2002年10月29日号(No.406)



目次

*『NYJJ構造改革3』
*『日本救出2兆円作戦30』
*『ドラゴンボートの威力5』
*『VOICE』 @投書『天秤よ左に傾くか!?』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『NYJJ構造改革3』

 さて私たちニューヨークの日本人は、この暗黒の時代にどのように立ち向 かったらいいのだろうか。
 シリアスな入り方をしてみました。いかがでしょうか。
 読者の皆さんにお聞きしたいのだが、「暗黒の時代」の足音みたいなものっ て聞こえてますかね。つまりそれをすでに実感してますか?という意味だ。
 日本食レストランが近々閉まるって噂、聞かない? あと、仕事探してる友 達が最近やたらと多いとか。
 なんとな〜く感じてるでしょ。そういう雰囲気。
 私の読みでは、それが今後もっとひどくなる。無職日本人が続出。でも仕事 なし状態。ちょっと大袈裟かもしれないが、論理的に考えるとそうなるのであ る。
 前回もお話ししたように、ニューヨークの日本人コミュニティにおいて、駐 在員の減少は、日系ビジネスの落ち込み及び日本人全体の仕事数の減少を意味 する。
 だって、一番の「金持ち」がいなくなるんだから。
 日本人コミュニティ内の仕事の数が少なくなって、「ラッキー」と思う人は まずいない。仕事の数は多いほうがいいに決まっている。であれば、なんとか しなければならない。
 駐在員数の減少を止めるのは、実際不可能だ。おそらくこれからも減り続け るだろう。
 ということで、「駐在員の減りを止める」とか「駐在員数を増やす」などの アイデアは見事に却下となる。なぜなら、どっちみち実現しないからである。
 ならば他にどんな案があるのか。
 ゴールは、日本人コミュニティ内の仕事の数を維持、あるいは増やすことで ある。そのためには当然金が必要だ。
 ある程度の数の日本人がこの街でやっていけるだけの金。問題はそれをどこ から持ってくるかである。
 日本人コミュニティ内だけで仕事の数を増やそうとしても、全体のパイが決 まってるわけだから増えるわけがない。「パイ」は「財布」と言い換えること もできる。
 このときの突破口として考えられるのは、「アメリカ人市場参入」だろう。 逆に言うとそれしかない。アメリカ人を相手に商売して、それで儲けた金で日 本人用の仕事を作るのである。
 次回から、その儲け方の話に突入したい。
                           ひろ
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『日本救出2兆円作戦30』

 訪日観光推進の波を他のことにもうまく使おうでないの、というのが今回の 話のミソである。よろしくお願いしたい。
 さて、前からお話ししているように、訪日観光推進の波がもうすぐやってく る。
 具体的には、こっちのテレビで「Japanにおいでよ」CMが流れるとか、N Yタイムズに日本観光の広告が載るとか、そういうことだ。
 つまり、アメリカにおける「Japan」の露出が増えるわけである。
 もしかしたら、それらのCMや広告のせいで、アメリカのテレビ局が日本に 関する番組を作るかもしれない。あるいは、雑誌が日本特集なんかを組んだり する可能性もある。
 要するに、これからしばらくは、「Japan」の露出は増えることはあっても 減ることはない、ということだ。
 こういう追い風状況を活用しない手はない。
 アメリカで何か日本のネタ(豆腐屋、漫画喫茶など何でも)を始めるなら、 やはりこの時期だろう。日本に関するCMや広告によってメディアも刺激され てるはずだし、うまく行けば彼らがパクリと食いついてくることもあり得る。
 ちょっとここで1回まとめよう。
 私が強く言いたいのは「訪日観光のシャワー効果を利用すべきよね」という ことである。
 訪日観光がありがたいのは、それが「Japan」そのものを宣伝することだ。 別に愛媛みかんの宣伝でもないし、北海道の熊の彫り物の宣伝でもない。
 特定のものではなく、ドカーンと「Japan」。そういうゆるやかなククリだ からこそ、いろんなことに使えるのである。
 つまり、シャワーのように広く薄く「Japan」が降ってくるわけよ。
 「Japan」の雨によってアメリカ人の日本に対する興味が喚起される。その タイミングを狙って、さまざまな日本ネタをアメリカ人の生活の中にどっと進 入させるのである。
 シロナガスクジラについていくコバンザメ作戦ですな。
 続きは次回に。
                        ひろ
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『ドラゴンボートの威力5』

