2001年5月15日号(No.358)




目次

*『移民の扱い方 in Japan4』
*『日本救出2兆円作戦15』
*『グリーンカードへの道GOGO・その14』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『移民の扱い方 in Japan4』

 久々の「移民の扱い方 in Japan」である。
 今週から本格的に「なぜニューヨークより東京のほうが移民系窃盗団が多 いのか」について考えてみたい。そして同時に今後の「移民の扱い方 in Japan」の具体案にも触れて行きたいと思う。
 前回の「移民の扱い方 in Japan3」の中で、私は「なぜニューヨークより 東京のほうが移民系窃盗団が多いのか」の原因と考えられるネタを8つ挙げ た。以下にご紹介しよう。
 1)日本には移民たちがきちんと働けるシステムがない(だから犯罪に走 る)
 2)やばい移民が多い
 3)日本の警察をナメている
 4)実際、日本の警察のレベルが低い
 5)日本人全体が移民の扱い方をまだ知らない
 6)時代に合った移民法がまだ確立されていない
   7)移民コミュニティ内に自浄機能がない
 8)NYPD(NY市警)は鉄砲持っててすぐ撃つからコワイ
 まずは(1)の話だが、そのネタに突入する前にひとつご説明しておきた いことがある。
 私のこの「移民の扱い方 in Japan」に対する基本的なスタンスは、「やさ しさと厳しさの両立」である。だから、移民の人権ばかりを声高に叫ぶ軍団 とも、移民を排除しようとする極小肛門軍団とも組しない。「やさしさ」と 「厳しさ」は同時に持つべきものである。どっちが先ということはない。
 (1)は偶然、「日本には移民たちがきちんと働けるシステムがない」と いう、どちらかというと移民側にやさしいネタだが、ただそれは「この問題 を解決しない限り前には進めない」という意味ではないのでよろしく。
 では、始めましょうか。
 (1)の「日本には移民たちがきちんと働けるシステムがない」と(6) の「時代に合った移民法がまだ確立されていない」は、根本的には同じこと である。
 移民たちがその国で合法的に住み、働くためには、そのための「階段」が キチンと整備されてなくてはならない。
 その「階段」が広いのか狭いのかは、ここでは問題ではない。まずはしっ かりとした「階段」を作ることが先決である。多くの人々は「その階段は広 くなくっちゃ」と考えがちだが、それはあとの話だ。
 キチンとした「階段」を作ったとしても、それが狭い場合、「狭すぎての ぼれなかったから不法滞在」というケースも当然出てくるはずだ。
 ただそれを許してはならない。あくまでも「階段」は「階段」である。 「階段」を正式なカタチでのぼらなかった人間、「階段」をちゃんとリスペ クトしなかった人間は日本にいるべきではない。つまり自分のお国に帰って いただくのである。
 移民を受け入れるのは、当事者である移民たちではなく、日本に住む日本 人である。移民法を作るのも日本人だ。であるからして、移民についてのす べてをリードするのは日本人でなくてはならない。まずは日本人側が移民側 に「これが日本のルールです。いかがですか」と明示する必要があるのであ る。
 その場合、大切なのは、「移民にやさしく」ではなく、「移民にわかりや すく」である。日本人は感情的にひじょーにウエットな人種だからして、前 者のほうに流れやすいのだが、ここで一番重要なのは断然後者なのだ。
 続きは次回に。
                        ひろ
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『日本救出2兆円作戦15』

