1999年12月14日号(No.300)
目次
*『300号の問題』
*『ピアノ・バー覆面座談会4』
*『今週の歌』〜300号記念みだれ歌〜
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『300号の問題』
やはり今回は、「今週の問題」をお休みして「300号の問題」について
語らねばならんだろう。
今週でこの「週刊Nuts」は300号を迎えた。「だからどうした」という
声もあるかもしれない。自分でも「だからなんなんだ」と思う。
100号のときは、気分的にもう少し盛り上がった。3ケタ突入というの
もあったと思う。ただ、100号を越えると、もうどれも同じ。200も
300も500も800も「あーそうですか」になってしまう。次に盛り上
がるのは1000号だな。
私がこの「週刊Nuts」の編集人を辞めて、すでに2年がたった。
そうなんです。ボク、たくさん書いてますけど、一応編集人じゃないんで
す。発行人でもありません。ただの「たくさん書く人」なんです、オフィ
シャルには。態度デカいけど。
その何者でもない私が、300号についてエラそうに話すのはどういうワ
ケだ!なのだが、そこはそれ、なんと言うか、いや〜、風邪流行ってますね
え。ボクの声なんか、すっかりデミー・ムーアですよ。
「週刊Nuts」における私の立場の「問題」に突入すると、話がややこしく
なるので、このくらいで勘弁してやろう。
本題に戻る。
300号を迎えるにあたり、私はとりあえず「読者の皆さんありがとう」
と言いたいのだが、その前にどうしてもこれだけは言っておかねば、と思う
ことがあるのだよ。
「新しいミニコミよ、トットと出でよ」。ボクはこう言いたいね。
自分で言うのもなんだが、最近私は人間的に丸みを帯び始めている。腹ま
わりのことではない。性格的なトンガリがなくなり始めているのだ。
それは、この「週刊Nuts」にもモロ表われている。最近、紙面がおとなし
いと思わんかね。ウンコ食った話など、もうしなくなってしまったではない
か。意気地なし。
ウンコを食った話をすることが、「性格的なトンガリ」を表わすかどうか
は、私は知らん。どちらかと言うと、「性格的なヒンマガリ」のような気が
してならない。自分で書いといてなんだがね。
なにはともあれ、「週刊Nuts」からある種の「キツさ」がなくなりつつあ
るのは明らかだ。
これはよくない。特にニューヨークの日本人コミュニティにとってノー・
グッドなのである。
人間が生きていくには、適度な刺激が必要だ。私たち人間は、まわりから
刺激を受けて怒ったり泣いたりする。四六時中怒ったり泣いたりばかりして
るのは問題だが、たまにはプリプリメソメソしないと、人間なんかやってら
れない。
残念ながらニューヨークの日本人コミュニティには、そういう「刺激」を
与えてくれる読み物が少ない。反対につまんなくてムカムカするものは結構
ある。「つまんなさ」というのも無理して考えれば刺激のひとつかもしれな
いが、それはちょっと反則。
つまり、今、ここの日本人社会で必要とされているのは、刺激的出版物な
のである。そのための「新しいミニコミよ、トットと出でよ」なのだ。
この「週刊Nuts」をもっとトンガらせるという手もある。でも、無理して
トンガらせても意味ないし、やはりこういうのは、自分たちが書きたいこと
を書いた結果、自然とトンガってしまった、というカタチでなければ読者も
おもしろいとは思わないはずだ。
そんなわけで、だれか新しいミニコミを出す気はないか。いつまでも「週
刊Nuts」に任せてるんじゃない。どんな世界にだって世代交代は必要なんだ
から。
「週刊Nuts」は、これからもグイグイ続く。これまでと同じように好き勝
手なことを書いたり載せたりしていく予定だ。
ただ、「週刊Nuts」もニューヨークの日本人コミュニティじゃ、すっかり
ジジイ状態。若い衆、ジジイだけがんばらせてどうする。キミたちもバカな
ことやりなさい。せっかくニューヨークにいるんですからね。
説教はこのくらいにして、ここでNuts読者の皆さんにお礼を言いたい。
