2000年8月29日号(No.329)




目次

*『今週の問題』
*『日本救出2兆円作戦2』
*『”帰れ”シリーズ3』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 今週は日本語ホームページについてちょっと語ってみたい。
 今、いろんなところで読み物のサイトや日本人女性向けのサイトが立ち上 がっている。似たようなホームページが次から次へと誕生しているのであ る。
 それらのサイトは別に遊びでやってるわけではなく、ほとんどがお金儲け が目的のサイトである。
 がんばってるホームページもたくさんある。デザインや写真がきれいだと か、いろんな人が書いてるとか、取り上げるネタがおもしろいとか。
 でも、そんなサイトを見てていつも思うのだが、それらの経営者の方々は 一体どうやってお金を稼いでいるのだろうか。
 気合入れてコンテンツを充実させるのはいいのだが、そのコンテンツを作 るために使ったお金というのは、ちゃんとペイしているのだろうか。
 お金を稼ぐ方法はおそらく広告しかないのだが、少なくともペイしてるよ うには見えない。
 そんなわけで、今バゴバゴ立ち上がってる読み物サイト&女性向けサイト のほとんどは、そのうち軍資金がなくなって潰れると私は見ている。悲しい 話だが、きっとそうなるだろう。
 将来潰れそうなホームページを眺めながら、私は「成功するホームページ のココロ」ってやつを考えてみた。読み物サイトや女性向けサイトを成功さ せる方法はないのか?と。
 そのときにひねり出したのが、以下の7ココロである。
 ココロいち:「できるだけ手を抜く」
 ココロに:「金をかけない」
 ココロさん:「でかいサイトの小判ザメになる」
 ココロよん:「できるだけ文章を少なくする」
 ココロご:「写真を使う」
 ココロろく:「できるだけ毎日更新する」
 ココロなな:「新聞や雑誌が取り上げない小さくて変わったネタを扱う」
 これらのココロを満たせば、結構金の稼げるサイトになると私は断言して しまう。
 ココロいち・に・さんの「できるだけ手を抜く」「金をかけない」「でか いサイトの小判ザメになる」を要約すると、「楽してアクセス数を上げる」 ということになる。
 金儲け用の読み物&女性用ホームページを作るときにあんましがんばって はいけない。正確には、金儲けのためにがんばってもいいが、コンテンツを 充実させるためにがんばってはいけない、ということである。
 ホームページは一種のブラックホールだ。新聞や雑誌と違って、いくらで もコンテンツをブチ込むことができる。だから、充実させようと思えば、ど こまでも充実してしまう。ついでに金までグビグビ飲み込んでしまうのであ る。
 であるからして、できるだけ手を抜かねばならない。そして金もかけては いけない。そのかわり、「でかいサイトの小判ザメになる」努力はすべきで ある。そしたらアクセス数が稼げるからね。
 「でかいサイトの小判ザメになる」についてもう少しお話しすると、通 常、読み物&女性用ホームページ軍団は、自分たちのサイトの魅力だけで読 者を集めようとすることが多い。つまり、読者たちが毎回自力でアクセスし てくれることを望んでいるわけである。
 皆さんの日々の生活を考えていただけたらわかるのだが、1日に見るホー ムページの数というのは大体決まっているものである。普通、2、3コ。多 くても10コぐらいだろう。
 皆さんが毎日見てる日本語サイトというのは、ほとんどが新聞、あるいは Yahooなどのサーチエンジンだと思うが、違うかね。
 新聞サイトはその情報の充実度によって、サーチエンジンはその機能と付 随する情報によって、読者を呼び込んでいる。
 しかし、新聞の場合はもともと新聞に載せてる記事をホームページに持っ てきただけであるからして、コンテンツ代というのはほとんどかかっていな い。サーチエンジン・サイトの場合も、サーチエンジンという便利な機能が あるからこそ、人々はやってくるのであって、コンテンツにそんなにお金を かけてるとは思えない。
 以上のように、新聞サイトやサーチエンジン・サイトは、比較的楽して高 いアクセス数を維持している。言い換えれば、だからこそ今でも続いている のである。
 ところが、先の話に戻るが、読み物&女性用サイトたちは、何もないとこ ろからコンテンツを作り上げて、その魅力によって読者を呼び寄せようとす る。それはやっぱ大変よ。
 だから一番いいのは、みんなが見ているサイトの小判ザメになって、そこ に来る人が「ついで」に見てくれる状態をクリエイトすることである。ひと りで泳ぐには、インターネットの海は広すぎるからね。
 日本語の読み物&女性用ホームページについてひとつ言えるのは、作って る人に編集出身の人間が多いということである。そしてそのことが多くのサ イトを潰れさせる原因となっている。
 編集出身の人間にとってみれば、私の言う「できるだけ手を抜く」「金を かけない」「でかいサイトの小判ザメになる」などは、じぇったいに飲めな い条件だろうと思う。だって彼らは普通、できるだけ手をかけて、ついでに お金もかけて、独立したサイトを作りたいと思っているもんね。だからアン タら間違うのよ。
 できるだけ手を抜いて、お金もかけずに、でかいサイトの小判ザメになり なさいって。ホームページというのは続けないと意味がないんだから。
 続きは来週に。
                       ひろ
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『日本救出2兆円作戦2』