 「週刊Nuts」4月17日号(NO.355)に掲載した「”食”映画祭」の結果 報告である。
 同イベントは、Japan Society主催、JNTO(国際観光振興会)他協賛で開 催されたもので、”食”が出てくる日本映画3本と豆腐のレクチャー&試食 会の4つで構成されていた。詳細は以下の通りだ。
 4月20日(金):『お茶漬けの味』(小津安二郎監督)
 4月24日(火):『豆腐の世界』(レクチャー&試食会)
 4月27日(金):『タンポポ』(伊丹十三監督)
 5月 4日(金):『Mr. Pのダンシング・スシバー』                    (田代廣孝監督)
 これらの中でスゴかったのは、豆腐のイベントである。やはり試食がから むとこんなにも違うものか、と痛感させられた。チケット売り切れで、入口 のところでウダウダ騒いでるアメリカ人のオヤジもいたしな。
 映画に関しても、満員になることはなかったが、通常の映画祭に比べて、 お客さんの入りは良かったそうだ。
 今回は、各イベントにお土産がついたのもポイントだったのだろう。
 『お茶漬けの味』の際は、福岡県から八女茶がプレゼントされた。『豆腐 の世界』では、今回のスポンサーであるハウス食品から豆腐2丁とインスタ ントカレー&マーボー豆腐が1コずつ。『タンポポ』は、ラーメンという テーマに合わせて大阪市と日清食品からカップヌードル。そして『Mr. Pのダ ンシング・スシバー』では、横浜市から赤い靴のチョコレートがお土産とし て無料提供された(「赤いクツ〜はーいてたあ〜おんなーのーこお〜」の歌 は横浜が舞台)。
 各自治体に参加を呼びかけたのはJNTOである。どこも喜んで協力してくれ たそうだ。
 そこに将来に向けてのひとつのヒントが隠されている。
 ここから話がズレる。
 日本の自治体の中には、「ニューヨークでイベントとかやれたらハッピー だなあ〜」と考えてるところが山ほどある。でも実際はなかなかむずかしい ようだ。ときどきやってるところもあるが、ほとんどが的ハズレで単なるマ スターベーション化しているのが現実だ。
 まず第一に、いきなりニューヨークに来て、イベントなり何なりを成功さ せようというのが間違っている。そんなに急がなくてもいいのに。ゆっくり やればいいのよ。
 次に、金の使い方を知らない。くだらないことに金をワンサカ注ぎ込みが ちである。できるだけ金を使わないようにするのが基本なのに、である。ま た、マーケットとしてのニューヨークがわかってないもんだから、どこにど のくらいお金を使うべきかについてもチンプンカンプン。まさに税金の無駄 使いとはこのことなのである。
 私がここで言っているのは、「日本の各自治体の皆さん、ニューヨークに 来ないでください」ということではない。「日本救出2兆円作戦」を押し進 めるためには、ぜひとも日本の自治体軍団にニューヨークまで来てもらっ て、お国自慢を展開してもらいたいところだ。
 ただ、いまのところ、その「やり方」が完全に間違っている。日本の各自 治体は、一度自己否定すべきだと私は思う。
 で、ここから本題に入るのだが、今回の「”食”映画祭」への協賛方法な どは、彼らにとっても今後の参考になるはずだ。
 同イベントに関して、各自治体が提供したのは「物」のみである。現金は 出していない。にもかかわらず、自治体名はいろんなメディアに掲載された わけだし、イベント時にはお土産と一緒に各自治体のパンフレットなども配 られたのである。
 そういう金のかからないことをしばらく繰り返し、機が熟した頃に金をか けて、ツボを突くイベントを開いたらいいのである。どういうカタチにし ろ、いきなり攻めるのはノーグッドだ。
 「日本救出2兆円作戦」で攻めようとしている市場(訪日観光客市場) は、日本の各自治体も喉から手が出るほど欲しいマーケットである。ただそ れは、まだ誰も足を踏み入れていない未開の土地であり、そこを開拓するに は、みんなで力を合わせてできることから少しずつ始めていくべきなのであ る。
 いま、手元にあるものをそれぞれが持ち寄って、どこにも重度の負担がか からないようにしながら地道に攻め続ける。そういう姿勢でないと、この市 場は開かんよ。
 ちょっと長くなった。続きは来週お話しすることにしよう。
                        ひろ
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『グリーンカードへの道GOGO・その14』

