2001年1月16日号(No.345)
目次
*『Jポップスターの悲劇』
*『日本救出2兆円作戦12』
*『”帰れ”シリーズ17』
*『VOICE』
@投稿『おふたりへ』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『Jポップスターの悲劇』
昔から書きたいと思っていたテーマである。
というのもね、ほら、日本である程度成功したミュージシャンが「今度は
アメリカ進出だ!」とかいってよく来るじゃない。こっちに。久保田利伸と
かドリカムとか。で、みーんな見事にコケてるでしょ。ニューヨークに住ん
でる日本人の目から見たら、コケるのは大体前からわかってんだけど、とり
あえず来るヤツ来るヤツコケるじゃない。そのことについて一度書きたいと
思ってたわけよ。
日本で成功したミュージシャンたちがアメリカ進出したいと思う気持ちは
私にもよ〜くわかるのである。アメリカに対する劣等感持ちまくりの日本人
の性質を考えたら、そういう行動に出て当然である。
そんなこんなで日本のミュージシャンたちがアメリカに進出してくるわけ
だが、これが見事にコケやがるのである。日本であれだけ成功してるのにア
メリカでは大ゴケ。そして彼らは何もなかったかのように日本に撤退するの
だ(久保田氏はまだがんばっとるようだがね)。
アメリカに進出して来るのはヨシとしよう。私がニューヨークに住みたい
と思ったように、彼らもアメリカで歌いたいと思ったのだろう。「アメリカ
に来るんじゃねえ」などとは私は言わない。
問題はそのあとである。
あれほど日本で成功していて、市場調査能力とかマーケティング能力もあ
りそうなのにアメリカでは見るも無残。金だけ使って、あとになーんも残ん
なかったって感じ。なぜこういうことが起こるのか、私は理解に苦しむ。
彼らは日本では一流のミュージシャンたちである。だから彼らのまわりに
は当然一流の人間たちが付いていると私は思っとるのだが、違うだろうか。
でも、そういう人間たちが付いていながら、あれはないよね。正面から
行ったら勝てないって最初からわかってるのに、別にやり方を工夫するわけ
でもなく、そのまま突っ込んでやんの。失敗して当たり前だろ。
ここでいきなり話が戻るのだが、私が突然このネタを始めたのには理由が
ある。
最近ある曲を聴いたのである。その曲を聴きながら、私はそこにJポップ
スターたちがアメリカで成功するためのヒントみたいなものを見つけたので
ある。
続きは来週お話しすることにしよう。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦12』
前回のこの連載で「お話しします」と約束していたJNTOの話である。
JNTO。正確にはJapan National Tourist Organization。日本語では国
際観光振興会になる。
JNTOは日本政府関係の団体で、観光地としてのJapanを海外で宣伝するこ
と、そして日本に来た外国人観光客への情報提供などを目的としている。
ニューヨークにもオフィスがある。紀伊國屋書店のとなりのビルに入って
いる。
たとえば、Nuts読者の方々が「オレの友達にも日本行きをすすめてみよ」
と思ったとする。早速、友人のひとりに「日本いいとこだから1回行ってみ
ろよ」とか言ったところ、「そうだな。じゃあ、その資料かなんかあるか?」
と逆に聞かれてしまった。
さて、どうするか。
自分のために調べるのなら簡単である。インターネットで検索すれば、
山ほど情報が集まるはずだ。
しかし今回は、あくまでも外国人用の観光情報でなくてはならない。つま
り非日本語で書かれてなくっちゃいけないってこと。その友達がアメリカ人
である場合は英語ね。
一度検索してみたらわかるのだが、日本観光に関する英語の情報というの
は意外に少ない。私は一度、「アメリカ人になったつもりで帰国してみよ」
と思い、Yahooの英語版のみでホテルなどの情報を集めたことがあるのだが、
はっきり言って無残よ。ロクな情報ないんだから。
英語のページを持つホテルなどはもっとあってもいいはずなのだが、おそ
らくYahooなどの検索エンジンに登録してないんじゃないかしら。だからネッ
トで検索しても見つかんないのよね。
話を戻す。
その友達に日本行きをすすめたはいいが、情報がない。そこで登場するの
がJNTOなのである。
先にお話ししたように、JNTOは「観光地としてのJapanを海外で宣伝する
こと」をその存在理由のひとつとする団体である。だから日本観光の英語の
情報等はいっぱい持っている。
ちなみに彼らのホームページのアドレスは:
http://www.japantravelinfo.com
