2000年10月10日号(No.333)




目次

*『”帰れ”シリーズ7』
*『VOICE』 ・投書『時々泣く』 ・投書『和式トイレにおける携帯ドロップの恐怖について』 ・投書『”帰れ”シリーズについて』 ・投書『”帰れ”シリーズについて』 ・投書『”帰れ”シリーズについて』 ・投書『”帰れ”シリーズについて』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『”帰れ”シリーズ7』

 「帰れ」シリーズの第7弾である。
 先週の話を復習すると、ここでのネタは「日本人にとってニューヨークっ てところは、夢を実現するのに適した場所なのかしら」であり、このサブ ジェクトに関する私のスタンスは「この街で夢を実現させるのは結構大変 よ」で、私はその理由として「いくつかのハンディがある」ことを挙げた。 ちなみにそのハンディとは:
 ●言葉の問題
 ●ビザの問題
 ●黄色人種であることの問題
 の3つである。
 今回はその3つのハンディについて簡単にご説明したい。
 まず「言葉の問題」。
 要するに、英語というヨソの国の言葉をしゃべらねばならないということ が、いろんなところで私たち日本人の足を引っ張るという意味である。
 英語は私たち日本人の母国語ではない。だから流暢にしゃべるにはそれな りの努力が必要となる。
 一方でアメリカで生まれたアメリカ人たちは英語が母国語である。彼らは 日本人が日本語をしゃべるように英語を話す。
 そんなアメリカ人に比べると、日本人にはやはり英語というハンディがあ る。英語で自分を表現したり、何かを説明したりすることに関して、アメリ カ人の倍以上の努力が必要だ。
 しかしながら、この「言葉の問題」はそれほど深刻ではない。当人の努力 次第でなんとかなるからである。特にニューヨークは移民軍団が多いせいも あって、アクセント付き英語に対して寛大な街である。
 それでも「言葉の問題」は、ニューヨークに住む日本人にとっては一種の 障害だからして、ハンディということになる。
 次に「ビザの問題」。
 ハンディの中では、こいつが一番ヤッカイである。
 先にも書いたように「言葉の問題」は当人の努力次第でなんとかなる。反 対にもうひとつの「黄色人種であることの問題」はテーマがデカ過ぎてどう しようもない。今さら白人にはなれんしね。
 「ビザの問題」は、なんとかなりそうでならない、という非常に面倒な性 格を有している。さらに「言葉の問題」や「黄色人種であることの問題」で アメリカにいられなくなることはあまりないが、「ビザの問題」は下手する と国外追放されたりするから要注意なのである。
 先週号でも書いたように、日本人がアメリカにステイするためにはビザが いる。学生ビザとか就労ビザとか。
 ビザというのは通常、アメリカ政府が出すのだが、その場合の条件として 「この人はアメリカの○○大学に通ってます」とか「この人はアメリカにあ る△△社で働いてます」などの理由が必要となる。フラリとアメリカに来て そのままずっとステイさせてくれるということは基本的にはない(イリーガ ルで居続けるのは別)。必ずビザと、それを取るための理由がなくてはなら ない。
 別の言い方をすると、何か属するものがなければ、ビザをGetできないとい うことでもある(グリーンカード宝くじで当たるというケースもあるが、こ こでは無視する)。学校に通うことでビザを発行してもらう。会社からビザ をサポートしてもらう。アメリカ人と結婚してグリーンカードをGetする (どっかで聞いたような話だ)。
 属するものがないとアメリカにステイできないというのはやはりツライ。 また、日本人が企業からビザサポートを受ける場合は、どの会社でもOKとい うわけではなく、ほとんどが在米日系企業になるというか、米系企業は日本 人をビザサポートしてまで雇おうとは思わないのが普通であり、日本人のビ ザをサポートしてくれるのは例外はあるが、大体は日系企業よね、というの が現状なのである。
 アメリカにある日系企業の数など、米系企業に比べればハナクソである。 そのハナクソ分しか、日本人のビザをサポートしてくれる企業がないのであ る。要するにアメリカに居続けるための選択肢が少ないってことね。
 また職種の選択肢も異常に狭くなる。だってどんな会社でも働けるってわ けじゃないからね。
 一方アメリカ人は、ビザの心配などいらない。何もしなくても、自分の好 きなだけアメリカにいることができる。さらに理論上は、アメリカにあるど んな会社でも働くことが可能である。
 このように「ビザの問題」というのは、ニューヨーク及びアメリカに住む 日本人にとってすんげえハンディになっているのである。
 そしてトドメの「黄色人種であることの問題」。
 ニューヨークあるいはアメリカで暮らすには、やはり白人であるほうが楽 である。日本において中国人やイラン人であるよりも日本人であることのほ うが楽なのと同じことだ。
 「アメリカには黄色人種に対する差別があるか」と聞かれれば、私は「あ る」と答える。やっぱそれはあるよね。どう考えても。
 ただそれは明らかに黒人に対する差別よりは軽い。
 ぶっちゃけた話、この「黄色人種であることの問題」は私たち日本人には どうすることもできない。ボクたち、どう転んでも黄色人種だからね。
 黄色人種に対する差別問題をこの国で社会的に訴えていくことぐらいはで きる。あとはそういう問題が起きないかを監視するとか。大胆な方法とすれ ば、黄色人種の政治家を市議会や州議会、あるいはワシントンDCに山ほど送 る、という手もある。でもどれもすぐに効果が出るというわけではない。
 「黄色人種であることの問題」は、ニューヨーク及びアメリカに住む日本 人にとっては大きなイシューであり、この国で生きて行く上でのハンディで もあるのだが、日本人だけで対処するにはちょっと問題がデカ過ぎるかな〜 という気がする。
 以上が「3つのハンディ」解説である。
 続きは来週。
                       ひろ
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『VOICE』

