1999年10月26日号(No.293)




目次

*『今週の問題』
*『VOICE』 ・投書『駐妻について』
*『編集後記』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 「ピアノ・バーの問題」の続編である。
 前にもお話ししたように、この問題に関する座談会をたくらんでいる。展 開とすれば、その座談会でネタを吐き出すだけ吐き出して、それらについて あとでひとつずつ考えていく、というものになるだろう。
 問題は、まだ座談会の準備ができてないということである。今、2人は集 まったが、もうひとり女性が欲しいところだ。もし「あたし、出てもいい わ」という方がいたら、「週刊Nuts」編集部(TEL:718-545-4488)まで ご連絡いただきたい。別に名前とか出るわけじゃないから、その辺は心配ご 無用。出てくれたら、「カフェ一茶」のランチセットをおごろうじゃない か。どうだ。
 座談会の準備ができてないからして、それまでなんとか時間をかせがねば ならない。それがこの文のゴールである。今回は、大してオーガナイズせず にウダウダ話してみたい。
 ところで、最近ニューヨークに日本人のランパブ(ランジェリー・パブ) ができたらしいじゃないの。
 ニューヨークでランパブ。すごいな。ニューヨークの日本人風俗業界も一 気にビッグバンか、という感じもしないこともない。それにしてもランパブ で来るとは思わなかった。
 ウワサによると、ミッドタウンにあるらしい。私はすでにその店の名前ま でGetしているのだが、本当にその店がランパブかどうか未確認のため、ここ で発表することはできない。下手に店名を書いて、男どもがドドドド−と押 しかけフタを開けたら単なるピアノ・バーで、「なんだ、ランパブじゃねえ じゃねえか」「え? ランパブですか。お客さん、どこでそんな情報を?」 「Nutsに書いてあったんだよ」「Nuts・・・」なんてことになったら、 Nutsの信用問題に発展してしまうからな(もともと信用なんかないか)。
 それにしてもランパブである。お金を出したら、ブラジャーを取ってくれ るらしい。もっとお金を出したら食わせてくれるそうな(ブラジャーを食う んじゃなくて、女の子をね)。
 食わせる食わせないに関しては、店側との契約というよりは、女の子との 個人契約がベースとなるのではないか。でも、店として売春を斡旋してるピ アノ・バーもあるというウワサだし、そういう店だと当然、収入の何割かは 店側に落ちることになるはずだ。それとも、すべて女の子が取ってしまうの か。ナゾだな。
 そのランパブの「客層」というのは、一体どうなっているのだろう。やっ ぱり駐在員が中心なのか。駐妻の皆さん、おたくのダンナ、もしかしたらラ ンパブに走ってるかもしれませんよ(チクってどうする)。
 日本から来た観光客が「いや〜、ニューヨークのランパブってヤツも一度 見てみたいもんだね」とか言いながら、ブロードウエイのミュージカルを観 たあとに行ってしまうような気もする。ありがちだな。そしたらランパブ側 も商売繁盛だぞ。ほとんど温泉街のストリップ劇場のノリだけど。
 つい先日も、日本から来たお客さんの相手をしてるとき、その人がポケッ トにニューヨークの売春サービスの電話番号が書いてある箸袋を忍ばせてい るのを、私は発見してしまったのである。
 ここでのポイントは、やはり箸袋だろう。どこの日本食レストランの箸袋 かは確認しなかったが、おそらくこの人物は、日本食レストランでだれかと 食事しながら、「ところで・・・」とか言ってそれらの電話番号を聞き出し たのだろう。書くもんがなかったから、とりあえず目の前にあった箸袋に。 なんかリアルだなあ。
 私がどうやってその箸袋を見つけたかというと、なんてことはない、その 人物と私が一緒に食事した際に、その箸袋が彼のポケットからポロリと落ち てしまったのである。でも彼はそのことに気づかず、私たちがレストランを 出たあと、そこのウエイトレスさんが「これ、忘れ物じゃないですか」と追 いかけてきてくれたのだった。問題の箸袋を渡された私は、「どれどれ」と 中身を見て、その箸袋の重さを噛み締めたのである。
 ということはだよ、私たちを追いかけてきたウエイトレスさんも、そこに 書いてあることを確認している可能性が高い。だからこそ彼女は単なる箸袋 にもかかわらず、私たちを追いかけてきてくれたのではないか。
 その表記内容を目にしたとき、彼女の脳裏にどんな思いが走ったか、私は 知りたい。人間のダークサイドを垣間見た、という感じか。それとも素直に 「このスケベおやじ!」的感想で、心に整理をつけてしまったのか。
 話が大ズレしてしまった。
 ランパブの登場でニューヨークの日本人風俗業界も幅が広がった感があ る。イスラム原理主義の登場と言ったところか。自分でもよくわからん例え だが。
 でも、ランパブに行くのは結構勇気がいるぞ。ピアノ・バーで働く女の子 に「あの人、うちの常連さんなの」と自分のことをコメントされるのと、ラ ンパブで働く女の子に「あの人、うちの常連さんなの」とコメントされるの では、やはりそのヘビーさが違う。
 また、客のほうもピアノ・バー・ガールに道端で会うよりは、ランパブ・ ガールに会うほうが、「ゲッ! やべえ」度が高いと私は見た。
 一般的感覚から言うと、明らかにピアノ・バーよりもランパブのほうがギ ルティーである。だから、ランパブの登場によって、ちまたに「ゲッ! や べえ」オヤジが大量発生するはずだ。道端で突然、ダッキングしてるヤツが いたら、そいつが犯人。
 言っちゃ悪いが、他人の「ゲッ! やべえ」という表情ほどおもしろいも のはない。その「ゲッ! やべえ」の裏にある「なんでやばいの」というナ ゾを考えるだけで、ウキウキしてしまうのが人間ってもんだ。
 しかし、「ゲッ! やべえ」状態を引き起こすにもかかわらず、きっと男 どもはランパブに行くに違いない。その場合、だれもランパブの住所や電話 番号を自分のメモ帳にメモってしまうような愚かなことはしない。こういう ときこそ、箸袋。
 ここ数ヵ月の間、箸袋にメモされてしまうお店の第1位は、今回のランパ ブに決まりだ。
 とり急ぎ、読者の皆さんには身の回りにある箸袋に注目していただきた い。特に日本食レストランで働くウエイター・ウエイトレス諸君の責任は重 大だぞ。テーブル回りに残された箸袋は必ずチェック。興奮した筆致で書か れた店名があったら、それがランパブだ。
 その店名が書かれた箸袋を発見したら、迷わずお客さんを追いかけてほし い。そして、10メートルぐらい離れたところから叫ぶのである。
 「お客さ〜ん、ランパブのメモ、お忘れですよお〜」
 それを実行した人には、私が「カフェ一茶」のランチセットをおごってあ げよう。デザートもつけるぞ。
                        ひろ
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『VOICE』

