく言うの ではなく、当事者である駐妻の皆さんにその議論をお任せしたいと思うので あります。
 また、記事としては、駐妻に関する一方的な批判などは一切掲載いたしま せん。何か物を言う場合は、必ず解決策とのパッケージでお届けする所存で す。
 それは、投書を「駐妻Nuts」上にて紹介する場合にも言えます。批判だけ の投書は、ポイしたいと思います。
 というわけで、Nuts軍団では、まだ駐妻ライターを募集しております。 怖がる必要はありません。お気軽にご連絡ください(TEL: 212-982- 3348)。
 では。
                 「週刊Nuts」編集部
************************

『ジパングに続け!6』

 さて、「ジパングに続け!」シリーズの第6弾なのであります。今週は前 回の続き、「投書の威力」についてお話ししたいと思います。
 例えば、ニューヨーク・タイムズ紙上で日本に関するしょーもない記事を 見つけたとします。書いてある内容はコテコテのステレオタイプの日本像 で、「おいおい、これが日本かよ」とツッコミを入れたくなるほどのレベル です。
 こういうヤカラ=ニューヨーク・タイムズにはカンチョーしてあげなけれ ばならないのですが、その際に個人にできることは、「投書する」「電話す る」などになります。
 「でも、投書したってどうせ載せてくれないだろうし、やっても無駄かな あ」
 私たちNuts軍団が調べたところによりますと、そう考える人が意外に多い のであります。
 ここで、上記のように考える人たちの「勘違いポイント」を指摘してみた いと思います。
 まず、「投書したってどうせ載せてくれないだろうし」の部分ですが、こ れは「投書というのは紙面に掲載されないと意味がない」という信仰から生 まれたコメントになります。
 はっきり言いましょう。それは間違いです。
 まず第一に、メディアというのは一般的に、自分たちを批判する投書を載 せたがらない傾向にあります。また投書を掲載するスペースというのも非常 に限られております。
 もともとそういう条件なのですから、掲載されることをガムシャラに期待 してもしょーがないのであります。
 確かに掲載してくれりゃ、それに越したことはないのですが、掲載されな かったとしても、少なくともそのメディア内にあなたの投書を「載せない」 と決めた人間=あなたの投書を読んだ人間がいるのですから、ただ単にゴミ 箱に捨てられるわけではないのですね。
 ですから、「やっても無駄かなあ」という考えも間違いなのであります。 だって誰かが読んでるんだから。
 私たちNuts軍団が、投書の威力について熱く語ってしまう根拠は、在外投 票運動の経験にあります。
 まだ覚えてらっしゃる方も多いかと思いますが、在外投票運動の終盤戦 で、私たちNuts軍団は、「もうひと押しキャンペーン」というのを仕掛けた のであります。
 それは、在外投票法案成立のカギを握る政治家さんたちに「法案を成立さ せてちょうだい」とひとこと書いたハガキや手紙、FAXを送ろうというキャン ペーンだったのですが、法案成立後の永田町からのウワサによりますと、そ の「もうひと押しキャンペーン」というのが相当効いてたらしいのですね。
 1枚のハガキだけでは何の効果もなかったかもしれませんが、物事という のはやはりチリツモ(塵も積もれば山となる)でありまして、「在外投票法 案を成立させてちょうだい」としか書いてないハガキであっても、それらが 10枚、20枚、100枚集まることによって効果が出たのであります。
 そういうことを経験してきた私たちNuts軍団としましては、「投書なんか 出しても・・・」という考え方には、「ノー」と言わせていただきたいので あります。
 続きは来週に。
 では。
                  「週刊Nuts」編集部
************************

『VOICE』

@投書『駐在員妻について』
 私が以前人材会社、その他数社で勤めていた経験から言わせていただく と、駐在員妻がこちらで仕事をできないことはありません。あくまでも彼女 たちの選択の問題なのです。確かに渡米時のビザのステータスのままで働く ことはできません。しかし、永住権を持っている人以外の日本人はすべて労 働許可をとらなくてはならないのと同様に、H1を取得しなくてはなりませ ん。それさえクリアすれば、駐在員妻であってもこちらでの就職は可能だ し、実際、就職している人を数人知っています。
 「でも3年から5年で帰国することが分かってるし・・・」と思われるか もしれませんが、こちらに永住している人々であっても1年以内に転職する 可能性もあるわけです。「もっと条件のいい仕事が見つかったら転職しよ うっと」と思っていても、面接の時にそれを言う人はいません。特に事務職 はターンオーバーが激しく、人事担当者から「できれば2、3年でやめてほ しい」という話を聞いたことがある位です。安い給料で人を使い回すため で、これはこれで問題なのですが・・・。大手日系企業の中には、駐在員妻 を雇いたがらないところもあるといいますが、面接の時にそういったことを 話す必要はありません。米系の会社や中小企業の方が、やりがいのある仕事 を任せてもらえるようです。
 駐在員妻の方々の中には、夫の給料と比べてあまりにも低い給料にやる気 を失う人もいるのではないかと思います。死活問題ではないので、面白くな い仕事にわざわざ就く必要がないというのも現実です。それでも、その気に なれば就職できるということをお知らせしたいと思います。就職という選択 もあるということを心にとめていただきたいと思います。
                     Y.M.
@投書『ニューヨークの日本人について』
Dear Nuts;
  My name is " I. K."
  I'm writing this letter to you and I hope you print my letter in your newsletter. I'm very sorry because I can't speak Japanese. My letter is about my experience with the Japanese community in New York City.
  I found most Japanese young people are not proud of their own culture and they have no respect toward their community and their history. They believe they can be Americans in this way. That's so idiotic.
  Being American means respecting your own culture and respecting your own country and being proud of your ethnic background.
  All of us as immigrants, we respect our own culture and proud of our history and our countries.
  Japanese culture is great and unique, I have too much respect toward Japanese history, I don't understand why Japanese people in NY always criticize their own culture?
  You should know that people in this country judge you and your country from your behavior and from your action. Please stop criticizing Japan and your own culture. Nobody will ever respect you any more.
  I found a lot of Japanese girls behave different in NY. Being popular doesn't mean making your hair short and blond or wearing high heel shoes. If you want to be different, first you have to respect yourself in NY and respect your own culture.
  I found a lot of Japanese feel great because they live in NY. Please don't feel great. The whole world lives in NY.
  I found a lot of Japanese begging for visa or green card in NY. I believe having a career in Japan is much better than wasting your time in NY for green card.
  Please Nuts, try to educate Japanese young people about how to respect Japan and Japanese culture.
  I.K.
**********************

