2001年11月13日号(No.375)
目次
*『観光ジュリアーニ作戦』
*『そしたら墜落事故』
*『行方不明者探し報告』
*『NYJJ基礎体力作り3』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
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『観光ジュリアーニ作戦』
いかにして日本人観光客をニューヨークに呼び戻すか。いま、このネタは
自分の中で結構ビッグよね。だって彼らが帰ってこないせいで、困ってる人
がたくさんいるんですから。
そんなわけで最近は、お風呂入ったりとかウンコしてるときにその方策に
ついていろいろ考えるのである。「なんかいい手はないかなあ」てな具合
だ。
効果的であり、なおかつ実現の可能性があるもの。またそれはニューヨー
ク発日本行きの作戦でなければならない。日本にメッセージが届かないと意
味がないからね。
「そういう作戦はないかしら・・・」と考え続けてはや1ヵ月。皆さん、
いかがお過ごしでしょうか。ご挨拶してどうする。
そんなわけで、いろいろ考えたのである。
で、先週、ひとつのアイデアが生まれた。その名も「観光ジュリアーニ作
戦」。このタイトルにはそんなに大した意味はないので、深読みしないで
ね。
さて、見ればわかるように、この作戦にはジュリアーニ市長が絡んでい
る。そう、主役は彼。彼の影響力を軸に日本に「ニューヨークに来てね」
メッセージを送るのである。逆に言うと、ジュリアーニ市長がいないとこの
作戦は成立しない。
作戦自体は簡単である。ジュリアーニ市長に記者会見してもらうのであ
る。できればニューヨーク選出のヒラリー上院議員も同席してほしいわね。
記者会見のその「記者」は、日本のマスコミになる。つまり日本のマスコ
ミを相手にジュリアーニ市長に記者会見してもらうのである。
ディーテイルはこうなる。
まず、日本のマスコミ各社にシティーホール側(市役所)からプレスリ
リースを流す。内容は「ジュリアーニ市長が日本のマスコミを対象にニュー
ヨークへの観光について記者会見を開きます」。会場はシティーホール。日
本のマスコミはあんまり行くチャンスないでしょ。だから喜んで行っていた
だけるはずだ。
記者会見では、ジュリアーニ市長に「ニューヨークに来てね」と呼びかけ
てもらう。ヒラリー議員もいたら、同じように「ニューヨークに来てね」と
言ってもらう。
テロ事件後の報道のせいで、ジュリアーニ市長は日本でも有名だ。その彼
が記者会見するのである。かなりのインパクトになるはずである。それにヒ
ラリー議員が加わればもう無敵。ほとんどの社が日本に向けてこのニュース
の報道してくれるだろう。
せっかく記者会見するのだから、やれることはすべてやるべきだ。そこで
登場するのが小泉首相ネタ。別に小泉さんが記者会見に出るというわけでは
なく、事前にジュリアーニ市長が日本の小泉さんに電話して、ニューヨーク
への観光推進に対する協力を依頼するのである。
ジュリアーニ市長と小泉さんはこの前、実際に会ってるからね。電話して
も問題ないでしょ。
で、その小泉さんへの電話の件も記者会見で発表する。ジュリアーニ市長
が「小泉首相にも頼んだんだけどさ」とか言うわけである。すると、日本の
ほうでもマスコミが小泉さんに「ジュリアーニ市長から観光推進の依頼が来
たって本当ですか」などと質問したりして騒ぎが大きくなる・・・という筋
書だ。
このくらいの記者会見であれば15分ぐらいで終わる。15分でも日本に
与えるインパクトは相当なものだ。なんせ出演者がジュリアーニ市長だから
ね。
ただ、ここで問題になるのは「ホントにジュリアーニ市長が記者会見して
くれるわけ?」という点である。そこがおさえられないと、この作戦は成り
立たない。
正直な話、ジュリアーニ市長はきちんと説明すればやってくれると私は思
う。説明する内容は「日本人観光客がニューヨークにとっていかにオイシイ
お客さんであるか」だ。
前にもお話ししたように、1年間にニューヨークを訪れる日本人観光客数
は約40万人。ひとりがここで1000ドル使った場合、約4億ドル(約
480億円)がニューヨークに落ちることになる。それがいまは落ちてない
のよね。
この金額を説明すれば、政治家たちも無視はできない。それはジュリアー
ニ市長も同じだろう。そこを突くのである。
ジュリアーニ市長やヒラリー議員が「ニューヨークに来てね」と言えば、
少しは日本人観光客数も増えるだろう。
まずは、ジュリアーニ市長に日本人観光客の重要性をわかってもらう。
すべてはそこから始まる。
さあ、どうやって彼に説明しよか。ちょっと考えます。はい。
ひろ
