2000年10月17日号(No.334)




目次

*『”帰れ”シリーズ8』
*『日本救出2兆円作戦6』
*『VOICE』 ・投書『帰れ”シリーズについて』 ・投書『NYの日系人』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『”帰れ”シリーズ8』

   「帰れ」シリーズの第8弾である。
 先週、日本人がニューヨークで夢を実現しようとする際のハンディについ てお話しした。ちなみにそのハンディとは:
 ●言葉の問題
 ●ビザの問題
 ●黄色人種であることの問題
 の3つである。
 てなわけで次の話に進みたいところだが、その前に今回は「じゃあそのハ ンディをどうするか」ということに関してちょっと説明しておきたい。
 前にも言ったように、日本人にとってニューヨークというのは夢を実現さ せづらい場所であると私は考えている。その原因が上記の3つのハンディ だ。
 しかし、ムズカシイムズカシイとだけ言ってても夢は実現しない。夢に向 かって一直線、あるいは回り道しながら走るのと同時に、それらのハンディ をどうにかしなければならない。でないと、いつまでもそのハンディたちに 足を引っ張られることになるからね。
 前回、ひとつひとつのハンディについてお話しした際に、「こいつは個人 の努力次第」とか「これはどうにもならん」というコメントをつけた。もう 一回ここで復習すると:
 ●言葉の問題=個人の努力次第で解決できる
 ●ビザの問題=こいつが一番ヤッカイ
 ●黄色人種であることの問題=ネタがデカ過ぎ
 となる。
 それらのコメントをお読みいただけばわかるように、「言葉の問題」と 「黄色人種であることの問題」について私は手を出すつもりはない。理由は 上に書いた通りだ。
 上記のハンディの中での私のターゲットはただひとつ、「ビザの問題」で ある。ニューヨークの日本人が最も真剣に考えねばならないのは、この 「ビザの問題」であると私は考えている。
 ここで話がズレる。
 今回の「帰れ」シリーズのひとつのゴールは、「日本人がニューヨークに 住む」ということの現実を一度直視してみることである。皆さんご存知の通 り、現実というのはどこでも厳しいものだ。それはニューヨークでも同じこ とである。
 これまで7回に渡ってお話ししてきたように、日本人がニューヨークで生 活していくのは結構大変だったりする。また、この街で夢を持つのは簡単だ が、それを実現するとなると話は違ってくる。何回も言ってるように、ここ で日本人が夢を実現させるのは至難の技である。
 タイトルを見ればおわかりいただけるように、この「帰れ」シリーズは、 「日本に帰りなさい。なぜなら・・・」話を軸としているし、今後もそうい う話を続けていく予定だ。
 ただ一方で、現状を打開する方法も考えたいなあと思っている。正確には 「日本人が持つハンディをどうやってやっつけるか」である。そのときに私 が一番にやっつけたいのが「ビザの問題」なのである。
 話を戻す。
 「帰れ」シリーズは今後も続けるが、それと同時に「ビザの問題」のやっ つけ方法を考えるシリーズもスタートする。名付けて「グリーンカードへの 道GOGO(ゴーゴー。午後ではない)」。来週から始めよか。
 次回からは元の「帰れ」シリーズの内容に戻る予定だ。そして「光」の部 分は「グリーンカードへの道GOGO」に脱出する。そんなわけでよろしく。
                       ひろ
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『日本救出2兆円作戦6』