 先週スタートした「日本救出2兆円作戦」の第2弾である。
 前回お話ししたように、日本の現在の失業問題をやっつけるためにNuts軍 団では、海外から2兆円を日本に持ってこようとしている。その2兆円で日 本に新しい仕事を作るのである。
 で、その2兆円の持ってきかたであるが、実際は外国人の方々にその2兆 円を持ってきてもらおうとたくらんでいる。正確には、日本に来る外国人観 光客に合計2兆円を落としてもらいましょか、という作戦なわけである。
 ここで言う「落とす」は、「落としものを交番に届けた3年2組の田中く ん」という場合の「落とす」ではなく、「その場所でお金を使う・費やす」 という意味での「落とす」である。
 Nuts読者の皆さん、去年1999年度の訪日外国人が日本に与えた経済効 果の数値というのをご存知だろうか。
 日本の国際観光振興会によると、去年日本を訪れた外国人が日本で使った お金は、合計で1兆3691億円。それにより誘発された雇用数は、21万 4千人。ものすごい数字である。
 でもよく考えたらそうなのよね。だって、たとえば100万人がそれぞれ 100円使っただけで合計1億円になるわけでしょ。ということは、 1000円で10億、1万円で100億、10万円で1000億。
 ちなみに1999年度に日本を訪れた外国人数は440万人。その結果 が、1兆3691億円と21万4千人の雇用である。
 1兆3691億円をアタマ数で割ると・・・うむ、私の計算機では1兆の 桁が入りきらんではないか。両方の数字からゼロをひとつずつ減らして計算 し、出た数字にゼロをひとつ加えると、ひとりあたり約31万円となる。
 去年、日本を訪れたアメリカ人は70万人である。たとえばそれが10% =7万人増えたとする。31万円×7万人=217億円。217億円よ、ア ナタ。10%増えただけで、217億円が新たに日本に落ちるのである。
 「日本救出2兆円作戦」において、私たちNuts軍団が目標とする2兆円と いうのは、そうやって集める2兆円なのである。要するに去年の1兆 3691億円という数字をトットと2兆円にしてしまおうぜ、という話だ。
 2兆円から1兆3691億円を引いたら=6309億円。あと6309億 円分の外国人を日本に送ったら2兆円になる。先の計算で行くと、6309 億円÷31万円は=200万ちょっとだから、あと外国人を200万人 ちょっと日本に送れば、2兆円が達成できるわけだ。「その2兆円で今の日 本に新しい仕事なんかできちゃったらラッキー」。それがこの「日本救出2 兆円作戦」のミソなのである。
 と言ってしまったが、実は他にもいろんなミソがある。
 「日本救出2兆円作戦」を決行・達成することによって、これまでNuts軍 団が仕掛けてきて宙ぶらりんになってるいくつかの作戦も同時に解決しま しょ、とも考えているのである。
 その辺の昔の作戦との絡みについては、来週お話しすることにしよう。
                                         ひろ
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『”帰れ”シリーズ3』