「週刊Nutsをここまでやってこれたのは、すべて読者の方々のおかげで
す」なんていうクサイことは言わない。実際、そういう面もあるのだが、
「週刊Nuts」が続いている最も大きな理由は、単に私が物好きだからであ
る。変態と呼んでもいいかもしれない。もし私が女なら、私みたいな男とは
死んでも結婚しないだろう。
それはいいとして、一方でやはりお客さまは神さまなのである。毎週こん
なチッポケなミニコミを約1万2千人の方々が読んでくれてることを考える
と、「世の中狂ってないか」と思わないこともないが、週に1度、それだけ
の数の人たちに語りかける場を与えられてる喜びっていうのは、ほとんどク
スリ状態よね。
そのラリリのおかげで、うまく常識が働かず、毎週ミニコミを発行すると
いう異常性を維持できたのである。普通の感覚を持つ人間が、何がうれしく
てこんなもん毎週出すか。
Nuts読者の皆さん、ありがとう。これからもよろしく。
ちなみに、今は土曜日の午前1時である。本来は、水曜か木曜日にこの号
は発行されてるはずだったのだが、これまた忙しくて延び延びになってし
まった。
ホントは、この300号に「グリーンカードへの道」シリーズの最終回を
掲載したかったのだが、時間がなくて書けませんでした。スイマセン。
てなわけで300号。1000号まであと700回。ボチボチ行きます。
最後までお付き合いください。
ひろ
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『ピアノ・バー覆面座談会4』
ー:収入の話なんだけど、大体平均すると、一晩でいくらくらい貰ってん
の?
男:ピンからキリまでいるよね?
ー:あ、そう。
女A:うん、店にもよるし・・・
男:あと、仕事できる子、できない子にもよるし。
ー:できる、できないって何がどう違うの?
男:お客さん呼べば、それだけ店にお金が落ちるわけでしょ?
ー:でも、それって数字に出るの?
女B:だから、同伴料とか、指名料とか出すところもあるし。
ー:なるほどね。同伴してきたらその分に付きいくら入るとか。
女A:あと、それを平均して見てて、この子はがんばってるからお給料を上
げてあげよう、とか。
ー:あー、そうなんだ。じゃ、それはチップとは関係ないんだ。
女A:全然、関係ない。
ー:ほらさ、レストランってさあ、パーセント制があるじゃない? あーい
うシステムはないわけね?
3人:ないない。
男:固定給って感じ。あなたは一日これだけですって。
ー:それはひとりひとり違うの?
3人:うん、違う。
男:まあ、最低いくらからスタートっていうのはあって、上がる子はガンガ
ン上がっていくし、上がらない子はずっとステイだし。
ー:あーそう。普通はいくらなの?
女B:普通は$80ぐらいからかな、基本的に。
女A:うん、でも最近下がってるみたいだよ。経験がないともう$75と
か。
女B:経験あると$80からで、経験ないと$75から。
ー:じゃ、$80で何時間労働なの?
女B:どこも普通は5時間かな。
ー:8時ー1時?
女B:普通は8時半ー1時半。
ー:ふーん。ウェイターは給料同じ?
男:・・・・・
女A&B:安いよね? かわいそう。
女B:ウェイターの場合、女の子より早く入って、遅く帰るのに、給料安い
よね。
男:それはまあ、女の子がメインのところだし、女の子がお客さん呼んで来
るからこそ、自分たちがあるっていう。まあ、偏見じゃないけど、見下され
てるところって絶対あると思うの。
ー:見下されてるって、それは何?
女A:だって、名前がウェイターだもんね。
男:”ウェイター”だもんね。別に名前で呼ばれる事でもないし。”ちょっ
と、すいません”って呼ばれていって、召し使いっていえば召し使いじゃ
ん、女の子たちがその場をちゃんともっていくための。だから、安いよ。
ー:じゃ、例えば、女の子が$80から始めたとするじゃない。それで上
限ってどれくらい? 行く人ってどれくらい行くの?
女B:$120−130ぐらいいくんじゃないの。
男:もう少し行くでしょ? $140−150ぐらいじゃない?
