1999年9月20日号(No.288)




目次

*『今週の問題』
*『L.I.C.ジャパタン化作戦2』
*『VOICE』 ・投書『漢字帽子について』 ・投書『ジャニーズは恥ずかしい』 ・投書『ゾウのようちえん』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 というわけで、「ニューヨークを訪れる友人たちの問題」の続編である。
 前回「ニューヨークに来る連中なんか、ほっとけばいいんだよ」論を書い たあと、その文を読み返しながら私は思ったのである。「うむ、自分で書い といてなんだが、オレって結構、性格悪かったりなんかして。もしかした ら、こんな性格だから友達が少ないのかもしれんなあ」
 よく考えたら、「ニューヨーク訪問客放牧主義」を貫こうにも、日本から 私を訪ねて来る友達なんかほとんどおらんではないか。道理で私自身が 「ニューヨークを訪れる友人たち」の被害に遭わないはずだ。
 私が「ニューヨーク訪問客放牧主義」者だから友達が訪ねて来ないのか、 それとも「ニューヨーク訪問客放牧主義」者だから友達ができないのか、そ の辺はあんましクリアーではないが、それら2つがうまく噛み合って、現在 の訪問客フリー状態を作り出しているに違いないわ、と私は読んでいる。
 それはそうよね。「ニューヨークに来てもオレは一切相手しないから。ひ とりで勝手にやってちょうだい」とはっきりと言い切ってしまう友人をだれ が訪れるだろうか。そういう人間を喜んで「トモダチ」と呼ぶ人間も、世の 中にそんなにいっぱいいるとは思えんし。
 友人というのは、一般的にありがたいものである。いるに越したことはな いし、できるだけ大切にしたい存在だ。
 そういう気持ち、つまり「友達ってインポータントなのよね」という思い が、ニューヨークに住む日本人たちを観光ガイド業に走らせるのである。
 一応、私にも"友情"らしきものはあるのだが、ただ私の"友情"は、無理して 観光ガイドする方向ではなく、「迷惑だから、オレを頼らないでね」とあっ さり言ってしまう方向に働くのである。その結果、だれも私を頼って来なく なった。いやいや、かなりさびしいなあ。
 やはりもっと友達がニューヨークに来てくれるよう努力すべきなのかし ら。そしたら友達の数も増えるだろうし。
 JFKにも迎えに行かねばならんね。観光にもちゃんとお付き合いしなくっ ちゃ。「あれやりたい」「これやりたい」という要望にもできるだけ応えて あげて、メシまでおごったりなんかして。相手が調子に乗り過ぎても、ひと ことも文句を言わず、嵐(訪問客)が去るのをじっと待つのだ。
 ・・・う〜ん、バカくさくて、やっとれんな。
 まず第一に「JFKまで迎えに来て」なんて言う腰抜け野郎と友達にはなりた くないし、ひとりで観光にも行けないヤツなんか話にならん。
 ついでに、ニューヨークでやりたいことがあるんだったら、日本で調べて くればいいわけだし、なんでニューヨークにいるオレがメシをおごらにゃな らんのよ。
 調子こいたら、「てめえ、ふざけんな」と言ってやるのが友達だし、我慢 して付き合うような間柄なら、そいつは友達じゃないってことなのである。
 というわけで、私を頼ってニューヨークを訪れる人間は今後も皆無のはず である。友達もあんましできないだろう。
 でも、少なくとも「あいつら、どうにかなんない」と文句タレることはな いだろうし、「ニューヨークを訪れる友人たち」問題に関しては、精神的に ひじょーに健康的な生活を送れそうだ。
 ニューヨークは、ただでさえアタマがおかしくなりそうな街なのである。 そんなところに新たな問題を持ち込んで来る人間どもを"友達"と呼ぶ勇気は、 私にはない。
                       ひろ
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『L.I.C.ジャパタン化作戦2』