 『ドラゴンボートの威力』の最終回である。
 では日本人は、チャイニーズ軍団におけるドラゴンボート的なものを持って いるのだろうか。
 非日本人でも簡単に参加できるイベント性およびコミュニティ性のある競 技。
 ないね。じぇんじぇんない。
 もしかしたらそんな競技が日本のどこかにあるのかもしれないが、今のとこ ろは見当たらない。
 ひとつぐらいほしいよね。そういうの。どっかないかな。
 話がいきなり飛ぶが、この日曜日、アストリア・パークでジョギングしてた ら、あるドラゴンボート軍団が筋力トレーニングをやっていた。
 なぜ彼らがドラゴンボート軍団だとわかったかというと、今年のドラゴン ボート大会で見た人間が何人かいたからだった。全員チャイニーズだった。
 いま10月よ。来年8月のドラゴンボート大会に向けて、もう練習始めてん だから感心する。
 それともうひとつ思ったのが、チャイニーズ・コミュニティ内の小グループ としてうまく機能しているということ。
 つまりドラゴンボートは、非チャイニーズを内に取り込むだけでなく、チャ イニーズ・コミュニティそのものの強化にも役立っているのである。
 なんかチャイニーズ軍団って、海外で生きるための武器っていうのをみーん な持ってるよね。チャイニーズフード、チャイナタウン、そしてドラゴンボー ト。
 日本人も、国際化とか英語力アップとか叫ぶ前に、そういう民族としての基 本的な武器を揃えたほうがいいんじゃないかしらと思うのだが、いかがなもの だろうか。でないと、海外でしっかり生きていけないのに。
 私は以前、沖縄の大学で海洋学を勉強していた。しかし、途中でイヤになっ て離島に脱走してしまった。
 何がイヤだったかというと、大学では「生きる」ことを教えてくれなかった からだ。
 人間が海に出てまず最初にやらなければならないのは、オノレの命を守るこ とである。
 魚の名前なんてどうでもいいのである。植物プランクトンと動物プランクト ンの違いなんて関係ないのだ。
 まずはしっかり生きること。それが一番大事なのである。
 チャイニーズ軍団の姿を見ていると、そのことを再確認させられる。
 派手さやカッコよさはないが、着実で強い。そして彼らは、現実をなんとか 自分たちの都合のいいようにねじ伏せようと格闘している。「現実をねじ伏せ る強さ」。日本人にはあんまりないよね。
 ま、いきなりチャイニーズ軍団のようにはなれないから、とりあえず日本人 もドラゴンボート的なものを見つけることから始めるべきだろう。
 何かないかな。いいのあったら教えてください。
 おわり。
                    ひろ
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『VOICE』

@投書『天秤よ左に傾くか!?』
 アメリカでは2004年に行われる大統領選挙に向け、水面下では早くも熱 い戦いが始まっております。テロ対策,減税政策,環境問題,麻薬対策,差別 撲滅運動,中絶などの問題が焦点となるなか、たいして目立ちはしませんでし たが、ちょっとした事件が起こったのです。
 民主党の議員で、大統領選では共和党の代表と一騎打ちすることが確実視さ れているアル・ゴアという人がいます。進歩派の中心人物である彼は、「人民 の自由に対し、政府の介入を増やそう」というクリントン政権に似たスローガ ンを掲げ、ついでに市民が銃を「自由」に持てないように銃規制を強化しよう という動きをみせています。手始めに、1994年にたった一票差で可決され 議会を通過した包括犯罪法には含まれない「アサルトウェポン」をも潰すとの 意志を示し、銃器反対派を大喜びさせました。
 アサルトウェポン(Assault Weapon)という名前は、銃器メーカーが銃の売り 上げを向上させるために商業的理由からつけたものと言われています(いやい や、むしろその反対で銃反対派がセミオートスポーツ銃に危険なアサルトウェ ポンとレッテルを貼り貶めるために付けたとする説もあります)。速射するこ とでだいたい1秒間に3〜4発の弾丸を発射でき、20発とか30発といった脱着 式大容量マガジンを装着できる、セミ・オートマティック銃を総称してこう呼 びます。
 アサルトウェポンに対して、銃器反対派の方々は、「アサルトウェポンは5 秒で30発も弾を発射でき,ピストルグリップは片手で持つことが出来,しか も腰だめで撃てて大変危険だから,スポーツ用にも護身用にも認められない! だから禁止すべき」といったわけのわからぬことを連呼し続けています。
 銃器愛好家やアサルトウェポンを生産して利益をあげている方々からは、次 のような反対意見もあります。「アサルトウェポンは犯罪に殆ど使われないか ら、禁止しなくても良いのでは」「スポーツ用には認められないと言います が、実際スポーツ用としての需要は相当なものですよ」「市民から銃を奪うこ とは、すなわち自由の剥奪であり、憲法違反です」との声が高まっているので すが、彼らは全く持って聞く耳すら持ちません。
 私の意見を言わせてもらえば、犯罪者を撃退したければ、それより威力のあ るスライド・アクション散弾銃のほうが遥かに有効でしょう。しかし、 “Semi-Automatic Assault Weapon”といわれる銃はあくまでも “Self-Loading Sporting Weapon”なのであって、大量殺傷用のアサルトウェ ポンなどといえるような物では到底ありません。だいいち、フルオートの機能 は排除されているのですから。よって、セミ・オートマティック・スポーツ銃 を「政府の介入を増やし市民から銃を取り上げる」などという暴言を馬鹿のひ とつ覚えのように繰り返して、市民から自由(銃)を奪おうとするのは異常とし かいいようがありません。それなのに、現実をまったく直視せず、一部の利益 団体のご機嫌とりで、あえて常識はずれの行動をとるアル・ゴアには憤りの念 を禁じえません。結局政治家の仕事は、世の中を良くすることではなく、良く するふりをして政治家生命を引き伸ばすことなのでしょうか。
                       匿名希望
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『編集後記』

 久々の編集後記です。皆さん、お元気でしょうか。
 この『週刊Nuts』ですが、最近週刊ではなく、隔週ペースとなっておりま す。できるだけ早く週刊に戻しますので、もう少々お待ちください。
 それと、前号からグラセン近くの旭屋書店にも置かせていただけるようにな りました。入り口のすぐ右手のところに設置してあります。
 ここ数年、減りまくってる紙版『週刊Nuts』。現在、発行部数はたったの1 50部です。ま、折るのと配るのが楽になってありがたいのですが。
 でも、100部は切らないよう努力したいと思います。
                         ひろ
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『今週の歌』

「夏時間 終わって感じる 冬時間
      夕方午後5時 あたり真っ暗 ひろ」



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「週刊Nuts」編集部


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