1999年3月23日号(No.262)
目次
*『Nuts TV作戦11』〜怒涛のビデオカメラ1〜
*『ジパングに続け!7』
*『VOICE』
・投書『星と時間と』
・投書『アメリカの子供番組について』
*『編集後記』
*『グリーンカードへの道・第67話』
*『今週の歌』
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『Nuts TV作戦11』〜怒涛のビデオカメラ1〜
さて、久々の「Nuts TV作戦」なのであります。
例のManhattan Neighborhood Network(MNN)でのレクチャーその他が
やっと動き始めました。最初はビデオカメラのクラスでして、この作戦の担
当者であるひろ氏はすでにそのクラスを取り終えております。
というわけで、早速、それについての報告、「”パブリック・アクセス”
リポート」をお届けいたします。
「週刊Nuts」編集部
* * * *
『”パブアク”リポート』〜怒涛のビデオカメラ1〜
とうとう復活した「”パブアク”リポート」、皆さんいかがお過ごしで
しょうか。
いや〜、長かったですのう。オリエンテーションがあったのは、今から半
年以上も前のことなのである。待ちましたよ、わたくしは。
何回かMNNにほうにも電話したのだが、その度に「いつになるかわかんね
えから、もうちょっと待っててや」なんてことを言われ、「ふむ」と待ち続
けたのだ。
そんなこんなしてる間に年が明け、1月も真ん中を過ぎたある日、MNNか
らやっと電話がかかってきた。
「あなたのビデオクラスのスケジュールが決まったわよ。2月3日、6
日、10日になるから、忘れずに参加してね。一応、それについての手紙も
送るから」
思わず「忘れられてたのはこっちのほうだ」と言いそうになったが、やは
りこういう時はビー・ナイスで行くべきでして、私はただ「サンキュー」と
だけ答えたのである。
そして数日が経った。
電話で言ってた手紙とやらはなかなか届かなかった。「さすがMNN、やる
ことが遅い」なんてことを考えてたら、知らない間に1月も終わり、最初の
クラスまで秒読み態勢に入ってしまったのである。
そこで私はMNNに再び電話した。
担当者の留守番電話に用件を残すと、翌日ーそれは最初のクラスがある2
月3日だったがー向こうから電話があった。
その担当者によると、私のクラスは2月3日じゃなくて、3月3日だとい
う話だった。「だから心配せずに手紙が着くのをもう少し待って」だと。
でも、この前の電話では2月3日が最初の日だって言ったぞ。これでまた
1ヵ月の「待ち」である。
ここまで来ると怒る気もなくなる。
ついでに、その日、2月3日はどっちみち忙しくて、そのクラスにも行け
そうになかったから、まあラッキーと言うべきか。
それから1週間後に問題の手紙が届き、私が参加すべきクラスは、ホント
に3月3日、6日、そして10日であることが明らかになった。
今度は証拠の手紙があるから、「あなたのクラスは3月3日じゃなく
て・・・」なんてことは言わせないわ。
私はカレンダーの3日と6日と10日にブルーの蛍光ペンでグイっと丸を
つけた。
ひろ
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『ジパングに続け!7』
さて、「ジパングに続け!」シリーズの第7弾なのであります。今週も前
回と同じように「投書の威力」についてお話ししたいと思います。
先週ご説明しましたように、投書というのは、「掲載されなければ意味が
ない」というものではなく、掲載されないでもそれなりに効果があると言い
ますか、実際その投書を読む人が新聞社やテレビ局にはいるわけでして、決
して「そんなことやっても無駄よ」的な行為ではないのであります。
というわけで、もし「こりゃヒドイな」という記事あるいはニュースを見
つけたら、すかさず投書するに限るのです。
このシリーズでは、アメリカのメディアが日本に関して偏った報道を行
なった場合の話をしておりますので、ここでちょっとアメリカのメディアへ
の投書の送り方についてご説明したいと思います。
こちらの新聞に「おめえ、あの日本の記事はちとばかり偏り過ぎてねえか
い?」という投書を送る際は、まず宛名のところに「Letter to the
Editor」と書いておきます。
新聞社には毎日にいろんな手紙やハガキが送られて来ます。購読に関する
手紙もあるでしょうし、何かの抽選に応募するためのハガキも来るはずで
す。
