2000年10月31日号(No.336)
目次
*『”帰れ”シリーズ10』
*『日本救出2兆円作戦7』
*『GCへの道GOGO・その2』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『”帰れ”シリーズ10』
「帰れ」シリーズの第10弾である。
先週の「最近、日本も変わってきたから帰ったらいいのに」話を続けてみ
たい。
近頃、世の中はなんでもかんでもグローバル化している。それは日本も同
じこと。日本の田舎の小さな会社が海外と取引するなんてことが、フツーと
は言わないが、結構出てきたりしているのである。
一般的に日本人というのは”ガイジン”に対してビビる傾向にある。対ア
ジア系に関してはそうでもないが、白人などの欧米系に特に弱い。
これから世の中はどんどんグローバル化するはずなのにそんなことでどう
する。そう思いませんか、皆さん。
というわけで、いま、そして今後日本に必要な人間というのは、”ガイジ
ン”に対してビビらない日本人なのである。
白、黒、茶、黄。どの色にもビビらない日本人ってどこにいるのかしら。
いるじゃないの。ニューヨークに。
この街に住むには結構パワーがいる。何にパワーが必要かというと、「戦
う」ためにである。
自分のアパートの管理人と戦い、電話口でカスタマー・サービスのおねえ
さんと戦い、道端でイエローキャブと戦う。
そういう戦いを経て、私たちは、誰に対しても恥じらいなくFワードを連
発する一人前のニューヨーカーになるのである。
英語のしゃべれる日本人は日本にも山ほどいる。ニューヨークの日本人が
帰国する際に売りにすべきなのは英語ではないのである。”ガイジン”に対
してビビらない、ビビらないだけでなくケンカも売れてしまうその精神こ
そ、元ジャパニーズ・ニューヨーカーたちが誇りにすべき商品なのである。
これから日本に必要なのは、”ガイジン”に当たり負けしないジャパニー
ズたちなのだ。だから日本に帰ろか。
「わたし、”ガイジン”とケンカできます」
日本に帰って仕事の面接を受ける際にそう言ってみたらどうだろう。下手
に「アメリカで身に付けたのはその多様性と・・・」みたいに教科書みたい
なことを言うよりは、そのほうがずーっとインパクト&説得力があるような
気がする。
来週も「最近、日本も変わってきたから帰ったらいいのに」話で行く。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦7』
先週お休みした「日本救出2兆円作戦」の第7弾である。
前回は、私が「こうやって2兆円稼ぎましょ」と提案した2つの方法:
1)「日本政府に金出していただいて派手に宣伝して200万人」案、2)
「海外に住む日本人100万人が寄ってたかって200万人」案の「日本政
府に金出していただいて派手に宣伝して200万人」案についてお話しし
た。
そんなわけで今週は、もうひとつの「海外に住む日本人100万人が寄っ
てたかって200万人」案をご説明したい。
私はいま、去年440万人だった訪日外国人客を200万人プラスの
640万人にすることによって、この「日本救出2兆円作戦」を成功させよ
うとしている。ポイントは、そのエクストラの200万人をどうやって日本
に送るか、というところにある。
200万人。ツゥーミリオン。一見、大変な数字である。でも実際はそん
なに大した数ではない。
日本の外務省によると、海外に住む日本人は70数万人らしいが、現実は
それよりもっと多いと私は見ている。少なくとも100万人はいるはずだ。
海外に住む日本人の数=100万人。結構な数である。
前記の「海外に住む日本人100万人が寄ってたかって200万人」案
は、その100万人が訪日観光セールスマンorセールスウーマンになること
によって、エクストラ200万人を日本に送ろうじゃないの、という作戦な
のである。
海外に住む日本人100万人が、それぞれのまわりにいるノンジャパニー
ズふたりを日本に送れば、あっと言う間に200万人達成である。3人送れ
ば300万人。4人送れば400万人。10人送れば1000万人だ。
ノンジャパニーズの友達がいない人でも、少なくともふたりぐらいは非日
本人の知り合いがいるだろう。そのふたりを「日本に行け。とりあえず行っ
てこい」と説得するのである。簡単ではないか。
しかしである。日本人は一般的に日本観光をすすめない傾向にある。来週
はそのことについて語ってみたい。
ひろ
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『GCへの道GOGO・その2』