   さて、例の「L.I.C. ジャパン・タウン化」作戦の第2弾なのであります。今 回は、「なにがよくてL.I.C.なんじゃい」ということについてお話ししたいと 思います。
  L.I.C.つまり Long Island City のことですね。ここになぜジャパン・タウ ンを作らねばならないのか。
 ・・・・・なんとなく。
 なわけがないですね。失礼いたしました。
 「L.I.C.にジャパン・タウンを作りましょう」とか言いますと、「そんなク イーンズとか行かないで、マンハッタン内で作ったらいいじゃない」とおっ しゃる方もいます。そりゃ、マンハッタン内にジャパン・タウンを作れたら ベストですけど、でももう場所がないでしょ。マンハッタンは、ほとんど飽 和状態ですからね。
 それと、何と言っても土地代が高すぎますよね。ここニューヨークの常識 から言いますと、マイノリティ軍団が土地代が高いところに自分らの街を作 ろうっていうのは、かなりナンセンスなのであります。
 「なにがよくてL.I.C.なんじゃい」の理由・その1=「マンハッタンには作 れません」
 以上のようなわけで、マンハッタンにジャパン・タウンを作るのは、ほと んど不可能なのですが、かと言って、クイーンズやブルックリンの奥のほう や、となりの州のニュージャージーに作るのも、なんかヤよね、という感じ がいたします。
 できればマンハッタンの近くがいいですよね。ニューヨークに住む大部分 の日本人は、マンハッタンで働いてるわけですし、この街の中心はやっぱり マンハッタンなのであります。
 では、どこにするか。
 ブロンクスはいかがでしょうか。でも、ちょっと恐いですね。実際に住ん でる人は、「別に危なくなんかないよ〜」とか言っちゃうかもしれません が、一般的にはまだまだラブリーなネイバフッドとは考えられておりませ ん。だからブロンクスは×。
 次にブルックリンですが、最近ブルックリンに住む日本人というのがやた らと増えてますよね。そういう意味ではブルックリンにジャパン・タウンと 作ったほうがいいのかもしれませんが、なんせわたくしたちNuts軍団は、ブ ルックリンのことをよく知らんのであります。よって、ブルックリンも却下 (すごい理由)。
 で、トドメのクイーンズなのですが、ニューヨークにお住まいの皆さんは すでにご存知のように、ここ数年、アストリアに日本人が集合しております ね。「だからアストリアしましょか」というのもひとつのアイデアなのです が、あそこはすでに日本人だけでなく、他の人種にとっても「住宅地」とし ての地位を確立しておりますので、これからジャパンタウンという街をヨッ コラショと作るのも大変ではないかと、私たちは考えております。あまりに も拓(ひら)け過ぎておるのであります。というわけで、アストリアもなし ね。
 以上のような考察の結果、私たちは、「場所としては、L.I.C.しかないな」 という結論に至ったのであります。結構、無理があるけど。
 「なにがよくてL.I.C.なんじゃい」の理由・その2=「マンハッタンに近い とこだとL.I.C.しかないのよね」」
 しかしながら、この程度の説明ですと、「そんなの、理由としたらユルユ ルじゃん」とブルックリン派やアストリア派にツッ込まれてしまいますね。 それは私たちもよくわかっておりまして、実を言いますと、ちゃーんのフォ ローアップの「理由」を用意しておるのであります(だったら最初から言え や)。
 続きは来週お話しいたします。
 では。
                     「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』

