2000年11月28日号(No.339)
目次
*『”帰れ”シリーズ13』
*『日本救出2兆円作戦10』
*『VOICE』
・投書『白人かぶれの女性の実像』
・投書『日本人をカモにする永住邦人の件』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『”帰れ”シリーズ13』
「帰れ」シリーズの第13弾である。
さて先週は、ニューヨークにいる、あるいは、いたことのある日本人の
セールスポイントは、「日本人でありながらバリバリのニューヨーカー(ま
たは元ニューヨーカー)」であるという話をした。さらにその一文において
最も重要なのは、「バリバリ」の部分であることもご説明したと思う。
ここで一気に話をズラす。
こういうミニコミをやっているせいか、私のところにはニューヨークの日
本人留学生たちから「あの〜アメリカでジャーナリストになりたいんですけ
ど・・・」という問い合わせがよく入る。別に私はジャーナリストじゃない
んですけどね。
そういうとき、私は「だったらトットと日本に帰りなさい」と言うことに
している。
連絡してくる留学生の大半は、日本語で表現するジャーナリストになりた
いと思っている。であるなら、まず日本語を勉強すべきだ。
日本の学生と比べると、こちらの日本人学生は日本語力が極端に弱い。
なのに「ジャーナリストになりたい」。日本語さえロクにできないのに「ジャ
ーナリストになりたい」はないだろ。
日本語で勝負するつもりなら、なによりもまず日本語を鍛えなくてはなら
ない。だったらゴーバックツゥージャパンだ。アメリカで日本語を鍛えるの
は不可能とは言わないが、かなりキツイ。
私が話す留学生の中には、その辺のことになんとなく気がついてる人もい
るのだが、でも気持ち的には「せっかくプラクティカル取ったんだし〜、1
年間働けるんだから〜、できればこっちにしばらくいたいよね〜」となりが
ちである。
その思いは私にもわかる。アメリカで1年間働ける機会なんて、人生の中
で何度もあることではない。そのチャンスをグワシとつかみたくなるのも当
然と言えば当然である。
「できれば1年間はこっちにいたいんです」という人に対するアドバイス
として私がいつも言うのは、「だったら日本へのお土産をいっぱい持って帰
りなさい」というセリフだ。
それはもちろん「チャイナタウンで4枚10ドルのニューヨークTシャツ
を山のように買って帰りなさい」という意味ではない。やっぱり買うなら
ビーフジャーキーだろう。違うよ。
私が「だったら日本へのお土産をいっぱい持って帰りなさい」というセリ
フの中に込めた思いというのは、「将来ニューヨークをうまく使うための種
をいっぱいまいて帰りなさい」というものなのである。
ここで先の「バリバリ」の部分に話が戻ってくる。
私が「日本人でありながらバリバリのニューヨーカー」という場合の「バ
リバリのニューヨーカー」の定義は、「ニューヨークを自分の思うようにう
まく使える人」である。
人々はニューヨークのどういう部分に魅力を感じているのか、どういう部
分に興味があるのか、どういう部分をまだ知らないのか、そういうことを考
え、その答えを見つけることができ、そして答えを実際にGetする手段を持つ
人。
または、ニューヨークという「ありがたみ」を自分のために自由自在に活
用できる人。
上記のような人たちを私は「日本人でありながらバリバリのニューヨー
カー」と呼んでいる。「英語ペラペラ」や「アメリカ人の友達いっぱい」な
どの要素は、私の「バリバリ」にはまったく当てはまらない。逆にいうと、
そういう表面的なことに振り回されているから、この街の日本人はパッとし
ないのである。私たちニューヨークに住む日本人は、自分の人生の主役は
「自分自身」であることをもう一度強く認識すべきだ。
前記の学生たちに対するアドバイス話に戻ると、「できれば1年間はこっ
ちにいたいんです」という人に対して、私はニューヨークのうまい使い方を
説明するようにしている。
日本でジャーナリスト、あるいはメディア関係者としてやっていこうとす
るときに、ニューヨークにいたことをどのようにうまく使うのか。そのと
き、つまり「ニューヨークにいた」という事実を他人にアピールするため
に、証拠としてどういうものを取り揃えればいいのか。たとえば「ニュー
ヨークのこういう情報だったら今すぐにでも手に入ります」とか「ニュー
ヨークのこういうとこにはすぐリーチできます」などなど。
ニューヨークにいたことを売りにしたいのであれば、それなりのものをお
土産として持って帰る必要がある。だったらお土産を作ろうじゃないの。
そのときのお土産は、単なるニューヨークの情報ではいけない。目の前に
ある情報をできるだけつかんで日本に持ってくよりは、日本からでも情報を
