2000年2月15日号(No.307)




目次

*『日本の問題・その1』
*『ピアノ・バー覆面座談会10』
*『覆面座談会を終えて』
*『VOICE』 ・投書『寒すぎる日々』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『日本の問題・その1』

 帰ってきたよ。日本から。
 紙の「週刊Nuts」は1週休み、インターネット上の「週刊Nuts」は2週間 もお休みしてしまいました。大変失礼いたしました。
 そんなわけで復活だ。
 92年2月にニューヨークに流れてきて、これが3度目の帰国だった。1 度目は94年3月。2度目は95年5月。ちなみに前者が3日、後者が5日 間のステイ。どちらも在外投票絡みの帰国で、忙しくて街をきっちり歩くヒ マなどなかった。ずーっと永田町と霞ヶ関にいたからな。
 しかし今回は、全部で15日間の長期ステイだった。つまり半月も日本に いたわけだ。
 ついでに、東京、名古屋、大阪、京都、沖縄の5ヵ所を回った。かなりキ ツかったが、おいしかった。特に沖縄は私の第2のふるさと。昔、琉球大 学ってところで海洋学を勉強してたんですねワタクシ。約10年ぶりの帰沖 だった。涙出ましたよホントに。
 それにしても、日本、あんまし変わっとらんね。みんな携帯持ってると か、アダモちゃんみたいな女の子の存在など、表面的な部分に違いは見られ るが、空気はほとんど変わってない。少なくとも私はそう感じた。
 私のまわりの人からは、「日本変わったよ」と言われていたから、すごく 意外な感じがした。今思えば、みんな単に「日本は変わったのよ」と思いた かっただけなのではないか。そのほうが一時帰国するにしてもありがたみが あるし。
 たとえば、1992年のニューヨークと今現在のニューヨークを比べた場 合、だれに聞いても「変わったわよね」と答えるだろう。そういう変化は日 本には起きてない。ま、ずーっと不景気だしな。
 であるからして、今回の帰国に関する私の基本的なスタンスは、「数年ぶ りに帰った日本だけど別に変わってねえじゃねえか」である。
 しかしながら、それと同時に、まだ派手な動きにはなってないが、微妙な 社会的なうねりのようなものを感じたのも事実だ。変人(ヘンジン)が多く なってるとか。いきなりだけど。
 その辺の「変わってる」「変わってない」ぶりを東京→沖縄→大阪→名古 屋→京都→東京という今回の旅のルートに合わせて、来週から数回にわけて お届けしたい。まあ、単なる旅コラムよ。
 それにしても、「爆笑問題」のツッコミのにいちゃん、ゆるいね。今回の 帰国において、これは私自身の中ではひじょーにビッグなテーマだった。あ の程度のツッコミをのさばらせていいのかみんな。なぜ立ち上がらない。大 阪の4歳児のほうがもっとツッコミうまいぞ。「あっちこっち丁稚」を笑い のゴールとして育った私には、あれは許せない。ビッグ・プロブレムだ。
 とりあえずそんな話をしていきたいっスね。どんな話だ。
                      ひろ
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『ピアノ・バー覆面座談会10』

