1999年10月12日号(No.291)
目次
*『今週の問題』
*『「日本の祭り」にて』
*『VOICE』
・投書『水商売はそんなに悪くない?』
・投書『新井英一さんのライブ』
*『編集後記』
*『今週の問題のオマケ』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
前回予告したように、今週は「駐妻(日本人駐在員の妻)軍団とピアノ・
バー・ガールズって、なんか似てんのよね」という話をせねばなるまい。
ベーシック・インフォメーションとして、ここで使用する「似てる」は、
ニューヨークの日本人社会におけるそれぞれのグループの立つ位置が「似て
る」ということを意味する。別に「顔が似てる」とか、「化粧が似てる」「服
のセンスが似てる」という「似てる」ではない。
では、一体どういう点が似てるのか。端からご説明することにしよう。
まず、外からは中の様子がなかなか見えないということ。つまり第三者か
ら見ると、両者とも中でどんなことが行なわれているかがほとんどわからな
いのである。
「どんなことが行なわれてるか」って、まるで信仰宗教団体みたいな扱い
だが、ホントにそこんとこが見えないんだからしょーがない。で、一般的に
そういう中身のわからないグループというのは、第三者にとって不気味に映
るのである。
不気味に映るグループに対して、まわりの人間たちが何をするかと言う
と、こりゃ当たり前の話だけど、悪口を言うのである。批判されやすいって
ことね。これが2つ目のポイント。
私も個人的に駐妻の悪口はよく聞く。ピアノ・バー・ガールズの場合は、
日本人駐在員とのパッケージで悪口になることが多い。
3つ目は、両者ともあんましニューヨークらしくない、という点である。
ある意味で彼女たちは、とってもニューヨークしているのであるが(だっ
てニューヨークにいるからこそ”駐妻”及び”ピアノ・バー・ガールズ”な
んだから)、日本人が持つニューヨークのイメージというのは、通常すんご
くアメリカアメリカしてるため、それとのギャップがどうしても出てしまう
のである。
ニューヨークまで来て、他の奥様方とお茶会の日々(駐妻の場合)。
ニューヨークまで来て、日本人ジジイたちのお相手の日々(ピアノ・バー・
ガールズの場合)。
それらの「日々」がホントなのかどうかという問題もあるが、そこはホ
レ、なかなか中の様子がわからないという事情もあって、悪いイメージだけ
がひとり歩きしてしまうだなあ、これが。
他の人間たちが勝手にイメージを作り上げてる部分もあるんだから、そう
いうところはキチンと反論すればよろし・・・と言っても、彼女たちには反
論しようにもいろんな問題があってそれができないのである。
駐妻にとっては「ダンナの立場もあるし」、ピアノ・バー・ガールズは
「ピアノ・バーで働いてるなんて大きな声で言えないし」、その他にも「彼女
たちの声を代弁してくれるオピニオン・リーダーがいないし、メディアも
ない」という理由も挙げられる。
要するに、彼女たちは弱者なのである。それをみんなでボコボコにして
る、というのが現在の状況というわけよ。これが5つ目。
最後は、なんと言っても日本人駐在員との関係である。両者とも日本人駐
在員と深いつながりを持っている。正確には、駐妻とピアノ・バー・ガール
ズの間に日本人駐在員が位置しているのだ。でも、2つの女性グループが交
錯することはほとんどない。ダンナが不倫して、相手のアパート(ここがポ
イント)に殴り込む、という交錯の仕方もあるかもしれないが、そういう修
羅場を除いたら、両者間の接触は皆無である。
以上のように、駐妻軍団とピアノ・バー・ガールズは、立場的にひじょー
に似ているのである。
それにしても、あんましうれしくないところばかりが似ているというのも
困ったものだ。ただ、よく考えると、一番最初の「中でどんなことが行なわ
れているかわかんな〜い」を解決できたら、かなりの部分が改善される。つ
まり両者の情報公開度が高まれば、その不気味度も低くなるだろうし、悪口
の対象になることも減るはずだ。
「ニューヨークのイメージとのギャップ」問題や「反論できない立場」問
題は残るが、とりあえずその辺から始めてみるのが現実的よね。
駐妻軍団とピアノ・バー・ガールズの情報公開=「駐妻Nuts」と「ピア
ノ・バーの問題」シリーズ。このつながり具合がおわかりいただけただろう
か。
今回は、「駐妻軍団とピアノ・バー・ガールズは似てる」という話から出
発して、「なんでNutsで彼女たちのことを取り上げるか」というところに落
としてみた。