私たちがここで出そうとしているのは、「意見」系の手紙&ハガキです。
それが購読とか応募の手紙&ハガキではなく、「意見」系の手紙&ハガキで
あることを相手に簡単にわからせるためには、「Letter to the Editor」と
書く必要があります。でないと他のものと混じっちゃうからね。
さて、内容です。つまりその手紙&ハガキに何を書くかという問題です。
英語というのは、私たち日本人にとって、よそ様の言語になります。要す
るに私たちが自由自在に使える言語ではないのであります。
中にはアメリカ人並に英語を話したり書いたりする日本人もおります。し
かしながら、アメリカに住む日本人の多くは、日本語ほど英語が得意ではな
いのであります。
こちらの新聞社に「コラ、おめえ」系手紙&ハガキを送る場合は、当然そ
れは英語で書かれてなくてはいけません。
困りました。日本語じゃなくて英語なんです。
その際、気合いを入れて英語で書き、それをまわりのアメリカ人に見ても
らって、ほぼカンペキなものにしてからポストに投函する人もいることで
しょう。
私たちは、それはそれですばらしいと思います。
ただ、「ほぼカンペキなものでないと送ってはいけないのか?」と問われ
たら、私たちは「ノー」と答えさせていただきます。
私たちの英語の投書に関するスタンスは、「とりあえず出そうじゃなの」
というものになります。
「投書送りたいけど、キッチリした英語書くのが面倒だし・・・」とウダ
ウダして結局出さないよりは、しょーもない英語でもいいから実際に投書し
たほうがベターだと私たちは考えるのであります。
文章も別に長く書けばいいというものではありません。例えば、その記事
のタイトルを書いて、「この記事はヒドイ」というコメントだけでもOKだと
思うのであります。
「いや、なぜ”ヒドイ”かを書かないと意味がない」という意見の方もい
るはずです。
そうなんです。それがベストなんです。でも、それができないから投書し
ない、というのでは話になりません。
私たちは、「なぜ”ヒドイ”かを書かないなら投書すべきでない」という
考え方には反対します。
まず最初は、「実際に投書する」というところから始めましょうよ。
先に書いたように、「この記事はヒドイ」だけでもかまいませんし、究極
的に言ってしまえば、「FUCK YOU!」でもいいのではないかと私たちは考え
るのであります。
投書というのは、その記事やニュースに触れて、「こ、こ、この野郎」と
思った時に一気に書いてしまうに限ります。その際、下手に英語で長い文を
書こうとしますと、せっかくの精神の盛り上がりが鎮火してしまうのであり
ます。
とりあえずは、「FUCK YOU!」から始めましょう。そのうち、投書するこ
とに慣れて、「もう少し複雑な英語を使ってみようかしら」という気分にな
るはずです。それまでは、「実際に投書する」ってことだけを頭に入れて、
一番簡単で手間がかからないカタチで手紙&ハガキを出す方法を身につける
よう努力しましょう。
多くの日本人がそれを始めますと、かなりの影響力になるはずです。だっ
てアナタ、たったひとつの記事に関して、「FUCK YOU!」とだけ書かれた手
紙&ハガキが山のように届くのよ。そりゃやっぱ効くでしょ。
物事というのは、実際にやらないと動き出さないのであります。てなわけ
で、皆さん、「それはないんじゃないの」という日本に関する記事を見つけ
たら、すかさず投書してみてください。やらなくてモヤモヤしてるより、と
りあえずやってみるほうが、精神衛生上もずーっと健康的であることがおわ
かりいただけると思います。
「投書のススメ」でした。
では。
「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』
@投書『星と時間と』
ロンドン郊外、グリニッジ旧天文台がある公園に足を踏み入れると、木々
の匂いをふくんだ風が私のそばを吹き抜けていった。緑に囲まれた丘の上に
かすかに見える建物をめざし、ひとり急な坂道を上っていった。それはロン
ドンに着いて3日目の午後のことだった。
旧天文台の丘からはロンドンの街が一望できる。ひとむかし前は、工場や
家庭の煙突からでる黒煙のせいでロンドン全体にスモッグがかったように
なっていたというが、私の前に広がる風景の空気は澄んでおだやかな冬の陽
が河と街をてらしていた。
この旧天文台には世界時間の標準となる子午線があり、経度ゼロの線が地
球を東と西にわけている。その見えない線をたどればアフリカ大陸や南極ま
