2001年5月8日号(No.357)
目次
*『NYJJの分け方』
*『心を開くための浣腸10』
*『グリーンカードへの道GOGO・その14』
*『VOICE』
@投書『乱れる私(エロではない)』
*『今週の歌』
■■■■■■ 投稿募集 → nynuts@rcn.com ■■■■■■
*********************************
『NYJJの分け方』
もう2ヵ月も前のことになるが、NYPD(ニューヨーク市警)のオフィサー
たちにニューヨークの日本人コミュニティについて話す機会があった。
NYPDもやっとここの日本人たちのことが気になり始めたようで、各分署の
比較的お偉いさんたちが30人ほど集まって、日本人コミュニティに関する
レクチャーを受けることになったらしい。
そこでの私の役目は、「日本人コミュニティはどういう人たちで構成され
ているか」ということを彼らに対して説明することだった(NYJJ=ニュー
ヨーク在住日本人)。
レクチャーの直前まで、私は「どうやって説明したら一番わかりやすいか
な〜」ということを考えていた。
最初から「駐在員」「学生」「米国採用組」「永住組」と分けて説明して
いくこともできたが、それだとアメリカ人にはちょっとわかりづらいような
気もしていた。
「もっと大まかにふたつぐらいにわける方法はないもんかな」。とりあえ
ずの目標はふたつだった。ふたつぐらいであれば、アメリカ人にもわかるだ
ろう。では、どうやって分けようか・・・
男と女という分け方は論外。でもジョークとしては使える。ふむ。
年齢で分けるのも無理だし、出身地もナンセンス。出身地の違いなんて、
どうせアメリカ人にはわからない。
ふたつとなると、分け方としては、「駐在員」と「そうでない人々(留学
生+米国採用組+永住組)」しかないだろう。ただこの場合、何を基準にし
て分けるかがポイントとなる。「駐在員」と「そうでない人々」を分ける何
かとは何か。それは同時にアメリカ人にもわかるような基準でなくてはなら
ない。
金を持ってる持ってないという分け方もあるが、なんかイマイチだ。後者
の中には金持ってる人もいるしね。
「うむ〜」と考えてたとき、私は突然エクセレントな分け方を思いついた
のである。
他人の意志でニューヨークに来た日本人。つまり「駐在員」。
自分の意志でニューヨークに来た日本人。つまり「そうでない人々」。
完ペキだった。これならNYPD軍団もすぐ理解してくれるはずだ。
アメリカ人は、「自分の意志」というものを大切にする国民である。そん
な彼らに合った分け方だった。
実際のレクチャーの際、私は、ニューヨークに住む日本人をまずはその分
け方で説明した。
「ニューヨークに住む日本人には2つのタイプがある。ひとつが自分の意
志でニューヨークに来た人たちで、もうひとつが他人の意志でニューヨーク
に来た人たちである」
てな具合に。
やっぱり順番的には、「自分の意志」組を先に言う必要があった。「自分
の意志」組のほうがなんとなくポジティブだからね。
さて、問題の反応のほうだが、NYPD軍団は私の話を理解してくれたよう
だった。
よく考えてみたら、アメリカのメディアもそれに似たようなククリ方をし
ているのである。たとえばNYタイムズなどは、ニューヨークに住む日本人駐
在員を取り上げる際は、「他人の意志でニューヨークに来た日本人」的な描
き方をよくするし、反対にイーストビレッジ・キッズ(あの辺に住む日本人
若い衆)たちには、その「意志」を買ってか、比較的理解があったりする。
ニューヨークの日本人社会には、「駐在員=エラい」「そうでない人々=
エラくない」という暗黙の了解が存在している。そういう構造がなぜ生まれ
たかを探求するのもなかなかおもしろそうなのだが、とりあえず前記のよう
な階級が人々の心の中に無意識のうちに住んでいるのである。
ところが、別の見方をすると、その立場は一転する。さらにアメリカで
は、その一転した位置(「駐在員=エラくない」「そうでない人々=エラ
い」)のほうが一般的だったりするからおもしろいではないか。
「アメリカ人の認識のほうが絶対に正しい」などと言うつもりはないが、
私たちニューヨークに住む日本人の頭の中にこびりついた「駐在員=エラ
い」「そうでない人々=エラくない」というイメージをひっくり返すのも、
これまた一興である。結構楽しそうだしなあ。
今後、日本人あるいはアメリカ人にニューヨークの日本人のことを説明す
る際には、「自分の意志でニューヨークに来た日本人」「他人の意志で
