2002年12月10日号(No.409)
目次
*『日本救出2兆円作戦33』
*『伊藤園のワザ3』
*『NYJJ構造改革5』
*『コリアン、嫌い?6』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『日本救出2兆円作戦33』
一時期、日経新聞などにガンガン載っていた訪日観光ネタも、最近すっかり
見なくなった。
ま、世の中荒れてるからね。
私は相変わらず、いろんなところに訪日観光ネタに関する投書を出しまくっ
ているのだが、じぇんじぇん載らん。日本のマスコミは、同ネタに関しては
ほとん ど無関心のようだ。
でも一方で、日本の将来の雇用をどうするだとか、失業問題をどうするなど
の具体案は、まったく見えてこない。
目の前に問題は山ほどあるのに、何もしない。ただ文句は言う。その文句の
内容もだいたい決まってて、基本的には「オレのせいじゃなくて、人のせ
い」「そ うじゃないだろ、こうやれよ、オレはやらんけど」。
ここまで来れば大したもんだけどね。こんなに気骨のない民族も珍しい。
先日、日本の新聞に「日本には政策コミュニティがない」という話が載って
いた。要するに、いろんな作戦を淡々と立てるヤツらがおらんってことよ。
目の前の出来事に振り回されずに、将来のことを見据えて、「こうしよか」
「 ああしよか」と考える人間たちというか、そういう機能が、日本の社会に
は必要 だと私も強く思う。でも、そういう人も組織も日本には存在しないん
だな、これ が。
政治家も官僚もダメだし、シンクタンクも機能してないし、大学もパッとし
ないし、マスコミも落ち着きがない。なんか日本には冷静に物事を考えてる
人間がいないんじゃないかと思えてくる。コワいよねえ。
拉致問題は拉致問題でいいけど、それで騒いだからって失業問題とか解決し
ないんだから。物事にもっとメリハリつけてやらんと、何も前に進まんだろ
うに。 ったく。
と、訪日観光ネタがまったく相手にされてない悔しさをグチってみました。
でも、幸いここは海外だからして、比較的冷静に物事が考えられるのはラッ
キーよね。まわりに惑わされずに、そしてふて腐れずに、訪日観光ネタ、こ
れから もグイグイ押したいところだ。
そのためには、まず日本のマスコミの皆さんに落ち着いてもらう必要があ
る。ちょっと深呼吸して考えてほしい。訪日観光で雇用創出。悪くないで
しょ。だっ たら、押してよ。政府のケツ、叩いてよ。仕事なくして困ってる
人、たくさんい るんだから。
今回のテーマは、「ねえ、少しは聞いてよ」でした。少しは聞いてもらえた
だろうか。
ひろ
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『伊藤園のワザ3』
伊藤園が繰り出しているワザの心は「タダ攻撃」にある。
タダ。無料、フリーってことね。
タダというのは、使い方次第によっては、絶大な効果を発揮する。ここで大
事なのは、「使い方次第によっては」になる。
なんでもかんでもタダで配ればいいというものではない。タダという方法で
しか、こじ開けられないドアがある場合に使用すればいいのである。
特に、未知のマーケットに殴り込みをかける場合は、タダ攻撃は有効であ
る。 相手がガードを下げて、完全に油断するからね。
日本のスーパーとかで試食やってるでしょ。あれよ、あれ。タダだから、み
んなハイエナのように寄ってくじゃない。相手をハイエナ化させることに
よって、 こちらの懐に呼び込む方法である。
これも一種のタダ攻撃だと思うのだが、以前キッコーマンのアメリカ進出に
関する逸話を聞いたことがある。
同社がアメリカに進出したての頃、営業担当者たちはアメリカ人がバーベ
キュ ーをしているビーチや公園に行って、「お試しください」とばかりに、
ジュージ ューいってるお肉にしょうゆをタラして回ったらしい。いきなり
バーべキューに 乱入してタラしたのではないと思う。そんなことしたら、
「しょうゆ」テロだか らね。
物を売ることに関して一番簡単なのは、「広告を出して売る」という方法で
ある。金さえあれば、こんな楽な売り方はない。
ただそれは、「売れる」という意味ではない。方法論として簡単なだけであ
る 。
そして消費者に商品に関する知識がない場合&その類いの商品に遭遇したこ
とがない場合、「広告を出して売る」という方法は、見事なくらい機能しな
い。だ って、じぇんじぇん知らないんだもん。いきなり買うわけないじゃ
ん。
日本から来たばかりの企業は、そこをよく勘違いする。「NYタイムズにデ
カい広告を出せば大丈夫」みたいに考えるのである。
もうひとつ、「NYタイムズなどにデカい広告を出してみたい」という、日
本人型劣等感丸出しの雑念も潜んでいる場合が多い。
そして、実際に高い料金を払ってNYタイムズとかに広告を出すのである。
まさに金の無駄使い。愚かである。
「広告を出すこと」「それにお金をつぎ込むこと」は物売りの王道ではな
い。 あくまでも手段のひとつ。物を売るためにそれが最善の方法であれば使
えばいい 。
私の個人的な意見だが、これからアメリカに進出してくる日系企業とか、も
うすでに来てて、今後アメリカ人のほうを向いていこうとしてる企業は、ま
ず「広 告はできるだけ出さない」という原則からスタートしたほうがいいと
思う。
というのもね、広告というのは、金だけはしっかり使うもんだから、簡単に
な んかやった気になるのである。「広告出しました」という証拠も残るわけ
だし、 日本の本社に対して「しっかりやってますよ」とアピールするのにも
便利だ。
でも実際は、大して効果がないことが多い。
それよりは、前述のタダ攻撃とか、記事にしてもらえるようにメディアにP