男:でも俺が今日本に帰ってホストやろうと思ってもたぶんできないで しょ。だって俺最近よくビデオとか借りて見てるけど、俺の時代ってロン毛 はいたんだけど、茶髪とかガングロとかはいなかったの。自分はどっちかっ ていうと正統派で売ってたから、こういうタイプがたまにぽつんといても良 かったけど、今こういうタイプがホストクラブにいてもうけないと思うも ん。
女B:みんなあんなキムタクみたいなの?
男:ロン毛でガングロで、体にいろいろチャラチャラつけて。
女A&B:えー、嫌だ。
男:そういうのばっかり。
ー:あー、そう。
男:だから俺が働こうと思っても、古い人間だと思われるよ。まぁそのかわ り接客は出来るけど、言葉とかも使えるけど、今うけはしないと思う。
女B:でもその事で1回ね、ある店の人としゃべってたのね。”これこれこ うこうなんだけど、いいのかな? 接客する側として”って言ったら、その 人は”客が入ってるからそれはそれでいいんだよ”って。
女A:そう。お客さんが良ければ、それはそれでいいんだよ。
男:需要と供給のバランスが取れてるから、結局はそれでOKなんでしょ?
女B:結局、女の子達が仕事できてなくっても、そのノリが好きで、そうい う店が好きだったら、それはそれでいいわけだから。
男:だったら、違う雰囲気の店に自分が移ればっていう話だしね。
ー:まぁ、お金もうけなきゃいけないわけだしな。
男:まぁ、お店もねお金がないと動かないし。だからお店移るしかないで しょ? ねぇ、いろんなタイプの店ってあるじゃない?
女B:でも私なんて、お堅いとこ行っても、私も腰掛けでやってるわけだか ら、そんなに力は入れてやりたくないし。かといって若いノリのところに 行っても、って感じ。若いノリにはついていけないし。年上の人のプロ意識 にもついていけないし。
ー:なるほど。全体の女の子達でいうと、30代前半後半、20代前半後半 で、どの割合が一番多いの? 20代前半?
女A:うん。20代前半。
女B:一番多いね。
女A:22,3が多いね。
ー:30超えるとかはあまりいないの?
女A:いるとこにはいるよね。
男:XXXとか多いんでしょ?
女A:うん。XXXとかXXXとか。
女B:あと、20代前半で(NYに)来て、27,8になったぐらいでみん な見極めるんじゃないかと思う。帰るべきか、帰らないべきか。
女A:来て5年だよね。
女B:うん。それで何か出来なかったら、帰っちゃうからその世代が少なく なって、それを超えちゃって30過ぎたら、またみんな・・・
ー:あー、なるほどね。ポイントがそこら辺に来るわけね。27,8ぐらい に。
女B:だって、結婚するとか・・・。まぁ、NYにいる子で結婚を焦る子っ て少ないと思うけど。
女A:ビザも切れるしね。
ー:お客さんとの話で、駐妻(駐在員の奥さん)の話って出るの?
女A&B:奥さん達の話はね・・・
男:お客さんと女の子だったらたぶん出ないけど、お客さんとウェイター だったら出る。
ー:駐妻の噂とか聞かないんだ?
女A&B:聞かないね。
女B:だから、ホントの噂はさっき言った、イジメがあるだとか・・・
女A:妻が男を買ってるだとか。
ー:そうそう。”駐妻転がし”とかいるっていう話よ。
女B:ホントに?
女A:いいねぇ。
ー:俺ね、噂を聞いた事がある。でもまぁ駐妻の状況を見ると起きてもおか しくないよね。
女A:おかしくないよね。暇だしさぁ、お金あるし。子供がいなかったらや るよね。
ー:子供がいない人が増えてるじゃない。
男:どっちみち駐在員の妻は働けないしね。
                      おわり
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『覆面座談会を終えて』

 この座談会はおいしかったと思う。内容もおもしろかったし、紙面を埋め るのにも役立った。毎週作る立場とすれば、後者のほうがビッグだったりす る。
 さて、これからであるが、このピアノ・バー話をどう転がすか悩んでい る。このくらいでいいかな、という気持ちもある。自分でもどうなるか、 まったくわからない。
 今回の座談会を読んで、ピアノ・バー業界に走る人が増えることを祈る。 比較的楽して金が稼げるようですよ。やってみませんか。特に大学生にとっ ては、レストランで働くより効率がいいかもしれません。トライしてみてく ださい。
 ただ同時に、ピアノ・バー業界は、一度ハマったらなかなか抜け出しづら い世界であることも覚えておかねばならない。それと「あたし、ニューヨー クで何やってんの?」という自問に対してきっちりと答えられる準備はして おくべきである。でないと壊れるよ。
 ニューヨークに住む日本人が増えることはいいことだと私は思う。どんど ん来ればいい。その人たちの生活の手段となるのであれば、ピアノ・バー だって何だっていいではないか。ただ、その業界に足をつっ込むことによる 精神的風圧に関しては覚悟しておくこと。この街は、何をやるのも自由だ が、すべて自分の責任となる。それさえわかっていれば、ピアノ・バー業界 というのは、なかなかおいしいところだと思う。
 ちなみに私は、これまでピアノ・バーに行ったこともないし、これから行 くこともないだろう。私がお金をもらって女の子に話を聞かせてあげるとい うのならわかるが、お金を払って女の子とお話しするつもりはまったくな い。金の無駄である。
 でも、世の中には、女の子と話すことにお金を払う男たちがいて、彼らに よってピアノ・バー業界というひとつの世界が潤い、それで生活している人 たちがいるっていうのはすばらしいことである。需要と供給ってカ・ン・ ジ。私は金銭的には協力できないが、社会的精神的には同業界をサポートす る。それで勘弁。
 今回の座談会は、駐妻の話で終わった。これは「次回は駐妻座談会よ」と いう神様のサインかもしれない。なにが神様じゃ。
 駐妻座談会。ぜひやってみたい。座談会のメンバーがほしいな。「ほな、 やりまっか」という駐妻の方がいましたら、「週刊Nuts」編集部(TEL:718 -545-4488)までご連絡ください。これも覆面座談会になる予定 だからご心配なく。おとなりの鈴木さんとこの奥さんの悪口言う大チャンス だ。さあ、受話器を取って電話しなさい。そして言うのだ。「あたし、やり ます〜!」と。洗脳してどうする。
 というわけで、「ピアノ・バー覆面座談会」でした。
                      ひろ
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『VOICE』

