2002年10月15日号(No.405)
目次
*『日本救出2兆円作戦29』
*『NYJJ構造改革2』
*『ドラゴンボートの威力4』
*『サバニ帆走レース報告8』
*『今週の歌』
■■■■■■ 投稿募集 → nynuts@rcn.comまで ■■■■■■
************************************************
『日本救出2兆円作戦29』
私がここで言いたいのは、「日本政府が“訪日観光、やるよ”とその姿勢を
クリアーにしない限り、同産業は飛び立たないよ」ということである。いきな
りだが。
最近マスコミでも取り上げられるようになった訪日観光。日本における認知
度も少しずつだが高まっている。
ラブリー。すんごくラブリー。
物事はなんでもそうだが、一番大切なのは最初の立ち上がりである。キチン
と立ち上がれば後も楽だが、最初にゆがんでしまうと後々大変なことになる。
それはおそらく訪日観光にも言える。最初が大事よ。いきなり変な方向に走
り出して、潰れちゃったりしたら大変だからね。
さて、訪日観光のデビューについてだが、最も美しいカタチは「これからの
日本には訪日観光が必要。絶対必要なんだから。だからみんなでがんばろか」
である。この切り口なら、一気に全国区デビューできる。
問題は、それをだれが言うかだ。
一般企業にその度胸はない。ちょっと相手(=訪日観光)がデカすぎるので
ある。それと、企業が言っても国民は振り向かない。
となれば、やっぱ日本政府しかないだろう。政府が「やるよー」と言うのが
一番なのだ。
問題は、いかにして日本政府にそれを言わせるか、である。まずは彼らにや
る気を持ってもらわなければならない。
ふむ。
考えられるのは、新聞に投書したりする方法。政府関係者がそれを読んで
「なるほどね」と思えばこっちのものだ。「そんなにうまく行くわけねえじゃ
ねえか」という声もあるかもしれないが、この方法、意外に効くのである。
実を言うと、2週間前ほどに某紙に投稿したのだが、見事にボツった。とい
うか、いまだに載ってないからボツだったのだろう。
ちぇっ。
時期が悪かったのかもしれない。機会を見て、もう1回チャレンジするつも
りだ。
日本政府にやる気を持たせる方法として、私が思いついたのはそれくらいで
ある。なんかしょぼいオチで申し訳ない。いや、他に見当たらんのよね。
あ、そうだ、小泉さんにEメールでも書いてみようかな。この前のボツ投書
をベースにして、訪日観光の必要性を小泉さんに直接訴える。なかなかいい手
ではないか。
ダラダラ書いてる間に、意外な方法が思い浮かんでしまった。しめしめ。早
速今週末にでも実行してみよう。
ところで、前にもお話ししたように来年から訪日観光推進の動きがチラホラ
出始めると私は読んでいる。「Japanにおいでよ」とかいう日本政府の広告を
ニューヨークでも見かけるようになるかもしれない。
その動きを単に「へえ〜日本観光ね」とただ傍観することもできる。でも、
それってもったいないよね、というのが私の意見だ。
日本政府が、わざわざ国民の血税を使って日本の宣伝をしてくれるのであ
る。何か別のことに使えるのであれば、使わない手はない。というか、絶対使
うべきである。
訪日観光の宣伝を別の目的のために使う。
次回からそのネタに入りたい。
ひろ
*******************************************************
『NYJJ構造改革2』
前回、散々「大変だ、大変だ」と騒ぎまくった『NYJJ構造改革』の第2弾で
ある。今週からいよいよ本題に入る。
いま、ニューヨークの日本人コミュニティは大変な時代に突入しようとして
いる。具体的には「仕事ありません」「金ありません」地獄である。
本当は「雇用体系の崩壊」とか書いたらカッコいいのかもしれないが、
ちょっと漢字が多くてカタい雰囲気になってしまうので、ここでは「○○あり
ません」スタイルで行くことにした。
「仕事ありません」「金ありません」地獄が始まる原因だが、それはすべて
「日本人駐在員の減少」にある。
読者の皆さんもなんとなく気づいているかもしれないが、ここ1年ぐらいの
間に、ニューヨークの日本人駐在員の数が激減した。この前読んだ日経新聞の
記事には、去年の9−11以降、20%減だと書いてあった。
そしてこの8、9月の移動で、また一気に減った。具体的な数字はないのだ
が、ちまたの情報によると、かなりの数が今回帰ったらしい。
これまで私が数年間見てきた中では、今回が一番の減り具合だと思う。ここ
数年、ジワジワ減少傾向にあった駐在員人口だが、いきなりガックンって感
じ。いつかこうなるとは予想していたが、急に来られると困るよね。
ニューヨークにお住まいの皆さんはすでにご存知のように、この街の日本人
コミュニティを経済的に支えているのは、駐在員軍団である。
同コミュニティ内のマジョリティであり、最もお金を持つグループ。彼らが
コミュニティ内で使うお金によって、多くの日本人の仕事が生み出されている
のである。
一番わかりやすいのは、ミッドタウンにある日本食レストランやピアノバー
だ。日本人駐在員がいなければ、彼らは現在のビジネスを維持することはでき
ない。
駐在員の財布にディペンズしている日系ビジネスは、他にもたくさんある。
旅行代理店、医療関係、不動産関係、日系有料紙などなど。
以上のように、駐在員の経済力というのは、ニューヨークの日本人コミュニ
ティ全体に大きな影響を与えているのである。
