2000年3月14日号(No.311)




目次

*『今週の問題』
*『日本の問題・その4』
*『VOICE』 ・投書『「A」みた?』 ・投書『骨髄バンクドナー・ドライブ(登録受付)』
*『ざいとーNuts』〜登録受付報告〜
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 今週は軽く行くよ。
 先日「週刊Nuts」のバックナンバーをちらちら読み返してたのであるが、 いや〜、昔はくだらねえこと書いてたのう。A1ソースの話とか。ま、昔と言 うほど前じゃないのだが。
 わたくし、それらの「くだらない話」群を読んで反省しました。「くだら ねえ話書いててスイマセン」ではなく、「最近つまんない話ばかりでスイマ セン」のほうね。
 皆さん、すでにお気づきかと思うが、最近この「週刊Nuts」はカタい。 ハードネタばかりだし、投書も少ない。「昔のくだらなさはどこに行っ た?」という感じだ。
 くだらない話になかなか走らない理由は、この頃、私のアタマの中が ちょっとビジネス系に傾いているからである。「雇用倍増作戦」とかね。
 別にお金儲けに熱中しているわけではないのだが、近頃仕事のほうが忙し くて、ついでに結構おもしろいと来てるもんだから、そちらのほうに脳ミソ を使いがちになってしまう。すると、どうしてもビジネスのほうばかりを見 てしまい、道端に落ちている人糞や犬糞には目が行かずに踏んでしまうので ある。違うだろ。目が行かずにそれらについて書くチャンスを逃してしまう のだ。
 昔はそんなことはなかった。道端でウンコを踏むという事件をきっかけ に、きらめく文章をつむいでいた私。ここで「週刊Nuts」1994年8月9 日号(NO.21)に掲載したある一文をご紹介しよう。
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 久々にイヌのウンコを踏みました。それもクラブに行く途中に。
 あの感覚というのを忘れてましたね。ウンコが靴の裏の溝に入り込んで、 それをその辺で拾った小枝かなんかで、ヌルリと取る作業。慌てて水溜りを 探してしまう、というのはウンコを踏んだ時ぐらいのものでしょうな。
 子供の頃はよく踏みましたけどね。今回の事件でその子供の頃の思い出を 少しだけですが、思い出しました。あの匂い。あの自分の足がウンコの印鑑 になったように、自分の後に付いてくるウンコ色の足跡。汚いというよりは 何か懐かしくて、やたらと笑っている自分がそこにいました。
 夏とは思えなく肌寒い夜でしたが、ウンコを踏んだという事実が、なんと なく私とそこにいた仲間たちの心を暖かくしたような気がしました。でもし ばらくは踏むのはよそうと思います。
                       ひろ
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 こんなことをスルルルルと書いてた自分がいたなんて。信じられん。で も、そのときに履いてた靴、まだ履いてるぞ。物持ちがいいのか。それとも ケチなのかオレは。
 そんなことはどうでもいい。問題は私の視点だ。知らない間に曇りメガネ 状態。雲ってるせいで、道端のウンコなんて目にも入らない。かと言って踏 むわけでもなし。ウンコとのスキンシップをなくしてしまったわけだ。スキ ンシップしてどうする。
 書き手失格だな。感受性をなくしてしまったねボクは。なんでこんなこと になってしまったのだろう。イチから出直しだ。とりあえずウンコ食うか。
                      ひろ
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『日本の問題・その4』