@投書『駐妻について』
 こんにちは。「駐妻Nuts」やっと動き出しそうですね。協力させていただ きたく思いますのでよろしくお願いします。
 ところで、先週号を読んで思ったのですが、「駐妻」ってそんなにアンノ ウンで、悪口をいわれている存在なのですか。うーん。やっぱり、という か。私だって自分がよもやチューヅマになるとは、結婚前は全く考えていま せんでしたから分かる気もします。自分には一番遠い存在、くらいに思って いたかも知れません。
   しかし、今は昔のようにエリートサラリーマンや商社マンだけが海外に派 遣される時代ではなく、結構いろんな人が来ているみたいです。若い人たち も結構多い。従って駐妻もいろんな人がいます。これは自分にそう言うお友 達ができて初めて知ったことですが。
 駐妻の悪口を言う人たちってどんな人たちなんでしょうか?どういう風に 悪口をいってるんでしょうか?知りたいものです。怒ったりしませんからぜ ひ教えて下さい(内容によっては怒るかも知れないけど)。
「私の場合」
●全く予想外の海外転勤で(まずないと思っていた)
●けっこうショックで、最初は行きたくないと思っていたけど
●ダーリンと(笑)別れて暮らすのは嫌だし(私の場合これが一番大きい。 へへ)
●まあ、海外生活もちょっと憧れてるしい、と自分を励まし
●来てみたけれど、言葉の壁は思ったよりぶ厚く
●働けないので勉強でもするしかなくて
●でも英語ばかり勉強するのも、その先の目的が(強力なモチベーション が)ないからだんだん疲れてきて(アメリカに特に愛着も湧かない)
●他の習い事をしようと思っても英語の壁がなかなかぶち破れず
●思いきって始めてみても(クラスメイトの)アメリカ人たちと馴染むのは 一苦労で
●つい疲れて、最近は日本の書店、日本語字幕付きレンタルビデオに逃避し がち
●そして意気込んでいた「アメリカ人友人をたくさん作るぞ」の努力も怠り がちで
●日本人の人たちとつるみがち、最近は当初の焦りも消えわりとのんき
●でも、せっかくアメリカにいるんだしもうちょっと違う展開にしようか なーとも思っている
 。。。。。という展開で、一年半がたとうとしています。
 多かれ少なかれこういう奥さんは多いのではないかと予想しています(私 はもっと努力してるわよ!というかた、ごめんなさい)。もちろん、お子さ んのいらっしゃる方は、子育てで手一杯でしょうし。
 まあ、一生懸命勉強している留学生の方や、夢や大志を抱いてここに来た 人たちから見たら頭にくるのかも知れませんね。でも、そういう人たちとは もともとスタンスが違うんだし、そんなに悪口いわれるよーなこと(生き 方)してますかね?
 とはいいつつ、個人的には「もーちょっとなんとかしたら?」って言いた くなる人もいますけど。けれど、そういう人は大抵日本にいてもつきあいた くないようなタイプなので、つきあわないし、ほって置きます(NYは駐在員 人口が多いせいか、つきあう人を選べるので助かってます)。
 そんな感じです。ただ、確かに日本人の奥さんとお茶ばっかり飲んでいる 人が多いんだとしたらあまりに勿体無いので、「駐妻Nuts」で楽しめること をどんどん提案していけたらいいなと思ってます。ひろさん、ありがとうご ざいます。
 では、これからも楽しみにしています。
 かしこ
                    匿名希望
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『編集後記』