@投書『漢字帽子について』
 最近、町で良く見かける”漢字帽子”についてみなさまへお願いがありま す。私は、帽子のデザインに使用されている”希望”の”希”に良く似た漢 字の意味がどうしても知りたい!解る人は、cuemp@hotmail.comメールを 送って下さい。”希”に似ているんだけど、どうも違う。”多分古い中国の 文字で日本ではもう使用していない文字なんだろう”とか、”今、漢字ブー ムだから誰かが作り上げたものだろう”とか、自分なりに解釈をしてみた。 そして、この前ChinaTownに行った時、アフリカ系の男がその帽子を売って いたので、その漢字の意味を聞いて見たところ”Japanese”と言っていた。 一応”私は、日本人だけど、こんな文字は見たことない。多分これは Chineseだよ!”と言ったところ”俺はChineseに聞いたけど、そいつが Japaneseと言っていた”みたいな事を言っていた。納得いかない!
 私は用事を済ませた後、帰宅し途中に、今度は中国人らしき人が、その問 題の帽子を売っていたので、また同じようにどういう意味か聞いて見た。す るとその男は、”Japanese Yankee!!”と、一言言い残し、くるっと背を向 け、私がその帽子を買う気がない事を悟ったのか他の客の接客を始め出し た。
 と、言うことで、私の謎は深まるばかり。ただ私の”漢字に対する知識不 足”か、それとも”漢字を使用する国民に、疑惑を抱かせそれでどうにかこ うにか、財布の口を緩めさせる”といった宣伝効果を狙った詮索なのか。な んなのか解らないので、誰か私の謎を解決してください!!
                               匿名希望
@投書『ジャニーズは恥ずかしい』
 こんにちは、メルマガをいつも楽しく拝見しています。
 前回のメルマガを読んで思ったことは「私もジャニーズの歌は恥ずかしい と思う」です。まぁ、ジャニーズに限らないんですけどジャニーズは特に恥 ずかしいということです。
 私は基本的にJ−POPが大好きですし、洋楽に比べてどうのこうのと否 定する気はありません。でもたまに日本のアイドルのバックで外人がコーラ スやダンスをしていることがあるじゃないですか。ああいうのを見ると、 「あぁ、外人は日本のアイドルを見てどう思っているのかなぁ」と、他人事 ながら気になってしまうのです。やっぱり同じように感じている人がいるん ですね。
 でも、ひとつTOKIOやV6の弁護をさせてもらうと、彼らはミュージ シャンではなく、タレントであるということです。
 彼らがなぜ人気があるのかと考えると、バラエティ番組などで見られる素 顔がいいからなのではないでしょうか?
 だから、TOKIOやV6の歌を聴いてどうのこうの言うことは、メグ・ ライアンの歌を聴いてレベルがどうこう言うのと同じことだと思うんです。 ジャニーズの歌はあくまでおまけ。マーケティングの一部なんです。だか ら、歌だけをとってあんまり批判しないであげてください。彼らのバラエ ティ番組のファンである私からすると、なんだかスポーツは得意なのに算数 ができなくていじめられてる弟を見守る気持ちなんです。
 そういうわけで、いてもたってもいられなくなってメールを送ってしまい ました。これで彼らへの見方が少しでも変わってもらえればうれしく思いま す。
 では、これからも楽しいメルマガ作ってください。陰ながら応援していま す。
                       ともこ
@投書『ゾウのようちえん』
 心理テストで”好きな動物を3つあげよ”というのがあった。答えは1番 目は自分のなりたい姿、2番目は他人から見た自分、3番目は本当の自分。 ちなみに私は1番がゾウ、2番はキリン、3番がシマウマだった。う〜ん、 白黒ハッキリしないまさに私の人生の様な奴だシマウマよ。
 ゾウには思い入れがある。というのも子供の頃読んだ絵本で”ゾウの幼稚 園”というのがあって、その主人公が好きなのだ。そいつはゾウ村に住む何 もしらんガキゾウで、村の大人は寄り集まって”こいつを修行に出そう”と 決まり、皆でそいつを綺麗に洗ってやり(それがソウの鼻シャワーなのがま たニクイ)旅に出させた。ガキゾウはほうぼうで仕事をするのだけれどいつ もクビになる。自動車工場へ行けばゾウサイズの車を作り、ビスケット工場 へ行けばゾウサイズのビスケットを作る。どこのボスもカンカンになって彼 を追い出すのだ。ゾウサイズの車に自分の作った物をのせてあてどなく旅を していると子だくさんのお母さんが”子供を遊ばせたいけれどそんな場所が なくて、、、”と困っていた。そこでゾウさん自分の作った物を広げてビス ケットは子供のオヤツに、、、と幼稚園を開いてしまうという話だ。
 私はこんなゾウさんになりたい。でかい車に乗って旅する目のきれいなゾ ウさんに。
 天気のいい日に散歩していてふらっと入ったチベットの民芸品店に水晶の ゾウの置き物があった。そういえば母親が入院している祖母に何かお守りを と言ってたのを思い出した。おばあちゃん天理教の人なのに他の神様贈って いいんかお母さんとも思ったが、あまりに可愛いのでまあよし!という事で 買った。しばらく日本に帰らない私の為に宗派を超えたお使いになってもら おう。
 散歩の帰り道の鼻歌はもちろん”ゾウさん”だった。
                         修
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『編集後記』

 日本人による英語劇の紹介です。
 9月23〜26日まで、50丁目とサードにある「おいかわレストラン」 にて劇団「パシフィックシアター」が旗揚げ公演を行ないます。詳細は以下 の通りです。
 『隠された龍の宝・The Tresure of the Hidden Dragon』
 日時:9月23、24日(木、金)午後8時     9月25、26日(土、日)午後2時と7時
 場所:おいかわレストラン Studio 114     805 Third Ave. (At 50th St.)
 入場料:無料
 予約、問い合わせ:Tel (212)980-1400 もしくは (718)544-1444
 私たちNuts軍団は、今回の公演及び関係者の方々に拍手を送りたいと思い ます。
 まず、日本人による表現者軍団が今回新しく生まれたことにパチパチパ チ。次に、そういう彼らに場所を提供した「おいかわレストラン」にパチパ チパチ。そして、何かを新しく始めようとする人たちと、それに協力してく れる人たちがしっかり出会ったことにパチパチパチ。
 Nuts軍団の目標のひとつに、「ニューヨークの日本人が自分の表現を発表 できる場を作る」というものがあります。できたら将来、小劇場みたいなも のを持てたらいいなあ〜、と漠然と考えておるのですが、今回の企画は、私 たちのその夢を実現したようなカタチでありまして、そういう意味で私たち は強く拍手してしまうのであります。
 こういう動きをニューヨークに住む日本人がしっかりと受け止め、実際劇 に足を運び、観劇後スルドく批評するという、やる側と観る側との健康的な 関係が生まれるようになれば、ここの日本人社会はもっとおもしろくなりま す(と言い切ってしまう)。
 で、その「スルドく批評する」部分に「週刊Nuts」をご利用いただけたら 幸いです。感想等をお寄せください。
 今週はこんなもんで。
 では、また来週。
                         「週刊Nuts」編集部
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『今週の歌』

「長袖を 着てけという妻 振り切って
        Tシャツ姿で ションベンちかし ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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