 「アジア会館」は、ただの小汚いホテルだった。
 京成スカイライナーで上野に着いた私は、取り急ぎコージー・コーナーに 立ち寄り、シュークリームを2コ買った。
 日本へ一時帰国する際の、私の中でのひとつのオキテは、日本に着いてす ぐ、この「コージー・コーナーのシュークリーム」を食うことなのである。 なぜだか自分でもよくわからん。一種の儀式みたいなものだと思う。
 おそらくそのシュークリームを食べることによって、「自分は今、日本に いるんだ」とココロとカラダに思い知らせるのだろう。それと、かわいいユ ニフォームを着た日本人の女の子を見て、日本の良さを噛み締めるのも、そ のパッケージのうちのひとつだと見た。オヤジかおれは。
 シュークリームをバッグに入れて、早速地下鉄に乗りこむ。私が乗ったの は、おそらく銀座線だったと思う。アイ・アム・ノット・シュア。が、とり あえず「青山一丁目」という駅で降りたのは間違いない。
 青山。よくわからんネイバフッドだ。ニューヨークの国際観光振興会でGet してきた英語の地図を見ると、この辺はやたらと大使館が多いではないか。 その青山にある「アジア会館」。何か読めてきたような気がする。アオヤ マ・イズ・インターナショナル・ネイバフッド。どうだ。違うか。きっとこ の辺は毛唐が多いんだろ。アメリカから来て「毛唐」はねえだろ「毛唐」 は。
 暗い夜道を旅行バッグをガラガラ引きながら歩く私。「アジア会館」どこ にあるかまったくわからん。これだから日本の住所は嫌いなのである。番地 で位置が確認できないんだから。
 でも、だいたいの方角はわかる。南に行けばいいわけだな。外苑東通りを 南に下る。
 道端に立っている近所の地図を確認しながらトロトロ歩く。その類いの地 図って、掲載範囲が狭すぎるんだなあ。「アジア会館」なかなか出てこない んでやんの。
 そして私はやっとその道端の地図の中に、「アジア会館」の名前を見つけ たのである。
 外苑東通りから左に入って約100メートル。その右手にあるはずだ。
 成田に着いたのが日本時間の夕方の6時頃で、その時点ではすでに8時半 を回ろうとしていた。少し疲れた。早くシュークリーム食べたい。
 「アジア会館」の看板が見えた。もうすぐそこだ。だんだんとその全景が 見え始める。小さな町の公民館みたいだ。ゴージャス感はまったくない。で もそりゃそうだろ。7500円なんだから。
 「アジア会館」の前に立つ。小汚いホテルだ。でも、なんだか懐かしい感 じもする。ここにこれから4日間宿泊する予定だ。どんな事件が私を待ちう けているのだろう。やはりホテル中にマリファナの煙が漂(ただよ)ってた りするのだろうか。
 バッグを引きずりながら自動ドアを入る。
 部屋が決まったら、なによりもまずシュークリームを食べることにしよ う。
                         ひろ
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『VOICE』

@投書『「A」みた?』
 いやいや、久々に投稿。
 みなさん、「A」みた?
 よかったすよ。いやほんとうに。「A」のことはインターネットで情報を読 んでいたんですがね。
 まあ知らない方に説明しますと、「A」というのはフリーのジャーナリスト である森監督と安岡プロデューサーらで、オウムの内部に許可を得て潜入 し、広報担当の荒木氏をメインにフォーカスを当ててオウムの内部からさま ざまなオウムが関連した事件やそれに関する報道を記録して行ったドキュメ ンタリーです。
 色々興味深かった点はあるんですが、まあ私の感想は非常にその荒木氏に 共感した部分が多かったですね、個人的に。
 勿論オウムに入りたい!とは思いませんでしたけど、彼らがオウムに入っ た動機の主なものとして「いまの日本の社会に嫌気が差して出家した」だっ たと思うんです。
 日本で生活していて「なんかこんなのバカらしいや」、って思ったときに 彼らにはオウムがあり、私には留学があった・・・。という気分になってし まいました。
 まあどっちにせよ、オウムに入ろうが留学しようが生活は続いて行くわけ で、まああとは「精進すること」に専念するしかないんですがね。また留学 の場合は精進したところでいつかは終わりがあって、まあまた会社づとめを するなりなんなりしなくちゃいけないんですが・・・。ビザの問題もある し、税金高いし・・・・。話がそれました。
 フィルムの中で日本の報道関係者同士のオウムに対する取材許可申請の小 競り合いでNHKの女性のインタビュアーに向かって、「おまえには聞いてね えんだからおまえは黙っていろ!」などと怒鳴る民放の男性記者がいたり (さすが日本!)、異社同種取材者同士でいきなり喧嘩をはじめたり、別件 逮捕のため刑事がある一人のオウムのメンバーに突っかかって押し倒し、後 頭部を道路で打ったメンバーに押し倒した刑事が「彼(オウムのメンバー) が俺を引きずった!警官に暴行を働いた!」などの理由で警察に連行された り…。
 また人権を守る弁護士が「検察側が起訴をしたら98%間違いなく刑務所 に送られる」などの発言や、報道をうのみにしてここぞとばかりに責め立て る近所の住民など。
 「いまの日本を象徴しているなあ・・・。」とおもってしまいました。
 誤解のないようにいうと、私としては彼ら自身に個人的に同情することは あるにせよ、オウムがサリンを撒いたとすれば、やはりそれは恐ろしいこと だし、それに関して罪を問われることは、やはり必要であろうと思います。
 ただ、ある女性信者の言葉にもあったように、個人的な信仰心とある人間 の犯した罪は別のものなので、麻原被告がたとえそのような罪を犯したとし ても信仰心は変わらないというのはわかる気もします。
 実際ここまで色々報道や警察の暴挙を見てみると(ほんの一部だと思いま すが)どこまでほんとうの証言なのか、疑わしく思うのは無理もないと思い ますし。
 ただねえ、この人たちが海外青年協力隊とかに行ってたら、もっと、世界 に違う意味で役立った人になってたのかもしれないなあ、などと思う気持ち はぬぐえませんでしたが・・・。
 いちお私もフィルムメジャー卒業なんで、取材大変だったろうなあ、小競 り合いのシーンでは、後ろから頭殴られたりしないかしら?などと要らん心 配してましたが。
 第二段が出るそうなので、その際はジャパンソサエティーの皆様、また上 映お願いします。見てない人も今度は見てね。見る価値はあると思うよ。
                       おーた。
@投書『骨髄バンクドナー・ドライブ(登録受付)』
 19歳の男子大学生、レストランの店長さん、将来プロ・バスケットプレー ヤーを夢見る男の子。皆、幹細胞移植に唯一の生きる望みをかけて、ドナー を探しています。
 先日、日本人の若い女医さんが白血病で亡くなりました。全米骨髄バンク (NMDP)のドナーから、もう少しで移植できるかもしれない、というところ で、結局、病魔が勝ってしまいました。もっと早く移植ができていれ ば・・・。(骨髄移植は、実際にはドナーの骨髄の中の幹細胞を患者さんに 移植します。最近では「骨髄移植」にかわり、「幹細胞移植」という言葉が 使われるようになっています。)
 ドナーが患者さんへ提供する際の方法は、2つあります。その患者さんに 最適な方法を、患者さんの主治医が選びます。
 従来の「骨髄提供」:麻酔下で骨盤の後側から針をさして、骨髄の中の幹 細胞を取り出します。脊髄を取るわけではありません。提供中は麻酔をかけ るため、痛くはありません。提供後にお尻のあたりに鈍痛がしばらく残りま す。
 新しい方法の「末梢血幹細胞提供」:成分献血のような要領で、一方の腕 に固定された針から採血し、血液は機械を通って移植に必要な幹細胞だけが 取られ、残りの血液はもう一方の腕からドナーの体に戻されます。提供の前 に、血液中の幹細胞を増やすための注射を受けます。
 近日のドナードライブは下記のとおりです。
1)04/01/00, Sat, 11:00 am - 3:00 pm  New York University Medical School  550 First Avenue, Schwartz Conference Room, NYC NY
2)04/13/00, Thurs, 10:00 am - 3:00 pm   Cornell University   Gannet Health Center, 1st Floor, Ithaca NY 14850
 主催:CAMMY LEE LEUKEMIA FOUNDATION, Inc. (CLLF)。  電話:1-800-77-CAMMY fax: 212.460.5971
 日本語でのご質問は、有友朝子までお願いします。
 CLLFへFAX、またはE-mail: aritomo@ginga.net
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『ざいとーNuts』〜登録受付報告〜