 「グリーンカードへの道GOGO」シリーズの第14騨である。「ニューヨー ク採用組がエラくなる」話の続きだ。
 ここでは、「グリーンカードバンバンサポート運動をNYJJ社会で広く展開 するため」という目的で、ニューヨーク採用組がエラくなるべきであると 言っているのだが、その他にもいろんな意味においてニューヨーク採用組は できるだけ早くエラくなるべきなのである。
 たとえば、先週お話しした給与の面。ニューヨーク採用組が経営側に入れ ば、給与交渉も有利になるはずだ。
 他には、ビジネスの面においても、マーケットを知っているニューヨーク 組を最大限活用したほうが、会社にとってもプラスになると私は考える。た だこれはケースバイケースだけどね(駐在組とニューヨーク採用組との関係 については、別の機会にじっくりお話しするつもりである)。
 ちょっと話がズレるが、ニューヨーク採用組の皆さんにひとつ申し上げた いことがある(私もその一員だが)。
 先に書いたように、この連載の中で私は「ニューヨーク採用組がエラくな る」と連呼しているのだが、そのエラくなる状況というのは待ってるだけで は来ないのである。それを実現するためには、かなりの努力が必要とされる のだ。
 いま、私たちの目の前には「ニューヨーク採用組が大してエラくなってな い」という現実が寝そべっている。
 理由はいろいろあるだろう。会社の構造上、エラくなれないようになって いるとか、エラくなりたくてもビザが続かないとか。
 それらの諸問題はいまも存在している。以前に比べると、ちょっとはベ ターになってるかもしれないが、問題軍団はまだ私たちの目の前にいるので ある。
 「ニューヨーク採用組がエラくなる」と言葉だけで言うのは簡単だが、要 するにそれは、いままでやれなかったことをどうにかしてやってしまうこと に他ならない。
 「ニューヨーク採用組がエラくなる」ことを邪魔する問題たちをなぎ倒 し、目標とする地位に向かって全力で突進しなければならないのである。 「駐在員の連中がバカでよお」とグチを言ってるだけでは物事は動かないの だ。
 目の前の諸問題を蹴散らし、自分の会社内でエラくなる方法。それは、ま ず第一に「異常に仕事できでき社員」になることである。誰にも何も言わせ ないぐらい仕事ができれば、おそらくあなたは会社内でエラくなれる可能性 がある。
 ただ、それだけでは足りない。
 ある程度の政治力も必要だろう。自分に有利になるように物事を動かして いく能力である。世渡り力と言ってもいいかもしれない。
 それと戦闘力。いざとなったら法廷に持ち込むぐらいの闘争心と、敵を地 の底まで追いかける執念を持ち合わせておかねばならない。
 以上のような能力を持つ、あるいは持つように努力しなければ、現状は打 開できないのである。ちなみにこれまで私は、前記の能力を合わせ持つ人物 には会ったことがない。また、そういう人間になるように努力している人物 も知らない。
 ニューヨーク採用組は私も含めて、現実の壁をブチ壊すためにもっと努力 すべきである。ウダウダ文句言うだけだったら、小学生だってできるのだ。
 必要のされる能力のうち、「政治力」と「戦闘力」は組合(ユニオン)を 作ることによっておそらく解決できるだろう。ただ、「異常に仕事できでき -員」の能力は自分で身につけるしかない。
 ちょっとむずかしい話になりましたが、そういうことなんです。はい。
 続きは次回に。
                       ひろ
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『たわごとコラム』

 この前、カラオケに行って気づいたのだが、飛行機の機内で聴く音楽とい うのは、カラオケの際に役立つぞ。
 ここで言う「役立つ」というのは、単に流行りの歌をキャッチアップでき るという意味だけでなく、もう少し深い意味を持つのである。
 私はいま35だが、私の学生時代はカラオケというのは「踊る」ものだっ た。確かに歌うのだが、基本は「踊る」。感覚的にはコンサートに近かっ た。
 その「踊る」心意気は現在も持ち続けている。私にとってのカラオケはい までも「踊る」もの。ほら、そこのイスどけて。踊るスペース、キープよ。 このマイク、踊りづらいわ。ヘッドフォン型のマイクはないの。それだった ら両手が使えるのに。仕方ないわね。今度は持ち込むわよ。
 私の場合、歌は基本的にどうでもいいのである。踊れればOK。ただ、聴い たことのない曲にぶつかった際に困るのは、そのリズムをつかむのにしばら く時間がかかることだ(通常は、曲の2番の真ん中ぐらいでつかめる)。
 最近の日本の曲を日頃から聴いてればいいのだが、日本のテレビ番組もあ まり見ないし、CDを買って聴くということもない。
 というわけで、カラオケに行く度に新しい曲にぶつかり、まごまごしてい たのだが、この前行ったときは、不思議なことに知らない曲でも最初から踊 れたのである。それはまるで身体がその曲を覚えてるみたいだった。
 「なぜだ」。私は狂ったように踊りながら、そう考えていた。そして喉が 渇いたからウーロン茶をオーダーした。
 ウーロン茶はどうでもいいとして、問題は、なぜ私の身体が、私自身が知 らない曲を知っていたかということだ。
 答えは飛行機の機内にあった。
 私は日本に帰る飛行機の中で、映画を観るとき以外はいつも最近の日本の 音楽を聴くようにしている。ただそれは、聴くとは言っても別に真剣に聴い てるわけではなく、ほとんどBGM的な聴き方だ。
 それは結構徹底していて、寝てるときも聴いている。これは意図的にそう しているわけではなく、ヘッドフォンをつけたまま知らない間に寝てしまう からである。
 いま考えると、あれが睡眠学習的効果を上げていたのだ。寝てる間にリズ ムが血の中に流れ込み、そこに静かにひそんでいたのである。それがこの前 のカラオケで目を覚ましたわけだ。
 飛行機の中の睡眠学習でカラオケの踊り準備。世の中、何が役立つかわか らんもんですのう。
                      ひろ
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『今週の歌』

「”最近は ときめく男(ひと)に 会わないわ”
          それを真顔で 言う妻がいる ひろ」
 

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