@投書『寒すぎる日々』
 ”年末のカウントダウンの時、タイムズスクエアでテロが起こって人が一 杯死ぬかもしれないから、警察が死体袋を1万枚用意しているんだって!” というサムい噂を聞いたのは去年のどんずまりだった。その袋の数は人に よって1万枚だったり20万枚だったりしたが、結局大晦日は何も起こら ず、私はその時ストレスぱんぱんだった為”仕事なんざやめたるわい”とわ めきつつ飲みまくり、輝かしい元旦を大二日酔いであけた。カウントダウン はおぼろげにしか覚えていない。ちなみにわめいていたのもいつ寝たのかも 覚えていない。周りが覚えているけれど。
 、、、皆さん、2000年の調子はどうですか。サイコウっすよ、と、私 は返したい。
 さて、近頃の天候と同じく、全く心が暖まらない話がある。日曜の昼下が り、やっと起き出した私はシャワーでも浴びるか、、、と浴室で歯を磨いて いるとインターホンが鳴り、私の名前を呼んでいるので頼んでいた小包みが 届いたか?と思って、上下ジャージに健康サンダルというパシリのチンピラ の様な格好で降りていった。ところがドアの前で待っていたのは目元も涼し い2人の若い日本人の男の子達だった。、、、あっ、、、と立ち止まったが もう遅い。後戻りもできず、その2人の”極寒の中、日本人宅を訪問して布 教する偉大なボランティア精神”に敬服して小冊子を貰う次第となった。キ レイなお兄さん達の前でずいぶんなカッコウで対面した為か、何か一言言い たかったが何を言っていいのかもわからず、”ありがとう”などと言って小 冊子を貰ってしまった事でモヤモヤした気分になり、仕方なく部屋に帰って まだ爆睡していたルームメートの枕元にそっとそれを置いておいた。
 30分後、”何でこんなもんがオレの枕元に置いてあるんや!なんか夢見 が悪いと思ったら!うなされとってんぞ!なんやねんこれはなんやねんなん やねんなん、、、、、”と、すっかり彼はパニック状態に陥っていた。
 置いてみるもんだ。すごい効果だ。”意外とセンシティブやってんな。い やあ、実はな、、、”と、一部始終を話した後、私がボコボコにしばかれた のはいうまでもない。
 このように、思わぬ効き目もある小冊子、けだるい休日の午後に貰ってみ るのもいいかもしれない。、、、
 しかしお兄さんたち、日曜はジャージでいさせて欲しいんですけど。
                      修
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『編集後記』

 今週は「やりメシ雇用倍増作戦」「C&Kワールドの旅」はお休みしまし た。それと「L.I.C.ジャパン・タウン化作戦」もね。来週ぐらいから復活しま す。
 「ぶりてんNuts」ホームページ(http://www.nyct.net/~nuts/)のオ ピニオン欄が結構おもしろい展開となっております。
 この「ぶりてんNuts」ホームページですが、編集部が油断してるスキに非 常に活発なホームページとなってしまいました。昔のうすらさびしさがウソ のようです。
 11月、12月と紙版「ぶりてんNuts」を発行しなかったため、ホーム ページのほうにも影響が出るか(書き込みが減るとか)と思っておりました が、なーんてことはありませんでした。
 紙版が出なくても、もうガンガン。まあ、とりあえずのぞいてみてくださ い。
 話が変わります。
 一部のウワサによりますと、ニューヨーク地区の在外投票の登録者数が、 ロス・シカゴを抜いてアメリカで1位になったらしいです。まだしっかりし た数字を確認してないので、勝利宣言はできませんが、これがホントなら大 変です。
 去年の12月の時点では、その2地区に約300人ほどの差で負けており ました。それを一気に逆転? すごいですね。
 詳しいことがわかり次第、またご連絡いたします。
 今週はこんなところでしょうか。
 では、また来週。
                 「週刊Nuts」編集部
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『今週の歌』

「”I missed you” そういう妻が 数分後
          怒鳴り始めて 我が家だと思う ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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