Rする、などの方法を最初はおすすめする。
ま、初めはなんと言っても現場に出てみることだろう。お客さんたちの顔な
り反応なりを自分で見るのが一番だ。
いま、アメリカ人マーケットを狙ってる在米日系企業に足りないのは、その
点である。オフィスの中でウダウダ考えてないで外に出ろって。何も知らな
い人間 が、広告のプランなんか組めるわけないでしょ。
そして外に出る際、つまりお客さんに直接触れようとする際に威力を発揮す
るのが、今回のテーマの「タダ攻撃」なのである。
続きは次回に。
ひろ
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『NYJJ構造改革5』
前回、NYJJ構造改革案の全容をお話しした。
忘れたでしょ。2週もお休みしたから。私のせいね。失礼しました。
ここでちょっと復習しよう。
NYJJ構造改革の工程メニューは以下の通りである。
1)「内から外へ」のマインド改革
2)日本の「柔らかいモノ」売りビジネス探し
3)「柔らかいモノ」売りビジネス起業の嵐
4)NYJJのアメリカ人市場乱入能力の向上
5)グリーンカードバンバンサポート運動
6)「柔らかいモノ」売りビジネスのアメーバ的増殖
今回は(1)の『「内から外へ」のマインド改革』についてお話しする。
いきなりだが、私は声を大にして言いたい。「もうそろそろいいんじゃな
い」 と。
この『NYJJ構造改革』シリーズでご説明したように、日本人マーケットはこ
こ数年、ガンガン縮小している。特に9−11後は、すさまじい勢いで駐在
員の数 が減少している。この現象は、しばらくの間、続くだろう。
そのとき困るのは、私たちニューヨークに住む日本人である。だって仕事が
なくなるじゃない。
これまでニューヨークの日本人コミュニティは、基本的に「内」向きだっ
た。日本人相手に商売し、日本人相手に取り引きするスタイルである。
それが崩壊し始めている。なぜなら、日本人同士のやり取りだけでビジネス
が成り立たなくなってきてるからだ。
そしたら、これから向かう道はひとつ。「外」=非日本人マーケットであ
る。
「非日本人マーケットを狙おう」話は、この『週刊Nuts』に何回も掲載し
た。でも、具体的な動きはまだ少ない。
そこで「もうそろそろいいんじゃない」である。
私たちは来るところまで来た。これでイラクとドンパチ始まれば、また寒い
ことになる。
ニューヨークの日本人コミュニティは、現実に目をつぶってここまで走って
きた。でも、今回見事に壁にぶつかったのである。目を開けざるを得ない。
ほれ、まわりを見回してごらんなさい。やばいでしょ。
だから、もうそろそろいいんじゃない。現実を直視しても。そして「外」に
向かっても。
まずはハラをくくることだ。「もう、こうなったらやらんといかんだろ」と
覚悟してしまえばこっちのもの。そこまで来れば、日本人は強い。
すべてはそこから始まる。中途半端な気持ちでは必ず失敗する。それは保証
します。
これからは、やっぱ「外」でしょ。それしかないって。
一日も早い「ハラくくり」をお待ちしております。
ひろ
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『コリアン、嫌い?6』
久々の『コリアン、嫌い?』シリーズだが、再び投書が来た。ご紹介しよ
う。
* * * *
ワールドカップを観て韓国が嫌いになったという事ですが、ワールドカップ
の 件は何処の国でも行っていたことで特別なことではないのです。日本人は
スポーツに特別な思い込みがあるようですが、一般的に国を代表するチーム
の試合はある種の戦争と同じなのですから、言い方が悪いかもしれませんが
勝たないと意味 がないのです。
日本に居ればわからないと思いますが、特にサッカーの盛んなヨーロッパや
南 米は国の名誉がかかっていますから当然のことです。当然自国開催(ホー
ム)なのですから何を置いても協力する人が出てきても不思議ではないので
す。それがホームという事の意味だと思うのですが。
ちなみに50年後、殆どの人は結果のみで判断するでしょうから、4位の意
味は大きいと思います。
ワールドカップは親善試合ではないのですから地元と交流がないと文句を言
うほうがおかしいのです。交流して試合に負ければ本国ではブーイングの嵐
になり 、その国民は日本に遊びに行ったのかと批判するがおちです。実際中
米ではサッカーの試合に負けて戦争を始めた国もあるし、ブラジルの監督は
負けたから自国に帰らず亡命した人もいるのですから。サッカーは関係ない
と思います。
アメリカ人の友達がコリアン系の同僚に、ミーティングの前日は食べ物を気
をつけてほしいと言ったと話してましたが、そちらの方で嫌コリアになって
いる人のほうが多いのでは? 電車や飛行機の中など、つらいよまったく。
セント
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『編集後記』
久々です。皆さん、お元気でしょうか。
最近、発行がグングン遅れてますが、それにはワケがあります。いまは言え
ないけど。
来年のあたまにはお話しできると思います。それまでときどきお休みしちゃ
いますけど、ご理解のほど、よろしくお願いします。
廃刊に向かって突っ走っているわけではないので、その点はご心配なく。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「降り止んだ 雪の道路に 黒い点
近づいて見れば お犬のウンコ ひろ」
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