「ジャパン・トラベル・インフォ」だから覚えやすいはずだ。非日本人の
友達に「日本に行きたいんだけど」とか言われたら、とりあえずこのアドレ
スを教えれば大丈夫。
ついでにJNTOの電話番号もお教えしておこう。
JNTO : 212-757-5641
これまでまわりの非日本人の友達に「日本に行ってみなよ」とすすめたく
ても、手元に具体的な情報がなくて困ってた方々にとって、JNTOはビッグヘ
ルプである。
なんか聞かれたらJNTOに振る。「japantravelinfo.comを見てみろ」と
言う。「ここに電話しろ」と言う。これからは是非そういうスタイルで行き
たいね。
私が展開しようとしている「海外に住む日本人100万人が寄ってたかっ
て200万人」案は、海外在住の日本人一人ひとりが日本観光のセールス
パーソンになり、最低でも各自2名ずつ日本に送ってしまおうではなか、と
いうアイデアをベースにしている。
であるからして、私たち一般の海外在住組は、最前線でガンガン営業しな
くてはならない。そしてそのバックオフィスを担当するのが、JNTOになる。
つかまえた客を次から次へとJNTOに送り込むのである。
やはりこういう作戦の場合は、「営業部隊」と「バックオフィス」のよう
な役割分担が重要になる。「営業部隊=私たち海外に住む日本人」「バック
オフィス=JNTO」。完ペキだろ。
そんなわけで、日本観光と来たらJNTO。みんなでJNTOを活用しましょ
う。
続きは来週。
ひろ
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『”帰れ”シリーズ17』
いきなりだか、ニューヨーク日本人コミュニティの年長者は若い衆を潰
す。今回はこのことについて話してみたい。
この街の日本人年長者たちが若い衆を潰す現象というのは、日本の田舎で
見られる風景と基本的に同じである。
「日本の田舎で見られる風景」、つまり狭い世界での権力争いや縄張り争
いのことだ。それと同じことがニューヨークで展開され続けて、もうどのく
らい経つのだろうか。少なくとも数十年は続いていると私は見ている。
ニューヨークの日本人社会は狭い。チャイニーズ軍団やコリアン軍団と比
べた場合も、それは数の問題だけでなく、コミュニティ全体が内向きという
面においても、私たちのコミュニティは異常に狭い。
狭い世界は通常、新陳代謝がよくない。古い人間たちが上にいつまでもの
さばって、若い血を入れないのである。なぜなら、若い血を入れたら古い人
間たちが存在する場所がなくなってしまうからだ。
ニューヨーク日本人コミュニティの年長者が若い衆を潰すのはそのためで
ある。つまり、彼らの居場所を確保するために若い衆を邪険に扱うのであ
る。
もし私たちのコミュニティが、チャイ軍団やコリ軍団のようにもっと外に
開かれたもので、外から得た金や資源をコミュニティ内で還流させ、そこで
力を蓄え、外に向かってそのエネルギーを放射できるのであれば、その潰し
現象はかなりなくなるはずである。
しかし現状は、上の世代がコミュニティ内でスタックしてるもんだがら、
外から何かをGetするわけでもなく、同時に外に出て行くわけでもなく、濁っ
たエネルギーだけがコミュニティ内を漂(ただよ)うのだ。
特にここはニューヨークである。私たちのコミュニティもニューヨークに
あるのだが、その中で起こっていることはニューヨークとは思えないほどケ
ツの穴の小さなことであり、でも入れ物はニューヨークなわけで、そのよう
に入れ物と中に入っているものの間に強烈な矛盾がある場合は、そこでで暮
らす人々の心は歪(ゆが)みがちになる。
この文の最初に「この街の日本人年長者たちが若い衆を潰す現象というの
は、日本の田舎で見られる風景と基本的に同じである」とお話ししたが、そ
の点、つまり私たちが”ニューヨーク”に住んでるという点は、日本の田舎
のケースとは決定的に異なるのである。
田舎はどうもがいでも田舎である。でも、私たちが住んでいるのはニュー
ヨーク、あの”ニューヨーク”なのだ。なのに、やってることは田舎の権
力・縄張り争い以下。こういう場合、傷は深いよ。
住んでるところとやってることの矛盾がデカ過ぎる結果、そのコミュニ
ティで力を持つ人間たちの精神は、もっともっと卑屈になり、守りに入るの
である。
自分がやってることが”ニューヨーク”という要素と矛盾しているにもか
かわらず、自分の居場所を確保するために下からあがってくる人間たちを潰
す。でも、ニューヨークはそんな場所ではない。でもでも、自分を守らねば
ならない。でもでもでも・・・・・・・
そんなふうにして、ここのコミュニティでは若い衆潰しが行なわれるので