  @投書『時々泣く』
 仕事仲間と飲みに行った時の事だ。酔っ払った時の失敗談をみんなで話し ていた。
 私は酒飲みなので、その手の失敗談はヤになるほどあって道路で寝ただ の、朝起きたら自分がスプラッター状態になってただの(ようするに寝ゲロ です。ああ、すいません)バカなことを暴露していたのだが、仲間のうち、 朝から晩までレストランで働いてもまったくへこたれず、一見体育会系でタ フに見える女の子が「私、酔っ払うと知らない間に泣いてるんですよね え。」と言った。顔は別に悲しそうでもなんでもないのに、気がついたら目 から涙が止まらなくなってしまうそうだ。本人いわく、何が悲しくて泣いて いるのか、よくわからないらしい。
 いつも、不満らしい不満を言わず働いている人だからかなあと、いつも つらければ”つれ〜よ〜、やだよ〜〜〜〜”と周りに言ってしまう私はそう感 じた。
 話はかっ飛ぶが、去年、ここに新井英一さんのライブの宣伝文を書いた。 そこに彼の歌を歌いつづける姿を見て、”大人になっても夢を追いつづける 人はすばらしい”と書いた。全くその通りだ。そして今年も期待を裏切ら ず、新井さんはNYにやって来る。OCSのインタビューで読んだ記憶では、新 井さんはNYで10年連続でライブをして、実績を作ってから今度はアメリカ の他の街でライブをしたいそうだ。
 ところで、夢とはなんだろう?と考えてみる。眠っている間に見るものも 夢だし、なりたいものになりたいというのも夢だ。なりたいものというのす ごいあこがれであって手に入れたいものだけれど、はたして自分がそれにな れるのかどうかは話は別だ。もしかすると、それは強烈な片思いなのかもし れない。全く、実現不可能なものかもしれない。一番こわいのは、それこそ 盲目の恋のように夢にふりまわされてしまって自分自身を忘れることだ。も ちろん、絶望的な状況でも努力次第で日の目をみることはあるけれど。
 実は私は夢におぼれていたクチだ。あれになりたい、これになりたい、と その場の状況や雰囲気で決めていた(今、これを身につければ高収入にあり つけるだの、これをやればかっこいいだの)。ほんとに一番、アホウなタイ プであった。ただ、だてにトシはとるもんじゃないというか、私にできるこ ととできないことの境界線だけは、わかってきたつもりだ。その上でNYでど うにか生活していくつもりである。
 今の私にとっては覚めたまま行きたい方向へ行くのが夢である。ま〜、か しこい人は最初からそうしているんだけどねえ。私も含めてかしこくない人 がぶらさがってしまう、また、そのふところがある街にいるものなのでつい こんなことを自分に言いきかせるように書いてしまうのだ。
 高校生の時から、二人でハードリカー一気のみなどのアホなことはいつも 一緒にやった、今は東京で暮らしている親友からの手紙で、”今、考えてる ことは今晩の夕飯と、今月の家賃の事かなあ”てな事が書かれてあった。
 こいつは実は昔、夏にアイスクリームばっかり食べてて貧血でぶったおれ たというエピソードの持ち主であるが、今はちゃんと、しっかりメシを食っ ているらしい。ひどく現実的ではあるけれど、元気でいてくれる親友にほっ とした。
 10月20日、BITTERENDにまた、新井英一がやって来る。
 もちろん、観に行きますとも。相変わらず中途半端な私であるけれど、一 途に夢を追う人を見に行くのは格別の楽しみなのだ。彼を見ていると、とに かく、メシ食って、明日の自分のために、または、自分にとって大切な人の ためにがんばろうという気が起きるのだ。
 ちょっと、歌が良過ぎて涙もろくなるんだけれど。まあ、こんくらいええ かなと自分で自分を許している。えっくえっく泣いてる人をみかけたらそれ は私かもしれないです(あ、泣いたらあかんかも)。
                      修
@投書『和式トイレにおける携帯ドロップの恐怖について』
 ケイタイには水にかかるとわかる特別な紙が必ずあるそうです。たぶん塩 化コバルト紙だと思う。乾燥時には青で水にぬれると赤になるってやつ。ケ イタイの故障原因の一番多いのが水による故障なのにお客さんが水で壊れた んじゃーないって言い訳するのがメーカーさんにとっては困るそうな。一回 だけ、どっかのメールマガジンが言っていました。