Getできる網を張っていくほうがずーっとスマートだと私は思う。そしたら新
鮮な情報をいつでも提供できるわけだからね。
その「網」というのは「人」のことである。「自分独自のネットワークを
構築する」と言えばかっこいいが、要するに「こいつは使える」と思った人
間をしっかりとつかまえるのである。あとはその人物とのリレーションシッ
プを日本に帰ってからも維持すればいいわけだ。
まとめに入ろう。
先週お話ししたように、インターネットの普及によりニューヨークと日本
とのやり取りは、昔に比べると速く、安く、簡単になってきている。だった
ら無理してニューヨークにいなくても、やり方さえうまくやれば日本にいて
もいろんなことができるはずだ。
ただ、日本からニューヨークをいじくるためには、それなりの仕掛けなり
手足がニューヨーク側に必要となる。だからニューヨークにいる間にそうい
うものをしっかり作っておくべきなのである。でないと、ニューヨークにい
たことを日本で生かせないわよ。
日本に帰ることをご検討中の方は、そこのところもぜひ覚えてていただけ
たら幸いです。
がんばろか。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦10』
今週もちょっと脱線話を。
自民党内の加藤紘一氏の反乱、見事に鎮火してしまいました。困ったもん
だ。これで彼はしばらく首相にはなれないだろう。「日本救出2兆円作戦」
がヤバイ・・・・・。なぜなら、加藤氏は数少ない「外国人観光客をもっと
日本に呼ばんとね」派議員のひとりだったからだ。ま、なんとかするしかな
いのだが。
こうなったらあらゆる手を使って外国人観光客を日本に送り、2兆円を作
るしかない。でも、どうすっか。ふむ〜。
物事っていうのは、なかなか自分の思い通りには行かんもんですのう。
来週から本題に戻ります。
ひろ
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『VOICE』
@投書『白人かぶれの女性の実像』
最近私は、ある日本人女性の白人かぶれの実態をこの目で見て、情けない
やら、恥ずかしいやら、なんともいえない思いに刈られました。落ち行く実
像をどうみるか。いまどきの女性に少しは考えてほしいと思います。
昨年の話、Los Angeles Wilshire Blvd この路はロスの入り口。ホテルや
高級マンションの建ち並ぶ、環境のよいところで、隣のマンションには松田
聖子が住んでいる。2、3分のところには、ビバリィーヒルズの高級住宅
地、5分でロデオ ドライブ。
このマンションの部屋のひとつを、ある現地にながく住み、レストランを
経営する日本人の友人に頼まれて、日本人女性27才の仮住まいに、と懇願
され提供しました。
東京の会社に勤め、念願の白人男性と結婚したいとの夢を抱きロスに来た
という。
何といっても英語を身につけなければと、近くの専門学校に通い始めた。
その内自室に電話を取り付けた。夜になるとアルバイトに精を出した。それ
はよいとして、白昼留守電がずい分入るようになった。少しずつ服装も派手
になり、夜は毎晩お出掛け、ボーイフレンドと称しては得体の知れない人物
が尋ねてくる。年令層にばらつきで毎日変わる。「コンピューターの接続を
友達に頼んだので部屋に入れて良いですか」と了解を求めてきた。数日後に
また別の人が同じ用件で来た。はてさて、とおもう。そして初対面の人物も
マンションのチャイムを鳴らす。取り次ぐ、そしてお出掛けのパターン。受
付の黒人のガードマンが言うには、「歳なのにパンツ丸見えのスカートはい
て、尋ねてくる人間もあの娘の名前も知らないで尋ねてくるよ・・・・」意
味ありげに不可解な薄笑をする。そして、ある日FAXが届いた。病院で検
診した結果やエイズ予防のガイドであった。彼女も身体の事が心配になつて
きたのがわかる。うすうす感じたがやっぱり・・・・・と。
ロスでの日本人女性の転落の始まりでよくある出来事でもある。月末には
部屋を出ていって貰う事にしたが、親は無論その実態を知らない。現実は厳
しい事を知ることですね。
HARA
@投書『日本人をカモにする永住邦人の件』
前回に、日本からニューヨークに出掛ける日本人をテーマにしましたが、
永住邦人がどのような思考を持っているかを考察してみました。
1)自己表現が強い。
米国にでかけてみると感じるのだが、永住邦人(永住権を持って、何らかの
商売をしていて、日本人を客にしている日本人のこと)は自己宣伝が強いと
思われる。
『私はこの道20年のプロです』『ニューヨークで一番実力がある男といわ
れているよ』『業界では一番顔がきくんだ』などとのたまう人が多かった。
日本でこんな話し方をすれば、鼻にかかたやつと思われるのが落ちである。