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『そしたら墜落事故』
で、前記の文を書き終わったら、いきなり飛行機落ちてるじゃない。どう
すんのよアメリカン航空。本気か。
そんなわけで「観光ジュリアーニ作戦」はちょっとお預けだ。
タイミングとしては非常に悪い。すべてが立ち上がり始めたところで飛行
機が住宅地に落ちやがるのである。やっと人々が飛行機に乗り始めたの
に。ったくよお。
墜落機はドミニカ行きの飛行機だったわけだが、ドミニカと言えば、うち
のかみさんの実家である。数年前、かみさんがドミニカに遊びに行くときに
乗ったのも、あの便だった。機内はドミニカンたちでいっぱいだったとい
う。落ちて行く飛行機の中に響くスペイン語の叫び声が聞こえてきそうだ。
ここで少し今回の事件を9月のテロ事件と比較しながら客観的に見てみた
い。
まずメディアの反応だが、今回は初動が鈍かった。それもそのはず、事故
現場のRockawayはマンハッタンからかなり遠いのである。各テレビ局も最
初は、煙がモクモクと出る風景だけを、飽きもせずにずーっと写していた。
それ以外に方法がなかったのである。
それともうひとつ、メディア側には「テロであってちょうだい」という期
待があった。そのほうがストーリーがおもしろくなるからだ。また、その感
覚、つまり「テロであってちょうだい」という空気は一般の人たちからも感
じた。正直言って、自分の中にもそういう思いがあった。おそろしいことで
ある。
9月11日以来、無意識のうちに新たな刺激をもとめている自分がいる。
そういう感覚ってないですか。知らない間に「またなんかないかなあ」と
思ってたりとか。今回の事件では、その期待感をメディア、人々、そして自
分自身から感じた。
次に日本の反応だが、今回の事件は前回とほぼ同じ時間帯に起きたにもか
かわらず、こちらのサマータイムが終わっていたこともあって、日本では午
後11時過ぎの出来事となった。
前回が午後10時前後、そして今回が午後11時過ぎ。この1時間はデカ
いと痛感した。
9月のテロ事件が日本の人たちに与えたインパクトは強烈だった。なぜな
ら同事件が起きたのが、みんながニュースを見ている時間帯だったからであ
る。つまりライブだったってこと。あれが夜中の1時、2時とかで、みんな
が翌日の朝、ビデオで見ていたなら、そのインパクトはかなり変わっていた
だろう。
日本からの個人的な電話やメールも今回は少なかった。事件の質がまった
く違うということもあるが、時刻の違いも強く影響していると私は見てい
る。
それと、先に書いたメディアの初動の遅さや、ビジュアルとしてのインパ
クトのなさも、日本側の反応の低さの原因となっているはずだ。
で、トドメだが、メディアもニューヨーカーもアメリカ人も日本人も他の
国の人たちも、ちょっと事件慣れ&死亡者慣れしてきてないか。
今回の事件をもう一度よく考えてみてほしい。お客を山ほど乗せた旅客機
がニューヨーク市内の住宅地に突っ込み、250人以上の人たちが亡くなっ
たのである。これはものすごい事件よ。9月11日以前であれば、ちまたは
大騒ぎなはずである。
なのに私たちは、「なんだ事故なのね」「今回は250人か」と軽く流し
てはないだろうか。
事件に対しても、人が死ぬということに対しても、私たちはかなり鈍感に
なっているような気がする。アフガンで「○○人が死亡」とか聞いても「へ
え〜」だもんなあ。
なんかとんでもない世の中になってきたものである。
今年はもうそっとしておいてほしいと本気で思う。ちょっと休ませてよ。
9月の事件以来、宗教に回帰している人が多いそうだ。なるほどと思う今
日この頃である。
ひろ
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『行方不明者探し報告』
行方不明者探しだが、一応これまでのところ、連絡はほとんど入っていな
い。「こんな話があるそうです」という情報はいくつかいただいたが、それ
が本当かどうかまだ確認できてないのが現状だ。
まあ、この行方不明者探しに関しては、「No News=Good News」だから
問い合わせがないに越したことはない。このまま連絡が入らないことを祈っ
ている。
ただ、引き続き「行方不明者探し」は続けるつもりだ。「もういまさら行
方不明者探しもねえだろ」という声もあるかもしれないが、念のためであ
る。
最近、日本語メディアにも行方不明者の話はほとんど出てこない。まるで
忘れ去られたかのようだ。
炭そ菌やアフガニスタンでの騒ぎばかりが取り上げられるが、それらの事
件では日本人はひとりも死亡してないのである。一方、9月11日のテロ事
