1994年12月12日号

(No.40)


                     Nutsの表紙です





『週刊Nuts「平成の目安箱」』

村山首相様
前略
 首相、在外投票制度の話は一体どうなったのですか?今年の初め頃は国会でも頻 繁に取り上げられていましたよね。また、忘れ去られてしまったのでしょうか? こんなことを繰り返してもう約20年が立とうとしているんですよ。そろそろ本腰 を入れて取り組んでもいいんじゃないでしょうか?
 現在まで、すでに約1万人のこの件に関する請願のための署名が集まっています。 新選挙法の区割りのため、この「在外投票制度」を担当している自治省が今まで忙 しかったことは十分理解しています。しかし、自治省も、そして内閣もこの1万人 の期待に答えるためにも、そろそろ本気で動いていただきたいと思います。
 ところで、来年、世界各地でこの「在外投票制度」確立のために運動している7 団体が連名で、日弁連に申し立てを行うという話はお聞きになりましたでしょうか? 要するに「選挙権を行使できないのは憲法違反ではないのか」という疑問に対する 答えを日弁連に求める訳です。今まで公式な形で「この状態は違憲である」と認め た例はありませんので、これは非常に良い機会ではないかと思います。
 一般に憲法学者の間ではこの件は「違憲」とされています。ただ今まで、それを 公式な場で明らかにする機会がなかっただけのことです。
 これらの7団体は今後も「国を訴える」、あるいは、「国際機関に提訴する」な どの手段も考えているとのこと。実行力のある彼等のことですから、おそらくやる と言ったらやるでしょう。
 さて、首相、どうなさいますか。
                             草々
                     「週刊NUTS」編集人 竹永浩之
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『ボン・パリへの返事』
@あらすじ
 先日、パリのミニコミ”ボン・パリ新聞”からお手紙を頂きまして、それにNU TSは「努力が足りん」だの「レベルが低い」だの「もう少し努力するつもりなら 付き合ってみても良い」などと書いてありました。
 で、ここにその手紙に対する返事を掲載します。
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渡辺金時様
前略
 先日は”ボン・パリ新聞”及びNUTSに関する感想をお送りいただきまして、 誠にありがとうございました。あの感想は拝読した後、ボン・パリ新聞の方は丁寧 に焼却させていただきました。・・・冗談です。
 ボン・パリ新聞、大したものだと思います。日本でも発行されているそうですね。 毎月あれだけの量の分を、それも手書きで捌いて行くというのは大変な作業なので しょうね。きっと渡辺さんも私たちと同じNuts(アホ)なのでしょう。
 20ページに渡って、小さな字でビッチリと書き込んであるボン・パリを見た瞬 間に、その字の小ささと読み難さにウンザリしてしまいまして、まだしっかりは読 んでおりません。できるだけ早い時期に時間を見つけて読みたいと思います。
 お手紙の中に、「お付き合いして上げても良い」という話がありましたが、その 件はしばらく保留したいただければ幸いです。なにせ、私たちはまだボン・パリを 読んだ事がありませんので。もしボン・パリがもう少し読みやすくなるようでした ら、お付き合いの件、早急に考えさせて頂きます。
 そんじゃ、ま、がんばって。               草々
                            竹永浩之・新谷哲士
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『VOICE』