ニューヨークに来た日本人」の分け方を採用しようと思う。
皆さんもどうです? みんなで既存の「エラい」「エラくない」構造を揺
すぶってみませんか。
ひろ
********************************
『心を開くための浣腸10』
日本のおじさんたちに浣腸するために、私が最も有効と考えるのが、「ヘ
ルシー」切り口の浣腸アプローチである。
「浣腸=ヘルシー」。そんな神話がおじさんたちの間に生まれれば無敵。
浣腸が糖尿病に効くとかなったら、もうサイコーなんだけどな。
浣腸が便秘以外の何に効くかは、私にとってまったく未知数である。浣腸
が腰痛に効くとも思えんし、食道ガンの予防になるとも考えづらい。
インポテンツに効きそうな感じもするが、どうだろう。浣腸したら、エレ
クトしたりするのだろうか。あんまし聞かんけどね。
浣腸系のネタに関して、最近ひとつ小耳にはさんだのが、「腸洗浄」の話
である。詳しいことはわからんが、日本の女性軍がそれに走ったとか。
女性軍が走ったということは、おそらく「腸洗浄」の目的は「美容」「ダ
イエット」「便秘対策」のどれかのはずだ。
詳細はこれから調べることにして、その「腸洗浄」とやらを日本のおじさ
んたちの間でもブレイクさせるというのはいかがだろうか。
「腸洗浄」だからして、当然物事は肛門から行なわれるに違いない。
ラブリーだ。すっごくラブリー。
ついでに肛門にブッといホースなんかを突っ込んだりしたら、ボク昇天。
エクセレンテとしか言いようがないだろう。
おじさんたちが喜んでブッといホースを肛門から出し入れする風景。夢の
ような世界だ。
早速「腸洗浄」の詳細を調査してみることにしよう。
ひろ
********************************
『グリーンカードへの道GOGO・その14』
「グリーンカードへの道GOGO」話の第14騨である。
先週お話ししたように、「グリーンカードバンバンサポート運動」を成功
させるためには、ニューヨーク採用の日本人たちが、各企業内でエラくなら
ねばならないのである。
理由は明らかである。要するに、ニューヨーク採用の日本人たちが「会社
として社員のビザ問題にどう取り組むか」の決定に関して影響力を行使でき
る立場になければ、「グリーンカードバンバンサポート運動」など起こせな
いのだ。
「別にエラくならなくても、下から突き上げることも可能なのでは?」と
いう声もあるかもしれない。
でも、ホントに可能か? オタクの会社で「下から突き上げる」ってやれ
ます? やれんでしょ。普通。
だからある程度の地位に就いて、会社のビザに関する方針を決定する場に
自分もいて、「いいじゃないですか。グリーンカード、バンバンサポートし
ても。やりましょうよ」と常時会社を説得し続けなくてはならないのであ
る。
そして、努力が実り、晴れてグリーンカードバンバンサポート会社になっ
たアカツキには、そのことを社外に対してもアピールし、NYJJ社会に大きな
うねりを生み出すのである。
「社外にアピール」の部分を考えても、やっぱしある程度の地位にならな
いと、「弊社ではウンヌン」ってパブリックの場では言えないからね。
そういう意味においてもエラくなることは大切なのである。
この「エラくなる」というのは、「グリーンカードバンバンサポート運
動」以外の問題についても重要な手段となる。
たとえば給料交渉。ニューヨーク採用組の立場で発言できる人間が経営陣
の中にいれば、ニューヨーク採用組にとってはラッキーである。
続きは次回に。
ひろ
********************************
『”帰れ”シリーズ27』
今回をこのシリーズの最終回としたい。
これまでニューヨークに住む一部の日本人を対象に26回も「帰れ」「帰
れ」と言ってきた。
そのせいで実際に日本に帰る決心をした人もいるかもしれない。あるい
は、帰りはしないが、自分がニューヨークにいる意味というのを考えた人も
いるのではないか。
実をいうと、このシリーズを書きながら、私もいろいろ考えたのである。
「日本に帰りたい」と本気で思ったことは一度もない。いまはニューヨー
クでやりたいことがある。だから日本には帰らない。
私が考えていたのは、日本に帰る帰らないではなく、私などに「日本に
帰ったほうがいいよ」と言わせない状況を作り出すには何が必要なのか、と
いうことだった。要するに、日本人にとって住みやすくて仕事しやすい
ニューヨークを作るにはどうしたらいいのか、ということをかなり真剣に考
えたのである。