 「日本救出2兆円作戦」の第6弾である。今週から数回に渡って「どう やって具体的に2兆円を稼ぐか」について語ってみようと思う。
 前回お話ししたように、日本に2兆円を落とすためには合計で約640万 人の外国人を日本に送る必要がある。ちなみに1999年度の訪日外国人数 が440万人。よって、あとエキストラで200万人ほど送れば2兆円が達 成できるわけである。
 で、「エキストラで200万人ほどの外国人を日本に送る」ために私が考 えたのが、以下の2つの案である。前回も書いたが、もう1回ここでも書い ておく。
 1)「日本政府に金出していただいて派手に宣伝して200万人」案
 2)「海外に住む日本人100万人が寄ってたかって200万人」案
 これらの2つの案を実行に移すことによって、私は日本に合計で2兆円を 落とそうとたくらんでいる。ふふふ。
 それでは早速それぞれの案の説明に入りたい。まずは(1)の「日本政府 金出し」案から。
 1)「日本政府に金出していただいて派手に宣伝して200万人」案
 これはもうタイトルがすべてを語っている。日本政府に金出してもらって 「さあ皆さん、日本に観光にまいりましょう」広告を海外でガンガン打つの である。
 「そんな都合のいい話があるか」とお思いの方も多いだろう。そうなので ある。都合がいいのである。
 でも、はっきり言うと、突破口はそれしかない。いま、外国人に「日本に こいこい」やれる度胸と体力があるのは日本政府しかないのである。
 外国人の訪日観光は、「99年度は1兆3千億円も儲かったのよ」と具体 的な数字を見せられたら確かにおいしいビジネスだが、訪日観光産業をそう 目で見ている企業はまだまだ少ない。さらに、その市場にお金を突っ込ん で、「いっちょ儲けよかー」などと気合の入ってる企業や、広告費などの金 をブッ込むだけの体力のある企業となると皆無に近い。
 したがって民間が入れないのなら、ここはやっぱ政府に登場願うしかない だろう。
 市場を切り拓くために、まずは日本政府にがんばっていただいてですね、 外国人を山ほど日本に送ってもらおうじゃないの、というのが私の作戦であ る。
 一般に政府というのは「予算」というか、「はい、ナニナニ用のお金です よ」的に決められた軍資金がないと動かないようにできている。
 であるからして、この「日本政府に金出していただいて派手に宣伝して 200万人」案を実現するために私がまずやらねばならないのは、海外での 訪日観光宣伝用の軍資金を日本政府に作ってもらうことである。
 いままで軍資金がなかったところに、どっかから金を持ってくるような荒 技ができるのは、政治家の皆さんしかいない。通常はその腕力をくだらない ことに使っているのだが、今回はその力を訪日観光のために使ってもらうの だ。
 まず政治家の皆さんが大蔵省あたりから訪日観光促進用に金をむしりとっ てくる。それを担当の運輸省(今度名前が”国土交通省”とかに変わるらし い)がうまく使う。
 一応、シナリオはできている。でも問題は「誰がお金をブン取ってくる か」なのよね。
 「訪日観光、ボク好きです」と言える政治家は、悲しいことに日本には数 人しかいない。
 ついでにそれ用のお金をブン取ってくるためには、それなりの腕力もい る。そこら辺の政治家ではできない。野党ではちょっと無理。やはり与党 だろう。
 与党の中で訪日観光に強い思い入れを持っている政治家を私はふたり知っ ている。ひとりは自民党の加藤紘一議員、もうひとりが保守党の二階俊博議 員である。
 このふたりが総理大臣とか運輸大臣になれば時代は動くと私は見ている。
 ちなみに二階氏はこの前まで運輸大臣だった。そのときに訪日観光促進の ためにいろんなことをしたらしい。すばらしいではないか。拍手してあげよ う。パチパチパチ。
 というわけで、二階氏はしばらくは運輸大臣にはならないだろう。保守党 ということもあって、総理大臣になる可能性はまったくない。ここで一気に 加藤氏に注目が集まる。注目って言っても、見てるのはアタシだけどさ。
 現在、加藤氏は一般に「総理大臣に一番近い男」と見られている。私もそ う見ている。
 だったらなってもらおうじゃないの。総理大臣に。
 彼が総理大臣になれば、訪日観光促進案はきっとうまく行く。加藤氏の著 書『いま政治は何をすべきか』の第13章「観光産業のすすめ」にも「旅を したい国は暮らしやすい国」とか言って、もっと訪日観光に力を入れんとい かんねと書いてある。ここはやはり彼に賭けねばならんだろう。
 以上の話をまとめると、「日本政府に金出していただいて派手に宣伝して 200万人」案をやっつけるためには、自民党の加藤紘一議員に総理大臣に なってもらう必要がある。ちょっと飛躍しているように聞こえるかもしれな いが、理由は前記の通りである。
   「加藤紘一氏を総理大臣にする」
 「日本救出2兆円作戦」を成功させるためには、それが最初のゴールであ る。さ、がんばって加藤さんを総理大臣にしよか。
 続きは来週。
                      ひろ
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『VOICE』