 一部で好評の「帰れ」シリーズの第3弾である。今回は、「日本より ニューヨークのほうがいいという信仰」について語ってみたい。
 世の中には、私がここで書く「帰れ」を「負け犬たちよ、帰れ」の「帰 れ」と解釈する人がいるらしい。
 でもそれは違うわよ。
 勝った負けたも関係ないことはないが、基本的に私が「帰れ」と言ってい るのは「日本よりニューヨークのほうがいいという信仰」にとりつかれてる 人たちに対してである。その信仰にとりつかれているがために、日本に帰る 決断がなかなかできない人たち。私が言う「帰れ」は、その悪霊(信仰)退 散のための「帰れ」なのである。
 ニューヨークに住む日本人の中には、「日本よりニューヨークのほうがい い」となんとなく、あるいは力強く思っている人間がかなりいる。私も去年 までは「いや〜、日本なんか住めねえよな」と考えていた。
 「日本よりニューヨークのほうがいい」の信仰は、一般に「言い訳の信 仰」と呼ばれている。私がそう呼んでるだけだが。
 現在のニューヨーク生活のことはかえりみずに、ニューヨークにいること を盲目的に肯定するための言い訳としての「日本よりニューヨークのほうが いい」。これが「日本よりニューヨークのほうがいいという信仰」の正しい 使い方である。
 でも本当に「日本よりニューヨークのほうがいい」のだろうか。
 ここで関係してくるのが、先週お話しした「ニューヨークで日本人が生き ていくことの実情が少しずつ認知され始めたということ」問題である。
 そのときご説明したように、ニューヨークで就職したり、ビザGetしたり、 やりたいことでメシを食うのは、簡単なことではない。人種差別や言葉の問 題もある。
 「日本にだって”女性差別”っていう差別があります」と言う人もいる。 そりゃその通りだ。
 ただ、「日本にもニューヨークにも差別があるんだから、どっちも同じ よ」という納得の仕方は、私は間違ってると思う。
 「日本に住むこと」と「ニューヨークに住むこと」のプラス面とマイナス 面を足したり引いたりして、その結果が「ニューヨークの2ポイント勝ち」 とかなるのなら話はわかる。でも、ちまたで見る「日本よりニューヨークの ほうがいいという信仰」は、そういう冷静な計算の上に成立しているもので はなく、あくまでも現実逃避+言い訳としての「日本よりニューヨークのほ うがいい」であるような気がしてならないのである。
 私も今年日本に帰るまでは、「日本よりニューヨークのほうがいい」とい うセリフをしょっちゅう口にしていた。日本に一時帰国してない期間が長け れば長いほど、私の場合はその思いが強くなった。
 ただ、そこには大した根拠などはなかったのである。なんとなく「日本よ りニューヨークのほうがいい」ような感じがしたのだ。おそらく「今さら日 本に帰れねえしな」という思いが無意識のうちに働いて、今自分がニュー ヨークにいることを一般に対しても、そして自分自身に対しても比較的体裁 よく説明するために「日本よりニューヨークのほうがいい」などと言ったの だと思う。
 それが今年、日本に行って変わったのである。「日本も結構いいじゃ ん」。なぜかはよくわからんが、素直にそう思ってしまったのだ。で、私は 考えた。「ホントに日本よりニューヨークのほうがいいのだろうか」と。
 そんなわけで来週は、「ホントに日本よりニューヨークのほうがいい の?」について考えてみたい。
                         ひろ
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『たわごとコラム』

 先日の午後4時頃、私は、41丁目にある日系食料品店「やぐら」でレモ ン味の”午後ティー”を買うためにレジに並んでいた。
 私のうしろには、手に刺身用のマグロのパックを持った20代前半ぐらい の白人のにいちゃんが立っていた。ほら、スーパーとかでよく売ってるじゃ ない。刺身に切る前のマグロのかたまりで、通常白いトレーに乗ってて、そ の上から透明のビニールで包んであるヤツ。あれよ。
 「彼のディナーはマグロの刺身か。シャレてるわね」
 そんなことを考えながら、私は”午後ティー”代を払い、出口に向かっ た。
 外に出たところで私は缶のフタを開け、左手を腰にあててその”午後 ティー”をグビグビ飲んだ。さすが”午後ティー”。うまかった。
 私の横を例の白人のにいちゃんが通り過ぎた。
 そのとき彼は、歩きながら何かにかぶりつこうとしていた。
 彼は、右手に箸、左手にさっき購入したマグロのパックを持っていた。そ のパックはすでにビニールのパッケージがはがされていて、なおかつトレー に乗ってるマグロ肉のかたまりには醤油がかけてあった。
 彼はそのマグロ肉のかたまりを箸でつまみ上げ、口に頬張ろうとしていた のである。それも歩きながら。
 「オーマイグッネス・・・」
 ”午後ティー”を飲むのをやめて、私はボソリとそうつぶやいた。
 軽い午後のスナック。おそらくそんなつもりなのだろう。それにして も・・・
 マディソン・アベニュー方向に歩いて行く彼の背中は、かぶりつきのため に猫背だった。その後ろ姿をながめながら、私は”午後ティー”を飲み干した。
                          ひろ
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『今週の歌』

「”もうそろそろ やばいかなー”と そのときに
           きっちり鳴ります 携帯電話 ひろ」

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