まずは、なにはともあれ情報公開。そこからすべてが始まると私は見てい
る。
近々、ピアノ・バー関係者による匿名座談会を開く予定だ。いや〜、なん
だか楽しくなって来ちゃたなあ。
ひろ
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『「日本の祭り」にて』
ここんところ繰り返しお話ししておりますように、今度の日曜日、つまり
10月17日にJapan Societyの前で恒例の「日本の祭り」が開催されるの
であります。正確な場所は、47丁目の1と2の間になります。
もちろんNuts軍団も参加いたします。それも単に参加するだけではなく、
祭りの準備段階から積極的に関与しようとたくらんでおります(毎年そうな
んですけどね)。
で、祭りが始まったらですね(祭りは正午から午後4時まで)、まず「ぶ
りてんNuts」を配りますね。ついでに祭りのプログラムも配っちゃうかもし
れません。
お祭りですから、まわりでは焼そばをジュージューしてたりするわけでし
て、そしたら当然食べなくっちゃいけませんね。その辺はあまり気合いを入
れず、チンタラやりたいところです。
さて、問題はここからになります。
以前、ひろ氏が書いておりましたように、Nuts軍団では「在外投票」シー
ルなるものを発注いたしました。
量的には、大きく出たぞ2000枚。発注先は、当然のように中国系の印
刷屋さんです。彼らは安さが違います。縦3センチ×横3センチの大きさ&
2000枚で130ドル。他の非中国系の印刷屋さんに聞いたら、
「1000枚で300ドル」とか言われちゃったんだから、この野郎ですよ
ね。
その「在外投票」シールをアメリカ人を対象に無料配布いたします。日本
人で「あたちも欲しい」という方がいましたら、もちろん差し上げます。でも、
基本的にはアメリカ人狙いですね。
ただ、配ると言っても、先にも書きましたように「チンタラ」という姿勢
を大切にいたします。お祭りなんですから、やはりちゃんと遊ばないと。
以上のようなことをやってみようと思っておるのですが、実を言いますと
人手が足らないのであります。そこでボランティア募集です。
Nuts軍団では、先週に引き続き、祭りのボランティアを募集いたします。
年齢、性別、国籍、労働時間不問。物の配布の他にも、ちょっと力仕事です
が、「お神輿を担ぐ」というチョイスもございます。
ボランティア希望の方は、「週刊Nuts」編集部(TEL:718-545-4488)
までご連絡ください。
それでは、10月17日にJapan Societyの前にてお会いしましょう。
「週刊Nuts」編集部
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『VOICE』
@投書『水商売はそんなに悪くない?』
この際だから告白しちゃうけれど、私かつて一週間だけピアノバーで働い
たことありますね。もちろん偽名使って。背に金は変えられず?っていう訳
で。
でもホント勉強になりましたよ。私それまで日本でも水商売やったことが
ないから。
正直に言えば、私も自分がやる前はそういう人を少し違った目で見てたけ
れど、どうってことないですよ、実際は。ただ単にファーストクラスのスッ
チー番みたいなものですね。
ちょっと前に日本で、慶応と立教の女子学生がAVビデオの撮影中に現行
犯で捕まり話題になりました。その後、10万円で釈放された立大生がモザ
イクかけてインタビューに答えてましたが、その中で「なんで私だけが」
という言葉が私には印象的でした。事件後、自分の人生はガラリと変わった、
出来るなら入学した頃に戻りやり直したいと言っていましたね。
そう、結構みんなやっている中で自分だけが捕まってしまった彼女はアン
ラッキーであり、その上一流大学という肩書きがあった為に物好きなマスコ
ミの餌食にされてしまったのです。
ただ男に生まれ、はじめから総合職で、英語もそんなに喋れなくても給料
のいい「駐在員」が、ニューヨークのピアノバーで「これ誰の歌?」って思
うぐらいの最新の曲を酔っぱらいながら歌い、酷い時には身をまとっている
着物を脱ぐといった醜態を見れて私は本当に良かったと思ってます。
捕まったのはたまたま法に反していただけで、この2者は一体どちらが恥
ずかしいのかと私は真剣に考えました。
私はフェミニストでもないし、人の生き方をとやかく言うことも好きでは
ないから、これ以上は深く追求しないけれど、人生は誰のものでもなく自分
のものなので、その人がいいと思うのならそれでいいのではないでしょう
か?