東京あたりなら、さしずめこのようになるであろう。
『私なんかまだまだの未熟者です』『努力しているのですが、業界では実力
のある先輩連中が目白押しにいますんで』『私の会社などはこれから発展す
る規模でして』
などと、謙虚になるのが普通である。その謙虚さの中から実力を推定する
のが日本の土壌であろう。
しかし、競争社会の米国では、俺が俺がの精神でなければ生きていけないの
であろう。自己宣伝が強くなってきたためにこのようなアクの強い主張が身
に着いてしまったのではなかろうか。同じ米国人の間であるならば、せいぜ
い『何いってんだ』てなことで、通用するものであろう。しかし、こんな風
俗の社会を知らない日本から来たばかりのお上りさんにとって、米国人にす
る挨拶代わりのホラをそのまま使っているのではなかろうか。もしくは、ホ
ラを吹かなければ信用されないのではなかろうか。
こんな米国流のホラであっても、お上りさんにとっては『そんなもんか』と
信用せざるをえない。しかし、信用した結果で大した実力が無いことが後で
判明すると、『こんなホラを吹いてこの程度の人間だったか』とがっかりす
ることが多い。これがそもそも永住邦人がお上りさんを騙す最初のきっかけ
であろう。
2)日本からは離れている。
永住邦人であっては、日本には帰ることが無く、米国に骨を埋めるつもりの
人が多い。従って、ニューヨークでの同胞の評判が悪くなければ、日本でど
のような評判になっても影響は無いと考えているのではなかろうか。国内で
他人を騙せば風評は何時かは広まることになる。しかし、遠く離れた米国で
何をしたところでカモになった日本人の評判が伝わる虞は少ない。このため
大胆にお上りさんを騙してやれ、という発想になるのではなかろうか。
これに反して、企業から派遣されて、一時的にニューヨークで働いている非
永住邦人はおとなしい。日本的な常識で接触してくれることが多かった。こ
れには、日本の企業の看板の下で働いていることもあるが、何時かは日本に
帰国しなければならない宿命がある。変な行動をしたならば、帰国したとき
に大きなしっぺ返しが待っていることになる。日本での評判を落としたくな
いことから、自ずと日本流の言動、行動にならざるを得ないのではなかろう
か。
3)日本人を騙すことしか能力がない。
米国で永住することになったが、商才が無いために米国での商業界では芽が
でなかったのではなかろうか。米国では日本よりも大きなマーケットがあっ
て、能力があればそれなりの収入が得られるはずであろう。しかし、永住権
は取得したが、米国での競争には付いていけなかった永住邦人が、日本人を
カモにするのではなかろうか。日本人を相手にすれば、それ程努力せずに一
山当てることができると考えたのではなかろうか。騙される方が悪い、とい
う思考が働き、真面目に働こう、という気持ちは無くなってしまったのでは
なかろうか。食うか食われるかの米国流競争社会であっては、騙されるのが
悪いことになる。しかし、その騙す相手を事情を知らないお上りさんにだけ
特定するようになったのではなかろうか。
後日談であるが、私に不動産を売りつけようとしたニューヨークの不動産
屋は、相場の三倍で不動産を売った、という噂を聞いたことがある。私が騙
されそうになってから少し経ってからのことであった。こんなことが聞こえ
てくるようでは、他でどんなことをしているか判ったものでは無さそうだ。
日本からきたカモより
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『編集後記』
すいません、先週号はサンクスギビングで油断してて出せませんでした。
油断しててというよりは、単になまけておったわけです。失礼いたしまし
た。また今週は、「グリーンカードへの道GOGO」はお休みしました。
さて年末なのであります。忘年会の季節です。Nutsでも毎年忘年会らしき
ものをやっていのですが、今年はどうするか、まだ決めておりません。
最初に井戸端会議やって、それから宴会に流れようかなあ〜などと考えて
おります。いやね、最初から宴会だと、皆さんとなかなかしゃべれないんで
すよね。
ちょっと検討します。
いきなり来年の話なんですが、Nutsは2001年から本格的に東京に進出
します。東京で勉強会やったりとか、この「週刊Nuts」をどっかに置いたり
とか。あとは、元ニューヨーク組のネットワークをなんとか作れんもんか
ね、などと考えております。お楽しみに。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「大統領選挙のドタバタ 続くけど
ここまで来たら 行くとこまで行け ひろ」
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