件では20数人の日本人が亡くなった。そのわりには、日本のマスコミの取
り上げ方が弱いような気がする。もうすっかり忘れてるみたいだし。
同胞が20人以上亡くなったという事実を日本人はもう一度噛みしめるべ
きだと思う。ニューヨークでそれだけの日本人が一度に亡くなったのであ
る。それも事故ではなく、テロで。
特にニューヨークに住む日本人はそのことを忘れるべきではないと思う。
ニューヨークおよびその周辺に住む10万人の日本人の中の20人以上が9
月11日に亡くなったのである。日本の日本人たちは忘れても、私たちは忘
れないわよ。
行方不明者に関する情報、問い合わせは、nynuts@rcn.comまで。
ひろ
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『NYJJ基礎体力作り3』
「NYJJ基礎体力作り」を進めるにあたり、復活させたい作戦がふたつほど
ある。どちらもすっかりホコリをかぶってしまっているのだが、一応まだ生
きてる作戦たちである。
まずは「L.I.C.ジャパン・タウン化作戦」。
さあ、そろそろ気合入れてやろか。クイーンズのL.I.C.(Long Island
City)にジャパン・タウンを作るのである。同作戦は、「NYJJ基礎体力作
り」の項目のひとつ、「不動産所有力」に絡んでくる。
ここでL.I.C.と言う場合は、アストリアもなんとなく含んでるから、そこん
とこよろしく。
何をやるかはこれから考えるが、悪いけど本気で動くよ。不動産のライセ
ンスも取るよ。ホント。ついでに不動産屋も始めるか。
「コミュニティ」というものを考える場合は、どうしても不動産の知識が
必要だ。そのことを最近痛感する。
ジャパン・タウンのような場所を確保するためには、まず場所の扱いを知
るべきだし、その場所を手に入れる方法も確立しなければならないのよね。
だから不動産。その実地体験がL.I.C.のジャパン・タウン化なのである。
次は「C&Kワールドの旅」。
前記の「L.I.C.ジャパン・タウン化作戦」をやっつけるために必要なのは、
すでにナニナニタウンを作った人たちから学ぶことである。そこで「C&K
ワールドの旅」。「C」はチャイニーズの「C」で、「K」はコリアンの
「K」。このシリーズも久々の登場だ。
「C&Kワールドの旅」では、ニューヨークのチャイニーズ・コミュニティ
とコリアン・コミュニティの歴史や構成、テクニックなどをレポートする。
つまり、取材することを通してナニナニタウンの作り方を勉強させていただ
くのである。
それと同時に、彼らが「不動産所有力」の他に、「ビザ発行力」「行政活
用力」「雇用創出力」「法律展開力」などをいかにして身に付けたかも調べ
てみたいと思う。やっぱ彼らは、私たちニューヨークに住む日本人にとって
は偉大な先輩やからね。
というわけで、以上の2つの作戦を復活させる。よろしく。
ひろ
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『たわごとコラム』
たまには図書館の話をしよう。いきなりだけど。
53丁目の5と6の間にニューヨーク市の公立図書館がある。ちょうど
MOMAの前になる。
その図書館の3階には日本語の本が山ほど置いてある。当然借りることも
できる。
ここのところいろんな事件がニューヨークで起きているが、日本であった
事件、たとえばサリンだとか神戸の大震災に関する日本語の本もこの図書館
には揃っている。記録性の高い本も結構あるよ。
その階には、他の言語の本も置いてある。ロシア語、スペイン語、中国
語、韓国語などなど。
で、そこのルールは、借り手が多い言語ほど予算が増え、多くの本を買い
揃えることができる、というものである。つまり借りたもん勝ちなわけよ。
借りれば借りるほど品揃えは充実する。すばらしいシステムだ。
ただ逆に言うと、借り手が増えなければ品揃えはなかなかよくならないと
いうことになる。そう考えるとちょっぴりコワイわね。
というわけで皆さん、この図書館で日本語の本を借りましょう。それもで
きるだけ多く。
その行為は「蔵書のさらなる充実」というカタチで私たちにベネフィット
をもたらすのである。
記録性の高い本がどうのこうのと書いたが、軽い本もたくさんあるよ。
「中島らもの明るい悩み相談室」(懐かしい)も全巻揃っている。
一度チェックしてほしい。
ひろ
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『今週の歌』
「あの日以降 映画やドラマが なんとなく
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