先週からスタートした「グリーンカードへの道GOGO」シリーの第2弾であ
る。
前回お話ししたように、私は、ニューヨーク(及びアメリカ)に住む日本
人が持つ「ビザの問題」というハンディをやっつけるには日本人グリーン
カードナー(「グリーンカードを持つ人」:私が作った呼び名である)の数
を増やさねばならない、と信じている。
言っておくが、「ビザの問題」が完全に解決することはない。ただ、その
シチュエーションをベターにすることは可能だ。そのベターにする方法とい
うのが、日本人グリーンカードナーの増産なのである。
というわけで今週から「なぜグリーンカードナーを増やせばビザ問題が解
決するのか」について語り始めてみたいと思う。
まずは「ビザの問題」の本質をちょっと復習してみることにしよう。
ニューヨーク(及びアメリカ)に住む日本人が持つ「ビザの問題」という
のは、ワーキングビザに集約される。
「ワーキングビザをどうやって取るか」。あるいは「ワーキングビザをど
うやってキープするか」。これらが日本人の「ビザの問題」の親分である。
人間、生活していくためにはお金が必要である。お金をGetするためには普
通、働かねばならない。
ニューヨークでもそれは同じことである。この街で生活するため、そして
この街にできるだけ長くいるためには、当然働く必要がある。
しかし日本人がニューヨーク(及びアメリカ)で働くためには、通常ワー
キングビザを持ってなくてはならない。ワーキングビザなしで働けないこと
もないが、それは一般に裏技とされている。「ボクはイリーガルで働いてる
んだ〜」と大声で言える人は少ないのが現実なのである。
●ポイント1:「ニューヨークで生活していくためには、どうにかして
ワーキングビザをGetし、お金を稼がねばならない」
次にその先の話。
ニューヨークに住む日本人の多くは、何かをやりにこの街にやってくる。
それは「ミュージシャンになりたい」という人である場合もあるし、「映画
監督になりたい」「ジャーナリストになりたい」という人である場合もあ
る。
だから単に金を稼げばいいという問題ではないのである。できれば自分の
やりたいことでメシが食えるのがベストなのだ。
自分のやりたいことでメシを食うためには当然、なんらかのワーキングビ
ザがいる。
Hビザというチョイスがある。ただこのビザは、どうしても企業にサポート
してもらわなくてはならないので、仕事をGetする際に「自分が仕事を選ぶ」
というよりは、「その企業がビザをサポートしてくれるか」ということが重
要になる。
ニューヨークにお住まいの皆さんはよ〜くご存知のように、米系企業は日
系企業のようにはビザをサポートしない。
サポートしてくれる米企業は確かに存在する。ただ、普通に考えればわか
るように、企業というのは、ビザのサポートなどという面倒なことが必要な
人間よりも、そういう手間のかからない人材を採用する傾向にある。
私はここで米系企業にビザをサポートしてもらうことが不可能だと言って
いるわけではない。可能性は絶対にあるのである。でも米系企業にビザをサ
ポートしてもらうことがむずかしいのも、これまた現実なのである。
ニューヨークに住む日本人のビザをサポートしてくれるのは、ここの日系
企業と一部の米系及びその他外国企業。そう考えると、選択肢が少ないのよ
ね。
それらの選択肢の中に自分のやりたい仕事が入っていればラッキー。でも
世の中、そんなにうまくはいかない。
以前、この「週刊Nuts」にも書いたように、「ビザサポートを受けねばな
らない」という縛りがある場合、おもしろい仕事というのはなかなかGetでき
ない。というよりは、まず第一に、この街の日系企業界にはニューヨークっ
ぽい仕事、デカい仕事、クリエイティブな仕事というのがあまりないのである。
なぜそういう仕事が少ないかについては、これまで何度もお話ししてきた
のでここでは繰り返さない。ひとことで説明しておくと、「相手にしている
市場が小さすぎる」のである。
話がちょっとズレた。元に戻そう。
●ポイント2:「ワーキングビザをGetするためにビザサポートが必要な場
合は仕事の選択肢が狭まる。ついでにその選択肢の中でおもしろい仕事を見
つけるのも、これまた一苦労」
さて、ニューヨーク(及びアメリカ)において自分の好きなことでメシを
食うために一番いいビザは、もちろんグリーンカードである。自分で好きな
ように仕事を選んで、チャレンジできるからね(その仕事がうまくGetできる
かどうかはまったく別問題)。少なくともビザが理由で企業に蹴られること
はない。
だったらみんなでグリーンカードをGetしよやないか。でも実際はそんなに