その結果のひとつが、「グリーンカードへの道GOGO」シリーズだった。
また、前回書いた「ニューヨークの噂」ページもその絡みである。
それらの他にもネタはいろいろある。共通するのは、「非常に基礎的な条
件の改善」という点だ。漢字ばかりで申し訳ない。
「基礎的な条件」というのは、たとえば「衣食住」とか。「衣」はいいに
しても、ニューヨークに住む日本人の「食=食っていけるのか」「住=ビザ
はしっかりしてる?」などをなんとかいい方向に持って行かねばならんので
ある。
ここは日本ではなく、ニューヨークである。そしてこの街に住む私たち日
本人は、間違いなくマイノリティであり、ついでに市政に対する選挙権も
持っていない。ニューヨークに日本の市役所があって、そこの政治家や官僚
たちが私たちのために何かやってくれたりすることは、ありえないのであ
る。つまり、基本的にだれも私たちを救ってはくれないのだ。
すべては自分たちでやるしかない。ニューヨークに住む日本人の生活を改
善するには、ここに住む日本人が行動する以外に方法はないのである。
ビザが取りづらければ、ビザが取りやすくなるようにすべきである。おも
しろい仕事に就きづらいなら、おもしろい仕事の数を増やせばいいのだ。
ただ、それらすべてを自分たちの手でやる必要がある。
この「帰れ」シリーズは、「帰らなくてもいいニューヨーク作り」を合言
葉に今後いろんな方向へ核分裂していく予定である。「帰れ」シリーズ2、
なんて話にならないようにトットと世の中を変えねばならない。
10年ください。その頃にはここのコミュニティもだいぶ変わってると思
います。
まずは「グリーンカードへの道GOGO」と「ニューヨークの噂」ページを押
し進め、それらの後を「不動産」話と「組合」話で追いかける予定である。
気長にお付き合いください。
「帰れ」シリーズ、おわり。
ひろ
*******************************
『VOCIE』
@投書『乱れる私(エロではない)』
仕事帰りに本を買おうと思い、BOOK OFFへ立ち寄った。いつもの
「いらっしゃいませーーっ」(声は腹から、語尾は上げる)攻撃を受けつつ
(ちなみに店で、マンガ本を誘惑にかられて立ち読みしていると、ふっと本
から顔をあげたが最後、店員さんが私の目をまっすぐ見つめて”いらっしゃ
いませーーっ”と言ってくる。ごめんごめん、子供の頃みたいに本屋に通い
つめて、ガラスの仮面最新巻までを立ち読みで読破するようなマネはしない
から。大人やし。今は。)、店内で本を探し始めると、突然「ジャーン
ジャーン、ジャンッジャカジャッカッジャジャジャジャジャンカッジャン
カッ、、、、、ブツッ」
おいー。軍艦マーチかよー、、、何年ぶりや、こんなん聞いたの、、、。
店内放送によると、開店一周年記念の福引をやっているらしいのだが、放
送の合間に流される曲が軍艦マーチ、、、。しかも途中でぶっつり切れる。
本探しに集中し出すと、ジャンジャカジャッジャッと始まる。
私は耳がセンシティブなんやー、やめてくれーっと、心の中で悲鳴を上げ
ていたのだが、10分〜20分と店内に居るうちに気にならなくなってき
た。それはいいのだが、、、
待ったらんかいマーチに合わせてヘッドバンキングしとるやないかい私。
ふーんふふんふんやないやろが。こんなに順応しやすくていいのか?洗脳カ
ンタンにされてしまうんと違うか?でも、今まで宗教勧誘には引っかかった
事はないぞ。とはいえこれから先が心配、、、とかき乱された気持ちのまま
レジへ向かい、”1回福引できますよー”との声にフラフラとガラガラの前
まで行き、何年かぶりに福引をやったが、結果は末等だった。ああいうのに
は集中力が必要なんや全く、、軍艦ちがうやろがもっとピースフルな曲かけ
んかいと、自分のクジ運の無さを棚に上げ、軍艦マーチに八つ当たりしなが
ら、店を出た。
BOOK OFFの方々へお願いがあるのだが、来年は記念キャンペーン
のBGMを、(別になんだっていいのだが)マーチにこだわるのなら365
歩のマーチにしてもらえないだろうか? 軍歌系だと、何故か自暴自棄な気
分になってしまうので。
しかし、マーチというとこれが真っ先に浮かぶ私も中年やな。
修
********************************
『今週の歌』
「鼻水と 咳と涙目 喉かゆい
今年の花粉は 超ヘビー級 ひろ」
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ
Return to Home Page