で続くことを考え不思議な気分になった。ここは1日が24時間であるとい
う時間の定義が生まれた場所でもある。天文台と時間、それはちょっと意外
な組み合わせだ。
そもそもこの観測所は海の支配度と国の権力が同意義だった17世紀に、
星の位置から帆船の正確な現在地を把握するために作られたもの。航海技術
の向上のためにも天体の移動法則を知ることは不可欠だった。天体の図表を
作るためには、地球自体がどのくらいの速度で回転しているのかを知る必要
があり、この天文台初の専属天文学者だったジョン・フラムスティードが
1676年に、振り子の振動数から地球がある一定の割合で動いていること
を知り「時間の方程式」を発表したという。
つまり星の存在から時間は生まれ、時計という移動式のタイム・キーパー
も発明されたのだ。旧天文台のなかには初期の時計や現在でも使用できると
いう巨大な天体望遠鏡があり、建物のそとで起こっている出来事にも構わ
ず、ずっと天体のことを考えていた人たちが、かつてここにはいたことを教
えてくれた。
私はいまニューヨークで、グリニッジ旧天文台で買った星座早見表を頭の
上にかざして眺めながら、未知なる宇宙のことを考えている。
さと いつき
@投書『アメリカの子供番組について』
五周年おめでとう! あなたはエライ! これからもヨロシク!
はじめて投書させていただきます。
たまの休日に子供とテレビを見ていて思った事です。バーニー、セサミス
トリートなどの子供番組に肌の色の違う子供達はもちろん、目の見えない
子、耳の聞こえない子がキャラクターと楽しく遊んでいるシーンがありまし
た。
日本の単一民族の中にあっては、少し違うことに対して無意識のうちにめ
ばえてしまう差別。子供の時から違うことが当たり前と、普通のこととして
受け入れるアメリカに懐の深さを感じました。
NHKの子供番組にも、このような意識が必要な時代なのではないでしょう
か?
渡辺
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『編集後記』
最近、Nuts軍団は、ニューヨークの日系企業内で日々行なわれている「セ
クハラ」というものに注目しております。
実際に「セクハラ」の被害に遭った人の話を聞きますと、これがなかなか
すさまじいのであります。「そ、そ、そこまでするか」。そんな話がゴロゴ
ロしております。
そのうち、「正しいセクハラ訴訟のやり方」なんていうレクチャーを開い
たらどうかね、なんて案もあるのですが、まずは「セクハラ・マンガ」ぐら
いから始めようかなーと考えております。
セクハラ被害者から話を聞いて、それをマンガにするのです。「ぶりてん
Nuts」にでも掲載する予定です。
もし、「私が受けたセクハラをNuts紙上でブチまけたい」という方がいま
したら、ドンドンご投稿ください。編集部は編集部で、早速マンガのための
リサーチを開始するつもりです。
このネタは、結構戦い甲斐があります。今後の展開が楽しみですね。
今週はこんなもんで。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『グリーンカードへの道・第67話』
「私の友達にニッコー・ショーケンで働いてる人がいてね」
面接官のジューイッシュのおじさんが言った。
「彼のところも大変だって言ってたからな」
ホントに人の良さそうなおじさんだった。イミグレにもこんな人がいたの
だ。刑務所で善人に会ったような気分だった(それはちょっと言い過ぎ
ね)。
「ふ〜ん。でも、つぶれるとは言ってなかっただろ」
「つぶれはしないだろうけど、ただ従業員数はかなり減ったらしいな」
「日系企業ならそれはどこも同じだよ」
「そうか。でも日本よりはマシだろ」
おじさんが笑いかけながら私に言った。
「そうだな。ここにいて良かったよ」
彼はペンを置き、デスクの上にあるスタンプを取って、それを私のパス
ポートに押しつけた。
「これが例のスタンプか・・・」
それから彼は再びペンを取り、そのスタンプの上に何か書き込み始めた。
目の前のカレンダーを見ながら書いてるところを見ると、日付か何かだろ
う。そして彼はペンを置き、また別のスタンプを取った。
再び別のスタンプが出てきそうで、私はちょっとだけドキドキしながら、
その風景をながめていた。
ひろ
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『今週の歌』
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