@『ニューヨークはラベル王国』
 ニューヨークに住み始めて何ヶ月になるが、こんなに『王国』ラベルがなんでも かんでも貼り付けたくなるところは他に考えられない。一番始めにラベルを貼ると したら、まず犯罪王国。離婚王国。セックス王国。同性愛王国。宗教王国。人種王 国。ビジネス王国。ファッション王国。精神療法王国。ざっと思いつくまま並べて みてもこんなに思いつく。そしてアメリカに自由・平等・デモクラシーといった『 個人主義』ラベルを赤いリボンの代わりに胸章としてニューヨークコレクションに 出展したらきっとニューヨーカーは・・。フロイドの精神分析がアメリカで開花し たのもまったく当然ではないだろうか。自由・平等・デモクラシーという美しいコ ートは一皮剥いてみたら。フロイドこそ建国の理念にふさわしいかもしれない。そ して日本人である私あるいは東洋的感性から見ると、この『ラベル』は滑稽なくら いだがアメリカ人にとって自我(エゴ=ラベル)を失うことは”死”を連想させる にちがいない。こんな『ラベル王国』に住んでいる私はどんなラベルを貼られてい るのか確かめたくなる。
                            うしろの百太郎より
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@あなたは6年間同じ人と暮らしたことがありますか?
 もちろん肉親以外の。その相手との離別となったときの痛みを、では想像できま すか・・・?すやすや寝ている赤ん坊が毛布を突然とりあげられてしまったように 私は毎日ただぼろぼろないていました。
 私事で恐縮ですが、実はこのたび私、離婚することとなりました。それに関してい ろいろと自分の中で考えて、他の人の意見も聞いてみたいと思い、ペンを取りまし た。私の主人はアメリカ人です。彼の生い立ちを話すと長くなりますが、とにかく ”アメリカ人”とだけは言える人です。私達は6年前アルバイト先のJapanese Res taurantで従業員同士として出会い、すぐに恋に落ち一緒に暮らし始めました。私 は19才、彼は18才でした。そして、お互いに、いや、もしかしたら私だけが「 この人とは一生いることになるだろう」と思っていました。「愛し合っていた」と 日本語で書くと独特のイメージがありますが、「We love each other」だったこと は間違いありません。しかし、人は変わるし、人の心も変わるのですね。今でもそ の苦しみと毎日戦わなければ負けてしまうように感じています。昼間は働き、夜は 週2回学校に行き、外見は前と同じように暮らしています。でも「私は一人なんだ 」という思いは消えないのです。18でNYに降り立った、あの気の強い、夢しか 持っていなかった自分と、今の自分はあまりにも違う事に、自分でも驚くくらいで す。それでも少しずつ自分を立て直しているところです。先日もJSN主催の「全 米学生日本シンポジューム」に参加して、生き生きとした学生さんたちの意見を聞 いて、私もがんばるぞ、と思ったり・・・。
 私の友達で1人、とても勇気づけられることを言ってくれた人がいるので、おわ りにそれを書いてみます。”普通の失恋だって終わったときは悲しいのに、結婚し ていたとなれば、別れて3ヶ月くらい悲しいのはあたりまえだよ。”卒業式とか死 とか、確かに別れは悲しいですよね。でも、それに負けてはいられないんだなと今 毎日そう自分に言い聞かせて、朝1人で起きて、また1日を始めているのです。こ んな私に励ましの声をお願いします。
                            B.B.
*このかたへの励ましの手紙を書きたいという方がいましたら、NUTS編集部ま でお送りください。                   編集人
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@事務連絡と独り言を少し
 今年最後の学生井戸端会議です。今回のテーマは「JSNの今年を振り返りまし ょ。で、来年はどないすんねん。」というものです。一応、場所はいつもの日系人 会ですが、今回は時間が少し違いますので、お気をつけ下さい。
 日時:12月27(火)午後5:00〜7:30  場所:日系人会     15 WEST 44TH ST 11FL     TEL(212)840−6942
 で、その後宴会に突入する訳ですが、宴会の場所は
 ”菜鳥レストラン”  58 St.Marks Place(1〜2Ave)  TEL(212)533−7711
 となっております。詳しいことは、
 TEL(212)628−4938 新谷まで
 話は変わりますが、ニューヨークってところには弱い立場の日本人が結構います。 不法滞在とか不法なんとかなどで、いろいろ困った問題が起きても声を上げること のできない人達です。最近、そういう人達数人と話す機会があって、「こりゃ、ど うにかならんかな」と思ってしまいました。立場の弱い人間というのは結局泣き寝 入りするしかないんですかね?何とかしてあげられないもんですかね?
                           編集人

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net