ー:$150ぐらいか。
女A:せいぜい。
ー:雇われママってどれくらい貰ってるのかな。
女A:(ママ)でも、そんなもんだよ。
女B:$200も貰ってないんじゃない。
女A:うん。安いよね。
ー:じゃ、ピアノ・バー業界って、その日はお客さんが一杯入ったからっ
て、今日はお金が一杯あるとか、そういうわけじゃなくもう安定してるんだ
ね。
男:チップ制じゃないから。給料は日当だから。
ー:いや、レストランなんてさあ、一晩働いて$30とかさあ、上は
$500ぐらいまであるじゃない。
女A:そうね。
ー:ギャンブル性が高いっていうか。
女A:でも、レストランで働いてると、忙しくなると時々腹が立つけどね。
ー:大体みんな平均で週何日ぐらい働いているの? 人それぞれ?
男:うん、毎日入ってる子もいるし、週5日の子もいるし。
女B:平均4日ぐらいじゃない?
女A:3日か4日だね。
ー:そうか。となると、一晩$80、まあ、$80スタートだけど。
女B:$80として。
ー:で4日として週$320か。で1ヵ月で$1300ぐらいか。$1300で
生活できるの?
女A:まあ、贅沢しなければ。
男:普通に生活してれば。家賃払って、ってやってれば残るでしょ?
女B:でもまあ、そうそう好きなものも買ってはいられねいよね。
女A:いられないね。
男:そこそこの生活。
−:通常さあ、英語学校とかCUNYとかいろいろあるじゃない。それを月
で計算するといくらなの?
男:1セメスターで?
ー:じゃあ、1セメスターでいくらなの?
女B:CUNYだったら、$3000−$3400ぐらいじゃない。
ー:じゃ、1ヵ月$500から$600ぐらいか。
女B:4ヵ月だもん。サマーは別だから。月$800か。高いね。
ー:高いね、そう考えると。
女A:高いね。すごいね、みんな。
ー:英語学校でいくらぐらいなの? $400ぐらい?
男:すごい安いところは安いし、高いところは高いし。英語学校って、
本当、バラエティだよ。
ー:英語学校ってさぁ、2ヵ月で$800とか、そんなもんだよね。NYU
の英語学校は高いけど。
男:うん、安いとこは安いし。あそこどこだっけ?
女A:え? ×××?
男:×××じゃなくて。あっ、○○○が1セメスター$800。
ー:4ヵ月で?
男:うん、4ヵ月で。
ー:$800。月$200か。
女A:こないだ、私、1年で$1600っていうところ聞いた。でも、
そこは学校に行ってはいけないの。
ー:え、ホントに?
女B:あ、存在しない学校なんだ?
女A:実はあるんだけど。
男:あー、事務長が遊びで、お金儲けでやってるみたいな。
女B:え、それで、I−20だけ出してあげるんだ?
女A:そう、そう。学校に来るなって言われるらしいよ、I−20キープだ
けの人は。
ー:あー、そう。
女A:来たい人は、来たい方の金額を払わなくちゃいけないらしいよ。
男:ふーん。値段が違うんだ。
女A:うん、違うって。
ー:あー、そう。
男:でも、1年で$1600だったら安いよね?
ー:それだったらいいね。
男:だって、それでアメリカにいれるんでしょ?
女A:そう。
ー:へぇー。
女B:1年$1600払って、I−20をフェイクでもらって、水商売して
たら意味ないじゃん。
男:とりあえず、NYが好きだからっていうのもあるだろうし。
女A:NYにいたいし。でも、ビザの問題は嫌だなっていう人、結構いるし。
男:いつでも出入りが出来るようにっていう。
女A:気持ちの問題で、パスポートになんか付いてるのが嫌だとか。
ー:だってさ、水商売やりながら、大学に行きたいって思い始めて、それで
大学に行った子いるからね。その時はきれいな身体でいないとね。
3人:あー、そうか。
ー:イリーガルってたらさぁ・・・
男:ちょっとね。
ー:ちょっとな。
まだまだつづく
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『今週の歌』〜300号記念みだれ歌〜
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