その駐在員軍団の人口が急激に減っている。つまり“ヤバイ”のである。
このまま行くと、さまざまな日系ビジネスがバタバタ潰れることになる。そ
れは同時に、多くの日本人の仕事がなくなることを意味する。
ちょっと大袈裟かもしれないが、時代は間違いなくその方向に走っている。
最近、仕事探してる日本人が多くないか。また、日本食レストランが近々閉
まるって話をあちらこちらで耳にする。
日本人コミュニティ内で還流してる金の量が、確実に減ってきているのであ
る。原因は当然、駐在員人口の減少だ。
では、私たちニューヨークに住む日本人は、一体どうしたらいいのか。
続きは次回に。
ひろ
***********************************************
『ドラゴンボートの威力4』
チャイニーズ軍団を見てていつも感心するのは、その吸引力の強さである。
この場合の吸引力というのは、チャイニーズ同士じゃなくて、非チャイニー
ズ軍団を自分のテリトリーに吸い込む強さね。
チャイナタウンやチャイニーズフードの本当の凄さは、チャイニーズ軍団が
どうのこうのではなく、非チャイニーズ軍団を客として引き寄せてしまうとこ
ろにある。
マンハッタンのチャイナタウンにしても、チャイニーズ軍団だけだったら、
あれほど大きくならなかったはずだ。他の人種や民族を客として吸い込んだか
らこそ、あれだけ活気のあるエスニックタウンになったのである。
ニューヨークのどのネイバフッドにもあるチャイニーズのテイクアウト屋も
同じことだ。非チャイニーズを客として取り込まない限り、彼らのビジネスは
成立しない。
では、なぜ彼らは、他の人種や民族をそれほど簡単に飲み込むことができる
のか。
そのココロは、チャイナタウンとチャイニーズフードが持つ特性にある。
チャイナタウンとチャイニーズフード。この2つに共通するのは「食」と
「安さ」である。
人間の本能に語りかけるものとして、「食」と「安さ」というのは強力であ
る。それはどんな人種・民族においても、人々を魅了するテーマだ。
そこにチャイニーズ軍団の強さが潜んでいる。
世界中どこに行ってもチャイナタウンがあり、チャイニーズ料理屋があるの
は、彼らが持つ特性が受け入れられやすいからだ。
「食」と「安さ」。
他人種・他民族の人々が、異文化を目の前にしたとき、この2つほど取っ付
きやすいものはないだろう。「ハードルが低い」と言ってもいい。対抗できる
のは「セックス」ぐらいか。
前にもお話ししたように、ドラゴンボートも似たような要素を持つ。なんと
言っても「ハードルが低い」のである。
続きは次回に。
ひろ
***************************************************
『サバニ帆走レース報告8』
「ニューヨークはどうか?」(“か”を上げる)
チービシに近づきつつあるフェリーの上で、友人にそう聞かれた。
近況をぽろぽろ話す。
でも、別に報告することもない。
今さら9−11のことを話すのもなんだし、かと言って他に大した話題はな
い。
「ニューヨークは最近○○だなあ」とか言うのも、日本の女性誌みたいで
しっくり来ない。唯一言えるのは「ニューヨークは不景気だなあ」ぐらいだ
が、日本に比べたら、まだカワイイもんだ。
他にニューヨークについて話すこともなく、思わずこんなことを言ってしま
う。
「沖縄に帰って来ようかと思ってな」
友人が答える。
「でも、仕事ないだろ」
その通り。「そうさなあ」とだけ言う。
「沖縄に帰る」という案は、昔から私の中に存在した。ただそれは、いつも
沖縄に帰りたくて帰りたくて仕方がない、というものではなく、「なんかあっ
たら、沖縄に帰ればいいさ」という意味での「沖縄に帰る」だった。
でもそれが、ここ数カ月の間に微妙に変化していた。「帰りたい」という気
持ちが強くなってきたのである。だからつい、「沖縄に帰って来ようかと思っ
てな」などと言ってしまったのだ。
最近、チョーくだらいことが身の回りで起き続けていた。
くだらないことは、世界中どこに行っても起こる。それはわかっているのだ
が、そんな生活に少し、いや、相当疲れていた。
チービシにかなり近づいてきた。
チービシというのは、那覇と慶良間諸島の間に位置する砂の島と、それを取
り囲む環礁の名称である。
人は住んでない。
友人たちの話によると、このチービシがいつもレースの鬼門になっていると
のことだった。
座間味島を出発したサバニたちは、通常チービシの南側を通過して那覇に向
かう。ただ、この時期は南風が吹くこともあって、どうしてもチービシへと押
し流されてしまうのである。
サバニがチービシの環礁の中に入ったらアウトだ。流れが複雑で、抜け出す
のに一苦労するし、何よりもまず伴走船が環礁の中に入って来れないのだ。そ
んなところでサバニがひっくり返った日には、もう大変である。
チービシの南端には、小さな鉄塔が立っている。あれが目印だ。その水面か
ら突き出した鉄塔の南側を通ればセーフ。北側ならアウトになる。
今まで何回も見てきたチービシと鉄塔が、このときほど憎たらしく見えたこ
とはなかった。
ひろ
******************************************************
『今週の歌』
「8時半 夕飯食べずに 妻を待つ
待たせるほうが ずーっと楽よね ひろ」
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ
Return to Home Page