2002年1月15日号(No.382)
目次
*『日本人観光客が消えた』
*『自分のことは棚に上げて』
*『ラジオの威力』
*『VOICE』
@投書『おせえよ「がんばれNY」2について』
*『今週の歌』
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『日本人観光客が消えた』
『おせえよ「がんばれNY」』が今週から変身する。その名も『日本人観光
客が消えた』。
私が『おせえよ「がんばれNY」』でウダウダ言ってたことは、つきつめれ
ば「日本人観光客がニューヨークに戻ってこんじゃないか」問題に集約でき
る。だからタイトルをチェンジし、新たなシリーズとして始めることにし
た。
ネタ展開はシンプルである。1月1日号の『おせえよ「がんばれNY」2』
の文中で紹介した3つの点を軸に、あーでもないこーでもないとやってみた
い。以下がその3つだ。
1)テロ後、ジュリアーニ前市長らが訴えていた「ニューヨークを訪れる
ことによるサポート」案は日本に届いていたのか。
2)もし届いていないのなら、なぜ日本のマスコミはそのことを伝えな
かったのか。
3)届いていたとしたら、なぜ日本人観光客はニューヨークに戻ってこな
かったのか。どうして日本人だけにそれが起こったのか(他の国の観光客は
戻ってきた)。それは国民性のせいなのか。
ありがたいことに、『おせえよ「がんばれNY」2』を読んだ日本の方から
早速投書をいただいている(今週号の『VOICE』欄に掲載)。感謝感謝であ
る。
ここで一発、日本の皆さんにお願いがある。
『日本人観光客が消えた』シリーズがおもしろくなるかどうかは、すべて
日本の皆さんからの投書具合にかかっている。なぜなら、このネタの主役は
在ニッポン日本人軍団だからだ。彼らが何を見て、あるいは見なくて、何を
感じ、あるいは感じなくて、どう考えたのか、あるいは考えなかったのか。
それらがここではベリーインポータントになる。
というわけで、まずは(1)の「テロ後、ジュリアーニ前市長らが訴えて
いた”ニューヨークを訪れることによるサポート”案は日本に届いていたの
か」から行きたい。
日本の皆さん、ジュリアーニ前市長が「ニューヨークをサポートすんのに
一番いい方法はここに来てもらうことでんがな」と宣伝しまくってた話をテ
ロ後1〜2ヵ月の間に聞きましたか。要するに「ニューヨークに来てくんな
まし」キャンペーンのことですね。
もし聞いた、あるいは読んだとしたら、どのメディアでその情報をGetしま
したか。テレビとか新聞とか。
まずはそのことを教えていただけたらと思います。よろしくお願いいたし
ます。
ひろ
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『自分のことは棚に上げて』
去年の12月25日号(NO.380)で、私は「ニューヨークの日本語メディ
アにはおもしろい書き手というのがあんましおりませんな」みたいなことを
書いた。その思いは今も変わらない。
昔はそれなりにいたような気がする。「こいつが書くこと、結構おもしろ
いなあ」というのが何人かいた。
その頃と現在の違いは、ミニコミが多かったということだ。もしかした
ら、そこに原因があるのかもしれない。ミニコミって自由ですからね。好き
勝手なこと書けるし。その環境がおもしろい書き手を生み出した可能性が高
い。
しかし、である。それにしても今の状態は無残過ぎる。こんなに日本語の
読み物があるにもかかわらずだ。
現在、ニューヨークの日本人コミュニティは、日本語の読み物でいっぱい
だ。特にフリーペーパーの充実度はすごい。これほど日本語が溢れているの
は、歴史上、初めてだと思う。また、インターネットの普及がそれに追い撃
ちをかけている。日本語を読もうと思えば、いつでもいくらでも読めるので
ある。
逆に言うと、日本語のありがたみが昔に比べると明らかに減っている。以
前はみんな、日本語にもっと飢えていた。フリーペーパーなどもむさぼるよ
うに読んでいたことを覚えている。
さて、本題の「おもしろい書き手がおらんがな」だが、私はそういう書き
手がもっと増えてほしいと思っている。だって、どうせ読むんなら、おもし
ろいもん読みたいじゃない。
では、どうすればいいのか。どうやったらおもしろい書き手が増えるの
か。
先に書いたように、ミニコミが増えれば、刺激的な読み物が現われるかも
しれない。でも、そればかりは私にはどうしようもない。だれかがミニコミ
を作ることのお手伝いはできると思うが、自分でやるのは「週刊Nuts」だけ
で十分。そんなヒマもないし。
というわけで、「ミニコミ創刊の嵐」案は却下(でも作りたい人がいた
