2000年12月19日号(No.342)




目次

*『Nutsテーブル作戦3』
*『グリーンカードへの道GOGO・その7』
*『VOICE』 @投書『グリーンカード』 @投書『”帰れ”シリーズを読んで思うこと』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『Nutsテーブル作戦3』

 「Nutsテーブル作戦」の第3騨である。
 先週、この作戦を決行するために必要な12コの部品をご紹介した。ここ で復習すると:
 「Nutsテーブル作戦に必要な部品」
 1)折り畳み式のテーブル
 2)折り畳み式のイス
 3)私がウンコしてるときの見張り番
 4)テーブルかけ
 5)ポストカードの上に置く重し
 6)グッド・ロケーション
 7)その近くにあるトイレ
 8)ニューヨーク市からの道端売りの許可書
 9)ビニール袋
10)「4 For $1」の看板
11)荷物を運ぶカート
12)ポストカード
 になる。
 これらの中で問題になるのは、(12)の「ポストカード」である。他の はなんとかなるだろ。
 ポイントは、「いかにして同作戦決行のためのポストカードを集めるか」 である。
 前提条件としては、そのポストカードは日本人アーティストの作品でなけ ればならない。それがクリアーされてれば、基本的にはどんなポストカード でもOKだ。
 ポストカードを集めるために、私は2つの案を考えた。ご紹介しよう。
 1)「イルカさん」コース
 2)「ナマズさん」コース
 ネーミングに深い意味はない。そっとしておいてほしい。
 上記の2つの方法によって、私はポストカードをGetするつもりだ。
 では早速、それらの説明に入ることにしよう。
1)「イルカさん」コース
 このコースは、日本人アーティストの皆さんがその気になればいつでも実 現できる案である。特に日本にいて「ニューヨークに進出したいなあ〜」な んて考えてるアーティスト軍団にとってはベリーナイスなアイデアだと思 う。
 ひとことで言うと、アーティストの方々からポストカードをタダでいただ くのである。それを私がNutsテーブルで売る。
 このコースのココロは、「そのアーティストの作品をできるだけ多く ニューヨークにバラまく」というところにある。であるからして、売る場合 も4枚1ドル、あるいは5枚1ドルぐらいで売るつもりだ。
 それと、ポストカードには必ずその人の作品が見れるウェブサイトのアド レスが載ってなくてはならない。次につなげるためにもそれは絶対条件であ る。
 売上は私がすべていただき、Nutsテーブルの運用資金にする。そのかわ り、何がどう売れたかはキッチリご報告する(それ用のウェブサイトを作っ たりして)。
 要するにポストカードをくれる代わりに、ニューヨークでポストカードを 売り、その結果を提供する、というディールなのである。
 「売るよりタダで配ったらいいのに」という声もある。それも一案だが、 通常人間というのは、タダでGetしたものを邪見に扱う傾向にある。反対に金 を払ってGetしたものは大切に扱う。
 ポストカードがポストカードとしての人生(?)をまっとうするために は、それ自身に「Dearナニナニ」とか書かれちゃって、人に送られねばなら ない。タダでGetしたポストカードより、金を払ったポストカードのほうがそ ういう人生を送れる可能性が高いと私は確信している。だから売る。
 ここからちょっと話がズレるのだが、今後、ポストカードの利用頻度とい うのは、インターネットの普及などもあり、だんだん落ちてくるはずであ る。
 ニューヨークのレストランなどに行くと、いろんな企業のポストカードが タダで置いてあるが、あのビジネスも今からはそんなに伸びないね、と私は 見ている。ああいうポストカードを使うぐらいなら、Eメールで済ませない か?
 そんなわけでポストカードの未来は暗いのだが、でも「質のいいポスト カード」に関しては将来もきっと生き残ると私は思う。例えば、部屋の中に 飾ってもおかしくないようなポストカードとか、電子情報としてはなかなか 手に入らない写真やイラストが載ったポストカードとか。
 だから、これからポストカード業界において大切になるのは「質」であ る。一般の人たちがポストカードに求めるのは、「利便性」ではなく、その 「内容」になるからだ。
 「Nutsテーブル作戦」においては、そのこともしっかり考えながら物事を 進めていくつもりである。
 話を戻す。
 「イルカさん」コースの目的は「できるだけ多くの人にそのアーティスト の作品を見てもらう」ということだが、今回は「Free」という方法は取らな い。
 確かに「Free」にしたほうが多く出回ることは間違いないが、そのあとの 展開を考えた場合、やはり「売る」ほうがポストカードにとっても幸せだと 私は考える。
 また「売る」ことによって、売れるポストカードと売れないポストカード をきれいに見分けることができる。これはベリーインポータントよね。ポス トカードをいただくのと交換に「そのポストカードがどんなふうにウケた か」情報を提供するわけだから、やっぱり「売る」以外に方法はないことに なる。
 「イルカさん」コースはそんな感じです。よろしくお願いしま〜す。
 「ナマズさん」コースについては、年が明けてからお話しします。
                       ひろ
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『グリーンカードへの道GOGO・その7』