@投書『帰れ”シリーズについて』
 悲観的に考えすぎるのはよくないと思うけど、悲観的になるのと現実を認 識する、ということの区別がついていない人もいるのではないかと思います。
 現実を認識すると、英語、ビザ、人種差別はとてつもなくやっかいで、漠 然と「NYで夢をかなえる」というのは非常に難しいものです。
 夢をかなえるのであれば、その夢に向かって行動するための下準備が必要 です。差別だけはどうしようもないけれど、語学習得、ビザ問題をクリアす る、というのは当然のこと。そしてまともな生活をしていくだけのお金もい ります。
 それらを準備していない、またはクリアできずに、結局レストランで働く だけ、という人が山ほどいますよね。
 ただ、これも「人生経験」という枠で考えれば、非常に有効なのではない かと個人的には思うのです。
 でも、それは一生やっていて楽しいものではないでしょうね。
 わたしは期間限定でNYに来ているのですが、一つ思うのは、貯金をしてか らきて良かったな、ということ。今は生活できる程度に回っていますが、1 年目は学校に通うだけで収入などほとんどなく、ひたすらお金が減っていく 不安な日々でした。
 だけど自分はアルバイトをしにNYにきたわけではない、アルバイトしなく ては生活していけないのなら日本に帰る、思っていたので、決めた仕事だけ に集中していくことができました。アルバイトをしながら何かをやっていく というのももちろんありだとは思いますが、人間、一ぺんにそんなにたくさ んのことはできないと思うのです。
 夢があるのはこの上なく素敵なことだと思います。
 でも夢をかなえる際の障害、自分の能力を見極めるというのは重要なこと なのではないでしょうか?
 自分が能力的にもポジション的にも凡人であるなら、比較的できそうなと ころからチャレンジしていきましょうよ、ということが言いたいのです。
 あれ、それとも自分は才能があるのに機会に恵まれないだけだと思ってる 人も多いのでしょうか?
 それならそれでいいです。
                    ばんばばんこ
@投書『NYの日系人』
 いつも「週刊Nuts」を読ませて頂いています。
 平成8年までは余裕があったので、毎年NYに出掛けることがあり、20回位 はでかけていました。マンハッタンは仕事に疲れた頭を一時的に休めるには 面白い場所だと思います。しかし、英語力の無い私にとっては生活するのは 無理な場所ではないかと感じます。ヤリメシのような具合にはとても無理で しょう。
 さて、アメリカに住む日本人を分類すると、
 1、永住権を持っていて日本にかえらない人
 2、何らかの理由で一時的に住んでいるが、将来は日本に戻る人
 に分けられるのではないかと考えている。私は、2に分類された出張者は信 用できるが、1に分類された永住者はあまり信用しないようにしている。永住 者でも信頼のおける人も見えるが、体験からして永住者には身構えることが 多い。どうも、アメリカで永住している人からすれば、日本から来る観光客 や短期居住者はカモとしてみているのではないかと感じられる。観光客が接 触できる範囲の日系永住者は限られることになるが、永住者からすれば一回 限りで二度と会うことも無いのが観光客である。このため、現地の人からす ると結構あくどいことを平気でしていても分からないと考えているのではな かろうか(土産物屋のことではないので、誤解がないように。当然のことで、 土産物で安いものは無いのが当たり前なので)。
 アメリカで私が接触した数人の永住者には閉口させられたことがある。日 系人であることで最初は妙に親切ぶって接触して来るのだが、しばらくする と騙してやろうと本音が現れてきていた。どうも、アメリカ流に弱肉強食の 思想を持ち、騙されるのが悪い、というのではなかろうか。
 アメリカに出掛ける度に、こんなことを考えて歩いていた。
                 日本から来たカモ
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『編集後記』

 久々の「Nuts井戸端会議」なのであります。まだやってますのでよろしく お願いいたします。
 詳細は以下の通りです。
 日時:11月1日(水)午後6時半ー8時  場所:おいかわレストラン     805 Third Ave. (50丁目とサード)     *メシを食いながらではありません。
 参加ご希望の方は、nynuts@rcn.com あるいは718-545-4488までご連 絡ください。
 では、また来週。
                 「週刊Nuts」編集部
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『今週の歌』

「この街に 野球ファンが こんなにも
       いたとは知らず サブウェイシリーズ ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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