ら、お気軽にご相談ください)。
もうひとつの作戦は、「現在の書き手たちを育てる」という案だ。問題は
「どうやって育てるか」になる。
ここでちょっと昔話を。
私がこの「週刊Nuts」を創刊したとき(94年3月)、読者のリスポンス
はかなりのものだった。それは内容というより、単純にその頃は読む物が少
なかったからである。
当時は、多くの人が相当マジメにニューヨークの日本語メディアを読んで
いた。みんな日本語に飢えてたのよね。だから「週刊Nuts」に関しても隅か
ら隅まで読みやがって、私のところにも「このウンコ野郎!」みたいな批判
の投書が山ほどきた。ほほえましい思い出だ。
ただ、「読んでくれてる」という手ごたえは感じることができた。書き手
にとって、それは「このウンコ野郎!」のようなものであっても励みになる
のである。また同時に、「読まれてる」というある種の緊張感も維持できる
のよね。
話を現在に戻す。
前記のように、ニューヨークの日本人は、以前に比べて日本語に飢えなく
なった。ちまたの日本語フリーペーパーを隅から隅まで読むなんて人はほと
んどいないはずだ。ペラペラペラとページをめくって、ポイ捨て。そんな感
じだと思う。要するに昔ほど真剣に読んでないわけよ。
掲載された記事やコラムに関する感想をそのメディアに送る、なんてこと
をする人も少ないのではないか。その結果、書き手たちにも「読まれてる」
という感触が伝わっていない、という仕組みだと私は見ている。
私たち読者は、書き手たちに対して、もっとリスポンスを返すべきなので
ある。なぜならそれが彼らを鍛え、おもしろい読み物を生み出すきっかけに
なるからだ。
おもしろくなければ、「おもしろくない」というメッセージを送るべきで
ある。そうしなければ、当人たちはいつまでも「オレの書いてるものはおも
しろいに違いない」という幻想に包まれていることになる。
というわけで、人に「送れ」と言ってるだけではなく、「自分でもなんか
やろうかなあ」と思った結果が、この『自分のことは棚に上げて』コーナー
である。
ニューヨークの日本語メディア(インターネット含む)に掲載されるコラ
ムを私なりの視点で読んでみようと思う。最初は『NYライターズを斬る』に
しようかと思ったが、斬ってもねえ。そんな腕もないし。なによりもまず、
その「斬る」というサウンドがオヤジっぽくてヤよね。私ももうオヤジなん
ですが・・・
一応、私もここの書き手のひとりである。だから『自分のことは棚に上げ
て』、他の「仲間たち」のことをとやかく言うことにした。自分でも結構楽
しみである。そうでもしないと読まないのよね。つまんない読み物が多すぎ
ちゃって。
今、ニューヨークで発行されている日本語フリーペーパーは、昔のミニコ
ミ軍団に比べると、圧倒的に部数が多い。それだけ多くのひとたちにリーチ
しているにもかかわらず、おもしろいものが少ないというのは一種の罪であ
る。
この『自分のことは棚に上げて』を通して、それぞれの読み物を指差し確
認してみたい。お楽しみに。
ひろ
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『ラジオの威力』
以前から1回書きたいと思っていたネタである。特にテロ事件後、その威
力を再確認した。
ニューヨークのラジオ。それはここに住む日本人にとって、テレビやケー
ブルに比べると縁の薄いメディアだ。
確かに音楽に関しては、ラジオを通して聞く人は多いと思う。でも、情報
源としてラジオを活用している人は意外に少ない。
また、ここのラジオは、日本の人たちにとっても完全に未知の世界であ
る。日本のメディアで紹介されることも稀だ。ガイドブック等を見ても、ラ
ジオについてしっかり書いてあるものはほとんどない。
なぜニューヨークのラジオは、日本人にとって遠い存在なのか。理由は簡
単。見えないからだ。それがテレビや紙メディアと決定的に違う部分であ
る。
さらに、ラジオに関する情報ーたとえばラジオの番組表ーがちまたにほと
んどないことも理由のひとつの挙げられる。日本であれば、ラジオの番組表
が新聞に毎日きちんと載ってるでしょ。あれぐらい充実したものがニュー
ヨークの新聞には載ってないのである。だからどんな番組をやってるかと
か、今日のネタとかがわからないのだ。そしたら聞きようがないよね。
以上のような理由で、ラジオは今現在もここに住む日本人にとってあまり
馴染みのないメディアなのである。
「それってよくないよね」。
私のこのイシューに関する意見をひとことで言うとそうなる。
ラジオは、ニューヨークに住む上で、ベリーインポータントなメディアだ
と私は考えている。ローカル情報や速報などに関しては、ラジオは他のメ