                  あなたの読者より。
@投書『”帰れ”シリーズについて』
 ひろさんは、日本の方が生活の安定があると言ってらっしゃいますが、私 はニューヨークには精神的な安定があるように感じます。こっちの生活を体 験してしまった今、日本の男女差別、年齢差別、”おやじ”や上下関係に耐 えられるかどうか・・・。こういうことに関しては、きっと女性の方が敏感 だと思いますけど。
 今や、私にとってニューヨーク(アメリカ)の生活は「夢」の部分より、 「現実に必要不可欠」な部分の方が大きいです。
                         S
@投書『”帰れ”シリーズについて』
 あなたがアメドリ派に感じる不快感?はおそらく反対派からは、かなり はっきりした形で反発されるでしょうね。あの文からだとそう感じられます。
 うまくいえないのですが、とにかく不快感がのこりました。人に対する暖 かい視点がないからかな。
 適確な解決策の提示をこころみようとしているのにまとはずれ・・・と。 要は意見に対する反論が見えすぎる。
 個人的な意見だからそれでいいのでしょうが、要修行ですね。
              JOHNY
@投書『”帰れ”シリーズについて』
 こんにちは。いつも楽しく読まさせていただいてマ〜ス。
 『帰れシリーズ』読んでてふと思ったことがあります。
 ここNYに住むようになって、日本人と何人か知り合って、すご〜く感じた のが、『ん〜、なんかこの人、日本じゃ周りに順応してけなくて、NYにいる のかなあ』ってな人が多いことです。特に女に多いです。私も女ですけど。
 いろんなタイプがあるけど、まー、疲れる人もいますよね。実力ないのに 自信満々に売り込んでくる人とか。すごい勘違いしてる人とか。そんな人は 日々避けるようにしてます。
 とは言いつつも、自分も『順応できなくて』ここNYにいる一人って感じで す。私の場合仕事面で。日本にいる時は、忙しいばかりでろくな仕事させて もらえませんでした。つまり、きちんと認めてくれる人がいなかったんで す。自分じゃすごい頑張ったと思うんですけど。
 でも今は、ここNYでいわゆる一流企業で、きちんとしたポジションで働か してもらってます。
 もう結構年だし、女だから、日本に帰っても就職できないでしょう、ます ます帰れません。
 でも、そんなに日本でいい思いもしてなかったのでそれでいいです。
                      匿名
@投書『”帰れ”シリーズについて』
 「帰れ」シリーズ についてです。
 私は子供のころに親の仕事の都合でNYにつれてこられちゃんたんですが、 日本にいろんな未練やあこがれや興味があるのにもかかわらず、環境を変え るのが怖くてずっとNYを離れられません。沢山の留学生の皆さんにお会いし て, つくづくその行動力に関心します。
 大事なことは自分からどうにかしようと思ってNYに渡って来たことであっ て、たとえそれが失敗だったり、日本がいいと思い直したって、それを知っ たって事に感謝すればいいんじゃないでしょうか。楽天的な考え方かもしれ ないけどやらない後悔よりもやってしまってからの後悔のほうがずっと良い もんじゃないですか?
                       E.S.
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『編集後記』

 今週は投書がいっぱい来たので、「日本救出2兆円作戦」はお休みしまし た。それと今月の終りぐらいに久々に「Nuts井戸端会議」をやります。
 では、また来週。
                    ひろ
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『今週の歌』

「玄米を 食った翌朝 どこまでも
       出るぞウンコよ アンビリーバブル ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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