森本 真理子
@投書『新井英一さんのライブ』
新井英一さんがまたNYにやってくる。去年初めてライブを観に行った私は
彼が今年歌いに来るのを心待ちにしていた。彼のオリジナルソングはもちろ
んいいけれど、これまたいいのがカヴァーソングだ。”黒の舟歌”御存じで
しょうか?”男と女の間には〜”という濃い歌詞の歌だ。当時しょぼい恋愛
が終わった私に彼の歌はカウンターパンチだった。その後一度泥酔いでカラ
オケパブにてこれを歌ったらその場が水を打ったように静かになった。もう
しませんすいません。
この歌は実は大変な効力がある。”ケンカに勝てる歌なのだ。”私はセル
フディフェンスをやっていてしかしあまりに弱いので先生に苦笑いされなが
ら教室通いをしているのだが、スパーリングをやっている時私の頭の中から
時々音楽が聴こえてくる。それは時にはジャズであったりIggy Popの
"Search & Destroy"であったりする。一回”イパネマの娘”が頭から離れず
ボロ負けした事があった。統計(?)を出した結果一番調子がいいのは新井
さんの歌う”黒の舟歌”だった。”ふりかえるなRow & Row"でボンボン相
手にパンチをぶっつけていると明日もにっこり笑顔で生きていけそうだと思
う。とはいえ元々攻撃的でない私は教室の帰り、さっきの闘争心も忘れて新
井さんの”流れ星”を聞きながらチョコレートを食べつつ泣いてしまうの
だ。おセンチ。
どんなにおセンチになっても季節が許してくれる秋だ。新井英一さんの歌
を聞いて涙腺を緩めにいきましょう。
修
新井英一BITTER END LIVE
10月15日,16日 DOOR OPEN 7PM START 8PM $20
147 BLEEKER ST. (212) 673-7030
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『編集後記』
そう言えば、最近「井戸端会議」をやっておりませんね。そろそろヨイ
ショと行きたいところですが、これがまた忙しいんですなあ。今月中はやれ
そうにありません。
今年もあと2ヵ月半。やるべきことは山ほど残っているのですが、なかな
かやっつけられないのが現状です。でもまあ、忙しい忙しいと言っても、物
事は実際やらないと話にならないわけでして、ドタバタしながらも、前に前
にと進んでいければと考えております。
では、また来週。
「週刊Nuts」編集部
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『今週の問題のオマケ』
「V6とTOKIOの問題」の続編である。
この「週刊Nuts」にも1通掲載されたが、「あんまりV6とTOKIOを攻めな
いで」という投書及び私への口頭による直接伝達が何件かあった。
はっきり言って、私はV6とTOKIOを攻めたつもりはない。私のポイント
は、「V6とTOKIOははずかしい」であり、「でもなんではずかしいのかし
ら?」ということだった。
「あんまりV6とTOKIOを攻めないで」と言ってきた人たちのほとんども、
「V6とTOKIOははずかしい」と思っているようだった。だからこそ私は聞き
たかったのである。「でもなんではずかしいのかしら?」と。
アメリカにバック・ストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)という歌
い手(死語?)グループがいる。ちなみに私は、彼らを見ても「はずかしい」
と思うのである。
なんというか、マンパワー(労働力)の無駄使いという感じがするのだ
ね。名前だけは「ボーイズ」だが、実際は大のオトナが5人も集まって歌っ
ている風景。別に歌が特別うまいわけでもない。ひとりがソロで歌っている
間の他の4人の手持ち無沙汰。中を舞うマンパワー。「太鼓かなんか叩いた
らいいじゃねえか」とツッコミのひとつも入れたくなる。
まず彼らの集合の理由がわからない。なぜ5人なのか。ふたり、あるいは
ひとりでもいいのではないか。集中して自分だけで歌ってるヤツがいて、ほ
とんど歌う順番が回ってこないヤツもいる。後者の彼の将来は大丈夫なの
か。やっぱり歌う順番がまわってくる連中のほうがギャラが高いのだろう
か。そこんとこがちょっと心配。なんでテレビ見ながら、シロウトの私がア
ンタの心配せにゃならんのか。はずかしくないのかねキミは。あーはずか
し。
私のV6とTOKIOに対する「はずかしい」は、もしかしたらこういう仕組み
なのかもしれない(でもV6とTOKIOのほうがバック・ストリート・ボーイズ
よりも歌う出番のバランスが取れているような気がする。やはり日本という
国は横並びが命だからだろうか。それに比べてアメリカは歌う出番も弱肉強
食)。
今回の読者からの反応で明らかになったように、世の中には「V6とTOKIO
ははずかしい」と思ってる人間が少なからずいる。「だからV6とTOKIOを撃
墜せよ」なんてことは私は言わない。ただ単に「なんではずかしいの?」と
いうことが知りたいだけなのである。
すごく素朴な疑問だと思うのだが、それでもアタシはV6とTOKIOを攻めて
るのかしら。
ひろ
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『今週の歌』
「”タマキンを スライスにして カラ揚げに”
そういう怒り方をする妻 ひろ」
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