 「グリーンカードへの道GOGO」シリーズの第7騨である。
 先週は、「ワーキングビザが取りやすい環境」の具体像のひとつである 「日系企業がHビザをいま以上にブリブリサポートする環境」を実現する方法 についてお話しした。今回はもうひとつの具体像、「ついでに米系企業を含 めた非日系企業も、日本人に対してHビザサポートをバンバンやってくれる 環境」について考えてみたい。
 ニューヨークの非日系企業が現在、日本人をワッサワッサと採用しないの は:
 1)その必要がない
 2)英語が下手クソ
 3)ビザサポートが面倒くさい
 4)前例がない
 の4つだと私は見ている。
 1)は、非日系企業にとって日本となんらかのビジネスがあれば日本人 雇ってもいいかな〜と思うかもしれないが、今現在はそれもないのよね、と いうことを表わしている。要するに日本人を雇う必要がまったくないという ことである。これに関して私はどうすることもできないので、とりあえず横 に置いておく。
 2)の「英語が下手クソ」。これは個人の努力次第でなんとかなるもので ある。あくまでもディペンズオン個人。英語がうまい人はうまい。だからこ れにも私は手を出さない。
 3)の「ビザサポートが面倒くさい」は、よくありがちな理由である。 しかし実際は、企業にとってそんなにむずかしいことではない。やってみれ ば意外に簡単だったりする。
 でも一番コワイのは「無知」。人間、「無知」なことに関しては警戒する し、面倒くさいと思いがちである。日本人、あるいはその他のHビザ必要軍 団を雇ったことがない企業にとって、「ビザサポート」という言葉はやはり 重いはずだ。
 ここで(4)の「前例がない」が絡んでくるのだが、ビザサポート処女企 業(すげえネーミング)にセックスの良さ、ではなく、ビザサポートの簡単 さをわかってもらうためには、日本人の誰かがイケニエというか、パイオニ アになって、それらの企業にアタックして自分を最初のサンプルにするか、 あるいは社内で「ビザサポートって簡単なんだから」とマネジメント側を説 得するか、それぐらいしかない。
 ま、一番簡単なのは、グリーンカードを持ってる日本人がニューヨークの 非日系企業に入ってある程度の地位につき、日本人をガンガン雇うという方 法だろう。
 日本人はワーカーとして非常にすぐれた人種であると私は断言する。これ は間違いない。日本人はよく働く。問題は、いかにしてそのことを多くの非 日系企業にわかってもらい、ビザサポートをGetするかである。
 そのためには、まず「前例」が必要である。なんとか相手側を説得して、 Hビザサポートの日本人第1号になるのか、それともグリーンカードでその 企業にもぐり込み、内部から画策するのか・・・
 私がこのシリーズを「グリーンカードへの道GOGO」と呼ぶのはそこに理由 がある。
 前者、つまり「なんとか相手側を説得して、Hビザサポートの日本人第1 号」のほうはグリーンカード保持者ではないのだが、後者はグリーンカード 日本人でなくてはならない。
 さらに前者より後者の方法のほうがどう考えても簡単である。前者は、 「非日系企業で通用する実力」と「ビザサポートを相手に納得させる説得 力」の2つがなくてはならないが、後者は「非日系企業で通用する実力」だ けでOKだからね。
 そんなわけで、「ついでに米系企業を含めた非日系企業も、日本人に対し てHビザサポートをバンバンやってくれる環境」を作るのにも、グリーン カードを持つ日本人が必要というわけだ。
 続きは来年。
                       ひろ
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『VOICE』