ディアの追随を許さない。特にそのスピードはインターネット以上だ。
「テロ事件のときに一番その実力を発揮したメディアってなに?」と聞か
れたら、私は躊躇することなく「ラジオだね」と答えるだろう。
視覚的なインパクトならやはりテレビだが、そのことと「有用な情報をで
きるだけ早く発信する」ということはまったく別問題だ。テレビの場合、視
覚にこだわり過ぎたせいで、非常時態勢のメディアとすればそこそこの働き
しかできなかったと思う。エモーショナルになり過ぎた感もある。
紙メディアは、仕方のないことだが遅過ぎ。各社ともウェブサイトは持っ
てはいるが、こちらのサイトは日本の新聞社のサイトと違って更新が遅い。
それと今回は、紙メディアもかなり感情的だったと思う。
そのようなテレビや紙に比べて、ラジオは速く、なおかつ比較的冷静だっ
た。視覚で扇動することができんからね。
また、アフガン爆撃に関する議論に関しても、私が見た限りでは、「戦争
反対」の意見が出てきたのは、影響力のあるメディアの中ではラジオが一番
早かった。意見が最も多様だったのもラジオだった。
その理由も簡単で、テレビや紙では一般の意見に関しても「編集」が入る
にもかかわらず、オピニオン系のラジオ番組は基本的にライブであるため、
リスナーの生の声がそのまま反映されるのである。
また、テレビなどにおいては、司会者が自分の意見を言いまくることは少
ないが、ラジオではDJたちが比較的好き勝手なことを言う傾向にあり、その
こともラジオの多様性に貢献している。
一時期、日本のメディアが「アメリカは戦争支持一色だ」なんて感じで報
道していたが、少なくともラジオではいろんな意見が出ていたのである。そ
ういうところも見てほしいよね。日本のメディアの皆さん、よろしくお願い
します。
そんなわけで、ニューヨークに住む日本人の皆さんにも、ここのラジオを
もっと活用していただきたい。とりあえずのおすすめは、ニュースなら
1010WINS、オピニオンなら770WABC。どちらもAM放送だ。
おそらく別のニューヨークが見えてくると思う。できたら、日本語ラジオ
もほしいんだけどね。
ひろ
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『VOICE』
@投書『おせえよ「がんばれNY」2について』
ビビッた。確かにそう思う。そしてNYに行くには多くのハードルがあっ
たのです。
私は2年前、短期でブルックリンに住んでいたので久しぶりに遊び行くつ
いでにクリスマスをNYで過ごそうと計画したものの実行に移すのは思いの
ほか大変でした。
クリスマスにNYに遊びに行った者として年末のNY行きの苦労をちょ
こっとだけレポートします。
【苦労の理由】
1)やっぱりテロ第二段が危ないということ
私の旅行日程は当初クリスマス前にNYに入って25日の便で日本へ帰る
予定だった。仕事の都合上一番それがベストだったから。でも実際NYに住
んでいる友達が25日発は危険だと言ったので日程変更が必要でした。
2)安い安いというけど1月始めの帰国便はチケットが高かった。
お正月を過ぎるとその値段は通常の正月繁忙期価格となるし、家族も正月
は全員そろってということで年内に帰国しなければならないので再び予定変
更。
3)タンソ菌問題
両親はメディアが流したタンソ菌情報の影響をもろに受けており、それを
説得するにはタンソ菌の感染経路、感染率、発症時の対処法と生還率などト
クトクと説明しなくてはならなかったので結構苦労しました。日本のメディ
アではこぞってタンソ菌の恐ろしさばかりをアピールしていたので知識に偏
りが出ていたと思います。
4)日本人のみんな一緒的な感覚
テレビで5番街のスカスカな映像が流れるのを見て、やっぱり今行くべき
じゃないんだなっていう感覚があったと思う。私の友達も「チケットが安い
だけでなんであえて今行くの?」って質問する子もいたくらい。
5)円安
年明けからも円安傾向はまだ進むというアナリストの見解やら、実際2週
間程度でかなり円安が進んだのでNYでお買い物の割安感の減少。その結
果、アジアやヨーロッパ方面へ行く人が増えたのではないでしょうか?
以上があげられる理由です。
他にも色々あると思いますが、どれもちょっとの手間で乗り越えられる壁
だと思いました。もっとみんなもNYに行こう!!なのでした。
匿名希望
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『今週の歌』
「ククレカレー 出前一丁 うまかっちゃん
かみさん手を抜く 我が家の夕食 ひろ」
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