 今週は、ちょっと大味な構成になってしまいました。失礼いたしました。 いつも少なくとも4つぐらいのメニューを用意するのですが、今回はこの 『編集後記』の除いて、たったの3つ。足りませんね。最近、投書が多く、 油断してたらこうなってしまいました。
 でも、以前のように、作戦モノばかりをズラズラ並べるよりは、コラム風 のモノで埋めるほうがベターかな、と考えております。いかがでしょうか。
 ちなみに、私たちNuts軍団が尊敬するコラムニストは、「マイク・ロイ コ」「佐高信」「ナンシー関」「ボブ・グリーン」。彼らのようなコラムニ ストがこの「週刊Nuts」から生まれてくれたらと思います。かなり遠いかも しれませんけど。
 まあ、ボチボチやりますか。
 では、また来週。
               「週刊Nuts」編集部
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『たわごとコラム』

 私の新しいアパートのトイレは、奇妙なところにバスタオルがかかってい る。
 とりあえず、あなたが私のアパートでヌケヌケとウンコしてることにしよ うじゃないか。
 そのウンコしているあなたの背中側の壁にタオル掛けがあり、そこにバス タオルがかかっているのである。
 つまりだね、男が小を行なう場合、目の前にタオルがかかっているのだ よ。
 うちには、男は私ひとりしかいないから、バスタオルを目の前に用を足す のは私だけである。かみさんは理論上、そのタオルを見つめつつナニをやる ことはできないはずだ。少なくとも私はそう信じている。私の知らないとこ ろで何が起こってるかは知らんが。
 便器に向かって放尿する私の目の前にあるバスタオル。そのときの誘惑。
 何の誘惑って、決まってるじゃないかキミ。そのタオルに放尿したいって いう誘惑だよ。
 この誘惑はスゴイ。まるで小惑星を飲み込もうとするブラックホールのよ うだ。私は我が家で小を行なう度に、その引力に負けちゃいそうになるので ある。
 やってはいけない、でもちょっとだけ。技術的、角度(正面から)的及び タオルの材質(吸いがいい)的に「ちょっとだけ」というのはありえないの だが、その限界に挑戦したいという思いが私の中でメラメラと燃え上がるの である。そのバスタオルの位置は、私をファイターに変えてしまうのだ。
 例えば、便器のフチにチーズケーキが置いてあるとする。用を足したあ と、そのチーズケーキを食べるのは自分だ。その状態で小をやる。失敗すれ ば今出したものを再び飲み込むことになる。スゴイ緊張感。でもシブキのこ とを考えたらとっても不可能。チーズケーキだから吸いもいいはずだし。で もやってみたい。メラメラメラ。
 そのファイテリング・スピリットと同時に、ちょっとしたイタズラ心も存 在するのも事実だ。
 実際にバスタオルを的にしてしまったあと、知らばっくれるボク。何も知 らずにそのタオルで顔をゴシゴシ拭いてしまうかみさん。これもスゴイ誘惑 だ。
 私が日本食レストランでウエイターとして働いてた頃にも似たようなイタ ズラ心の誘惑を経験したことがある。
 各テーブルのお客さんにお茶をついで回るとき、ふと「このお茶をお客さ んの頭にかけてあげたら・・・」と思ってしまうイタズラ心。今、日本食レ ストランで働いているウエイター・ウエイトレスの半分以上は、この「お茶 かけの誘惑」に襲われたことがあるはずだ。
 もし日本食レストランで、お茶をついでるウエイターあるいはウエイトレ スが遠い目をしてるとしたら、その人は「お茶かけの誘惑」に襲われてい る。実際にお茶かけしてしまった話は聞かないが、一応気をつけてほしい。
 そんなわけで私は日々、いろんな誘惑と戦いながら用を足している。密度 のある放尿タイム。クイーンズ移住の収穫のひとつだ。
                    ひろ
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『今週の歌』

「”目の下の クマをどうにかしろ”と妻
       ”だったら離婚 するか”とは言えず ひろ」
 

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