『編集後記』

 「Nuts TV」作戦についてのお知らせです。
 とうとう動き出しました。
 同作戦の責任者であるひろ氏は、すでにカメラのクラスを取り終え、実際 にシューティングに入ろうとしております。その詳細については、来週から ご報告いたします。
 今年の初めに「99年度はこんなことやろか」と発表した作戦たちが ちょっと出遅れております。「Nuts塾」や今回お話しした「駐妻Nuts」、 「NYJJクール作戦99」、「nynuts.com」の開設など、やることは山のよう にあるのですが、なかなか前に進みません。
 4月に入りましたら本格的に動き出しますので、もう少々お待ちください (そしてその”4月”が”6月”になり”10月”になるのよ、きっと)。
 では、また来週。
                 「週刊Nuts」編集部
**************************

『グリーンカードへの道・第66話』

 私のお相手は、ジューイッシュのおじさんだった。
 奥の部屋から出てきた彼は、カウンターの上の紙を1枚取り上げて、私の 名前を呼んだ。
 「ラッキー」
 私は心の中でそうつぶやいた。
 そりゃ、どう考えたって、あの無愛想な黒人のおばさんより、こっちのお じさんのほうがいいに決まってる。
 私は「イエス」と答えて、正面のカウンターのところまで行き、そのおじ さんのあとについて奥の部屋へと入った。
 前回、ここでインタビューした時は、待合室の後ろ側のドアから入ったよ うな気がする。間違いない。確かにあれは後ろのドアだった。
 そして、そのまま左手のほうに歩いて行ったのだが、今回は前のドアから 入り、右のほうに歩くことになった。
 まったく逆だわ。なんかいい予感がする。
 ドアから7、8メートル入ったところに、そのジューイッシュおじさんの デスクがあった。やたらときれいなデスクだった。
 「ハイ、マイ・ネイム・イズ・・・」と言っておじさんが手を差し出し た。
   私も自己紹介しながらおじさんと握手した。
 「そこに座っていいよ」
 私に席をすすめると、彼も自分のイスに座った。
 「長いこと待ったみたいだね」
 おじさんがデスクの上の書類を開けながら言った。
 「イエ〜ス」
 「いろんなことが重なってね。パスポートを見せてくれるかな」
 私はバッグの中からパスポートを取り出しながら、その「いろんなこと」 とやらを考えた。
 「それは、私の面接官が出産のためにお休みしてるってことかしら。それ ともイミグレのコンピューターが壊れたとかいう話かしら。あ、そうそう、 グリーンカードの横流しがバレて、面接官が一気にクビになったことを言っ てるのかもしれないわね」
 とりあえず、いろんなことがあったのである。
 「でも、今日スタンプをもらえば、あとはグリーンカードが来るのを待つ だけだね」
 私が差し出したパスポートを受け取りながらおじさんが言った。
 「うん、そう願ってるよ」
 おじさんは私のパスポートを開き、そこになにやら書き込み始めた。
 「今、日本の経済は大変らしいなあ」
 おじさんのその言葉に私は思わず、「だからオレはここにいるんだけど ね」と答えそうになったが、ぐっとそれを抑さえて、「そうらしいね」とだ け言った。
 だって、「だからオレはここにいるんだけどね」ってことは、日本が今み たいな状態でなければ日本に帰るかもしれない=アメリカに永住する気はな いって意味でしょ。
 これはワナか。それとも単におじさんが日本人である私に気を使って、 日本ネタを持ち出しただけなのか。
 油断できんぞ。
 でも、とりあえずパスポートにスタンプがもらえそうな雰囲気だし、目の 前にいるおじさんも人が良さそうで、イミグレにいるにしては珍しく、なん となく幸せな時間を過ごす私なのであった。
                    ひろ
***********************

『今週の歌』

「”あたしたちの 愛はさめたわ” 朝起きて
         いきなりそう言う かみさんに拍手 ひろ」

下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ

「週刊Nuts」編集部


Return to Home Page