@投書『グリーンカード』
 戦後、日本は占領国となったわけで、アメリカに洗脳されて人々はNYに来 てしまいます。特にスターとかお金をもつ人々は凄いプール付きの家は買え るし、金利も6%だし、普通に歩いて何処でも行けるので、NYには不動産 持っているスターも多いし、マスコミがそれをPRすると現状は、伝わらな い。
 今だにアメリカには軍がある。日本には、ない。そのかわりに天皇は戦争 犯罪人として殺されなかった。宗教も取り上げられ、援助交際、カルトや 17才の犯罪の国になってしまった。
 グリーンカードを持つ日本人は、特殊技能とかアメリカにとってプラスに なる人々。アメリカの大学を出ているエリート、死んだ時に、日本の財産の 10%も、取られるわけ。
 変なアメリカ人になりそこなった日本人に多く会うので、心を痛める時も あります。
                       匿名
@投書『”帰れ”シリーズを読んで思うこと』
 私はアメリカに来てそろそろ5年くらいになろうとしています。NYが一 番長くなり、どっぷり日本の生活にはまり、その割にはあんまり住みやすく はないNY…好きだけど、日本も好きだし、両方の生活の利点は差し引きゼロ かな…と考え始めている今日この頃です。
 休みごとに行ったり来たりして働いたりしているけれど、日本に帰れば、 “うーん、しっくり”といった感じだし、NYに戻れば、“うーん、楽(現実 味が少ない??)”といった感じだし。ただ、学校を卒業して仕事を探した りする時にビザで足元を見られながら、今学校で感じている、英語がネイ ティブじゃないがために、まともなことを言ってもサラッっと無視される感 を、社会に出ても感じつける生活を取るか、色々窮屈ではあっても優しい日 本での職場を取るか…帰れシリーズ、身をつまされます。
 最近そういった相談を友人にすると決まって、“もったいないから帰る な!”とか、“私はさらさら日本に帰るつもりはない!”というNY絶対観的 なお返事を頂きます。そして、私はそのNY絶対観に純粋に疑問を持つので す。
 確かに、女性としては日本の会社は勤めづらいでしょう、私は身をもって 経験してますし、むかついたのも事実。しかし、実際に日本で仕事している 女性に意識の低い方が多いのも事実です。そういう人のほうがだいたい、日 本社会批判が多いのも傾向。女性でバリバリ仕事している方というのもいっ ぱいお会いしましたが、ストイックですよね。それは、アメリカ人の女性も そう。私が前には働いた米系の会社の女性エンジニアはみんなでランチに 行ったとき、男性上司がおごってくれるというのを“なにも、そこまで…” というくらいの勢いで拒否してた。考えてみればアメリカ人だって、結構セ クシストですよね、実際。
 私は個人的に、社会構造なんてそんなすぐ変わるものじゃないから、本当 に不満なら、自分からちょっとでも動いていけばいいと思うのです。そうす ればきっと孫の時代くらいにはもっとマシな環境になっているでしょう。
 ここで私が言いたいのは、NYが好きならいたっていいじゃない、ただ、建 設的に考えましょう…ということ。私の友人は日本でも、こちらでも社会経 験のない人がほとんど。それなのに、どこかで読んだことから間に受けて、 日本大っきらい論をぶちまけられても、“でも、やけにイースト・ビレッジ の居酒屋を愛しているのね?”と思ってしまうし、“そりゃ、仕送りもらっ て、パーティしてるNYの生活と、生活観バリバリの日本の生活比べても、 しょうがないでしょう…”という気持ちとが胸にモヤモヤしてしまう今日こ の頃なのです。
 男と出かけるときは絶対財布を出さない友人が“日本女性差別論”をぶち まけた時、“キミの独立身や自立心はどういうものなの??”という心のモ ヤモヤを私は胸にしまって微笑んでいればいいのでしょうか?結構ストレス たまります。NYと日本の間には“大嫌い”と“大好き”しか存在しないのか なぁ…NYに住みつづけることというのはそんなに気負う問題なのでしょう か?
 そういえば、昔日本を爆破すると息巻いていた知り合いがいたけど、今ど うしているんだろう…
                     匿名希望
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『編集後記』

 スイマセン、「帰れ」シリーズと「日本救出2兆円作戦」はお休みしまし た。それと、問題の忘年会ですが、中止です。新年会にしましょう。詳しい ことは来年に入ってから。
 では、また来週。
                     ひろ
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『今週の歌』

「やっときた 来世紀なのに いまひとつ
          盛り上がらない 世紀末よね ひろ」

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「週刊Nuts」編集部


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