簡単ではない。
アメリカ人との結婚によるグリーンカードGetは邪道であるからして、ここ
では言及しない。それは単に「偶然そうなった」にすぎないからだ。私のよ
うに偽装結婚の場合は、それもひとつの方法としてカウントできるがね。
冗談だよ、冗談。だから、うちのかみさんには言わないでほしい。疑り深
いもんで(今でも私がゲイではないかと疑ってるかみさんなのであった)。
グリーンカード宝クジも、Getの方法としてはあまりにも神頼み。努力では
どうにもならんもんだからである。だからこいつも横に置いておく。
やはりこうなったら王道を行くしかないだろう。企業のサポートによるグ
リーンカードGetである。しかし、こいつがまたむずかしいんだ。
私はニューヨークにある日系企業の中で、「うちはグリーンカード、ガン
ガンサポートしますから」と言える企業というのを1社も知らない。もし
知ってる人がいたら是非教えてほしい。そんな日系企業ってありませんか。
グリーンカードのサポートをする日系企業は確かに存在する。でも彼らが
それを積極的にやってるかどうかは私にはわからない。少なくとも「できる
だけ多くの人にグリーンカードナーになってもらおうじゃないですか」など
というポリシーを掲げる日系企業はあまりないような気がする(この話は別
の機会にじっくりご説明するつもりだ)。
さらにウワサによると、近頃では企業のサポートでグリーンカードをGetす
るのに4、5年かかるらしいではないか。4、5年は長いぞ。どう考えて
も。
●ポイント3:「好きなことでメシを食うにはやっぱグリーンカードだ
が、それをGetするのもかなり大変なんだなこれが」
以上が、ニューヨーク(及びアメリカ)に住む日本人が持つワーキングビ
ザに関する問題である。
続きは来週。
ひろ
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『たわごとコラム』
この前、足の速い酔っ払いに会った。
その日も私はいつものように朝9時に自分のアパートを出た。
地下鉄の駅まで1ブロック。そこから地下鉄に乗って会社まで約15分。
早いときはドア・ツゥー・ドアで25分で会社に着く。
駅までの1ブロックをテクテク歩く。10メートルぐらい前を黒人のおっ
さんが歩いている。
突然、Fワードが聞こえてくる。前のおっさんだ。おっさん、ひとりで
しゃべりながら、とことどころにFワードをかませている。
その英語には独特のナマリがあった。ハイチ系か。
おっさんに近づくにつれ、アルコールの臭いが漂い始めた。こんな時間か
ら酔っ払ってらっしゃいますか。
おっさん、Fワードを繰り返す。
朝っぱらから酔っ払いにからまれてはたまらない。先を急がねばなるま
い。
私は歩調のギアを上げ、おっさんを一気に速足(はやあし)で追い抜こう
とした。
3メートル、2メートル、1メートル。おっさんに追い付き、抜き去ろう
とする私。
そのとき驚くべきことが起こった。おっさんが歩くスピードを突然上げた
のである。
ぬ、ぬ、ぬ、ぬけない。おっさんは横に並んだ私と同じスピードでついて
くる。それもFワードを連発しながら。
もう1段階、スピードを上げる。それにも付いてくるおっさん。酔っ払っ
てるくせに速足。オマケにガンガンしゃべりながらである。それはまるで横
にいる私にFF言ってるみたいだった。
黒人とアジア人が真横に並んで超高速速足でそのブロックを歩いている。
そしてその黒人のおっさんがデカイ声でFワードを連発している風景。
道の反対側にあるバス停に立っていた人々の目の前では、そんなシーンが
展開されていた。
ここで走り出したら負けである。一応、「競歩」だからね。朝っぱらから
オリンピックか。
「競歩」となれば、当然歩くスピードを落としても負け。
私は走り出すこともできず、かと言ってスピードを落とすわけにもいか
ず、おっさんと肩を並べて、まるで通勤仲間であるかのようにそのブロック
を駅へと向かった。その間もおっさんはFワードを連呼していた。
駅が近づいてきた。私はおっさんから離れて駅の入口へと向かう。おっさ
んはそのままスピードを落とさずに、ノーザン・ブルーバードのほうに直進
していく。
ふと気がつくと、私の額からは汗が流れていた。
足の速い酔っ払い。ニューヨーク生活の醍醐味のひとつだ。ホントか。
ひろ
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『今週の歌』
「SMの うしろのMは マゾのM
夫婦生活 マゾ道ひとすじ ひろ」
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