ある。
続きは来週。
ひろ
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『VOICE』
@投稿『おふたりへ』
初めて投書します。ネタが少し古いかもしれませんが、「ぶりてん」にて
最近これを読んで、どーしても何か言わずにはいられなかったもので。
まず「日本から来たカモ」さんへ。
これを読んで、ものすごい不快感を覚えました。「日本人が日本人をだま
す」という事実にではありません。カモさん、あなたにです。
「白人相手にアメリカ社会では・・・」的なことを堂々と言ってのけるあ
なたは、立派なレイシスト。確かに差別は存在します。アジア人差別もね。
でもそのことを一番肌で感じているのは、実際ここアメリカに住む私たちで
す。でもその一方、アメリカの懐の広さも知っています。純粋に実力だけで
評価してくれることも沢山あります。それこそ、日本では考えられないぐら
いにね。
何が言いたいかというと、あなたは日本の概念に凝り固まりすぎで、アメ
リカという国を、文化を、全く理解してないということです。あなたは自分
のことを「カモ」と呼んでいますが、あなた自身、「おいしい話」に簡単に
飛び乗ろうとしたんでしょう? 世の中、「おいしい話」なんて、そうそう
あるものではありません。ましてや、英語もロクにできない、アメリカの事
情も何も知らない、そんな観光客が金儲けしよう、などと考えることがそも
そもの間違い。その足下を見る人間をかばうつもりはありませんが、ほん
と、だまされる方も悪い。
カモさん、あなたは自分の無知を公共に表して、自分の恥をさらしただけ
です。そんな投書をするヒマがあったら、アメリカのこと、少しは学んだ
ら??
「日本人で馬鹿にされた男」さんへ
あなたも同じようなことが言えます。日本人の固定概念にとらわれすぎ。
「・・・年月を経た後のその人の結果まで知っておかないと・・・」と言っ
てますが、「彼女はまだ独身」「6畳のアパートに住んでいる」「リストラ
された」ということが、いったい何なのでしょう??! ヒトの幸せなん
て、そんな型にハマらないものだと思いますが。ハンバーガー屋のバイト
だっていいじゃない。彼女は彼女の幸せを見つけたかもしれない。あなたが
ただ、彼女の不幸を笑いたいだけじゃない。そういうの、みっともないです
よ。
みみ
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『たわごとコラム』
先週末、うちのかみさんとソファーを買いに行ったとき、チャイニーズの
おじさんが売り場のソファーに座ってクッキーをバリバリ食べていた。
私も売り物のソファーに座ってくつろぐのは大好きだが、そこに座りなが
ら飲み食いする勇気はない。なのにそのおじさんは容赦なくそこでクッキー
を食べていた。
よく考えたら、チャイニーズ軍団は、どこにいても何かを食べているよう
な気がする。そう思わないか。みんな。
そのおじさんを見ながら、私は考えたのである。チャイニーズ軍団にとっ
ての一番のプレジャーというのは「食べる」ことなのかもしれない、と。
そしてそれが彼らの「強さ」の源泉であるということも。
「食べる」という行為は、日々のルーティン作業である。それがチャイ
ニーズ軍団にとっての一番のプレジャーであると仮定した場合、彼らは毎日
そのプレジャーを体感していることになる。それは強いよ。やっぱ。
「ボクの一番のプレジャーは乗馬かな」とか言ってる人間とはプレジャー
の浴び度が違う。なんせ毎日なんですから。
人生を前に前にと踏み出して行くために、プレジャーはベリーインポータ
ントである。それは疲れを癒してくれ、エネルギーを補充してくれる。
チャイニーズ軍団のエネルギーは、日々の「食べる」プレジャーから来て
いる。私はそう思う。
ところで、私たち日本人というのは、どこでプレジャーを感じているのだ
ろう。皆さん、どこでプレジャーを感じてます?スポーツ? それともセッ
クス? もしかしてドラッグかな。
ニューヨークみたいな精神衛生に悪いところに住む場合は、やっぱり定期
的に自分にプレジャーをあげないと枯れるよね。
そういう意味では、簡単にプレジャーを得られる仕掛けを作っておくに限
る。ちなみに私の場合は、ミニコミを出すことがプレジャーですから助かっ
てますが・・・
ひろ
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『今週の歌』
「”今年から 早く帰る”と かみさんに
言ってもハナから 信用されず ひろ」
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