 今後、在外投票に関するネタは、「ざいとー(在外投票の略)Nuts」とい うタイトルで書くことにする。というのは、ネタがないと「今週の問題」 コーナーを在外投票ネタでゴマかしがちだからである。セパレイトにしたら もう逃げられない。来週いきなりネタがなかったらどうしよう。そしたら、 「ネタがない問題」について書くか。
 先週の土曜日、3月11日にロックフェラー・センターの紀伊國屋書店で 開催された「在外投票登録受付」について報告せねばなるまい。
 当日はあいにくの雨で、特に2時ぐらいから雨・風がキツくなってきたも んだからさあ大変。いつもは人でいっぱいの紀伊國屋もなんとなくガラーン としていた。
 ところが、である。来たよ人が。2時過ぎには用意したイス(7脚)が いっぱいになり、紀伊國屋さんに慌ててエキストラのイスを出してもらっ た。ちょっとした中だるみもあったが、5時前にまた再びいっぱいとなり、 最終的には100名弱の人たちがその日、登録を済ましたのである。
 あの雨で100名。いい数字だと思う。と言うよりは、今から6年以上も 前、同じ紀伊國屋で在外投票実現のための署名を集めていた私にとっては、 信じなれない数字だった。あの頃は、ほとんどの人が在外投票なんて知らな かったからなあー。しみじみと時の流れを感じてしまった私。
 それと、Nuts読者がたくさん来たのにも驚いた。6年もミニコミを出して いると、相手の顔を見ただけで、その人がNuts読者であるかないかがわかる のである。その私の勘によると、少なくとも全体の3分の1はNuts読者だっ た。
 今度はわたくし、「感謝感謝」の嵐に襲われましたね。ありがたいことで す。
 それにしても、だ。今回私は、在外投票に関する意識が数年前とは比べも のにならないくらい高まっていることを痛感した。いや〜、感心しましたよ ボクは。
 領事館と紀伊國屋の皆さん、ご苦労さまでした。またやりましょうね。 そのときは再びお手伝いいたします。
 そんなわけで、また来週。
                    ひろ
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『今週の歌』

「子を産むと 女性は さらに強くなる
         これ以上どう 強くなるのか ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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